谷津干潟保全等推進計画書(仮称)の策定について

平成 26 年度第 2 回国指定谷津鳥獣保護区保全事業検討会
配布資料
資料3
谷津干潟保全等推進計画書(仮称)の策定について
1.作成経過
時期
平成 26 年
実施内容
【平成 25 年度・第 2 回検討会】
3月
・保全対策メニュー・モニタリング骨子の提示
9月
【平成 26 年度・第 1 回報告会】
・推進計画書の概要、主要な記載内容の紹介
10 月
【平成 26 年度・第1回検討会】(10/27)
⇒推進計画書(骨子案)の提示(目次構成、記載方針、スケジュールの検討)
11 月~
12 月
・推進計画書(骨子案)に対する検討会委員意見のとりまとめ
・上記意見を踏まえた推進計画書(1 次案)の作成
・習志野市等の関係主体との調整
平成 27 年
1月
・検討会委員への推進計画書(1 次案)の提示(メール)(1/20)
【平成 26 年度・第 2 回報告会】(1/22)
⇒推進計画書(1 次案)の提示
・推進計画書(1 次案)に対する住民の意見収集(1/22~2/13)
・保全事業ホームページでの推進計画書(1 次案)の公開・意見収集
(1/26~2/28)
2月
・推進計画書(1 次案)に対する検討会委員意見のとりまとめ
・推進計画書(1 次案)に対する住民意見のとりまとめ
・習志野市等の関係主体との調整
・上記意見を踏まえた推進計画書(2 次案)の作成
3月
【平成 26 年度・第 2 回検討会】(3/11)
⇒推進計画書(2 次案)の提示
・推進計画書(2 次案)に対する検討会委員意見のとりまとめ
・上記意見を踏まえた推進計画書(3 次案)の作成
・検討会委員への推進計画書(3 次案)の提示(メール)
・推進計画書の策定・公開(ホームページ)
1
2.推進計画書(1 次案)に対する検討会委員意見とその対応内容
NO.
項目
意見
対応内容
1
はじめに
-
「はじめに」の記載内容に一部分かりにく
い箇所があるので言い回しを改善したほう はじめにの記載内容を修正した
がよい
2
課題毎の
対策
-
全体が見渡せるフロー図があると、読み
手(住民や行政)の理解が進む
3
保全目標が出てくる前に保全目標のモニ
各課題に対する見出しを、現状と課
課題毎の
タリングがあるというのに違和感を感じた。
題、保全目標と評価、対策メニュー、
保全目標
対策
順番を並べ替え、対策メニューの前に保
モニタリングの順に整理した
全目標を持っていくことを検討してほしい
4
「課題ごとの対策」の内容を1枚にまと
めたフロー図を追加した
課題毎の
対策
水鳥の
採餌場
ホンビノスを除去するとゴカイ類の生息空
間が確保できるのか。ホンビノスが増加し
たため、餌生物が減少したのか。そんな
該当部分を削除した
印象を受ける。
ホンビノスの除去は、餌生物の増加を保
障するものではないのでは。
課題毎の
対策
多くの項目で「実施者」が明示されてお
り、地元との協働のイメージがでていま
る。しかし、モニタリングについては実施
モニタリング
者が明示されていない。
全てに実施者はいる訳ですから、明示し モニタリングにも実施者を明記した
たらどうか。
課題毎の
対策
モニタリング
9
課題毎の
対策
餌の量のモニタリングや鳥のモニタリング
は、干潟全域で実施する様な書き方をし
モニタリング ているが、干潟を何等分かに分けて、各
地区の環境特性を踏まえて調査をしてい
くのではないのか。
10
計画の
推進
7
8
課題毎の
対策
「これまでに谷津干潟で実施された
客土の事例(バラ園南東側の嵩上
げ)を踏まえた上で、小規模な実証試
験を実施し、その効果と影響を把握し
た上で実施することが必要」との記載
に修正した
客土による地盤の嵩上げは谷津干潟で
実績がないとありますが、そうでしょうか。
6
-
21
7、12、
16、19
保全目標に ついては以前検討した値を
保全目標の設定根拠については資
課題毎の
保全目標 使っていると思うが、本当にこの目標値
料1に整理した
対策
で良いかどうかを再確認する必要がある
水鳥の
採餌場
5
該当頁
その他
9
13
10、14、
18、20
モニタリングについて、対策メニューと同
様実施者を明示するべき。
モニタリングを実施する各地点の位置
づけ(特性)を整理し、対象地点を再
設定した(検討内容の詳細は資料1
に整理)
14
「PDCAサイクルを回す」という文言をはっ PDCAサイクルに基づく計画推進の流
きりと書いた方がよい。
れを追加した
22
2
3.推進計画書(1 次案)に対する住民意見とその対応内容
NO.
項目
意見
対応内容
該当頁
1
今後、スピード感をもって取り組むこと
は、採餌場環境の改善。餌となるゴカ
イ類やカニ類が減少していては、シギ・ 推進計画書では、採餌環境の改善を
課題毎の
ホンビノス
チドリ類にとって魅力のない場所とな 主要な課題とテーマとして位置づけて
対策
ガイ
り、ますます減っていく。人間にとっても 取組みを進めていく
(採餌場)
これらが少なくなった干潟は訪れる魅
力に欠けた場所になる
6
2
ホンビノスガイを無断で採取される恐れ
課題毎の
ホンビノス があるなら、条例で禁止にするとか漁 現在のところ無断採取確認していない
対策
業権を設定して入れられないようできな が、今後も注意していく
ガイ
(採餌場)
いか
-
3
課題毎の
ホンビノス
ホンビノスガイを食して減らしたい
対策
ガイ
(採餌場)
食べることも含めて、ホンビノスガイの
対策につながる最適な利用方法を検
討していく
9
4
谷津川口のホンビノスガイ等の除去、
必要な場所には土を入れる、西側の水
課題毎の
ホンビノス はけの悪いところは改善して採餌場に
対策
なるようにする、場合によってはゴカイ
ガイ
(採餌場)
類カニ類を干潟内に放つなど採餌場
の改善を早期に実施することを願う
干潟の干出時間と干出面積の減少に
対し、堆積物除去による排水阻害の改
善と、客土による嵩上げを対策メニュー
とする。
ゴカイ類等の放流については、生態系
攪乱の恐れもあることから実施できな
い。
8
5
6
課題毎の
ホンビノス 行事等で干潟に入る際は、少しでもホ
対策
ガイ
ンビノスガイを除去したい
「イベント開催時など様々な機会を利
(採餌場)
用した対策を推進する」との内容を追
課題毎の
ホンビノス 派手に実施せず、手づかみで少しず 記した
対策
ガイ
つ取っていけば段々少なくなる
(採餌場)
7
ホソウミニナが非常に多いので除去し ホソウミニナの食性等は明らかになって
た方が良いと思う。ホソウミニナとゴカイ いないため、まずはゴカイ類の主要な
課題毎の
ホソウミニ
は表面の珪藻のような同じ餌を食べて 減少要因であるアオサの堆積等に伴う
対策
ナ
いる。ホソウミニナがゴカイの減少に影 硫化物量の増加に関する対策を優先
(餌生物)
的に実施していくこととしている
響していると思う
8
課題毎の
対策
(採餌場)
(生活環
境)
9
底質改良試験の結果が推進計画では
課題毎の
あまり触れられていない。底質を変える
対策
底質改良
ことでゴカイが増えるなら対策として実
(餌生物)
施すればよいのではないかと思う
アオサ
上総堀(人力での井戸掘り工法)による
淡水導入を図ったらどうか。谷津干潟
に下水が入っていた頃は、アオサはほ
とんどなかった。市民みんなで行え
ば、干潟への関心も集まる
3
アオサは広い範囲の塩分下で生育で
きることから、淡水導入によりアオサの
繁茂を抑制することは難しいと考えら
れるため、干出促進により分解を促進
することを対策メニューとしている
底質改良試験では、底質の変化によっ
てゴカイ類の種類が変化することが確
認されたが、餌生物の状態改善につ
ながるかは更なる検証が必要
9
13
13、17
13
4.谷津干潟全般に対するご意見
項目
意見
谷津干潟全般に
対するご意見
センターで毎年小学5年生が全員来て環境学習をしてお
り、国も市も認めている訳なので、環境省がセンターに直
接補助することも、環境教育という場においては十分いけ
るのではないかと思う
干潟の北西部の木道を修復し、環境学習の場として利用
してほしい
全面的解放をするのであれば生態調査をした方が良い
ホンビノスガイの採取等を目的に鳥獣保護区に立入りが
あった場合は、強制的に取り締まることができるのではな
いか
その他推進計画書とは
直接関係ないご意見
以前、習志野市が住民を集めて協議会をやってた。協議
会を作って保全していこうという時には、習志野市が主体
となってもらわないとできないと思う
日本の湿地、谷津干潟の経済価値はどのくらいか。実際
のところ地球は何個必要なのか
テングサも以前より多く発生している、除去を認めて欲しい
谷津干潟保全のために様々な取り組みがされていること
を嬉しく思う。私たち市民もどのようにしたらアオサやホンビ
ノスガイを減らすことが出来るか関心を持っている
計画書は、谷津干潟の問題点や今後の取り組む課題な
どよく整理されている
4