平成26年度 事業報告 - 公益社団法人 旭川市シルバー人材センター

平成26年度
事業報告
1.事業の概要
第2次自由民主党安倍政権になり「アベノミクス」で脱デフレ、景気回復に
期待をしましたが、大手企業では業績向上が見受けられるが地方ではその影響
が感じられない状況にあります。少子高齢化に伴い、年金・医療・福祉など様々
な分野で課題に直面し、国の支援は運営から事業補助へ向けられており発想の
転換が必要になりました。
全国的に会員数と受注額の減少という難問に直面、当センターに於いても、
団塊の世代が順次65歳を迎えることから、この入会を期待し広報活動に努め
たところですが思うように成果が上がっていない現状です。また、折角の受注
の機会をお断わりする場合もあり、さらに、今冬季の雪不足により受注額の減
少の要因となり事業実績、会員数減となりました。
安全就業では、会員・担当職員の工夫、努力で、お客様、市民の方々とのト
ラブルがほとんどなくなりましたが、一方で飛び石による破損事故が再発しま
した。このような状況の下、安定的な運営基盤を確立するため、就業開拓推進
委員会・道シ連派遣:高年齢者就業開拓推進員を中心に公共機関、民間企業へ
の継続就業のお願い、各市民委員会を通じて町内会へのシルバー情報紙、パン
フレット等を配布し就業開拓を進めてきました。
旭川市及び各関係機関をはじめ、各役員・地区長さん・班長さんなど多くの
会員の皆様のご支援・ご協力に心から感謝申し上げ、以下その実情についてご
報告致します。
2.事業の実施内容実状
(1)事業の普及啓発
① 新聞折込広告を利用した「シルバー情報紙」等を各戸配布
シルバー人材センターの目的や事業内容等の周知を図るため、旭川市関
係部局の特段のご支援・ご協力で、市民こうほう「あさひばしの(市民の
広場)」に会員募集・新会員研修会・9月特集(重ねた歳月を力に)にシル
バー会員二人の紹介記事掲載をはじめとし、平成26年度も旭川市折り込
み広告協同組合のご好意を得て、広報誌「シルバー情報」を約10万枚北
海道新聞の朝刊に折込、各家庭に配布いたしました。又、PR用パンフレ
ット・リーフレットやカレンダー・ポスター等を公的施設に配布し、普及
啓発や連携協力に努めました。
② 会報「シルバー旭川」の発行
会報「シルバー旭川42・43号」を7月と1月に合計2100部を全
会員に、会員情報を 4・7・10・1 月に配布し普及啓発や情報の交流化を
図りました。又、例年配布いたしておりましたカレンダーは、1350部
製作し、会員の皆様、日頃お世話になっています企業様や賛助会員様方に
配布いたしました。
③
「シルバーの日=10月」を中心とする各種ボランティア活動の実施
地区運営委員会を中心に、各地区の特色を生かした「地区センター除草・
剪定」「神社の提灯張り」「買物公園でのシルバー情報紙配布」等多彩なボ
ランティア活動が実施されました。又、今年度も地区合同で市民委員会、
旭川中央警察署と協力しあい、
「交通安全街頭啓発旗波運動」を行ない自主
的な運動が高まりました。
④ PR用パンフレット・リーフレットやカレンダー・ポスター配布
公的施設・支所7か所、商工会議所関係6か所、旭川包括センター9か
所、賛助会員30か所、市役所担当関係機関への配布。
⑤ ホームページの開設による情報の公開
ホームページを開設するとともに大幅なリニューアルを図り、各種の情
報を開示いたしました。その結果、年間2500件を超えるアクセスがあ
りました。
(2)会員の自主・自立と組織の活性化
① 新会員の加入促進
90,870部の新聞折込みをしたシルバー情報紙あるいはパンフレッ
ト、さらにシルバーのホームページ、こうほう旭川市民などで会員募集を
しました。加えて毎月1回の新会員研修会を開き、新会員の加入の促進を
図りました。
② 地区運営委員会を中心とした組織の活性化
市内10地区の地区運営委員会がそれぞれのアイディアを凝らしボラ
ンティア活動を計画し実施しました。運営に当たり、地区長さんや班長さ
んには大変ご苦労おかけしました。
③ 地区班会議の開催
1地区で親睦パークゴルフ大会、8地区で研修会を開催し、会員同志の
交流や事務局との報告、連絡、相談の強化を図りました。
④「かたくりの会」の活動内容の充実
「かたくりの会」で、7月は研修会:講義・実習「介護実技」
・実演「マ
ジック」、10月・2月には研修会、講義・実習「接遇マナー」を実施し、
延150人の会員が参加するなど、女性会員の資質・能力の向上を図りま
した。
(3)就業の向上と就業開拓
① 役員・会員・職員による会員拡大や就業機会の拡充
「自ら開拓、自ら就業(会員による1人1仕事開拓と1人1会員入会)」
を合言葉に「就業開拓推進委員会」が公共機関、民間企業へのお礼訪問、
各市民委員会にお願いをして町内会へシルバー情報紙、65歳定年延長に
伴い企業の人事担当部局に退職後の職場紹介レリーフを配布させて頂き
就業開拓を進めました。又、新会員研修会を今年度も12回開催、約80
余名の会員加入がありました。不景気の影響を受け就業先が減った関係で
退会者も多数あり会員数が微減となりました。道シ連より派遣された高年
齢者就業開拓推進員による就業開拓もありました。
② 公共及び民間の長期就業の是正と就業の適正化
公共の長期就業対策は五巡目が進み、就業のローテーションが定着して
きました。又、今年度も、長時間就業の是正指導を受けたことを契機に、
民間企業での就業適正に努めました。臨時的、短期的であり、雇用関係と
見られない就業の推進に取り組み、数件の就業を是正しました。
③ 知識・技能習得の講習会・研修会
新会員研修会、介護実技、接遇マナー、除雪、庭木の冬囲いなどの講習
会・研修会を開催し、就労・就業の機会につなげ継続している顧客とは引
き続き「委託契約書」をとり交わしました。
④ 毎月1回の「就業相談日」の設定
今年度も毎月第3木曜日を就業相談日と定め、就業等に関する一人ひと
りの相談に乗ってきました。
(4)健康と無事故を目指す安全就業
会員の安全就業は、何よりも優先されるべきことであり、安全委員会を
中心に会員の安全対策について検討され、以下のように取り組みました。
○安全委員会の開催(3回)
○安全パトロール(8回)
○会員情報の配布(4回)
○新会員研修会での安全講話(12回)
○除雪安全講習会(2回)
○安全講習会(公共関係会員対象)(12回)
○庭木の冬囲い講習会(1回)
○職群別安全講習会(剪定,除雪,草機械刈り,草取り,冬囲い外し)
(2回)
○事故件数は、災害事故が3件、賠償事故が5件ありました。
さらに、各地区研修会に於いて、旭川市保健所による出前健康講座を開
き、会員の健康管理・維持増進を図り健康診断の受診を勧めました。
(5)関係機関との連携及び財政基盤強化
① 各関係機関と連携
公的機関に対し、役員・事務局・就業開拓推進委員がセンター事業への
理解を訴えてきました。不景気の中、補助金は前年度額を下回り、民間で
の就業数や受注額も伸び悩みました。
② 公的機関の入札可否情報の収集
入札登録業者として旭川市に登録されていますが、今年度も「地方自治
法施行令の一部を改正する政令」の公布による「随意契約事由の対象拡大」
でシルバー人材センターに準ずる「旭川市高齢者就業機会提供団体」との
競合入札になり、昨年通りの仕事を獲得しましたが入札価格が下がり事業
実績の減少になりました。
③ 各企業、会社等との事業拡大、事務運営費の削減
適正就業の課題とも絡めて、各企業等との「業務委託契約」の定着、拡
大に努力致しました。職員の給与は削減のまま、光熱水費等の削減も継続。
④ 事務の能率化と職員研修
OA機器の更新による業務の効率化・迅速化につとめ、道シ連主催、会計担当
者・安全就業推進員・実務担当者・派遣事業担当者・一般廃棄物(ごみ)
実務管理者講習会、研修会に受講・参加し資質の向上を図りました。