当事者研究×認知ロボティクスイベント 知能ロボットを用いたコミュニケーション研究について考える コミュニケーション研究の多くは、実験室のような特殊な環境で、人間の行動を観 察するものがほとんどです。しかしそうした方法では、日常で自然にやり取りされる コミュニケーションとはかけ離れたものを観察することになります。それに、行動に ついてはわかっても、一人一人の頭の中でどのようなことが起きているか、はっきり しません。当事者研究は、 「日常場面」 「主観的経験」にアプローチする方法として、 これまでのコミュニケーション研究の弱点を補強しようとしてきました。 当事者研究だけでなく、知能ロボットを使った新しいタイプのコミュニケーション 研究も、そうした限界を乗り越えようと試みています。知能ロボットを自然なコミュ ニケーションの現場に置いて、人間とやりとりさせたときに、どのような行動が出て くるでしょうか?また、知能ロボットは人間と違い、頭の中を実際にのぞくことが可 能です。ロボットはコミュニケーションのさなかに、何を考え、何を学ぶのでしょう か? 今回は、知能ロボット研究の一線で活躍する尾形研究室との共同で、知能ロボット を用いた最新研究についての講演会と、知能ロボットを用いたコミュニケーション実 験の体験会を企画いたしました。皆さんのお越しをお待ちしております。 【日程】2015 年 10 月 7 日(水) 【時間】14:00 〜 16:00 【場所】東京大学駒場 II キャンパス先端科学技術研究センター 3 号館中2階 セミナー室 【プログラム】 13:30~ 会場 14:00~14:05 開会のあいさつ 14:05~14:30 講演会「神経回路モデルとロボットによる発達過程の理解」 14:30~14:40 質疑応答 14:40~15:40 体験会「ロボットを用いたコミュニケーション実験」 15:40~15:55 意見交換 15:55~16:00 閉会のあいさつ 【申し込みフォーム】以下のフォームからお申し込みください。折り返し参加の 可否についてご連絡差し上げます。 http://goo.gl/forms/3TXLZAkqOc 【お問い合わせ】東京大学・先端科学技術研究センター・当事者研究分野 熊谷晋一郎 [email protected] 講演会 神経回路モデルとロボットによる発達過程の理解 早稲田大学尾形研究室 尾形研究室は、人間と共生可能な知能ロボットを実現することを目的としています。具体的な研究テーマは、 (1) 知能ロボットのためのソフトウェア開発 (2) いろいろなものを認識したり、タスクを実行できる神経回路モデルの作成 (3) 神経回路モデルと知能ロボットを使った、人間の認知機構の解明 の3つです. 特に(3)の研究においては、人間型ロボットに神経回路を搭載し、神経回路のなかに出来上がった「知能」と、 ロボットの「行動」を観察し、両者を比べるアプローチをとっています。具体的には、神経回路モデルを階層型に 結合して、ロボットの行動予測学習を行わせた際に観察される現象を、認知科学的に解釈します。 本講演では、研究例として、 神経回路モデルによる感覚運動情報の予測可能性の推定 インタラクション学習への影響 階層型神経回路モデルの階層間の機能バランス変化による生成行為への影響 などのトピックについて紹介し、こうした研究が人間の発達や発達障害の理解に、どのように貢献するのかについ てご紹介する予定です。 人間とロボットのインタラクション研究の例 ロボットを使った コミュニケーション実験に 参加してみませんか? ◆実験内容◆ 実験参加者のみなさんには,ロボットとジェスチャーゲームをしていただきます. ロボットは事前に,いくつかの運動パターンを学習しています. ロボットの前でみなさんが ロボットの学習した動きをすると,ロボットは実験参加者のみなさんの動きを真似するように 体を動かします. 実験参加者のみなさんにはジェスチャーを使って,ロボットが事前に学習した動きをできるだ け多く見つけてもらいます. ◆実験の流れ◆ 実験の説明 5 分 ⇩ 実験 3 分 ⇩ アンケート記入 5 分 計 3 セット 所要時間は 25 分程度です.お気軽にご参加ください!! 【日程】2015 年 10 月 7 日(水) 【時間】14:00 〜 16:00 【場所】東京大学駒場 II キャンパス先端科学技術研究センター 3 号館中2階 セミナー室 早稲田大学基幹理工学研究科表現工学専攻 尾形研究室 修士課程2年 平野加依 実験で使用する ヒューマノイドロボット NAO E-mail:[email protected] 責任者 尾形哲也
© Copyright 2025 ExpyDoc