クラウド・ファースト時代 のアーキテクチャ戦略 〜攻守要件の両立 エンタープライズ・アーキテクチャ 日本オラクル株式会社 エンタープライズ・アーキテクト本部 本部長 岡嵜 禎 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するも のです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも 組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提 供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際 の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機 能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。 OracleとJavaは、Oracle Corpora?on 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 2 Agenda 1 クラウドの最新動向 2 攻めと守りを考慮したクラウド・アーキテクチャ 3 Oracleが提供するクラウドの価値 4 オラクルのご支援できる事 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 3 クラウドの最新動向 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 4 バズワードの時代は終えて、実質的な利活用の時代へ 検索キーワード “クラウドとは” 検索キーワード “クラウド” 出展: Google トレンド Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 5 クラウドを活用したいシステム環境 あらゆる環境への適用の期待が高まっている 本番環境 開発環境 テスト環境 Public (n=246) バックアップ環境 Private (n=308) パフォーマンステスト環境 教育環境 0 20 40 60 100 (%) 80 Note: 対象企業は年商100億円以上、従業員500人以上 出典:ITR, IT需要動向調査(2014年3月調査) Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 6 クラウドに対する期待 異なる立場では異なる期待がある クラウドは手段であって、何を実現するかを定める事が重要 ー 不変の真理 開発者 Agility & Quality IT運用者 Performance & Costs ビジネス部門 Innova@on & Speed 最新テクノロジーの活用 すぐに使える 開発生産性の向上 リリースサイクルの向上 一度書けば、どこでも動く 高速なレスポンス 高い品質のサービス リスクの低減 コストの低減 生産性の向上 新しいマーケット 新しいプロダクト 高度な分析・気づき どこからでも使える 利用のしやすさ Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 7 デジタル・イノベーションによる 新規ビジネス創出に対する期待の高まり イノベーションが期待されている領域 モノの売り方 モノの作り方 モノの流れ 保険 産業機器 消費材 ハイテク ハイテク 自動車 卸売 自動車 産業機器 0% 100% カネの流れ 0% 100% 0% コミュニケーション マーケティング 小売 建築・エンジ 消費材 保険 資源開発 自動車 自動車 自動車 保険&小売 0% 100% 0% 100% 100% 0% 100% Note: 対象企業は年商100億円以上、従業員500人以上 出典:ITR, IT需要動向調査(2014年3月調査) Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 8 クラウドを導入しても効果を得られない状態とは? クラウドを無秩序に利活用すると複雑性が増すリスクがある 企業・IT部門として、クラウド・アーキテクチャに対する明確な戦略が重要 開発者 Increasing Complexity IT運用者 Increasing Cost ビジネス部門 Decreasing Effec@veness 標準技術ではない 課題・制約のあるアーキテクチャ コードの書き直しが必要 技術の習得に時間がかかる 開発サイクルの増大 様々なテクノロジーの乱立 配備モデルが限定的 規制非対応 分断化されたセキュリティ 利用によるコストの制限が困難 個別のユーザエクスペリエンス 分断されたビジネスプロセス モバイル活用の制限 ソーシャル活用が限定的 データ活用が限定的 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 9 クラウドに対する懸念 大きな企業リスクになりえる ー どのように守るのか セキュリティ 可用性 Public (n=616) 拡張性 障害切り分け Private (n=615) 運用費用 投資対効果 0 20 40 60 80 100 (%) Note: 対象企業は年商100億円以上、従業員500人以上 出典:ITR, IT需要動向調査(2014年3月調査) Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 10 攻めと守りのクラウド・アーキテクチャ Hybrid Cloud Approach Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 11 海外大手流通企業様のクラウド事例(概要) 顧客のビジネスゴール 「オムニチャネルを活用しリテール業界でリーダーになる」 • 実店舗とデジタルの双方で、より良い顧客との関係を構築 • 顧客との関係を再構築するためにマーケティングを変革 • 全てのチャネル、デバイスに対して統一した顧客体験の提供 • オペレーション及び収益の効率性の向上 IT施策 • ITコストの最適化及びサービス・レベルの向上 • アプリケーション・ポートフォリオの最適化 • テクノロジーの標準化・シンプル化、クラウドの活用 • スピーディに実現する為にサービス・コンポーネントの積極利用 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 12 海外大手流通企業様のクラウド事例(アーキテクチャ) eCommerce CRM DMP: Blue Kai BI Opera?on Marke?ng Automa?on Responsys MDM MD DWH Finance Service Cloud : Right Now HCM : People So[ SaaS Oracle Public Cloud IaaS Oracle Managed Cloud PaaS Oracle Private Cloud Data Integra@on : Golden Gate Cyber Security : Oracle Security SoUware Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 13 クラウドの多様な形態をどのように活用すべきなのか? SaaS ? ? ? Public PaaS Private IaaS Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 14 目的に応じて、クラウドの特性を見極めた選択が重要 IaaS • 柔軟に適用技術が選べる • 現行資産も含めて統合が容易 • 単なる集約基盤のケースも多い • 本質的な複雑性の解消ではない • 共有化レベル・生産性を高めながら ユーザ独自のプロセス・ アプリケーションの実装が容易 • IT部門の能力がより求められる App (Custom -‐made) App App App (Legacy) (Legacy) (PKG) SaaS PaaS App (Custom -‐made) App (PKG) ・・・ • 最も早く業務が開始できる • 新規ビジネスや、標準化業務は ベストプラクティスとして活用可 • 業務をある程度、SaaS の持つ プロセスに適合させる必要がある SFA EPM HCM ・・・ ・・・ Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 15 クラウド展開モデルの違い 形態 説明 利用期間・ 業務量 資産 所有 リソース 伸縮性 環境構築 立ち上げ リード と運用 タイム 自由度 (構成と 運用) パブリック インターネットを介して、 不特定多数のユーザが 共有するクラウド環境。 セルフサービス型。 一時利用・ しない 変動 マネージド 自社専用の環境として、 外部にホスティングする タイプのクラウド環境。 プロビジョニングや 運用・監視などを アウトソース可能。 スケール 制約が ベンダーの 自社 アウト 少ない 短期利用・ 調達期間 または しない は可能 (個別対応 固定 に依存 SIベンダー (縮まない) が可能) プライベート 自社内で「仮想化」、 「運用自動化」 などの 技術を使用して 構築したクラウド環境。 長期利用・ 固定 伸縮 可能 限定的 サービス (サービス 数分~ プロバイダ 内容に 1日程度 に依存 基づく) スケール アウト する 数ヶ月~ は可能 (縮まない) 自社 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 制約なし (個別対応 が可能) 移行性・ ポータ ビリティ セキュリ ティ (監査等) サービス 内容に 依存 自社保証 (移行 は困難 サービス 有無等) 容易 自社保証 が可能 容易 自社保証 が可能 16 パブリックとプライベート(オンプレミス)の選択基準 海外法規制 プライバシー 国内法規制 バージョン コントロール 持たざる経営 パフォーマンス 常に最新機能 を利用 可用性 効率的な BCP対策 コストの削減 と平準化 保守・運用 人員の削減・ セキュリティ プライベート・クラウド パブリック・クラウド Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 17 ハイブリッド クラウドの使い分け(例) • ステージとレイヤーによる使い分けの例 ステージ バック フロント DB レイヤー 開発 Public テスト Public 本番 • 業務領域による使い分け(例) 季節変動性 /伸縮性 非資産化 IoT Digital Public /Private 新ビジネス領領域 CX 標準化業務領領域 Big Data CRM HCM eCommerce FIN オフィス Public Cloud Public Public Private Public Public Private 開発用PaaS (DVPaaS) 一時的 / 伸縮性 非資産化 セルフサービス化 セキュリティ要件 で色分け Public Cloud R&D領域 基幹システム DWH/BI MDM Private Cloud Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 18 ハイブリッド・クラウドパターン Composite Applica@on Applica@on Lifecycle, Disaster Recovery or Scale out Load Balance C B A D A Applica@on SaaS Applica@on PaaS Middleware Database Infrastructure Integra@on MW Cloud DB Cloud C Integra@on IaaS Enterprise Security Enterprise Management Private Cloud Managed Cloud Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | Public Cloud 19 ハイブリッド・クラウド・インテグレーション・アーキテクチャ Cloud Integration Platform サービス連携 Service App Service App データ連携 Portability Service App ID監視 運用・監視 Service App Service App Service App Private Cloud (IaaS) Service App Private Cloud (PaaS) Java EE Public Cloud SSO 仮想化 ネットワーク DBMS Legacy System OS H/W On-Premise Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 20 ハイブリッド・クラウド統合監視アーキテクチャ ヘテロな環境をして扱うための標準化が期待される 統合監視基盤 プライベートクラウドへのリクエスト DBaaS プライベート クラウドからのリクエスト SLA監視 インタフェース SLA監視 ビジネス コンポーネント ロジック 監視 インタフェース SLA監視 Java クラス AP サーバ Java VM データベース OS HW リソース ネットワーク 周辺システムへのリクエスト On Premise 障害原因究明 詳細なチューニング 既存ロジック 死活監視 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | アラート イベント 自動化 PaaS IaaS End-‐to-‐End のモニタリング 依存関係の可視化 パブリック クラウドからのリクエスト 性能監視 業務遅延分析 ESB (フロントエンド) ESB (バックボーン) On Premise フロント アプリ Public Cloud 内部コンポーネント へドリルダウン IaaS PaaS SaaS 集中監視 Private Cloud Public Cloud 21 Oracleが提供するクラウドの価値 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 22 オラクルの多彩なクラウドサービス (PaaS/IaaS) 多様なサービスを組み合わせる事により新しいサービス・アプリをスピーディに実現 どちらでも利用可能 Private Cloud プロセス データベース ソーシャル ドキュメント ネットワーキング BI Java Public Cloud 開発者 インテグレーション モバイル コンピュート ストレージ メッセージング Big Data ID 性能 モニタリング Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | IT 分析 23 オラクルの多彩なクラウドサービス (SaaS) 多様なサービスを組み合わせる事により新しいサービス・アプリをスピーディに実現 クラウドソリューション マーケティング グローバル 人事 製造 セールス 報酬管理 eコマース 組織管理 資産管理 財務管理 サービス CPQ (構成、価格設定、見積) ソーシャル マーケット プレイス タレント バリューチェーン 製品 バリューチェーン マネジメント 実行 バリューチェーン プランニング プロジェクト ポートフォリオ 管理 調達管理 EPM 財務レポート 1 迅速なビジネス展開を 可能にします 2 ニーズに合った機能を 選択いただけます 3 18のSaaSカテゴリで 「リーダー」の評価を 受けています 4 今後も拡張可能な ビジネス共通基盤 5 アプリケーションを 拡張するためのPaaS アプリケーション基盤 CX 基盤 HCM基盤 ERP基盤 SCM 基盤 EPM 基盤 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | ※今後展開予定のものも含まれます 24 ミッション・クリティカルなワークロードもサポート Different service levels for different requirements Mission Cri?cal Produc?on Test and Development GOLD + Disaster Recovery SILVER +High Availability BRONZE Backups Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 25 プライベート/パブリックを要件に応じて柔軟に選択 どこでも、開発可能、展開可能 • 同じ 製品 Public Cloud • 同じ アーキテクチャー • 同じ 標準技術 Private Cloud オンプレとクラウド間の優れた移行性 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 26 現行資産も含めたスムーズなクラウド間の移動を実現 • データベース:マルチテナントで、クラウドへプラグイン • Javaアプリ:JDeveloperでクラウドへデプロイ • オラクル製品の管理:Enterprise Manager 2 1 5 4 3 6 SQL Developer Enterprise Manager Java App Database Database Java App WebLogic Java Server Oracle Database Server Oracle Database Plagorm Service WebLogic Java Plagorm Service Enterprise Manager Infrastructure Compute & Storage Service Private Cloud/On Premise Oracle Public Cloud Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 27 データレイヤも含めたセキュリティの担保 • IaaS 事業者の責任分掌の考え方 • Oracle Cloudの考え方 (PaaS のケース) Applica?on Applica?on Data MW, Database VM クラウド 事業者の 責任 HW 開発・検証DB テストデータ等 御 OS 本番DB 監 査 個人情報等 制 ユーザ側 の責任 暗号化 特権者分掌 マスキング MW, Database OS VM HW Data Center N/W Data Center N/W Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 28 Oracle Cloud の目指す世界 SALES Human Capital Management Customer Experience Finance Your Business To Other Cloud Island Talent Management Process Custom Applica@ons Java SQL HTML5 Procurement Project Porkolio Management hdps://www.youtube.com/watch?v=O2RgUZcg_lg Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 29 Oracle がご支援できる事 Enterprise Cloud Transforma@on Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 30 クラウドの本格的な採用に向けての顧客の悩み • • • • クラウドに対するメリットをどう定義するか 適用業務領域をどこにするか プライベートとパブリックの使い分けをどうするか アーキテクチャの懸念事項をどうするか • インテグレーション • セキュリティ • 可用性、SLA… • 現行システムからのマイグレーション • IT部門のトランスフォーメーション 15/04/09 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 31 Enterprise Cloud Transforma?onの計画をサポートします クラウド・トランスフォーメションの豊富な経験を持つアーキテクトがご支援します お客様からのインプット • 現在抱えている課題、期待 • 現行システム構成、 コスト構造等 • 今後のビジネス展開、 システム展開の予定 ワークショップ アウトプット • 将来のシステム・アーキテクチャ お客様 • 検討スコープの 業務責任者、 IT責任者様 • 投資対効果 • IT標準化責任者様 オラクルからのインプット オラクル • アーキテクト • 検討業務・技術領域 のエキスパート • 他社事例 • ベスト・プラクティス • リファレンス・アーキテクチャ • 方法論 15/04/09 • 次世代システムの運用方針 • 実現ロードマップ Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 32 Architecture Insight 検討カタログ IT変革の全体戦略・構想策定から、ソリューション・エリアに特化した検討まで、幅広いご支援が可能です IT全体スコープ IT Transformation IT変⾰革の全体戦略略・ 構想策定 Enterprise Cloud Transformation IT全体戦略略 クラウドの全体戦略略・ 構想策定 構想策定 ソリューション・エリア別 CX & Mobile Customer Experience & Mobile Application Modernization アプリケーション構造の最適化 レガシーアプリケーション刷新 顧客経験価値の最⼤大化 モバイルの活⽤用 Big Data & IoT Big Data & Internet of Things 情報価値の最⼤大化 ビッグデータの有効活⽤用 EIM Enterprise Information Management 情報マネジメント強化 データ配置の最適化/マスターデータ管理理 IT Optimization Enterprise Security IT基盤の統合・最適化・効率率率化 全社セキュリティ強化 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 33 Why Oracle 様々なアセットを活用しながら、スピーディに実現像を具現化します 1.アーキテクチャ・アセット 2.豊富なクラウド・サービス のコンポーネント 3.実体験を交えながらの検討 Cloud Workshop リファレンス・アーキテクチャ SaaS PaaS IaaS Journey Workshop クラウド・セレクション・フレームワーク Private Cloud Public Cloud Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. 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