第14回 天神原夜祭り 開催のお知らせ

第 24回
地域の力
小谷村地域包括支援センター
社会福祉士 礒江 知恵美
「地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口です。介護のこと、医療のこと、生活のことなど何
でもご相談ください!」などと謳っていますが、ご本人・ご家族・お身体の状態等取り巻く環境は千差
万別で、1件1件の相談に利用者さんと一緒に悩み考えながら、毎日勉強させていただいています。ひ
とりを支えるためには介護保険サービスだけではなく、地域の見守り、ネットワークといった“地域の
力”が何よりも必要であることを今までの経験の中から学ばせていただき、地域の方々に助けていただ
きました。
A さんは小さな商店を営んでいました。奥さんに先立たれ、一人暮らし。高齢ですが何とかお店を切
り盛りしていました。近所のお年寄りは毎日お店を訪れ、お互いの安否確認を兼ね、楽しそうにお茶の
みをする。お店にはそんなお年寄りのための座布団が用意されています。また A さん宅の前に住む「ま
えどの姉さん」の存在は大きく、一人暮らしの A さんを気遣い、「おじちゃん、おかず食べる?」とお
かずを届けたり、
「買い物行くけど何かいる?」と声掛けを行ったり、時には散髪をしてくれたりと家
族のように温かく見守ってくれていました。毎朝シャッターが開くのを確認し「今日もおじちゃん元気
に起きたな」と自然とみてくれていました。
商売を営んでいた A さんですが、いつしか自動販売機にジュースを入れ間違えるようになり、おつり
も間違えて渡すようになっていきました。その頃、近所の方から包括に相談が入り、自宅を訪問。サー
ビス導入には拒否的でしたが遠方に住む家族からの依頼で何とかヘルパー利用を開始しました。担当と
なったケアマネジャーさんも遠方の家族と密に連絡を取りながら A さんの自立生活を支えていきまし
た。近所の方々は物忘れが進む A さんに気付きながらも変わらない関わりを続けていました。
商店では宅配業務も行っていましたが、荷物を間違えることも増え、荷物の依頼はなくなっていたに
も関わらず、宅配業者の方は「今日は荷物ないですか?」と声掛けを続けてくれていました。
遠方に住むご家族が今後のことを心配し来村された時に、「まえどの姉さん」含め地区の民生委員さ
ん、ご家族との話し合いを行いました。そこでは「今日、明日何か起こるかもしれないが、それが本人
の望む最期であり、落ち着いて対応したい。」と申し合わせを行いました。明日の朝、シャッターが開
かないかもしれない。それでも「自宅で住み続けたい」という本人の想いとそれをささえる家族・地域
の理解があり、A さんの生活が支えられていたのだと思います。その後、A さんの認知症状は進み、今
はご家族の近くの施設へ入所されています。
都市部では失われつつある‘互助’がしっかりと存在する小谷村において、さりげない毎日の周囲の
支えあいで、A さんは A さんのまま変わらない日々を送れていたのだと思います。
第14回 天神原夜祭り 開催のお知らせ
今年のテーマは「相縁奇縁」人と人との縁は不思議なめぐり合わせとの意味です。様々な出会いを経て、生きて
きた私たちの、軌跡を現している言葉だと感じます。夜祭りにおいて出会う事は、決して偶然ではないめぐり合わ
せ。過去から綿々とつながってきた縁により、今日がある。そんな思いを持って、ぜひご一緒に、輝く夜空を見上
げ、夜祭りにご参加いただければと思います。
日
時 :平成27年8月1日(土)
18時~19時45分
テーマ :
『相縁奇縁』~輝く夜空の下で~
内
編集・発行
社会医療法人
容 :
信州小谷太鼓の演奏
力強い演奏が好評です!
おみこし
新入職員による練り歩き
盆踊り
ご協力 白扇会・寿重会の皆様
屋台
小谷漬けおこわ
焼きそば
おでん つくね
フランクフルト
杏仁豆腐 綿あめ(予定)
花火
輝く夜空の下で!
城西医療財団 白馬広報委員会
城西医療財団
http://www.shironishi.or.jp
かみしろ
神城醫院(内科・心療内科・皮膚科・精神科)
‘S’ウェルネスクラブ神城(厚生労働省認定健康増進施設)
~編集後記~
本格的な夏到来の季節になりましたが、今年はあっという間に春を通り過ぎ、夏の訪れが早い感じです。
夏といえば?毎年メディアで開催される“天神原夜祭り”。家族との楽しいひととき・寄り添える時間・幸せを
感じるひととき。ご利用者の笑顔は、私たちを温かい気持ちにさせて下さる夏の風物詩です。 齋藤郁美
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しろうま
白馬メディア(介護老人保健施設)
かたくりの郷(認知症対応型共同生活介護)
北アルプス訪問看護ステーション
北アルプス訪問介護ステーション
しろうま(居宅介護支援事業所)
〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村大字神城 22844
TEL 0261-75-7100(代)
FAX 0261-75-7120
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最近の趣味
神城醫院
第14回えべ・えべ祭を
終えて
えべ・えべ祭のご参加誠に有難うございました。当日、販売させていただいたチャリティーTシャツですが、皆
様のご協力のおかげで沢山のシャツを販売させて頂きました。売り上げは、義援金として白馬村・小谷村へ寄付
させて頂きました。
第14回 えべ・えべ祭実行委員会委員長 西澤 光太
白嶺・メディア 合同レクリェーション
5月24日(日)にお隣にある特別養護老人
ホーム白嶺さんに伺い、合同レクリェーション
を行いました。白嶺の皆さんと一緒に、広い中
庭で体操やダンスをして、高い天井のホールで
お茶をのみ一緒に歌を歌いました。とても楽し
い時間を過ごしました。
手書きで書く事の大切さ
白馬メディア
自分の趣味は何かと考えた時、意外と趣味はあるものだなと思った。バドミントン、ランニング、漫画、
アニメ鑑賞、バーベキュー、スキー・スノーボード、一人旅、写真撮影などなど。こうして挙げてみると自
分はアウトドアな人間なのかインドアな人間なのか良くわからないなと思った。
その中でも最近の趣味は何かといえば写真撮影だと思う。それはデジタル一眼レフカメラを買ったから
だ。前々からスマホなどで、撮影はしていたけれど、
「なんか思ったように撮れないな」と思っていて、
「良
いカメラ欲しいなーでもお金ないし」と、しばらく手が出ない代物だった。
そんなある日、とある友達がカメラを買っていた。「マジで!?」と思いながら実際にそのカメラを見せ
てもらったらやっぱ良いなと感じた。
それからしばらくして、何気なく立ち寄った店で、以前から目をつけていたカメラがあった。店員さんに
「このカメラください!」即決で買った。
(もちろん値引交渉はしたが)
それからこのカメラで色々なものを撮り始めた。最初は、f値やシャッタースピードなど「なんですかそ
の用語は?」ばかり。実際に撮影すると思ったように撮れない。そうかと思ったら「これ良いのでは?」と
いうものが撮れたりしていた。
そして、星空を1度撮影してみたいとも思っていたので撮影してみた。最初の1枚目は真っ黒。少し調整
し2枚目これも失敗。何枚か撮っているうちにようやく「初めてにしては」というものが撮れた。こうして
撮影していくうちに気が付いたことが「カメラってすごいな」だ。まあ当然なことなのだが…。カメラを通
してみる星空は、自分の目では見ることのできない世界まで見せてくれていて、目に見えてない星ってこん
なにもあるのだと知ることができたし、何か壮大さを感じた瞬間だ。
これからも、たくさんのものを撮影して、その時、その瞬間でしか見ることのできない、自分だけの世界
を撮影していけたら良いなと思う。
食事療養部
郷津 彩耶
私の働く食事療養部では施設の食事と一緒に配達のお弁当も作っています。そのお弁当には必ずお便りが
付き、そのお便りは毎日職員が手書きで書いています。内容はその日の献立名と献立の説明や職員の近況や
体験したエピソードなど、それぞれに好きなことを自由に書いています。
私の勤める前から続いていた事でしたが、私は文章を書くのが苦手で、それに加えて字がきれいではない
ので最初は書くのが嫌でした。でもアンケートでお便りを楽しみにしていると書いてくれているのを見て、
頑張って書いていました。こんな文章で良いのかと不安になる事もありましたが、最近では、毎回お便りに
返事をくださる方がいます。私のどんなにつたない文章にも感想や近況を加えてくれて、それを読むたびと
ても嬉しく、今ではお便りも楽しく書いています。それでも何を書こうか悩む日もありますが、どこかに出
かけたときはこの事お便りに書けるなと、普段の生活の中で考えていたり、献立の名前の理由を調べて書い
たりするのも勉強になり楽しいです。
時には、字が読めないとのご指摘をいただくこともあり、反省しています。携帯電話やパソコンのメール
ばかりで、なかなか手書きで書くことをしないからこそ、手書きで書く事の大切さや温かみを、お便りのお
かげで実感できました。手書きで書くことで、分からない漢字を辞書で引いたり、携帯で調べたりする中で、
意外に書けない漢字がたくさんあることに気づかされます。普段、メールでのやり取りだと、変換してしま
えば簡単に済むのが、手書きだと一手間かかるので同じ携帯を使うのでも、それをまた書くことで覚えるこ
とが出来ました。
お便りはお弁当の中の一部なので、これからも食事とともにひとつの楽しみになってもらえるように、読
みやすく、楽しく書いていきたいと思います。そして、食事もおいしいと思っていただけるように、心をこ
めて作っていきたいです。
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介護部
武田飛鷹
第
森本
2回
和(なごみ)様
当施設に来ていただいて、早 3 年になりま
した。もうすっかりお馴染みの‘和やかコンサ
ート’。次から次へと昔懐かしい曲が軽やかな
指から奏でられます。曲につられてあちこちで
歌声の輪が広がります。
ボランティアをしてくださる方を募集しています。
白馬メディア(75-7100)までお気軽にお問合せ下さい。
担当:清水・吉田
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