肺がん診断 と 呼吸機能評価 による 肺ドック ご利用料金 : 16,000円(税別) 検 査 内 容 問診・診察(聴診) 血圧測定・身体計測(身長・体重・腹囲・BMI・肥満度) 胸部CT検査 肺機能検査 (マルチスライスCT) 喀痰細胞診 血液検査(赤血球・白血球・血色素・ヘマトクリット・血小板・血液型・血沈・MCV・MCH・MCHC) 肺がんについて 日本人の死亡原因は、1位が肺がん、2位は胃がん、3位は肝臓がん、4位は大腸がんです。 なかでも肺がんによる死亡者数は急増し、年間の死亡者数はすべてのがんによる死亡者数 約33万6000人のうち肺がんによる死亡者数は男女合わせて6万5000人(2007年)を超え、 今後2015年には肺がんの新患者数が年間約15万人と予測されています。 肺がんは早期には無症状で、症状が現れた時にはすでに進行していることが多い病気です。 また早期に発見し治療できれば、治る病気でもあります。 『治る段階』で発見することが大切です。 当院ではマルチスライスCT装置と喀痰細胞診で肺がんの早期発見を目的とした検査をいたします。 胸部マルチスライスCT検査 マルチスライスCTを用いて、1回の息止め(約15秒)で胸部全体(肺野・縦隔)を一度にスキャンします。 胸部単純X線写真 【 CT画像と胸部単純X線写真の違い 】 5mmの肺がん GE社製 16列マルチスライスCTを使用します 胸部単純X線写真では肺の1/3 が近接する臓器(例えば心臓や胸壁、血管、横隔膜など)に重なり 死角となり、小さな肺がんの発見が困難な場合があります。CTなら体内を輪切り状に撮影しますので 重なりがなく病変の発見に大きな力を発揮します。 CTは分解能(小さなものをどれだけ見分けられるか)に最も優れ、数ミリ径の病変も検出する事が出来 ます。 「東京から肺ガンをなくす会」によるとCT検診による発見率は、集団検診で行われる間接写真に比較し て実に10倍近く高率であることが報告されています。 CT検診では肺がんの約70~80%が早期に発見され、そのなかの80%前後は手術により治すことが 可能になってきています。 検診以外で発見された肺がんは、約30%の症例しか手術することができ ず、その内約30%程度しか治すことができないのが現状です。 つまり『治る段階』の肺がんを確実に見つけ出せることが出来るのです。 また、早期の肺がん発見する ことにより、手術方法も体に負担が少なく回復も早い縮小手術(胸腔鏡下手術など)が可能になります。 肺がんだけでなく、肺結核、慢性呼吸器疾患,炎症、石灰化等の病変も同時に検出できます。 喀痰細胞診 痰に混じった細胞を顕微鏡で調べ、がん細胞がないかどうかを調べる検査です。 肺門部(気管あるいは太い気管支)の早期がんの発見には喀痰細胞診が唯一の方法です。 肺がんの診断の一つとして行なわれます。咳が長く続く、痰が多いなど異常を感じている方はご受診下さい。 6 呼吸器官の健康チェック 肺機能検査 肺年齢とは 肺の働き(肺機能)をわかりやすく表す指標です。 自分の肺が年齢相応の働きをしているか、それとも歳をとっているかということが一目でわかります。 肺年齢は呼吸機能検査(スパイロメトリー)により算出されます。 息を最大限に吸い、勢いよく息を吐き出した時の最大量「努力肺活量(FVC)」と、最初の1秒間に吐き出せる 空気の量「1秒量(FEV1.0)」とをはかります。 あなたは どちら? 呼吸機能評価と定義 1秒率と%1秒量から5つのグループに分類され、そのグループに応じて定義された「評価コメント」と 「詳細コメント」を表示し、肺年齢に対する理解と疾患リスクに関して注意を促しています。 評価コメント グループ 異常なし 境界領域 <現時点では 異常なし> 肺疾患の疑い <要精検> COPDの疑い <要経過観察 生活改善> COPDの疑い <要医療精検> 詳細コメント 肺疾患の可能性は低いです。同性同年代の平均 値に比べて数値が良く、今後も定期的な呼吸機能 検査を続けて健康を維持してください。 同性同年代の平均値に比べて数値がやや悪く、今 後も定期的な呼吸機能検査を続ける必要がありま す。 COPDの可能性は低いですが、同性同年代の平均 値に比べて数値が悪く、他の肺疾患の疑いがありま す。専門医による検査が必要です。 軽症COPDの疑い。現段階で自覚症状が無くても 放置すると重症化する恐れがあります。専門医によ る再検査が必要です。 中等症以上のCOPDの疑い。専門医による再検査 が必須です。適切な治療を早期に行う事で症状を 改善し、疾患の進行を抑制する事ができます。 1秒率 (FEV1.0%) = 1秒量(FEV1.0) 努力肺活量(FVC) × 100 この図を見れば、自分の肺の健康度がすぐ確認できます。 COPD病期と治療 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、 COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じ る病気です。 別名“肺の生活習慣病”とも呼ばれており、主に喫煙者、喫煙歴のある人に多い病気で受動喫煙に よっても発症することがあります。 喫煙以外の原因としては、大気汚染や職業的な塵埃や化学物質などがあります。 スパイロメトリーは胸部X線だけでは分からない肺の病気を早期発見するのに大変有効です。 受検者の検査時のコンディションによっては正確な値が出ない場合があります。 また、評価は目安ですので、最終的 には医師の診断を要します。 7
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