③主権者教育について

(教育常任委員会)
主権者教育[生徒の政治的活動について ]伺います
問1
公職選挙法の改正を受け、来年夏には 18 歳以上の高校生等が選挙権を得
ることになります。
生徒が実際に選挙権を行使するまでの期間はわずか数ヶ月であり、それまでに
政治参加の意義を理解させ、有権者としての自覚をはぐくむ実践的な教育を
行うことが大切です。府教委は国が作成した副教材が十分に活用されるよ
う、独自のガイドラインを作成するなどの検討を進めていることは承知して
いますが、高校生が実際に投票に行き、政治に参加するためには、もっと選
挙や政治が身近になるような学習が必要と考え ます。
府教委は研究校を指定し、選挙管理委員会と連携した実践研究を進めてい
るとのことですが、どのような内容か 、また研究の成果をどのよう に広めて
いくのか伺います。
(高等学校課長)
○
法改正により選挙権年齢が引き下げられたことから、高校においては、政治参加
の意識を高める教育を一層充実する必要がある。
生徒に選挙や政治を身近に感じさせ、有権者としての自覚を持たせるために、討
論やディベートなどを通じて、現代社会の課題を多面的に考えたり、他の生徒と協
働して課題を解決する力を身につける教育活動を進めることが重要。
○
お示しの選挙管理委員会との連携については、府立高校を研究校に指定し、公
民科の授業において、生徒が選挙や政党について調べたり、架空の選挙を想定し
た模擬投票を行うなどの実践研究を実施する。
○
研究校における成果や課題については、今後作成する府独自のガイドラインに
盛り込むとともに、12月に府教育センターで開催する研究フォーラムにおいて
府立学校へ発信することとしている。
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問2
府立高校を研究校に指定して実践研究を実施し、その成果を府立高校に発
信するとのことですが、具体的に指定する学校など決まっているのか 伺いま
す。
(高等学校課長)
○
研究校には門真なみはや高校を指定したいと考えており、現在、 11 月の研究
授業へ向けた具体的な指導計画の作成を進めているところ。
問3
有権者となる高校生の政治参加へ向けて、選挙管理委員会と連携した模擬
投票などの実践研究の内容や成果をどのように広げようとしているかにつ
いては分かりました。一方で 18 歳以上であっても、外国籍の生徒は選挙権
を持たないという現状です。
そうした中で、授業の中で模擬投票を行う場合には、外国籍の生徒に対し
て、十分な配慮が必要と考えます が、府教委の考えを伺います。
(高等学校課長)
○
先ほども申し上げた通り、生徒の政治参加の意識を高めていくことが重要。そ
のため、選挙権の有無や国籍の違いに関わらず、討論等を通じて自らの意見を正
しく表明する力や、他の生徒の意見も十分に聞き、これを尊重する態度をはぐく
む指導を、学校教育の一環としてすべての生徒に対して行っていく必要 が あ る。
○
一方で、ご指摘のとおり、府立高校には 18 歳になっても選挙権を持たない外
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国籍の生徒が在籍していることも事実。これらの生徒たちが疎外感を持つことが
ないよう、指導する側は思いを馳せなければならない。
○
今後、選挙権のない生徒への指導の留意点も含め、府教育委員会としてガイド
ラインを作成し、すべての高校生が政治的な教養を身につけることができるよう
努めていく。
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