会長あいさつ要旨

会長定例会見(平成27年3月)
萬歳会長挨拶要旨
平成27年3月6日(金)
14:45目途~
パレスホテル「橘」
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お忙しいところ、今月も、多くの皆様にお集まりいただき、心よりお礼。
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本日は、先ほどまで、JA全中の第61回通常総会を開催し、平成27
年度の事業計画・予算などを決定いただきました。
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そして、この総会の場で、
「JAグループの自己改革に関する特別決議」
が満場一致で採択されました。
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内容は、お手元にある通りですが、我々が将来にわたり、
「食と農を基軸
として地域に根ざした協同組合」として総合事業を展開し、准組合員の位
置づけを明確にしながら、農業者の所得増大と地域の活性化に取り組んで
まいります。
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そして、組合員・JAの期待に応える新たな中央会を創りあげるなど、
自己改革を断行してまいりたいと考えております。
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さて、通常総会の開会挨拶でも述べましたが、東日本大震災の発生から
まもなく丸4年を迎えます。
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被災地には、いまだ営農や生活の再建のメドがたたない方や原発事故に
よる風評被害で苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。
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JAグループでは、これまで 5,000 億円近い東京電力への損害賠償請求
への対応をはじめ、4年間で延べ 15,000 名を超えるJAグループ役職員な
どによるボランティアを派遣してまいりました。
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また、4年間で 18 億円にのぼる募金活動や、支援を求める被災地5JA
に対する、他県の6JAからの職員の長期派遣など、様々な支援活動を展
開してまいりました。
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今後も、引き続き、一刻も早い復旧・復興に向けて、助け合いの理念の
もと、被災地の目線にたった支援に取り組んでまいります。
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続いて、農協改革に関してであります。
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今般の農協改革において、公認会計士監査の導入や、中央会組織の連合
会および一般社団法人への移行など、JAグループがこれまでに経験した
ことのない組織の大転換が提起され、現場から多くの不安の声が出されま
したが、政府・与党とも協議を行い、組織内の議論を積み重ね、先月、大
きな一歩を踏み出す重い決断をいたしたところであります。
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そのなかで、最大の問題でありましたJAの准組合員の利用規制につい
ては、直ちには決めず、5年間の実態調査を行った上で、そのあり方を決
定することとなったことはご案内の通りであります。
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私どもは、あくまでも将来にわたり「食と農を基軸として地域に根ざし
た協同組合」としてありたいと考えておりますし、JAが総合事業を展開
する組織であること、「農業や地域経済の発展をともに支えるパートナー」
として、准組合員も重要なJAの構成メンバーだと考えております。
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その基本理念に立った上で、今回の決断が、真に「農業者の所得増大」
と「地域の活性化」に結び付くよう、組織の総力をあげて、JAグループ
の自己改革に取り組む所存であります。
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今後、今年の秋に開催予定の第27回JA全国大会議案の検討に入って
まいりますが、私たちは、あくまで自主・自立の協同組合として、本質的
な議論をそれぞれの現場で尽くし、組合員の総意のもとに、改めて今後の
組織のあり方を方向付けてまいりたいと考えております。
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特に、昨年11月にまとめた自己改革の中では、
「食と農を基軸として地
域に根ざした協同組合」として、「持続可能な農業」と「豊かで暮らしや
すい地域社会」の実現に向け、
「全力を尽くす」としました。
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このため、
「組合員の多様なニーズに応える事業方式への転換の加速化」
「担い手の育成強化」「業務執行体制の強化」などに取り組むこととして
います。
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今般の農協改革を受けて、組合員やJAの負託に応える「新たな中央会
の事業や組織体制のあり方」「監査体制の再構築」も、早急に取り組む必
要があります。
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こうした課題の具体化・実践に向けて、JA段階、県段階も含め、議論
を積み重ね、次期JA全国大会に向けて、意思結集を図ってまいります。
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また、先月、第4回目のJAグループの自己改革に関する有識者会議を
開催し、様々なご意見をいただきました。後ほど、谷口常務より説明をい
たしますが、今後、JA全国大会議案の策定にあたり、外部の識者の皆様
の声を反映しながら、策定していきたいと考えております。
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今後とも、マスコミおよび国民の皆様に対し、自己改革の取り組みや、
JAグループが地域で果たしている役割などにつきまして、ご理解いただ
けるよう、情報発信に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
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なお、これから農協法の改訂案が国会に上程されることとなりますが、
今回の骨格では詳細の部分について不明な点もあり、法改正が真の「農業
者の所得増大」と「地域の活性化」につながるものとなるかどうか、しっ
かりと注視し、懸念される事項については要請をしてまいります。
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最後に、本日の総会では、TPP交渉における国会決議の遵守を求める
特別決議も行いました。決議の内容は、お手元にある通りであります。
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TPPに関しては、政府による情報開示が十分でないなかで、1月下旬
以降の米を含む重要品目に関するマスコミ報道などで、生産現場は不安を
募らせています。
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このため、改めて政府の国会決議の遵守と、農業者の懸念を払しょくす
る説明を求めるものであります。
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政府におかれましては、米価下落のもとでの飼料用米の生産拡大や、畜
産・酪農生産基盤強化の取り組みを続けている生産現場の努力に応えるた
め、毅然とした交渉姿勢を貫いていただきたいと考えます。
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本日の私からの発言は、以上。
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