平成 25 年度 事業報告書

平成 25 年度
事業報告書
社会福祉法人
1.
概観
2.
財務報告
3.
事業報告
4.
事業計画に対応した課題報告
5.
組織報告
京都老人福祉協会
平成 26 年 5 月
1
1.
概観
平成 25 年度は、板橋でのサービス付き高齢者向け住宅 20 戸の整備や藤森神社
隣接地での藤森センターほっこりの整備などの施設整備案件に取り組み京都老
人福祉協会の今後を左右する事業に取り組んだ。
団塊の世代が後期高齢者となる 2025 年に向けて地域包括ケアシステムの構築
が急がれている。都市部での高齢化のいっそうの進展、単身世帯・高齢世帯の
増加、認知症高齢者の増加など従来の介護システムでは対応に限界がある事態
に対して、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる社会を目指す地域ケアシ
ステムは基本的な設計図として重要である。その中核的なサービスである地域
密着型サービスの整備を京都老人福祉協会としては重視し、小規模多機能型居
宅介護4カ所、夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護 3 カ所、認知症対
応型共同生活介護(グループホーム)、地域密着型特養といち早く取り組み、平
成 25 年度は定期巡回随時対応型訪問介護看護の成功を目指してきた。結果的に
サービスの普及に課題の多いスタートとはなっているが次世代のサービスの中
核として期待されている事は明らかである。
一方で、国の財政問題から介護保険は拡充される方向ばかりではなく、いわゆ
る軽度者の介護保険からの切り離しや利用者負担の増加など放置しておけば介
護システムへの国民の信頼を失ってしまう事態も想定される。介護保険サービ
ス以外の日常生活支援サービス、地域サロン等の開発も社会福祉法人への期待
が高い。
京都老人福祉協会は、地域包括ケアの理念である「誰もが住み慣れた地域で安
心して暮らせる社会」の対象を高齢者から児童、障がいを持つ人、貧困等地域
社会での生き難さを抱えるすべての人に拡大する努力をしてきた。保育園事業、
子育て支援つどいの広場事業、児童療育事業(25 年度開設なないろ)等の成果
を発展させ放課後等デイサービス、保育園分園、障がい者就労継続支援を事業
開始した。
事業の安定化には財務的な努力等多くの課題は残っているが、社会福祉法人と
しての矜持を大切にした法人建設に前進して行く事が必要である。
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2.
財務報告
(ア) 平成 20 年度の収益率 0.2%以来の 1%割れとなり、0.48%1460 万円と
いう結果となった。資金収支では、さくらハウス板橋、藤森センター、
施設部門のトイレ改修等大型の投資案件が重なり 7000 万程度の手元
資金減少となっている。これまで行ってきた施設整備の元金返済のピ
ーク期が 2014 年なので事態は重大ではある。平成 25 年度の事業から
改善すべきところは数字から目を逸らす事なく直視し改善を急ぐ必要
がある。
(イ) 改善すべき事業
①
平成 25 年に事業開始した事業
1.
児童療育なないろ(4 月開設)▲1900 万
新規開設での経費的な支出と利用者の増加ペースが半年
程度かかった事が主な要因。また事業の安定に万全を期
すためベテタンの職員を多く配置し、加えて今後を見据
えて理学療法士を加配する等の投資的な経費も重なって
いる。
改善方針としては、利用者を確保しフル稼働とする事と、
訪問型事業、相談支援事業に取り組む事で収入の増加を
見込んでいる。
2.
あんしんサポート伏見(24 時間対応型訪問事業)▲300 万
昨年は大きく財務的に貢献した事業であったが、人員を
増加させてのぞんだ定期巡回随時対応型訪問介護看護併
設に置いて期待した利用者獲得が進まず(利用者が極め
て早い時期に改善または悪化による入院等で累積しない)
事業の捉え方自身を見直す必要がある。また、板橋での
サービス付き高齢者住宅での利用が制度整合の矛盾もあ
り進んでいない。
夜間対応は増加を続けており 3 月末実績で300名を超
え過去最高を記録している。
3.
サービス付き高齢者住宅
▲630 万
当初目標としていた開所 3 ヶ月での 100%稼動が6ヶ月
でも達成されず立ち後れた。営業力の強化と、サービス
の質の改善を行う事が必要。
地域連携推進室などの法人全体での支援体制を急ぐ。
3
4.
藤森センター開設準備
▲1000 万
当初目標としていた開所 3 月
②
地域密着型サービス等での不安定さ
1.
小規模多機能型居宅介護
▲2700 万
4 事業所とも赤字となったが、特に小栗栖、板橋について
は開設以来のマイナスを続けており抜本的な改善策が必
要である。利用者増と平均要介護度の低下による単価の
低迷が確認される。営業力の強化と、重度でも支え続け
る事ができるサービスの質の改善を行う事が必要。
2.
短期入所(春日丘、東高瀬川) ▲1600 万
昨季に比べ赤字幅は半減。緊急時ショートの使い勝手等
を改善してきている。
(イ) 財務上健闘した事業
1.
養護老人ホーム
介護保険適用者の増加により訪問介護部分が増加
2.
京老デイサービス
利用者増により前年より改善
3.
事業上の成果
(ア) 高齢、児童、障がい、住宅等幅広い福祉事業グループへ
①
障がい・・・児童療育なないろの開設に続いて、放課後等デイサ
ービス、障がい者就労継続支援事業を準備
②
児童・・・保育事業分園の開設と障がい児分野への拡大
③
高齢・・・地域や暮らしを支えるサービスの拡充
1.
地域包括ケア(地域で暮らし続けられる仕組造り)に向けた
基盤整理。
④
2.
暮らしの中で尊重される個別ケア
3.
ケア環境の整備。
住宅・・・サービス付き高齢者住宅。さくらハウス事業
(イ) ケア環境の向上
①
施設部門のトイレ改修
②
藤森センターへの京老通所介護移転
(イ) 人材育成、採用戦略
①
採用活動の強化(多様な人材、多くの才能)
4
景気好調下で主には4年制大学での応募状況が厳しいと言われて
いる中で例年を上回る新規採用を獲得できた。新規事業開設を支
えるために着実な採用力の強化は必須。従来では応募がなかった
大学からも採用している。
資格取得支援スタンスの強化。事業戦略性と事業理念を明確に打
ち出す事に心がけた。媒体をナビ系に軸足を移動採用活動の早期
化。
②
資格取得支援
1.
2014 年度より実務者研修の実施準備した。介護福祉士養成校
修了生以外の職員に着実に資格取得させるために実施するに
とどまらず、新規採用時の獲得競争力をアップさせる。また、
介護福祉関係事業者や福祉系大学に受講枠をシェアする事で
京都全体の介護福祉士資格取得支援体制を底上げする役割を
担う。
③
次世代のリーダー育成
1.
次世代のリーダー候補の発掘
ふくし未来塾(若手の育成)子どもの貧困、少子化、原発、
ジェンダー、法人の歴史等を取り上げた。
2.
育つ環境づくり
プロジェクト、委員会活動等で法人全体の事業を支える活動
に多くの職員を参加させる。
4.
組織報告
別資料
5
5.
今後の懸念材料
(ア) 老朽化対策
京老デイの移転、大亀谷の施設事業部でトイレ改修に着手したが、個
室化を含めて課題は多い。調理部門の老朽化もリスク管理を含めて急
ぐ必要がある。
(イ) 人材確保
新規採用、離職防止、継続雇用などで強化
(ウ) 環境変化(消費税増税で経費 3000 万近くの経費高騰)
介護報酬の補填で半分ほどは回収できるが影響大。
(ウ) 新戦略への資金の確保
利益確保とともに資金調達手段については改善を必要としている。
6.
事業報告(平成 26 年 4 月現在)下線部分が昨年からの変更点
1.
京都老人ホーム(京都市伏見区深草大亀谷東古御香町 59 番 60 番)
特別養護老人ホーム(定員 161 名)
養護老人ホーム(定員 80 名)・外部サービス利用型特定施設
短期入所生活介護(定員 14 名)
訪問介護、夜間対応型訪問介護、定期巡回随時対応型訪問介護看護
訪問入浴介護
訪問看護
居宅介護支援
配食サービス(朝、昼、夜、土日)
診療所
セントラルキッチンさくら
介護職員実務者研修課程(6 月実施予定)
就労継続支援事業 A 型
車両運行部
地域連携推進室
2.
春日丘センター(京都市伏見区醍醐辰巳町 12-1)
短期入所生活介護(定員 30 名)
通所介護、予防通所介護専用事業
居宅介護支援
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3.
東高瀬川センター(京都市伏見区北端町 44-7)
短期入所生活介護(定員 30 名)
通所介護
訪問介護、障害者ホームヘルプ事業
居宅介護支援
地域包括支援センター
4.
深草センター
ほっこり(京都市伏見区深草西浦町 5 丁目 14-1)
通所介護
認知症対応型通所介護
訪問介護、障害者ホームヘルプ事業
居宅介護支援
5.
醍醐の家
ほっこり(京都市伏見区醍醐南里町 30-1)
認知症対応型共同生活介護(定員 18 名)
通所介護
認知症対応型通所介護
居宅介護支援
小規模多機能型居宅介護
6.
板橋の町家
ほっこり(京都市伏見区土橋町 334-1)
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型通所介護
和喫茶さくら
サービス付き高齢者向け住宅(20 室)
7.
まちかど相談スポット・北部(京都市伏見区深草一ノ坪町 40-6)
深草・北部地域包括支援センター
南部障害者地域生活支援センター「ふかくさ」
8.
おぐりすセンター(京都市伏見区小栗栖南後藤町84−2ヴァンベール
西井1F 北側)
居宅介護支援
訪問介護、障害者ホームヘルプ事業
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9.
稲荷の家ほっこり(京都市伏見区深草稲荷鳥居前町 17-4)
小規模多機能型居宅介護
つどいの広場
10. まちかど相談スポット・中部(京都市伏見区深草西浦町 5 丁目 15)
深草・中部地域包括支援センター
京都市深草・醍醐地域介護予防推進センター
居宅介護支援はなみずき
11. 小栗栖の家ほっこり(京都市伏見区小栗栖牛ケ渕町 30)
小規模多機能型居宅介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(定員 18 名)
サービス付き高齢者向け住宅(14 室)
12. うづら保育園(京都市伏見区深草直違橋 2 丁目 452-4)
保育事業(定員 120 名、拡張 30 名)
延長保育
一時保育
休日保育
子育て支援ステーション
学童クラブ
13. 墨染つどいの広場(京都市伏見区深草中ノ島町 4−10)
つどいの広場事業
14. 京都市児童療育センターなないろ(京都市伏見区深草西浦町 6 丁目 65)
児童発達支援事業
15. 藤森センターほっこり(京都市伏見区深草直違橋片町 532-8)
通所介護
放課後等デイサービス(にじっこひろば)
保育園分園
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