介護系 の 専 門 弁護士 と し て 新境地 に 挑 む ‼

■福祉・介護業界に専門特化!
﹁原宿﹂
と
おばあちゃんの
して親しまれる巣鴨のとげ
そこで外岡弁護士が取り
組み始めたのが、介護AD
か﹄
と、
双方に行き場のない
イメージだけが先行し、関
護ADRが必要なんです﹂
R︵
︶である。AD
Resolution
Rとは訴訟が多発する米国
と外岡さん。
Alternative Dispute 係がこじれてしまうことが
ある。こういう時こそ、介
で生まれた﹁裁判外での紛
法律事務所﹁おかげさま﹂
ラブル調整センターを立ち
と考え一般社団法人介護ト
たが、介護業界にも使える
決を目指し、双方がより満
って、対話による平和的解
ーター︵調整人︶が間に入
法律事務所 おかげさま
争解決手続き﹂である。医
つまり当事者同士では言
いづらいことを、メディエ
をしたが、企業法務に一生
を2009年4月に開設し
足のいく解決を得る取り組
療の分野で利用が進んでい
事務所がある。ここは、介
の情熱を注ぐことに疑問を
上げ﹁てるかいご﹂という
抜き地蔵通りに、外岡潤弁
護問題に特化した異色の法
た。
みだ。
覚え、 年数カ月で退職す
愛称でADRを開始した。
律事務所だ。
施設側、利用者側双方の平
いということが見えてきた。 いが、もし高額な慰謝料を
介護の現場に踏み込むと、 施設側は﹃こちらに落ち度
を主人公とした
介護の紛争は裁判に適さな
があれば真摯に謝罪をした
ブルに費やす余力は、施設
たなしの現場で余計なトラ
高齢者は激増します。待っ
けばよいのかは見えていな
請求されたり、裁判沙汰に
側も利用者側もないはず﹂
弁護士になった当初は、
国際的に活躍したいと外資
﹁例えば、利用者が転倒し
弁護士としては異色の領
域にみえるが、外岡弁護士
という漫画に偶
﹁介護の問題は、利用者と
なったら困る﹄と悩み、一
と語る。
て骨折してしまった場合、
然出会い、介護
高齢者ホームなどの施設側
方の利用者側は﹃献身的な
和的解決を目指して
の世界の奥深さ
の双方のすれ違いが何年も
もつれてしまうことが多い
どい、でも裁判まではどう
謝罪のひとつも無いのはひ
法律家が現れた。
は﹁今後ますます、要介護
に感動する。そ
積み重なった結果、紛争に
かされて、介護
んです﹂
﹁ヘルプマン﹂
の直感につき動
介護をして頂いているが、
掲げる理念は﹁和の弁護
士﹂
。
高齢化社会に頼もしい
かった。そんな時、介護士
弁護士最前線
系の渉外法律事務所で勤務
護士の﹁おかげさま﹂法律
‼
る。
しかし、
軸足をどこに置
1
外岡潤弁護士 介護施設にて和風マジック
「和妻」。学生時代はマジシャンになること
を本気で考えたという
関連に特化した
DATA ‫ ؚ‬P137
31
介護系の専門弁護士として
新境地に挑む
法律事務所リポート