201502news

共同講演会
脱原発、自然エネルギーと
地域再生
3月6日(金曜日) 午後7時∼9時
武蔵野スイングビル 10F スカイルーム
講師:嘉田由紀子(前滋賀県知事)
島谷幸宏(九州大学大学院教授)
嘉田由紀子(かだゆきこ)
琵琶湖研究所で長年にわたり琵琶湖と湖岸の人々の暮らしや農業・
漁業の関わりを研究。「生活環境主義」を提唱。2006 ∼ 2014 年滋
賀県知事(2期目の知事選挙では県政史上最多の42万票を獲得)。
新幹線の新駅の建設中止、脱ダムなど「もったいない」県政を推進。
全国知事会で史上初めて原発問題を発議、「被害立地県」としての発
信を続けてきた。現在、びわこ成蹊スポーツ大学学長。
島谷幸宏(しまたにゆきひろ)
1980 年、建設省入省。土木研究所河川環境研究室長を経て九州地
方整備局武雄河川事務所所長。2003 年より九州大学工学研究院教授。
日本湿地学会会長や国土交通省多自然川づくり研究会座長などを歴
任。河川工学とりわけ環境に配慮した事業推進の第一人者。宮崎県
五ヶ瀬町の小水力発電をつかった町おこしをはじめ自然エネルギー
の活用と地域再生など数多く手がける。
スイング
ビル
(武蔵境駅西口徒歩1分)
西口
JR中央線
資料代:500 円
どなたでも参加できます。会場整理の都合上、
事前にお申し込みいただけるとありがたいです。
武蔵境駅
連絡先:電話 0422-39-0093 FAX 39-0092
mail : [email protected](山本)
主催:環境エネルギー政策研究会
エネルギー、食糧、地域経済、そして自然環境
私たちはどこに立脚しているのか
嘉田由紀子さんとは 2006 年に滋賀県知事選
この1月に行われた佐賀県知事選挙にお手伝
挙に立候補された時からのおつきあいです。「自
いに伺った際、候補者の島谷幸宏さんが次のよ
公民 200 団体推薦の現職」のまさに「軍艦」の
うなことを訴えておられました。
ような相手に「手漕ぎ舟」で体当たりするよう
「佐賀県の GDP は約3兆円だが、そのうちの
およそ 3000 億円がエネルギー代金と考えられ な選挙でしたが、公共事業の見直しや子どもや
る。現在この大半は県外に支払われている。こ 自然の力をそこなったら「もったいない」とい
のうちの3分の1を自然エネルギーでまかない うメッセージが県民の皆さんに届き、見事当選。
県内の事業とすれば、およそ 1000 億円が県内 二期八年の知事時代の嘉田さんの仕事はまさ
に「ないものねだりではなくあるもの探し、あ
で回ることになる。
例えば佐賀県の農業生産額は 1200 億円余り、 るもの活かし」で生活者目線を大切にする地域
おこしをしてこられました。「近い水」「近い食」
観光収入は約 900 億円なので、農業や観光と並
「近い人」と協働ですすめる地域おこしに加えて、
ぶ基幹産業を誕生させることができる。」
3.11 以降は近接の若狭湾岸の原発リスクに対し
これを知って、まさに目からウロコの思いで
て「卒原発」を訴え、再生可能な「近いエネルギー」
した。
政策も積極的にすすめてこられました。
小規模水力発電もバイオマス発電も、地域密
・・・・・・・・・・・
着型の産業です。太陽光、地熱や風力、潮力発
電も含め地域の共同事業として起こしていくこ 脱原発と自然エネルギーへの転換は、エネル
ギーという基幹産業の分野における分散化・地
とができれば、地域でお金を回していくことが
できます。それは、地域経済の活性化や雇用拡 域自立という点からとても大切なテーマであり、
地域経済の活性化と自立に現実的に結びついて
大につながります。とりわけ若者の雇用が拡大
いく転換なのです。
すれば、若い人が地方に留まり次の世代を育ん
武蔵野市は大都市の中にある小さな住宅都市
でいくことができます。
島谷さんは、「ヨーロッパでは農業とバイオマ です。当然ながらエネルギーも食糧もそのほと
ス発電など自然エネルギー利用は地域で複合的 んどを周辺に依存しています。私たちの置かれ
ている現実を見つめ想像力を働かせながら、そ
に行われており、農村経済の発展に大きく貢献
の立脚点を問い直すことも必要ではないでしょ
している」と言われていました。
うか。
エネルギーは極めて重要な基幹産業であるこ
そんな思いから3月6日の講演会を企画しま
とは言うまでもありません。そのあり方を変え
した。皆様のご参加をお待ちしております。
ていくことによって、地方再生につなげていく
ことができるのです。
武蔵野市
市議会議員
山本あつし
http://www.yamamotoatsushi.com
〒180-0023 武蔵野市境南町3-3-5-302
TEL 0422-39-0093