白鳥福祉館ボランティア・ヨーガ指導

白鳥福祉館
ヨ-ガ療法ボランティア報告
東京
羽田美奈子
館長さんから利用者さんの腰痛、肩コリ、偏頭痛などの緩和にとヨ-ガ療法ボ
ランティア依頼を受け今年 3 月より開始
<日時> 8/28(金)
看護師さんとの打ち合わせ
Aグル-プ
13:15-13:45
Bグル-プ
13:45-14:20
看護師さんとの打ち合わせ
13:00-13:15
参加者のその日の体調など確認
14:20-14:50
内容まとめ
1)木村先生からのアドバイス、PTさんとの打ち合わせが可能かどうかに関して。
→次回 9/24(木)10:00-16:00PTさんの来館に合わせ羽田も出向き、ヨ-ガ
に参加いただいている方々へのPT指導内容、反応を観察させていただく事に
なりました。時間的に可能であればヨーガ療法でどのような指導が望ましいか、
どのような変化をみたら良いかアセスメントする為の打ち合わせもさせていた
だきたいですが無理でしたら看護師さんと打ち合わせしてきます。(1 日で 14
名の利用者さんのPTを行う為、時間的には厳しいそうですがおひとりずつの
指導案がありそれは見せていただけるお約束はしていただけました。)
2)他の療法士のボランティアが入る事を念の為了承を得ました。神奈川支部の
佐々木紀子さんが施設等での指導を勉強したいとの事で引き受けて下さいまし
た。
3)Aグル-プのヨ-ガ療法の内容に発声の仕方を変えての発声指導を入れる事を
事前打ち合わせで話すとそれはSTの領域になり出来ればPTの領域(身体を
使った指導)を望んでいる様子でしたが今回は入れてみました。
これまで小児麻痺のお二人のヨーガ参加の様子から身体を自由に動かせる部分
が少ないのだと判断しておりましたが、5 回目の今回は実際私が把握していたよ
りも動かせる部分も多くPTの指導案でも下肢の動きを強化など目標があげら
れているそうです。次回PTの様子を見学させていただいて、その日の指導内
容を判断したいと思います。
<指導内容>
Aグル-プ
種類:Bブリ-ジング
ア:アイソメトリック
指導内容
回・休み・R
腹式呼吸 お腹を意識して
あ-
5・5K・1R
胸式呼吸 胸を意識して
う-
5・5K・1R
肩式呼吸 のど肩を意識して
ん-
5・5K・1R
発声を変えて
あ、あ、あ-
3・5K・2R
短い音を入れて
う、う、う-
3・5K・2R
ん、ん、ん-
3・5K・2R
ん
3
あ・ん
3・5K・2R
あ・ん
3・5K・2R
あ・ん
2・5K・2R
あ・ん
2・5K・1R
ん
5
挨拶・今日の状態・約束
2
お腹・胸の自然呼吸を感じる
3
あ・う・んの呼吸
4
R:ラウンド
音・
1
5
IRT 伸び
5
アルダ・チャクラ・ア-サナ
種類
K呼吸
B・
ア
6
パ-ダ・ハスタ・ア-サナ
B・
ア
7
腿と手のひらを押し合う 右・左
B・
ア
8
ねじり 足首上下であらがって
B・
ア
9
ブラ-マリ-
10
質問・今の身体の感じ
Bグル-プ
1
挨拶・今日の状態・約束
座位
2
お腹・胸の自然呼吸を感じる
↓
3
山の呼吸
↓
B・ア
あ・ん
5
4
ハンド・イン・アウト
↓
B
あ
5・5K・2R
5
ショルダ-ロ-テ-ション
↓
B
ん
5 前・後ろ
6
アルダ・チャクラ・ア-サナ
↓
B・ア
あ・ん
5・5K・2R
7
パ-ダ・ハスタ・ア-サナ
↓
B
ん
5・5K・2R
8
パヴァナ・ムクタ・ア-サナ(仰臥位) B・ア
あ・5K・ん
3・5K・1R
9
ガス抜きのポ-ズ
↓
10
ブラ-マリ-
↓
ん
5
11
カパラバ-ティ
座位
12
シ-タリ-
↓
5
13
ブラ-マリ-
↓
5
14
質問・今の身体の感じ
↓
10
Aグル-プ
小児麻痺
利用者さん 4 名
Aさん
30 代
職員 2 名
男性
看護師さん 1 名
合計 7 名
生まれつき脳性小児まひで日常生活は車いすに
ベルトで固定が必要。手足は変形し常に身体は
緊張状態で突っ張っている。声は出せますが言
葉にはならずコミニケ-ションはアイパットで
練習中。ヨーガは前回よりわり座でこめかみを
マットにつけた状態で参加するようになった。
車いすでの参加の方が視線を合わせられるし身
体も安定するのではないかと看護師に聞いてみ
たが食後のフリ-タイムはいつもマットの上で
この体制で昼寝をしたりアイパットをしている
そうで唯一車いすにベルトで絞めつけられた時
間からの解放、一番心地良い姿勢だと言う。⇒
次回PTの際車いすで固定して行なうのとどち
らの姿勢でヨ-ガに参加するのが良いか確認し
たいと思う。知的障害はあるが理解力はあるそ
う。ヨ-ガの最中突然上半身を引き挙げてポ-ズ
をとろうとする場面があり、5.6 秒しかもたな
かったがこの様な機能がある事に初めてであっ
た為驚いた。
Bさん
40 代
男性
生まれつき脳性小児まひで日常生活は車いす。
手足首は変形し常に身体中緊張状態。声は出せ
ますが言葉にはならずコミニケ-ションはトー
キングエ-ドで行っている。足首を上下に重ね
押し合うなどは行える。右手はこめかみ左手は
肩ぐらいまで上がる。「あ、あ、あ-」などの発
短い音はだコントロ-ルしにくそうであったが、
その意思は感じられた。終了後「質問等ありま
すか?」の問いに動きの質問をしてくれ、看護
師さんが通訳をしてくれた。看護師さん曰くい
つも一緒にいる者は状況から言葉にならない声
を聞き分けられるようになるのだそう。
水頭症
Cさん
30 代
女性
車いすで生活。マット上でわり座で参加。言葉
にはならないが「あ」「う」「ん」の音で呼吸
法が出来る。「あ、あ、あ-」といった短い音で
の発声にも対応で来た。眼が合うといつも笑顔
が返ってくる。呼吸法の合間に「はぁ~」とた
め息の様な緩んだ感じを実感出来ている。
知的障害
Dさん
60 代
男性
椅子の上で参加。ずっと笑顔。耳が遠い為耳元
で話す必要がある。職員の方が単語で本人の耳
元で指示を繰り返してくれる事で動きについて
行ける。看護師さん曰く、ヨ-ガ時間のふんわり
とした雰囲気が気に行っており、体操すると言
うよりその場にいる事自体を楽しんでいるそう
である。
ダウン症
Eさん
30 代
女性
無表情で反応が見られない。耳も聞こえてない
かの様にヨ-ガの最中はびくともせずマットの
真ん中にただ座っている。看護師さん曰く、あ
んな風でいてヨ-ガの時間はめちゃくちゃ喜ん
でいるのだそうで、普段の様子を知らない私に
は全く読めない。
Bグル-プ
利用者さん 4 名
職員 2 名
看護師さん 1 名
合計 7 名
看護師さんより三和さんへの配慮でしばらくは同じ動きをしてほしいと希望あり今月は前
月と同じにした。三和さんには絵の入ったヨ-ガの内容をプリントし渡している。
てんかん
Fさん
20 代
男性
副交感神経有利になると発作を起こす。
看護師さん曰く緩んだ時に発作が起きる
オリ-ブ喬小脳
と言う事は本人に敢えて伝えていないと
委縮症
(2 年前に
の事。頭に転倒した際の頭を保護するベ
医師から告げら
ルト着用。ヨ-ガを開始すると今日は初め
れる。)
て邪魔だと言いはずした。カパラバ-ティ
がお気に入りで、家でもやっているそう。
(朝、昼、晩と 10 回ずつ。)
知的障害はあるが、ヨーガでの指導では
問題なく理解し参加出来る。「呼吸と動
きを合わせて」と言葉をかけないと手足
がバラバラになる。緊張の後に「はぁ~」
と緩む感覚を意識化出来ている。その
“違い”をよく感じてと言葉をかけてい
る。結跏趺坐で座りヨガっぽい動きを好
む。
てんかん
Gさん
20 代
男性
知的障害はあるが、ヨ-ガでの指導は理解
し動けている。呼吸と動きを合わせて・・
と言う部分でコントロ-ルしようとして
いる意思が感じられる。薬の副作用から、
体温調節が出来ず動いて身体の内側が熱
くなるのを嫌がる。シ-タリ-、シ-ト
カリ-呼吸法を入れて調整している。と
ても気に入っているのだそう。自然呼吸
でのお腹、胸のバ-ユを感じられないと
言うが、実際お腹、胸の呼吸に伴う動き
は肉眼で見られる。看護師さん曰く「感
じられない」と言う本人の言葉の信用性
は無いとのこと。
チャ-ジ症候群
Hさん
20 代
女性
難聴、視力障害、知的障害、声は出せな
いがしっかり吐く息を意識してやるよう
に指導。耳は全く聴こえないとの事で、
内容をプリントして渡している。また手
話、指文字などで通訳さんがポイント的
に伝えてくれている。ヨーガ中、全身緊
張状態に見受けられるが、家に帰宅後ヨガが楽しかったと母親に報告したと看護
師さんから伺った。症状的に周りとのコ
ミュケ-ションが難しいそうである。今
日初めてアイソメトリックの動きで私の掌を押し
返して貰った。すごく弱い力で有った。
知的障害
Iさん
30 代
男性
集中出来ず、部屋から出たり入ったり。