2015年5月27日 見沼代用水

2015年5月27日 見沼代用水
水利研の目指す学部での教育
1. 基礎力養成
基礎知識をがっちり身につける
農村地域での水環境問題に関する広い視野と洞察力を
養成する
2. 早期教育(Early Exposure)
3. 他大学,実社会との交流
4. フィールド重視
2
7月 小学生への環境教育授業
静岡県島田市の六合東小学校で,
水利研の4年生が小学校5年生に,
農業用水についての出張授業を行
います. (2015年7月8日@六合東小学校
体育館)
8月 水のワークショップ
多くの企業や行政機関
などが参加・出展する親
子向けの展示会で,水
利研の4年生が水につい
てのワークショップを行
います. (2015年8月13日,
@東京国際フォーラム)
3
9月
関東五大学合同ゼミ合宿
関東地区の5大学(宇都宮大,茨城大,筑波大,
東京農工大,東京大)の水利環境系研究室が
集まり,学生が研究発表を行います(1泊2日).
(2015年9月23~24日@八王子セミナーハウス)
4
10月 印旛沼流域環境・体験フェア
主催:千葉県・印旛沼流域水循環健全化会議
2015年10月25,26日@印旛沼佐倉ふるさと広場向い
11月 アグリビジネス創出フェア
主催:農林水産省
2014年11月12~14日@東京ビッグサイト
各イベントで,
農業水 利情報
サービス提供
システムの出
展・実演を行い
ます.
5
水利研の週間活動
研究室ゼミ
・毎週水曜日10:00~12:00
・教員,学生全員が参加し,
あらかじめ決められた発表
者が,自分の研究の進捗を
説明してその内容について
議論を交わします.
・水曜日に全員でフィールド
へ出かけることもあります.
学生ゼミ
・水曜日午後(13:00~)
毎週ではなく不定期に行い
ます.
・学部4年生に農業水利に
ついての知識を深めてもら
うために,院生と一緒に行う
勉強会です.
・卒論の指導も行います.
○大きな行事以外は基本的な活動は水曜日だけです.
○水曜日以外は講義を受けたり,自分の研究を進めたり,
自由に時間を使えます.
安心だね
TM/TC技術を活用した配水システムの
利便性向上に関する研究(愛知用水)
開水路で,管路のような需要主導型
の配水を可能とする技術を開発する
・需要者は,予約なしに自由に分
水する.
・供給者は,需要者の注文を必要
とせずに,自動的に送水する.
・需要主導型では施設規模が大き
くなるが,極力小規模化する.
方法:
ICT技術(TM/TC)を活用し,物理
的な貯留施設を代替する.
TM:遠隔監視(telemeter)
TC:遠隔操作(telecontrol)
10
貯留量均衡制御(例)
上流端流量比較
5
0
96979899100101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
供給主導時流量
分水需要流量
需要量に供給量を
追随させる
7
水田圃場内の水と物質の流れおよび水温分布
の平面2次元モデル解析
水田流域における水環境
上流側
水田
灌漑
用水の反復利用
上流水田の水管理、肥培管理が
下流域の水環境(水温・水質)に大きく影響
(農業用水の特徴)
排水
水路内の水の流れ
排水
灌漑
下流側
水田
水田湛水(滞留時間:長)
 水田の湛水(田面水)の過程で水温
や水質が大きく変化
 変化の様子は田面水の流れ方に依存
田面水の流れ場、温度環境、水質環境の
相互作用を考慮したモデル化が必要
y [m] 3
Flow
Flow
Flow
水温
Flow
0
3
Flow
x [m]
田面水の流れの様子の
可視化(模型実験)とモデル化
UAV等を活用した水田内の
温度環境分布の測定
溶存窒素濃度
田面水の水温・溶存窒素動態の
平面分布の観測とモデル計算
気候変動および営農方法の変化の下での
水田流域水環境の水温・水質の予測
8
循環灌漑の導入が閉鎖性水域の水環境へ及ぼ
す影響の評価(印旛沼流域)
印旛沼
・水質汚濁
・ポンプ灌漑,ポンプ排水
国営印旛沼二期農業水利事業
・老朽化したポンプ場を統合し
て新設
・水田からの排水を沼へ戻さず
に水田へ還元する(循環灌漑)
・ポンプ場の節電
・個々の農民の細かいニーズ
に応じた農業水利サービスの
最大化
方法:
・現地観測
・既存データの解析
・現地での聞き取り調査
・アンケート調査
水質面での環境負荷の軽減
消費エネルギーの軽減
農業水利サービスの向上
9
水管理ICT導入による大規模稲作農家の水管理労力
と用水量の削減効果の定量化(茨城県坂東市)
農業水利情報サービス提供システム
携帯電話回線
ルーター
9/4 (水) 8:00
○×圃場
60mm
水位計
・圃場に見回りに行かなくても湛水深が分かる
・散逸した圃場の見回り優先順位が判断できる
・将来,大規模経営化が進んだ場合,ニーズ上
昇とコストダウン
0 1 2km
圃場の散逸の事例
方法:
・現地観測
・既存データの解析
・現地での聞き取り調査
・モデル計算
大規模稲作経営体でのICTを用いた新たなシステムの利
用による,水田稲作の労働生産性向上度の定量的評価
10
まだまだある研究テーマ
以上のテーマ以外にも,多くの魅力的な研究が,4年生または大
学院生によって取り組まれています.
・掛け流し灌漑時の用排兼用水路網における水温変動
・簡便な圃場分散度の指標の提案と圃場見回り時間評価への応
用
・メラオ灌漑システム(北タイ)のパフォーマンス改善に関する研究
・農業用管水路における漏水時の流れ構造および圧力波伝播の
変化に関する研究
・カンボジア低平地におけるバテイ灌漑システムの効果の評価
・渓流から直接取水する谷地田への放射性セシウムの流入の評
価
11
ガッツのある人,
待ってます!
水利環境工学研究室