様式第20号 政務活動費調査研究報告書 日 程 場 所 相 手 方 参加議員 氏 名 目 的 内 容 会派名 新生・市民クラブ 氏 大 名 塚 正 俊 平成27年7月7日(火) Ⅰ.福島県会津若松市 Ⅰ.会津若松市観光商工部観光課 今井義人、須賀留美子、奥山裕子、吉村尚久 、大塚正俊 千木良孝之、松井康之、木ノ下素信 Ⅰ.福島県会津若松市の大河ドラマ放送終了後の観光振興 、ふくし まデスティネーションキャンペーンにおける会津若松市の取り 組みについて調査研究を行い、移住定住による人口減少に歯止め をかける 政策と継続した観光客招致に向けた方策を探ることを 目的とする。 Ⅰ.福島県会津若松市 【市の概況】 会津若松市は、福島県の西部に位置し、人口 124,795 人 、世帯 数 47,972 世帯 (平成 24 年 4 月 1 日現在)、面積 383.03 平方キ ロメートルの観光都市で、磐梯山や猪苗代湖など豊かな自然に囲ま れた、自然景観に恵まれた都市です。 会津は、戊辰戦争によって武家支配が終焉を迎えるまで、中央と 地方(奥州)との政治勢力が拮抗する一大拠点でした。 ⅰ.大河ドラマ放送終了後の観光振興 平成 24 年の観光客の総数は 2,959 千人、25 年 3,959 千人、平成 26 年 2,895 千人と推移し、平成 26 年は前年よりも 1,064 千人の 減少(対前年比 73.1%)となっており大河ドラマ「八重の桜」放送 終了による反動があったと総括しています。 「平成 26 年度会津若松「八重の桜」プロジェクト協議会の事業」 1.八重の桜メモリアル事業として ・大河ドラマメモリアル展示(鶴ヶ城) ・桜育樹の実施(綾瀬はるかさんの植樹した桜の育樹) ・メモリアル看板の設置(山本覚馬、新島八重生誕の地) 2.八重の桜出演者等連携誘客事業 ・綾瀬はるかさんに会津まつり会津藩公行列への参加 3 日間入込数 H25 年度 187,000 名⇒H26 年度 215,000 名 3.ゆかりの地連携協力事業(京都市、同志社大学、ゆかりの地) ・京都感謝の集い(京都市)等 1 「会津若松市観光の観光要因」 ・H23 年 東日本大震災・福島原発事故(観光入込数 2,348 千人) ・H24 年 映画「天地明察」放映( 〃 2,959 千人) ・H25 年 大河ドラマ「八重の桜」放送( 〃 3,959 千人) ・H26 年 「ふくしま DC」プレキャンペーン( 〃 2,895 千人) ・H27 年 「ふくしま DC」本番 鶴ヶ城天守閣再建 50 周年記念 ・H28 年 「ふくしま DC」アフターキャンペーン ・H32 年 東京オリンピック・パラリンピック開催 ※震災により減少した観光客は、大河ドラマ放映によって急激に増 加し、翌年反動で減少しているが、ふくしま DC の積極的な取り組 みにより、往時の観光客数の確保を目指しています。 ⅱ.ふくしまデスティネーションキャンペーンにおける会津若松市 の取り組みについて 会津若松市では、DCの推進母体として「会津若松市デスティネ ーションキャンペーン推進会議」を設立し、「会津 華たび ~華 やかな 文化を巡る 花の旅~」をテ-マに、市と市民とが情報共 有を図り、協力連携を深めながら共に取組んでいます。 1.会津若松市の観光施策に係る課題 □観光名所を巡る団体型観光 ⇊ (旅行形態の変化) ☑テーマを定めた個人型観光 ※鶴ヶ城・白虎隊だけでない、広範な旅の提案と既存資源の磨き 上げが必要 2.極上の会津プロジェクト協議会 会津若松市を含む会津 17 市町村、民間団体(観光協会等)、宿泊 施設組合、交通事業者など 65 団体により、観光客の誘客拡大及び 受入れ大勢の整備促進を図り、地域の観光及び産業の発展並びに地 域振興に寄与することを目的に設立しました。 3.平成 27 年度極上の会津事業のテーマ テーマ;極上の会津 サブテーマ;花・食・温泉(福島 DC テーマ)+ 地酒・仏都(追加) ⇒重層的かつ継続した誘客促進を目指す。 2 4.平成 27 年度事業内容 (1)誘客宣伝事業 ①ガイドブック・ポスター作製・掲出 ②広域マップの作成(新規) ③スマホ対応ページの構築 ④販促用宣伝物作成(起き上がり小法師、あかべぇ袋等) ⑤極上の会津キャンペーン事業 ・イメージ短編プロモーションビデオの作成 ・キャンペーンに向けた旅行エージェント訪問 (2)周遊観光促進事業 ①旅行商品企画・造成事業(地元提案型の商品造成) ②2 次交通対策事業(バスの運行助成、只見川ライン号の運行) (3)物産振興 PR 事業 ①物産振興事業 ・日本ホテルとの「福が満開福島フェア」、エドモント夏祭り他 ②キャラバン事業 ・首都圏キャラバン、NEXCO ほくりくイベント ・ツーリズム EXPO ジャパン (4)受入体制整備事業 ①おもてなし事業 ・団体臨時列車のお出迎え、着用甲冑の購入、おもてなし講習会 ②インバウンド(外国人旅行者の誘致)促進事業 ・多言語パンフレット作成、ファムトリップの開催(モニターツ アー、現地商談会)、インバウンド講演会の開催 5.広域連携事業 独自性のある魅了的な事業を展開することにより会津全体( 会津 若松市を含む会津 17 市町村)の観光の活性化を図る。 6.日本一のおもてなし 会津若松市を訪れるお客さまを「日本一のおもてなし」でおむか えし、市民が主役となって会津若松市の魅力を伝えるキャンペーン を取り組んでいます。 「おもてなし8箇条」 会津若松市デスティネーションキャンペーン推進会議 一、家の周辺や通りを清掃し、まちを綺麗にします 一、素敵な笑顔でお出迎え・お見送りします 一、写真撮影など、進んで思い出作りのお手伝をします 一、(会津弁で)観光客に積極的にあいさつします 一、花壇の整備など花でのおもてなしを実施します 3 一、観光ポスターやのぼりなどで、まちをにぎやかにします 一、自慢の会津を積極的にPR・情報発信します 一、積極的にDC関連イベント等に参加し、私たちもふくしまDC を盛り上げます 「6 つのどうぞ」おもてなし 会津若松市ではこのおもてなしの心を表現するため、「6 つのど うぞ」運動を行っています。 「できる」もの 1 つから取り組める制度となっています。 ①お茶をどうぞ ②いすをどうぞ(家の前などに) ③トイレをどうぞ ④お荷物どうぞ ⑤かけこみどうぞ(困ったときに) ⑥傘をどうぞ(お貸しします) ⑦お花をどうぞ(通りから見えるところやトイレ等にお花を飾 る) 成 果 「あなたのオススメ観光スポットの募集」 会津若松市では、市の魅力を全国に PR していくため、地元の 方しか知らない、オススメの観光スポットを募集しています。応 募者の好きな風景・史跡・花が見どころの場所などの オススメの 場所を募集して、観光名所を増やし、磨いていく取り組みを進め ています。 Ⅰ.福島県会津若松市 会津若松市は、震災以降、NHK 大河ドラマ、ふくしま DC 等を通 じて観光客招致を進め、震災前までの水準に持ち直しています。中 津市も同様に NHK 大河ドラマの後、6 か月後に大分県で DC が開催 されるという好機に恵まれたにもかかわらず、活かすことができて いません。昨今の中津市の観光は守りの観光で、先を見通した戦略 がないのが問題と考えます。次の大きな観光イベントは、東京オリ ンピックであり、オリンピックを睨んだ観光誘客戦略を早急に作成 する必要があると考えます。 また、通過型観光では、市内の経済波及効果は滞在型の 1/10 に しかならないため宿泊型観光を推進いていく必要があ ります。その ためには、中津市でなく、広域的な観光連携による活性化(独り勝 ちではなく連携による WinWin の関係づくり)を図るべきと考えま す。 本来の「おもてなし」は、訪れた人たちに「また来たい!」と思 ってもらえるよう、家の周りを掃除したり、地図を広げている人が 4 いたら教えてあげたり、写真を撮っている人を見たら撮ってあげる などの温かい心で接するものと思います。 歴史的な建物、文化財、街並みなどは、まちのイメージづくりに 大きな役割を果たしますが、そこに住んでいる私たち自身も大切な 「まちの顔」です。地元の人たちとのちょっとしたふれあいによっ て、旅の思い出が忘れがたくなるものです。 中津の良さをもっと知ってもらうためにも、おもてなしの勉強会 を開催して、本来あるべき「おもてなしの心」を学ぶことも大切と 痛感しました。 5
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