提供者名:久留米大学、農業・食品産業技術総合研究機構 タ イ ト ル 福岡県開放特許 2015-029 ペプチドを含む脂肪性肝疾患を処置するための組成物 技 術 分 野 □電 機 ・電 子 □情 報 ・通 信 □有 機 材 料 □金 属 材 料 ■食 品 ・バイオ □土 木 ・建 築 □農 林 ・畜 水 産 □そ の 他( □機 □化 □無 □輸 □生 □繊 ■医 ) 械・加 学・薬 機 材 送 活・文 維・紙 療・介 工 品 料 利用分野・適用製品 ・生活習慣病 ・肝臓の機能維持健康補助食品 ・脂肪性肝疾患の治療薬 化 情 報 メ モ 詳 細 資 料:□有 □無 サ ン プ ル:□有 □無 見 学:□可 □不可 そ の 他: 護 従 来 技 術 の課 題 ・問 題 点 生活習慣の欧米化に伴い、本邦でも生活習慣病患者が急増中である。とりわけ肝領域では、非アルコ ール性、アルコール性脂肪性肝疾患が増加中であるが、直接的治療薬はない。 本 発 明 の 効 果 ・ 特 長 小麦ふすま、大麦糠、または米糠に由来するペプチドを含む、脂肪性肝疾患を処置するために有用な 組成物を提供する。 小麦ふすまは多くのヒトが日常的に食するもので、有害事項が少ないことが予想される。 技術概要(構造・動作等) 「ふすまペプチド」は約1kgの「ふすま」と水から20~30g得ることができ、25 円程度の費用で生産するこ とが出来る。また本邦では年間130~160万トンの小麦の種皮「ふすま」が生産され、原料は身近に豊富 に存在し、「ふすまペプチド」の獲得も容易である。 我々はこの生産物に 6 種類のペプチドが存在することを突き止めている。これらのペプチドにはバリン、 ロイシン、イソロイシンといった分岐鎖アミノ酸、グルタミン酸、アルギニンからなるペプチドや新規降圧作用 を持つ「イソロイシルグルタミルプロリン」が含まれる(国際公開番号:WO2005/082163)。 上記アミノ酸類は肝臓の機能維持や各種肝疾患にも有効であることが知られ、現在増加中の脂肪性肝 疾患への有用性が期待できる。 非アルコール性脂肪性肝疾患モデルマウスに対し、0.05~0.2%「ふすま」ペプチド含有飲水を投与 し、その 5 週から 10 週にかけ、肝臓内の脂肪化、炎症、線維化並びに肝細胞の変性などの改善がみら れ、この「ふすまペプチド」が脂肪性肝疾患の治療薬になり得ることが判明した。 図 ・ 特 記 事 項 ・ そ の 他 非アルコール性脂肪肝炎モデルマウス(MC D)に 0.05~0.2%濃度の小麦ふすま含有飲 水を投与し 、血清 ALT(アラニンアミノ基転移 酵素)濃度の比較を行った。 その結果、小麦ふすまの投与により、血清 ALT 値は減少傾向にあった。ALT は肝障害の 場合高くなることが報告されており、小麦ふす まの投与による肝機能の改善が示唆された。 この他の肝機能指標についても小麦ふすま の投与による機能改善の結果が得られた。 主 た る 提 供 特 許 公 開 番 号:特開 2014-084280 出 願 日:平成 24 年 10 月 19 日(2012 年) 発 明 の 名 称:小麦ふすま、大麦糠、または米糠に 由来するペプチドを含む脂肪性肝疾患 を処置するための組成物 出 願 人:学校法人 久留米大学/独 立 行 政 法 人 農 業・食品産業技術総合研究機構 関 連 特 許 番 号 WO2005/082163 「遊離アミノ酸を富化した食品素材及びその製 造方法」(出願日 2004 年 2 月 27 日)
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