平成27年度 事業計画 公益財団法人滋賀県文化財保護協会 Ⅰ 協会運営 1 役員会議等 2 決算監査 1回開催予定 理事会 4回開催予定 評議員会 1回開催予定 職員構成 協会事務局および各事業所所属職員の構成 協会事務局 人員 (単位:人) 埋文センター 安土城考古博物館 琵琶湖文化館 26 2 8 1 計 37 (役員、嘱託職員、臨時職員、非常勤職員除く。) 3 管理事務 (1)平成24年4月1日付けで滋 賀 県 よ り 公 益 財 団 法 人 と し て 認 定 さ れ 、新公益財 団法人として4年目を迎える。 (2)滋賀県立安土城考古博物館については、次期指定管理者の選定に向けての新しい取 り組み等を検討し、申請を行う。 Ⅱ 普及啓発事業 予算額 2,707千円 事業の概要 1 発掘・整理事業の公開 (1)発掘調査の記者発表・現地説明会の開催 発掘調査で注目される発見や調査成果などを速やかに記者発表を行うとともに、一般 の方々に公開する。 (2)平成26年度発掘調査展-レトロレトロの展覧会- 埋蔵文化財センターを会場に、平成26年度の発掘調査成果を中心に出土遺物や遺構 の写真パネル等を展示・公開する。 ・会 期:平成27年7月中旬~おおむね夏休み期間中 (3)整理調査成果報告会 安土城考古博物館整理調査場において、整理調査作業場の公開や作業体験、さらに成 果報告会を年2回(7月・2月予定)開催する。 2 刊行物関係事業 (1)シリーズ近江の文化財 協会が発掘調査に関係した文化財情報を、一般県民に解りやすく提供する「シリーズ 近江の文化財」冊子(№9)を刊行する。 (2)「おうみ文化財通信」の編集刊行 協会の活動状況や県内の文化財情報について、県内外に紹介する。 ・刊行回数 4回(7月・10月・1月・3月) (3)紀要の刊行 職員の調査、研究、普及活用事業を通して蓄積してきた成果を公表することを目的に、 「紀要」を編集・刊行する。 (4)発掘調査報告書の増刷頒布 当該年度に刊行予定の発掘調査報告書の中で、特に注目される発掘調査の成果につい て、あらかじめ予約を受付、研究者や県民等の希望者に増刷し実費頒布する。 3 講座その他の事業 (1)連続講座 文化財ものしり学『新発見・発掘調査員が語る近江の遺跡と歴史2015』の開催。 調査担当者による発掘・整理調査成果を実物資料や現地を通して、滋賀の歴史・文化を 解りやすく一般の方々に伝える講座を行う。 ・開催回数 講座9回程度 (2)講師派遣 県内の市町教育委員会や公民館等からの依頼に応じて、職員を文化財講座等の講師と して派遣する。 (3)体験学習の開催 埋蔵文化財センターを会場にして体験学習 ・内容 夏休み期間中に、主に小学生および親子を対象として、文化財を素材とし た体験学習(鍛冶体験・勾玉作り・染物体験等)を行う。 (4)探訪事業 職員が講師となって史跡や埋蔵文化財の探訪を、年2回実施する。 なお、その実施方法については、外部との連携について検討を行う。 4 学校教育・生涯学習活動への協力 生涯学習の講演会や大学の講座など、文化財を活用した実践的な学習活動を実施する。 5 ホームページによる情報の公開 現地説明会や成果報告会、各種普及事業などの予定や成果、その他文化財情報をホーム ページに速やかに掲載するとともに、協会の活動等について広報に努める。 6 市町の文化財事業等との連携 市町事業等に伴う発掘調査への協力を行うとともに、市町や関係機関・団体との連携に 努め、普及活動をすすめる。 Ⅲ 発掘・整理調査事業 予算額 568,973千円 文化遺産の保存と活用を図るために、国事業および県事業である各種公共事業に伴う 発掘調査および整理調査を行う。また、市町教育委員会が行う発掘調査および史跡・名 勝の保存整備に伴う調査について協力し、埋蔵文化財や史跡・名勝の保護と活用を図る。 事 業 名 発掘調査(件) 整理調査(件) 計(件) 4 4 8 1 0 1 0 1 1 2 12 14 1 1 2 1 1 2 1 1 2 計 10 20 30 調査面積(㎡) 約39,505 - 1 国土交通省関係 発掘調査:塩津港遺跡、松原内湖遺跡、佐和山城 遺跡、斎ノ神 他遺跡 整理調査:松原内湖遺跡、塩津港遺跡、下川原遺 跡他 2 NEXCO西日本関係 発掘調査:新名神(牧地区) 3 滋賀県土地開発公社関係 整理調査:堤ケ谷遺跡 4 県土木交通部(道路・河川・砂防)公共事業関係 発掘調査:生津城遺跡、金森西遺跡 整理調査:天神畑・上御殿遺跡、塩津港遺跡、 金森西遺跡、安養寺遺跡、塩津港遺跡 関津・関津城遺跡 他 5 県農政水産部公共事業関係 発掘調査:金森西遺跡 整理調査:下羽田遺跡 6 県病院事業庁公共事業関係 発掘調査:吉身西遺跡 整理調査:吉身西遺跡 7 市町関連事業等調査関係 発掘調査:榊差遺跡(草津市) 他 整理調査:貴生川遺跡(甲賀市) Ⅳ 滋賀県立施設管理運営業務 県から安土城考古博物館の指定管理および委託を受けて琵琶湖文化館・滋賀県埋蔵文 化財センターの管理運営事業を行う。 1.安土城考古博物館 予算額 154,307千円 (1)展覧会事業 春季特別展「戦国合戦のかたち」 展覧会期 :平成 27 年4月 25 日(土)~5月 31 日(日) 戦国時代には、各地の戦国大名どうしが勢力を競って合戦を繰り返し、そのありさまは 江戸時代の屏風絵等の題材とされた。しかしながら、その合戦のあり方は一様ではない。 当初は、それぞれの国を守る戦国大名が、領土拡大に伴い国境で紛争に及ぶケースが主流 で、雌雄を決する決戦に至ることはまれであった。しかし織田信長の出現を契機に、中央 権力を戴いて「天下静謐」を掲げる一方の勢力が他方を従えようとする傾向が現れる。そ して、織豊政権が圧倒的な存在になるにつれ、合戦はその政権内での権力闘争の場となり、 片方を滅ぼすか従えるかの一大決戦に変わっていくのである。 本展では、絵画資料や文書資料をもとに、このような戦国合戦の諸様相やその変化を追 うことにより、「戦国時代」のあり方を改めて問い直す。 主な展示資料 長篠合戦図屏風(長浜城歴史博物館蔵)・小牧長久手合戦図屏風・賤ヶ岳合戦図屏風・ 上杉謙信画像(ともに大阪城天守閣蔵)・姉川合戦図屏風(福井県立歴史博物館蔵)・川 中島合戦図屏風(和歌山県立博物館蔵)・常高院画像(常高寺蔵)・大坂夏の陣図屏風・ 関ヶ原合戦絵巻(岐阜市歴史博物館蔵)・一乗谷朝倉氏遺跡出土鉄炮玉等(重要文化財 福 井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館蔵) ほか 関連事業 4月 26 日(日)記念講演会「戦国合戦と民衆」 黒田秀樹氏(駿河台大学) 5月 24 日(日)記念講演会「戦国合戦図屏風の世界」高橋修氏(茨城大学) 5月9日(土) 城郭探訪 安土城を歩く 当館学芸員 5月 30 日(土)城郭探訪 観音寺城を歩く 当館学芸員 秋季特別展「倭五王 海を渡る」展(仮) 展覧会期 :平成 27 年 10 月 17 日(土)~11 月 29 日(日) 4世紀後半頃には、畿内の出入り口に「海」を意識した巨大古墳が築造され、やがて5 世紀には、大王墓を含む古墳群が大阪湾を意識した百舌鳥古墳群・古市古墳群に墓域を変 化させる。当時の「倭国」の視点が、海・海上交通、そして、その先に存在する朝鮮半島 諸国・中国王朝に向けられていたことを示している。 百舌鳥・古市古墳群は、世界最大の王墓である仁徳天皇陵古墳や応神天皇陵古墳のみで 構成されるものではなく、中小の前方後円墳や方墳・円墳など 100 基を超える古墳から構 成され、当時の「倭国」が複雑な政治組織を形成していたことを示している。また、そう した「倭国」の一員として、優れた武具や武器を副葬する古墳も各地に築造される。 海を意識した古墳や百舌鳥・古市古墳群、また、各地に点在する武器などを副葬する古 墳を手掛かりとして、5世紀に繰り広げられた対外活動と、それを推進した「倭国」の実 態について、東アジア的視点から考察する。 主な展示資料 五色塚古墳出土埴輪(重要文化財・神戸市教育委員会) ・網野銚子山古墳出土埴輪(京丹 後市教育委員会)・長塚古墳出土遺物(堺市教育委員会)・仁徳陵取調絵図(個人蔵・八王 子市博物館蔵)・仁徳天皇陵古墳出土埴輪(宮内庁)・誉田丸山古墳出土馬具(国宝・誉田 八幡神社) ・七観古墳出土馬具・武具(京都大学) ・新開古墳馬具(重要文化財・当館) ・茶 すり山古墳出土武具(重要文化財・朝来市教育委員会) ・宮垣外遺跡出土馬具(飯田市教育 委員会) ほか 関連事業 10 月 25 日(日) 10 月 31 日(土) 11 月 28 日(土) 記念講演会「百舌鳥・古市古墳群と東アジア」 白石太一郎氏(大阪府近飛鳥博物館館長) 記念講演会「甲冑から見た倭五王」 坂口英毅氏(京都大学) 史跡探訪 「湖から古墳を見よう!」(企画協力事業) その他 古市・百舌鳥古墳群世界遺産登録推進協議会後援事業 大阪府近飛鳥博物館連携事業 第 51 回企画展 「よみがえる弥生のムラ ―大中の湖南遺跡 発掘 50 年―」(仮) 展覧会期:平成 27 年7月 18 日(土)~9 月 23 日(水・祝) 史跡大中の湖南遺跡(近江八幡市)の発掘調査 50 年を記念して実施する。弥生時代の 大中の湖南遺跡の調査成果を、現代的な視点から紹介するとともに、その後に実施された 史跡下之郷遺跡(守山市)や熊野本遺跡(高島市)など県内外の弥生時代遺跡を取り上げ、 50 年間における弥生時代研究の成果、特にムラの構造や木製品製作の詳細を明らかにする。 また、連携する大阪府弥生文化博物館の所在する大阪府下の同時代資料もあわせて展示 することで、滋賀県の弥生文化の特質を明らかにする。 主な展示品 大中の湖南遺跡出土品(当館) ・下之郷遺跡出土品(守山市教教育委員会) ・南滋賀遺跡 出土品(大津市歴史博物館)・熊野本遺跡出土品(高島市教育委員会) (当館) 大阪府舟橋遺跡出土品(大阪府弥生文化博物館)ほか 関連事業 7 月 25 日(土) 関連講座「近江の弥生時代木製農具」 8 月 2 日(日) 8 月 8 日(土) 9 月 5 日(土) 川崎遺跡出土品 阿刀弘史(当館) 関連講座「大中の湖南遺跡発掘の頃」 黒崎 直氏(大阪府弥生文化博物館長) 関連講座「畿内の弥生集落」 秋山浩三氏(大阪府弥生文化博物館副館長) 関連講座「下之郷遺跡の環濠集落」 川畑和弘氏(守山市教育委員会) その他 大阪府弥生文化博物館連携事業 第 52 回企画展 「大湖北」展(仮) 展覧会期:平成 28 年1月9日(土)~2月 14 日(日) 滋賀県下の地域・郡域の歴史と文化を紹介する展覧会の第3回目。今回は、県内でもと りわけ特色ある文化遺産を擁する伊香・浅井・坂田三郡を「湖北」として取り上げ、「湖北 の神」や「観音信仰と観音像」、「城と合戦」などのテーマに即して展示する。 主な展示品 木造山王二十一社本地仏・垂迹神像(高月日吉神社蔵)・木造狛犬( 重要文化財・白鬚 神社)・金銀鍍透彫華籠(国宝・神照寺蔵)・絹本著色千手観音像(浄信寺) ・ 絹 本 著 色 千 体 観 音 像 ( 浄 信 寺 )・ 上 平 寺 城 遺 跡 出 土 遺 物 ( 米 原 市 教 育 委 員 会 )・ 小谷山古図(長浜城歴史博物館) ほか 関連行事 1 月 24 日(日) 関連講座 「観音の里 ホトケを守るこころ」 佐々木悦也氏(高月観音の里歴史民俗資料館) 1 月 31 日(日) 現地探訪 「湖北の風土と文化を見る」(企画協力事業) 第 53 回企画展「琵琶湖文化館特別陳列 表現された神と仏」 展覧会期:平成 28 年2月27日(土)~3月 31 日(木) 琵琶湖文化館の所蔵品を紹介する企画展。琵琶湖文化館には近江の優れた仏教美術等の 文化財が収蔵され、これまで同館をはじめ、県内外で近江の仏教美術等をテーマとした展 覧会が開催され多くの人を魅了してきた。今回、琵琶湖文化館の収蔵品から絵画資料・彫 刻などを展観するとともに、「マザーレイク滋賀応援基金」の制度により修復・再生した 館蔵品を展示公開する展覧会を開催し、琵琶湖文化館が担ってきた役割や、新生美術館へ の機能継承について紹介する。 主な展示品 琵琶湖文化館保管資料ほか 関連行事 3 月 26 日(土) 関連講座「表現された神仏」 山下立(当館) その他 県教委文化財保護課共働事業 (マザーレイク滋賀応援基金による修理・公開事業) トピック展示事業 常設展示の入れ替えについてテーマを設定して展示し、また、博物館講座と連動させる ことで、来館者、特にリピータ来館者の興味に応えるものとする。テーマの設定について は、企画展・特別展との関連を持たせたもの(第 1 常設②~④)、特別展開催時の常設展強 化とするもの(第 1 常設①・第2常設③)、周辺行事と関連させるもの(第 2 常設①)、館 の活動を紹介するもの(第2常設②)とする。 なお、第 2 常設展示室の空白期間は、織田家関連、六角氏関連等の常設展示とする。 第 1 常設 第 2 常設 ①「古墳時代の鏡」 4 月 23 日~7 月 1 日 ②「稲作以前の食糧調達」 7 月 2 日~9 月 30 日 ③「蔵骨器と経筒」 10 月 1 日~12 月 27 日 ④「湖北の古墳」 1 月 5 日~3 月 31 日 ①「摠見寺の寺宝」 5 月 28 日~7 月 29 日 ②「新たな寄託品 今堀日吉神社の懸仏」 7 月 2 日~9 月 2 日 ③「お市を巡る男たち」 10 月 29 日~11 月 29 日 (2)講座事業 入門講座 「もっと楽しむ博物館!」 これまで博物館に来る機会が少なかった人、これから本格的に博物館めぐりをはじめた いと考えている人などを対象に、新たなライフスタイルの一つとして当館学芸員により博 物館の魅力・楽しみ方を伝える入門講座。 講座は、考古・古文書・美術工芸の3回を1セットとして実施する。 第1回 6月6日(土) 「入門!博物館 銅鐸の謎を見る」 細川修平 第2回 6月20日(土) 「古文書の見方・楽しみ方」 髙木叙子 第3回 7月4日(土) 「仏像はここを見ろ」(仮) 山下立 連続講座 シリーズ1「淀川水系の中期古墳」 コーディネート:広瀬和雄氏(国立歴史民俗博物館名誉教授) 本館のテーマの一つでもある古墳時代を扱う。特に、秋季特別展との相乗効果を得るた めに、古墳時代中期に焦点を当てる。また、近江の古墳を広い視野から理解するために、 テーマを淀川水系とし、特別展で扱う大和川水系の古墳との対比を通じて、近江の古墳の 特徴、近江が古墳時代に果たした役割を描き出す。 第1回 11 月 8 日(日) 「大和川水系と淀川水系」 広瀬和雄氏 第2回 11 月 21 日(土)「太田茶臼山古墳と今城塚古墳」 森田克行氏(高槻市今城塚古代歴史館) 第3回 12 月 5 日(土) 「恵解山古墳と向日丘陵の古墳群」 梅本康弘氏(公益財団法人向日市埋蔵文化財センター) 第4回 12 月 19 日(土) 「久津川車塚古墳の築造」 小泉裕司氏(城陽市教育委員会) 第5回 1 月 16 日(土) 「亀岡盆地と丹波の中期古墳」 土井孝則氏(亀岡市文化資料館) 第6回 1 月 30 日(土) 「琵琶湖周辺の中期古墳」 細川修平(当館) 連続講座 シリーズ2「秀吉の城」 コーディネート:中井均氏(滋賀県立大学教授) 本館の今一つのテーマである城郭に焦点を当てる。織田信長が安土城において実現した 「城郭像」が、続く時代にどのように継承されていったかを主要テーマとし、最新の発掘 調査等の成果を中心に豊臣秀吉の城を紹介する。特に、京都に築城した秀吉自身の居城と、 家臣に築造させた地方の城郭を対比させることから、戦国時代の終焉としての秀吉時代の 意味を描き出す。 第1回 1 月 10 日(日) 「信長の城・秀吉の城」 中井 均氏 第2回 1 月 23 日(土) 「幻の伏見城」 福島 彦氏 (大山崎町歴史資料館) 第3回 2 月 6 日(土) 「見えてきた聚楽第」 馬瀬智光氏 (京都市文化観光局文化財保護課) 第4回 3 月 5 日(土) 「天空の城・竹田城」 田畑 基氏 (朝来市教育委員会) 第5回 3 月 19 日(土) 「近江の豊臣三城」 木戸雅寿氏 (滋賀県教育委員会) 博物館講座 トピック展示と連動させ、博物館展示品を紹介する講座。 5 月 17 日(土) 7 月 18 日(土) 6 月 13 日(土) 「鏡面からみる近江の古墳」 細川修平(当館) 「日本美術史の盲点 懸仏を語り倒す!」 山下立(当館) 「織田信長の虚像と実像」 松下浩氏(滋賀県教育委員会) 8 月 15 日(土) 「縄文人の食」 10 月 24 日(土) 「お市を巡る男たち」 11 月 14 日(土) 「蔵骨器と経筒」 鈴木康二 (文化財保護協会) 高木叙子(当館) 白井忠雄氏(高島市教育委員会) (3)その他催しもの事業 体験学習を実施し博物館の展示に親しんでもらうほか、ワークショップや関連催し物を 開催することで、日頃博物館に関心を持っていない人たちを博物館に親しんでもらう機会 を提供する。 体験関係 5 月 31 日(日) 忍者になってみよう 1 月 11 日(日) 忍者になってみよう 2 月 14 日(日) 忍者になってみよう 8 月 22 日(土) 勾玉を作ろう 5 月 16 日(土) うつけ茶屋 10 月 10 日(土)うつけ茶屋 7 月 19 日(日) あの遺跡は今(公益財団法人滋賀県文化財保護協会) 2 月 14 日(日) あの遺跡は今(公益財団法人滋賀県文化財保護協会) 博物館に親しむ 5 月 2 日(土)~6日(水) 風土記丘写生大会 5 月 10 日(日) 春のお茶会(信長茶会) 11 月 15 日(日)秋のお茶会(お市茶会) 8 月 9 日(日) ミュージアムコンサート 9 月 19 日(土) よし笛コンサート 博物館ワークショップ 10 月 17 日(土) 写真を撮ってみよう 12 月 23 日(水) お正月飾りを作ろう (4)博学連携事業 安土城考古博物館には、近江八幡市内を始めとして多くの小学生・中学生が来館されて いる。こうした場合、学校によって内容は異なるが、実際に考古遺物を手に取っていただ くミニ授業や、信長に関する映像資料を見学いただくなどの、博物館学習を可能な限り提 供している。 こうした活動は一定の児童に対しては感動を与え、歴史への興味を導く契機となってい るが、一方、多くの児童に対してはその場限りで、持続的な興味の対象となっていない。 そこには、提供する学習内容が教材化されたものではなく、必ずしも児童のニーズに対応 した内容となっていないことに一因がある。 こうした状況に対し、当館で提供する学習の教材化を図り、より深い理解と興味を引き 起こすような学習シートを作成し、来館者の満足に答えるようになることを目的とする。 実施方法 近江八幡市、東近江市、彦根市等近隣の小中学校教員(各市、 小中各 1 名程度)、近 隣博物館等の学芸員(各 1 名程度)、これから教員を目指す教師塾の参加者、埋蔵文化財 センター職員等からなるワーキンググループを形成する。ワーキンググループで議論を行 い、学習シートの作成等を進める。 ワーキンググループは、年間 3 回程度の会合を開催する。 また、必要に応じて、他館の事例見学やモニタリングとしての模擬活動を実施する。 工程 4・5月 ・・・校長会を通じて周知。教員の推薦を依頼 7月頃・・・第1回検討会 博物館活動の全体像を説明・協議 11月頃・・・第2回検討会 学習シート案の検討 1月頃・・・第3回検討会 学習シート案の検討 2.滋賀県立琵琶湖文化館管理運営事業 予算額 35,697千円 平成 20 年度から休館している当館を県との管理委託契約に基づき、施設の維持管理およ び収蔵品管理などの業務を実施する。文化財所有者(寄託者)との連絡調整を行うととも に、収蔵品の一部を安土城考古博物館等での展覧会で公開し、講座等を実施する。また、 滋賀県が行う琵琶湖文化館機能の(仮称)新生美術館への移転準備の調整等に協力するほ か、「マザーレイク滋賀応援基金」の制度により所蔵品の保存修理事業を実施し、その成 果を安土城考古博物館で公開する。 (1)収蔵庫の管理 収蔵庫内において館蔵品および寄託品を適切に保存・管理するため、防虫防黴対策 として害虫や空中菌の生息モニタリングおよび計画的な燻蒸をする。 (2)収蔵品の点検 収蔵品の点検を行う。 (3)資料の管理 資料の貸出や返却、特別観覧等を行う。 (4)施設の管理 施設の適正な維持管理を行う。火災・地震等の緊急時に即応するため緊急連絡体制を 敷くなど防火体制に万全を期す。また、文化財保護のため、夜間等職員不在時は機械警 備を実施するとともに施設の美化に努める。 (5)展覧会 当館収蔵品の展覧会を安土城考古博物館等で開催するとともに、滋賀県および他館が 当館収蔵品を活用した展覧会の開催に協力する。 ①マイヤーガーデン滋賀特別展「Splendors of Shiga」 会期:平成27年1月30日(金)~平成27年8月16日(日) 会場:マイヤーガーデン&スカルプチャーパーク (米国ミシガン州グランドラピッツ市) ②企画展「琵琶湖文化館特別陳列 表現された神と仏」 会期:平成28年2月27日(土)~平成28年3月31日(木) 会場:滋賀県立安土城考古博物館 (6)講座等 滋賀県教育委員会等が行う文化財講座などについて支援・協力する。 (7)(仮称)新生美術館への移転準備への協力 (仮称)新生美術館の開館に向けて、寄託品を含む収蔵品の確認整理・保存状態等 の調査を行う。 (8)館蔵品の保存修理 損傷が著しい所蔵品について「マザーレイク滋賀応援基金」により保存修理を行い、 その成果を安土城考古博物館において展示・公開する。 (9)その他 ①事業や文化財に関する調査・研究の成果を始めとする様々な情報を広く紹介するた め、当館ホームページを運営し、文化財およびその関連情報を提供する。また、新 聞やテレビなどの媒体を活用した広報に努め、県内の文化財保護の基盤の充実と向 上に努める。 ②滋賀県教育委員会および市町教育委員会等が行う文化財調査や講演会等について支 援・協力する。 ③文化財所有者への保存・修理等に関する技術指導、火災・盗難等から文化財を守る ための文化財の受け入れを行う。 3.滋賀県埋蔵文化財センター管理運営事業 予算額 23,725千円 (1)施設の維持管理事業 ①庁舎の修繕や保守・点検等の維持管理を行う。 ②収蔵資料の保管管理を行うとともに、未整理分の出土資料の点検、データ整理を行 う。 ③出土資料等の貸出し、特別利用に関する業務を行う。 ④当該年度発掘調査出土品および記録類の収納、データ作成を行う。 ⑤報告書・図書の保管、貸出、閲覧業務を行う。 (2)普及啓発事業 ①ロビー展示の開催 玄関ロビーにおいて、県内の埋蔵文化財を紹介する展示「(仮)湖底遺跡の謎を 探る」を行い、随時展示替えを行う。 ②JR湖西線大津京駅構内展示 JR大津京駅構内文化財展示場において、湖西線沿線の埋蔵文化財を中心に各駅 ごと(大津市内から高島市・長浜市内に向かって当該市教育委員会の協力を得て展 示、年3回展示予定。)に展示・紹介する。 ③職場体験学習等の受入 小・中学校の体験学習や中学生の職場体験に協力し、一般団体の見学等の受入を 行う。 ④出前授業の実施 小・中高校の歴史授業について、各学校や遺跡・史跡(史跡近江国庁跡等)へ出 向いて歴史授業に協力する。また、県教委が保管する出土品の内、報告書等で公開 されている資料を活用し、「出土品に直に触れられること」など、授業を通じて文 化財に親しむ機会を提供する。 ⑤文化ゾーン活性化事業「文化ゾーン探検隊」の実施 文化ゾーン内に所在する文化施設に親しみ理解の醸成を図る目的で、県民に各施 設を特別公開する(年2~3回)。当センターでは普段は見学できない整理場等を 紹介する。また、文化ゾーン内で活動する市民団体とも連携し、史跡見学会や体験 学習等を開催する。 ⑥埋蔵文化財センター研究会の開催 当センターの活動および、県内で行われている発掘調査情報をより広く深く、周 知するための研究会を年2回開催する。 秋季は、ロビー展示の内容を受け、センター職員を中心とした研究報告、事例報 告を行う。春季は平成26年度に実施された主な発掘調査成果について、県および 市町教育委員会が行った発掘調査を含めた報告会を行う。 ⑦「埋もれた文化財の話」の編集 ロビー展示に関連したテーマや埋蔵文化財センター周辺の遺跡を取り上げた解説 パンフレットをデータ作成する。 ⑧「滋賀県埋蔵文化財調査年報」の編集 埋蔵文化財センターの委託事業の実施状況をデータ作成する。 ⑨ホームページを通して、埋蔵文化財等の情報を発信する。 Ⅴ 文化財保護基金 予算額 80,342千円 指定文化財および登録文化財の保護・保存のため、文化財所有者が行う文化財の修理 ・防災施設および環境整備事業等に要する費用負担の軽減を図り、文化財の適正な維持 管理が行えるよう必要な資金の貸付を行う。 貸付予定額 金69,689,000円 貸付募集回数 年間1~2回 貸付時期 8月、2月 貸付限度額 1件 1,000万円以内 貸付利率 無利子 償還期間 7年以内(据置期間を含む)
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