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第5回・九条の会東北交流会アピール
安倍政権が、自衛隊をいつでもどこへでも派兵しアメリカの戦争に加担できるようにす
る「戦争法案」が国会に提出されたことを受け、
「いま憲法9条は存亡の危機にたたされて
いる」という情勢認識のもと、5月 22 日山形市で東北6県の首長と首長経験者でつくる「東
北六県市町村長九条の会連合」第2回総会とを開きました。
さらに本日 23 日は、山形市に東北各県の「九条の会」関係者や市民の方々254 名が集ま
り、第5回・九条の会東北交流会を開催しました。
「東北六県市町村長九条の会連合」総会では、
「市町村長の究極の使命は、住民の命とく
らしを守ること」であり、わが市町村の住民をふたたび戦争犠牲者にしないために、安倍
政権の憲法破壊から地方から食い止める諸課題についての意見交換を行うとともに、この
運動を全国の市町村長に呼びかけ、地元にも広げることを確認しました。
「第5回九条の会東北交流会」では、戦争法案と解釈改憲、さらに明文改憲の企てを止
めるための運動について学ぶとともに、経験交流と意見交換を行いました。
講演では黒澤いつき・明日の自由を守る若手弁護士の会共同代表が講演を行い、自民党
改憲草案の「民主主義否定、国民の権利破壊」の軍事国家体制を目指す危険な本質を明ら
かにしました。さらに、若い方々と憲法問題や集団的自衛権を気軽に分かりやすく話しあ
う取り組みの経験も語られました。
活動交流では、各県の「九条の会」から、地域での学習会や全県を対象にした大量宣伝
の経験、地域に新しい「九条の会」を次々に結成した経験など、多彩な運動が生き生きと
報告され、参加者に勇気を与えました。
意見交換では、「戦争立法を阻むために今後どんな運動をすればよいか」「地域と職場に
根ざし保・革の枠を越えた九条の会らしい運動のあり方」などが議論されました。
交流会は、5月1日の全国九条の会・事務局の「訴えと提案」を正面から受け止め、
「戦
争法案」が国会で審議されるこの5月から8月まで、各「九条の会」は全力をあげて、可
能なあらゆる行動に創意をこらして、以下のとおり取り組むことを確認しました。
①「戦争立法」の危険な内容を広く知らせる宣伝・学習活動を強化します。
②「戦争立法」反対の署名活動にとりくみ、地域に入り地域の方々との対話を深めます。
③「戦争立法反対」
「改憲反対」で一致する様々な立場の方と、共同の行動、一緒の運動
や集会に取り組みます。
④すべての国会議員、自治体首長、地方議員を訪問対話して、戦争法案の危険性を訴え、
反対の意思表示の働きかけを行います。
憲法の正念場である今、全力をあげて戦争法案阻止のためにみんなで奮闘しましょう。
2015 年5月 23 日 第5回・九条の会東北交流会