IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org/ ファクトシートより IDF文献を仮訳 乳製品に対する俗説 乳製品を含む、多くの人気ある食品は批判を受け易い。このfact sheetに示された情報 は、乳製品を食べることと関連した多くの俗説(MYTH)の陰にある事実(TRUTH)を概説する。 ミルク、チーズとヨーグルトを含む乳製品は、少なくとも10の重要な栄養素を補給でき る。 ■たんぱく質 ■炭水化物 ■ビタミン(A, B12,リボフラビン) ■ミネラル(カルシウム,リン,マグネシウム,カリウム,亜鉛) 1日3回の乳製品摂取は、多くの人の1日のカルシウム摂取推奨量を満たせる。1回分は、 ミルクコップ1杯(250ml) 、ヨーグルト1個(200g)またはチーズのスライス2枚(40g) に相当する。 日常の食事で乳製品を避けたり除いたりすると、健康を保つために欠くことのできな い多くのビタミンやミネラル、特にカルシウムの推薦摂取量を満たせない。 日々の食事から乳製品を除く前に、かかりつけの医師や認可の栄養士などの専門家を 見つけるべきである。 “日常の食事で乳製品を避けたり除いたりすると、健康を保つために欠くことのできな い多くのビタミンやミネラル、特にカルシウムの推薦摂取量を満たせない。” MYTH - ‘ミルクは粘液を作る’ TRUTH ■多数の調査でミルクは粘液を産生しない ■ミルクを飲んだ後、一時的に薄く口・喉がコーティングされることがある。多くの場 合、粘液と誤解されるが、単純にミルクの自然でクリーミーな食感である。有害ではな いし、短時間しか持続しない。 ■大量の粘液は、概して感染症、空気の乾燥、特定の治療状態に起因する。 MYTH - ‘ミルクは喘息の原因’ ─ 1 ─ IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org/ ファクトシートより TRUTH ■喘息の引き鉄なることはめったにない。 ■一般的な引き鉄は、ハウスダスト、ダニや花粉などのアレルゲン、ウィルス感染、運 動である。 ■食品、飲料、食品中の化学物質が影響を与えるのは、喘息をもつ人の2.5%未満である。 ■The National Asthma Councilは、喘息の人に乳・乳製品を含む様々な食品から栄養価 の高い食事をすることを推奨している。 ■就学前の子供の研究では、乳製品は喘息になる危険を減少させると示唆している。 MYTH -‘体重を減らしたいければ、乳製品を食べるな ’ TRUTH ■減量の食事療法には、栄養を満たすために乳製品を含むべきである。スキムミルク、 低脂肪ヨーグルト、低脂肪チーズなど多くの低脂肪乳製品がある。 ■もし食事に乳製品が含まれていない場合、充分なカルシウムやその他の重要な栄養素 の摂取は難しい。 ■更に調査では、もし通常の乳製品摂取が少ない場合、カロリー制限食に乳製品が含ま れていれば、より大きな体重減少を達成する助けとなることを示唆している。 MYTH - ‘Iカルシウムタブレットを摂ればミルクはいらない’ TRUTH ■ミルクはカルシウムの優れた供給源なだけでなく、タンパク質、炭水化物、リボフラ ビン、ビタミンB12、ビタミンA、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛の良好な供給源 でもある。カルシウムタブレットは、これらの栄養素を乳製品のように提供できない。 MYTH - ‘幼児は低脂肪牛乳を飲むべきである。 ’ TRUTH ■オーストラリア食生活指針は、2歳未満の子供には低脂肪牛乳は適していないとアドバ イスしている。2歳未満の子供には乳脂肪は重要なエネルギー源、ならびに脂溶性ビタミ ン源である。 ■ミルクの脂肪含有量は、幼児から成長するにつれて他の食事から油脂を摂取するため に重要でなくなってくる。 ■オーストラリア食生活指針は、2歳以上の子供には低脂肪牛乳を食事に組み込むことを ─ 2 ─ IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org/ ファクトシートより 勧める。スキムミルクは5歳頃から子供の飲み物として使用することができる。またカス タードやアイスクリームなどにスキムミルクを使用するのは問題ない。 MYTH - ‘乳糖が消化困難な人(乳糖不耐症)はミルクや他の乳製品を避けるべきである’ TRUTH ■乳糖の消化不良(乳中の炭水化物、乳糖の消化不良)であっても、食事から乳製品を排 除する必要はない。 ■乳糖の消化不良を持つほとんどの人は、時間をあければ、症状が出ることなく1日に2 杯のミルクを飲むことができる。 ■乳糖が消化困難な人は、通常チーズやヨーグルトを食べることができる。ほとんどの チーズは乳糖を含まない、またヨーグルトは乳糖の消化を助ける善玉菌を含んでいる。 編者注:仮訳の全体は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等についてはい かなる保証をするものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英文の 原文をご確認ください。 ─ 3 ─
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