第1 平成27年度警察予算の編成方針 山口県警察では、昨年、「県民の期待と信頼に応える強い警察」の確立に向 け、犯罪抑止総合対策を始めとした様々な取組を積極果敢に推進した結果、刑 法犯の認知件数は平成15年以降12年連続で減少するとともに、検挙の面に おいても重要犯罪や重要窃盗犯は全国的にも高い検挙率を挙げるなど、犯罪の 「抑止」と「検挙」の両面で相応の成果を上げています。 また、交通事故についても、人身事故の発生件数は15年連続で、負傷者数 は14年連続で減少し、死者数は統計が残る昭和26年以降最少であった平成 24年を僅かに上回ったものの、同年に次ぐ少なさとなっています。 しかしながら、高齢者の事故死者は依然として交通死亡事故の中で高い比率 を占めていますことから、引き続き交通死亡事故の抑止に全力で取り組んでい くこととしています。 山口県警察では、こうした情勢を踏まえ、平成27年は、 「県民の期待と信頼に応える強い警察」 の確立を運営の基本姿勢としつつ、新たに 「安全・安心な社会の実現」 をサブタイトルに掲げ、 1 子供・女性・高齢者を犯罪から守る対策の推進 2 犯罪の起きにくい社会づくりの推進 3 重要犯罪等の徹底検挙 4 交通死亡事故抑止総合対策の推進 5 暴力団等組織犯罪対策の推進 6 世界スカウトジャンボリー対策及び災害等重大事案対策の推進 を活動重点に、真に県民が安全と安心を実感できるよう、取組を強化すること としています。 平成27年度の警察予算は、これら活動重点に沿って、 ■ 子供・女性・高齢者を犯罪から守る対策の推進 ■ 子供・高齢者等を交通事故から守る対策の推進 ■ 県民の期待に応える警察活動の推進 ■ 地域の安全を守る治安体制の強化 を基本方針として編成しました。 山口県警察においては、厳しい財政事情の中、効率的な予算の執行に努める ことはもとより、安全・安心な社会の実現に向け、特に「子供」、「女性」、「高齢 者」を事件事故から守る活動を一層強化し、県民の期待と信頼に応える力強い警 察活動を推進してまいります。 - 1 -
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