エントリー & エグジット

[ 講座2-1 ]
トレンドフォロー戦略徹底攻略セミナー(第2回)
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エントリー
&
エグジット
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[ 講座2-2 ]
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売買戦略の基本型4パターン(復習)
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 どこに優位性(Edge)を見出すのか
 全ての時間枠(週足、日足、時間足、分足、ティック)に、下記の戦略が適用できる
①トレンドフォロー
・ ファンダメンタル(需給)の変化が長期トレンドを形成する
・ イントラデイであれば、市場内部の需給(売買数量)がトレンドを形成
・ 勝率は低い(33%前後)が、ペイオフレシオは高い(2+)
②スイングトレード
・ エネルギーの調整局面とトレンドの継続性を利用する
・ 長期トレンドの中の有利な一部を切り取る
・ 勝率は50%前後、ペイオフレシオは1+
③ブレイクアウト
・ 市場内部のエネルギー的な変化を利用する
・ ブレイクアウトが発生した瞬間だけの売買(トレンドフォローとは異なる)
・ 勝率は高め(60%以上)、ペイオフレシオは低め(1+-)
④カウンタートレード(オーバーシュートの逆向かい)
・ 心理的な恐怖感から発生する市場エネルギーの偏りを利用する
・ 勝率は非常に高い(60~80%)、ペイオフレシオは低い(1-)
*短い時間枠になればなるほど、スリッページが無視できなくなり、カウンタートレードの方が有利になってくる。
[ 講座2-3 ]
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前回セミナーの復習
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■ゲームから学んだこと(絶対に勝てるはずのゲームに負けたのは何故か)
リスクマネージメントの重要性(相場は生き残りのゲーム)
トレンドに逆らわない (優位性を味方につける)
■相場におけるリスクとは何か
①ドローダウン(損失) = 結果
②エクスポージャー(ポジション)
③ポートフォリオ(相関)
=
ドローダウンをもたらす原因となるもの。勝率と密接に関連する。
= 総合的なエクスポージャーリスクの管理
■トレンドの定義の仕方
①ダウ理論に基づく方法(スイングHL、カギ足)
②タートル流(HLバンド)
1. エントリー&エグジット
■一つの入口と二つの出口
• エントリーを決めた時点で、2つのエグジット(損切りと利食い)が事前に決まっていなければならない。
• エントリーとエグジットの考え方は、全ての売買手法に適用される
(今後、自分独自の売買手法を構築する際に必要になる)
(1)エントリー(入口)の種類
①優位性の存在を確認する(環境認識=セットアップ)
②優位性を最大限に利用できるポイントでエントリーを行う(トリガー)
・トレンドの転換点でエントリー(長期トレンドの転換を捉える)
例:スイングHLよる転換、HLバンドによる転換
・トレンド発生後の最初の修正でエントリー(エリオットウェーブの第三波を捉える)
例:スイングトレード(RMG中期売買法)
・エントリーのダマシを防ぐ方法
タイミングをずらす=例:日中の価格ではなく、終値が抜けたことを確認する
フィルタを用いる=例:PLフィルタ
更に長い時間枠のトレンドの方向にのみ売買=
例:100日移動平均、50日HLバンド、週足ベースのトレンド
[ 講座2-4 ]
[ 講座2-5 ]
エリオットウェーブの概略
エリオットウェーブでは、
第三波が最大となると言われている
⑤
④
③
①
②
[ 講座2-6 ]
(2)エグジット(出口)の種類
①トレンド転換(基本的にトレンド転換までは手仕舞いを行わないのが長期トレンドフォロー)
・反対方向のトレンドに転換
②損失限定を目的としたもの
・プロテクティブ・ストップ(損失限定の為の逆指し=いわゆるストップロス):値幅
どのようなことがあっても、これを超えたら損切りを行う水準
・ブレイクイーブン・フロアー(ブレイク・イーブン=引き分けの為の逆指し):値幅、経過時間
ある一定の値幅、時間が経過したら、エントリー価格にストップを移す
③利益確保を目的としたもの
*一部玉手仕舞いか全部手仕舞いかを決める
*再エントリールールが必要になるので売買が複雑になりやすい
・トレイリング・ストップ(利益確保と損失限定の為の逆指し):値幅
ルールに従って値動きについていくストップ
・タイムストップ(時間によるストップ):時間経過
ある一定の期間新値更新が無い場合は手仕舞い(例:10営業日)
ある一定の期間が経過したら成行き手仕舞い(トレンドフォローでは通常使わない)
・プロフィットターゲット(利食い目標):値幅
目標価格を越えたら(相場に過熱感が出たら)、トレイリングストップをタイトにする
目標価格に達したら手仕舞い(トレンドフォローでは通常使わない)
[ 講座2-7 ]
2.タートルの売買法解説(「伝説のトレーダー集団
タートル流投資の魔術」より)
■タートルのトレンド定義法
元になっているのはドンシャンの4週ルール
・複数期間のHLバンドを用いる
<システム1>
基本トレンド認識=20日
長期トレンド認識=55日
エグジット用=10日
<システム2>
長期トレンド認識=55日
エグジット用=20日
*HLバンドの定義(20日で説明)
前日までの過去20日間の最高値を本日の価格が上方にブレイクしたらアップトレンド
前日までの過去20日間の最安値を本日の価格が下方にブレイクしたらダウントレンド
*期間が長期になればなるほど、より長期のトレンドを捉える
[ 講座2-8 ]
■タートル流
リスク管理
①
(ユニット)
(1)ポジションを複数のユニット(リスク%)に分散する
(2)それぞれの市場に適したユニットサイズ(取引枚数)を算出する
定義:
(1)ユニット(運用資産に対するリスク%で定義されるリスク額):
運用資産(仮に1000万円としておく)
ユニット(タートルは1ユニット=1%、運用資産1000万円とすると1ユニットは10万円)
(2)ユニットサイズ(取引枚数):
取引枚数=1ユニット÷1ATR÷商品倍率
(例)=10万円÷300円÷50倍=6.6=6枚
*ATR=アベレージトゥルーレンジ=ワイルダーのボラティリティー(20日平均を用いる)
ATRの計算は1週間に一度行う
ルール:(トレンドの方向に沿ったポジションを取るので、ネッティングの概念は不要)
①ひとつの銘柄につき最大4ユニットまで(つまり1ユニット(1%)×4=4%)
②相関の高い銘柄郡(灯油&原油、金&銀、通貨全体、金利全体)をグループとして分類し、
グループごとに1方向最大6ユニットまで
③緩やかに相関する銘柄郡(金&銅、銀&銅、穀物)をグループとして分類し、
グループごとに1方向最大10ユニットまで
④全体では、1方向に最大12ユニットまで
(つまり最大では12ユニットの買いと12ユニットの売りを同時に持てる)
⑤ストップロスは普通は2ATR(カーティスは0.5ATRだった)
[ 講座2-9 ]
■タートル流
リスク管理
②
(アカウントサイズ)
取引口座の資金が10%減少するごとに、アカウントサイズ(想定運用資産)を20%減らす。
(つまり損失が10%出ると、想定運用資産は20%減少する)
<口座資金>
100万ドル
<アカウントサイズ>
100万ドル
90万ドル(10%損失)
80万ドル(20%減少)
81万ドル(10%損失)
64万ドル(20%減少)
今年度開始時点のアカウントサイズは、前年度の損益を考慮して増減される
*カーティスは、アカウントサイズの調整方法は、もっと良いものがあるだろうと述べている
[ 講座2-10 ]
■タートル流
エントリー&エグジット
(1)エントリー
・システム1(中期システム)=
HLバンド(20日)を価格がブレイクしたら1ユニットを売買
・システム2(長期システム)=
HLバンド(55日)を価格がブレイクしたら1ユニットを売買
(2)乗せ
・最初のエントリー価格から、1/2ATR(20日)の値幅を更新する度に、1ユニットを追加する
(最大で4ユニットまで)
・ユニットの追加は、常に一つ前の売買価格からの値幅で計算される
(3)エグジットルール
・ストップロス=2ATR(20日)の値幅をストップロスとして設定
乗せた場合は、古い方のポジションのストップを1/2ATR引き上げる
(つまり原則として最新のポジションから2ATRの距離に全てのストップが置かれる)
・トレイリングストップ
システム1=HLバンド(10日)を価格が反対方向に抜いたら
システム2=HLバンド(20日)を価格が反対方向に抜いたら
(4)PLフィルタ(システム1にのみ適用)
・ひとつ前のトレードの結果が利益だった場合、次のエントリーを見送る(エントリーの方向は関係ない)
・ただし、HLバンド(50日)を価格が越えてきた場合はエントリーを行う
[ 講座2-11 ]
■PLフィルタが有効な理由
1. メジャー(長期)トレンドはなかなか方向転換しない。
2. メジャートレンドの途中で、一時的な行き過ぎの調整のために、
保合いあるいは、反対方向のトレンドに転換することがよく見られる。
(三段上げ、二段下げと言われるのはこれが理由)
3. 万が一、大きな利食いの後のトレンド転換が、そのまま反対方向の
メジャートレンドに転換した場合に、エントリーが発せしなくなるのを
防ぐために、50日HLバンドのブレイクでエントリーが準備されている。
[ 講座2-12 ]
■その他
・エントリーシグナルが同時発生した場合の対処
強い市場を買い、弱い市場を売る
<強い市場の定義>
①ブレイクアウト以降に価格が何ATR進んだかを計算して、その値が大きい方が強い市場
②現在の価格から3ヶ月前の価格を引いた結果を、現在のATRで割った値が大きいものが強い市場
*いずれの方法も異なる市場の値動きがATRで平準化される
■最後に
重要なのは、トレーディングシステムの規則に従うのに必要な信頼度を構築すること
(他人の言葉を鵜呑みにせず、独自に調査を行うこと)
[ 講座2-13 ]
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[ 講座2-16 ]
[ 講座2-17 ]
[ 講座2-18 ]
[ 講座2-19 ]
[ 講座2-20 ]
■トレンドフォロー戦略推薦図書
:
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術 (カーティス・フェイス)
*最高の本です!必読。
トレンドフォロー入門(マイケル・コベル)
*トレンドフォローの有効性が確信できます(偉大なトレンドフォロワーを紹介)
■バックテストプログラム
:
Genesis社(米国) : Trade Navigator(Platinum)
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