1 4 第14回SVHC7物質:パブリックコンサルティングへ 2 米国:テリパラチドを正式に「生殖毒性物質リスト」 へ追加 3 EU:塗料のカドミウム管理を更に厳格化 EU:玩具に防腐剤と溶剤の使用を制限 島津(広州)検測技術有限公司は、2006 年設立、総合分析機器トップメーカーである株式会社島津製作所 の 100%出資会社である島津(香港)有限公司と日本におけるトップレベルの受託分析機関である株式会社 島津テクノリサーチとの共同出資で、設立した受託分析会社です。 当社は島津グループの経営理念である「科学技術で社会に貢献する」「人と地球の健康への願いを実現す Contact Us る」を継承し、各種受託分析事業を通してお客様に信頼できるデータをご提供することに努めてまいります。 お問い合わせをお待ち申し上げております。[email protected] 島津(広州)検測技術有限公司 SHIMADZU (Guangzhou) Analysis & Technology Services Co., LTD 広州市科学城攬月路 80 号 広州科技創新基地 D 区第二層 201-213# TEL:8620-32058871 FAX:8620-32068891 E-mail:[email protected] 第 14 回 SVHC7 物質:パブリックコンサルティングへ 2015 年 9 月 1 日、ECHA はドイツ、オーストリア及びスウェーデンから提案された 7 つ SVHC 物質が審 査を通過し、正式にパブリックコンサルティングの段階に入った。パブリックコンサルティングの期限 は 8 月 31 日~10 月 15 日まで。 第 14 回 SVHC 物質の詳細は下記のように。 番号 1 2 3 4 5 物質名称 1,3-プロパンスルト ン UV-327 UV-350 フタル酸ジシクロヘ キシル 1,6-ビス(アクリロイ ルオキシ)ヘキサン 6 ニトロベンゼン 7 ヘプタデカフルオロ ノナン酸及びそのナ トリウム塩とアンモ ニウム塩 EC No. CAS No. 提案者 提出理由 214-317-9 1120-71-4 ECHA CMR 223-383-8 253-037-1 3864-99-1 36437-37-3 201-545-9 84-61-7 235-921-9 13048-33-4 202-716-0 98-95-3 ドイツ vPvB ドイツ vPvB スウェー 生殖毒性、人類に深刻な影響を与 デン える質量物質 スウェー 人類に深刻な影響を与える質量物 デン 質 オースト 生殖毒性 リア 375-95-1; 206-801-3 21049-39-8; スウェー デン 生殖毒性; PBT 4149-60-4 今回更新された 7 つ化学物質中、 ① 1,3-プロパンスルトンは医薬化工、感光材料、リチウム電池、生物化学、紡績、潤滑、廃水処理、 表面処理などに広く使われている。 ② UV-327 は優れた光安定剤の一種で、酸化防止剤と共に使用すればよい相乗効果を持つ。揮発性が低 く、樹脂との相溶性がよく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオキシメチレン及びポリメチル メタクリレートなどに適用する。特にポリプロピレン繊維。 ③ UV-350 は UV 吸収剤に使用される。 ④ フタル酸ジシクロヘキシルは固体可塑剤の一種で、防湿包装材料やニトロセルロースといくつかの 天然樹脂に使用できる。防湿材料の製造にも使用される。 ⑤ 1,6-ビス(アクリロイルオキシ)ヘキサンはプラスチック、粘着剤、紡績品、ゴム、変性共重合体、 射出成形部品、塗料、インク、フォトポリマー、半田、マスクインクに広く使用されている。 ⑥ ニトロベンゼンは重要な有機中間体で、染料、医薬などに中間体として使用できる。そして、染料 や農薬の生産にも広く使われている。 ⑦ ヘプタデカフルオロノナン酸及びその塩類は主に化学溶剤、ファインケミカル、医薬中間体、材料 中間体などに使用されている。 島津(広州)検測技術有限公司 米国:テリパラチドを正式に「生殖毒性物質リスト」へ追加 2015 年 8 月 14 日、米国カリフォルニア環境保護庁環境健康危害評価オフィス(OEHHA)は正式にテリパ ラチドをカリフォルニア州プロポジション 65 の「発がん性物質リスト」に入れた。物質詳細は以下の ように。 物質名称 テリパラチド CAS 番号 52232-67-4 ハザードタイプ 発がん性 評価機関 FR 今回テリパラチドを「発がん性物質リスト」に入れ、米国食品医薬品局の管理要求に一致した。評価 基準はカリフォルニア州コードの第 27 章第 25902 部分(Title 27,Cal.Code of Regs.,section 25902) にて参照できる。 備考:カリフォルニア州プロポジション 65、即ち『1986 年飲用水の安全及び有毒物質強制施行法』、 該法案は 1986 年 11 月より正式に実施され、『カリフォルニア健康と安全法』の第 6.6 章、第 25249.5 ~25249.13 項に入れられた。該法案は米国カリフォルニア州レジデントと飲用水資源を CMR 類物質(発 がん性、催奇形性及び生殖毒性物質)の影響から守る旨で、CMR 類物質リスクが現れた時速やかにレジ デントに知らさせる。法案規定によると、営業中企業が製品に含まれる CMR 類物質に対して警告を提出 し、使用者が CMR 類物質と接触する可能性を避けるべきとある。 EU:塗料のカドミウム管理を更に厳格化 最近、EU が WTO 事務局に通報(G/TBT/N/EU/294)を出し、欧州議会及び理事会 REACH 法規添付 XVII の カドミウムに対し修正を行う。修正内容はカドミウム含有の塗料を含む。現在いくつかカドミウム含有 の塗料の制限を、これら塗料の市場投入の制限に拡大する。同時にカドミウム制限値を 0.01%と提出し た。 島津(広州)検測技術有限公司 EU:玩具に防腐剤と溶剤の使用を制限 最近、欧州玩具安全委員会は『玩具安全指令』(第 2009/48/EC 号指令)の修正に合意し、3歳以下 幼児用或は、児童の口に入れられる玩具中に、いくつか化学物質の使用を制限する。これらの措置は玩 具に含まれる数種類の化学物質に対して新たな濃度制限値を定める。以下の化学物質に関連する。①メ チルクロロイソチアゾリノン(CMI)、②5-クロロ-2-メチルイソチアゾール-3(2H)-オン·2-メチルイソ チアゾール-3(2H)-オン(MI)、③CMI と MI を 3:1 の割合での混合物、④1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)オン(BIT)、⑤ホルムアミド。EU の新玩具安全措置は 2015 年末より発効するが、移行期限を決めて業 界の新措置に適応することに協力する。 CMI と MI の 3:1 割合混合物及び CMI と MI は主に水質玩具として使用される。例えば、嗜好顔料、フ ィンガー顔料、窓/ガラス顔料、のりや石鹸の泡の防腐剤は、極度な人類接触性のアレルゲンとされて いる。これらの物質が含まれる化粧品はアレルギー反応を引き起こすと、特にデンマークでは最近大き な関心が寄せられている。関係指令草案によると、CMI/MI の 3:1 割合混合物は水質玩具での濃度制限 が 1mg / kg で、CMI の濃度制限値が 0.75 mg / kg である。そして、MI の濃度制限値は 0.25 mg / kg である。これらの措置は猶予期限を設け、メンバー国は関係指令が EU『官報』に掲載せた 24 ヶ月以内 に関係措置を実施する必要がある。 BIT も水質玩具、例えば嗜好顔料やフィンガー顔料に使用する防腐剤で、消費者が接触する主要なア レルゲンの一つで、化粧品での使用が禁止されている。欧州基準 EN 71-10:2005 及び EN 71-11:2005 に 準じて制定した方法で、BIT が水質玩具での濃度制限値は 5mg/kg としている。 ホルムアミドはプラスチックとポリマー産業で溶剤や可塑剤、或はスタイロフォームを生産する発泡 剤物質として使用されている。ホルムアミドはパズルマットなど各種類の発泡剤玩具に使われ、空気中 に拡散し、児童が吸入する恐れがある。ホルムアミド含有量は重量で計算し、200mg/kg を超えた発泡玩 具は最長 28 日間の放出試験をした後、リリース制限値が 20mg/m³となる。フランスは既にこのレベルの 制限値を実施した。 メンバー国がこの 2 項目指令を実施するまでの猶予期は、指令が EU『官報』に掲載された後 18 ヶ月 である。 EU 玩具安全委員会が 6 月に会議を開き、投票でフェノールの使用を制限するか決定する予定であった が、会議が延期することになり、近日中に開かれる。該委員会が短期間内にフェノールの使用に制限を 実施すると見込まれている。欧州委員会の提案に従い、フェノールの使用制限は、ポリマー物質内の遷 移制限が 5mg/L、防腐剤としての濃度制限が 10mg/kg。欧州基準 EN71-10:2005 及び EN71-11:2005 に準 じて制定した方法は関連物質が合格かを決定する。 上記すべての修正は『玩具安全指令』添付 II の付録 C に入れられる。付録 C が児童玩具に含まれる 化学物の具体的な制限値を列した。これらの玩具は3歳以下の幼児用で、或は口の中に入れられる。EU 『官報』が関連指令を載せた 20 日後、修正が発効する。EU『官報』は 9 月に関連指令を掲載し、その 間に EU 閣僚理事会及び欧州議会がこれらの措置を審査する。 島津(広州)検測技術有限公司
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