子供が歓びながら遊び学べる 知育玩具の企画立案

子供が歓びながら遊び学べる
知育玩具の企 画 立 案
春・秋連結学期
1.
京田辺校地開講科目
目的・概 要
the purpose and an outline
本プロジェクトでは「知育玩具」
をテーマとして、子供にとってより
良い知育とは何か? そしてそれを実現できる知育玩具とは何か? を
調査および考察し、最終的には「子供が歓びながら遊び学べる」知
育玩具の企画立案を行うことを目的としています。
知育玩具は子供が生まれて初めて接する道具の一つであり、子
供の発達に大きく関与すると考えられています。子供に関する研
究、学会においても子供の発達に寄与できる知育玩具とは何であ
るかが論じられ始めました。このプロジェクトでは、子供が色、数、形、
音、言語などを覚えるための知育玩具はもとより、子供が夢を描く手助けとなるようなもの、
クリエーター、
アスリートを目
指すきっかけとなるもの、
と言った幅広い観点から知育玩具を考察しました。同志社ならでは、学生ならではの知育玩
具を全員で考え企画立案することを最終目標とし、一年間活動しました。
annual schedule
2014年 4月
12日
4月 ∼ 5月
5月
2日
24日
開講
玩具産業概要、
マーケティング、玩具企画開発についての講義
トミカ博 in OSAKA見学
トミカ企画会議(企画立案の練習)
6月12∼15日
東京おもちゃショー2014見学
6月 ∼ 7月
知育・知育玩具の現状調査、企画立案のための情報収集
7月
26日
「知育・知育玩具の現状」
について発表
10月
4日
夏季休暇中の市場調査・展示会報告
10月
企画テーマの発見
11月
企画立案開始
12月
2015年 1月
11日
エコプロダクツ展見学
20日
企画中間発表
24日
企画最終発表、企画提案
P r o j e c t Wo r k s
2014
11
2.
成 果達 成 度
the achievement degree
本プロジェクトの成果達成度を評価するに際し、春学期に
行った
「調査・考察」秋学期に行った
「企画立案・企画提案」の
二つの観点から見たいと思います。
doshisha
1.調査・考察
「調査・考察」について、私たちはいい成果を上げることがで
きたと考えます。春学期の成果報告会にて賞こそ逃したもの
の、審査員票が一番多かったのが本プロジェクトだからです。
私たちは、
そもそも
「知育玩具とは何なのか」
ということを調査考察し、
「身につく能力」、
「 対象年齢」、
「 五感」、
「素
材」の大きく5つに分けて分類しました。 また、知育に関する理論・仮説についても、発達心理学、教育心理学、脳
科学、早期教育等幅広い分野を調べ考察しました。
kyotanabe
トミカ博、東京おもちゃショー、
エコプロダクツ展等の学外イベントも多数見学し、子供にどういうおもちゃが人気なの
か、最新技術をどうおもちゃに生かせそうかを考えることができました。
こうした調査考察から、企画立案のテーマになりそうなトピックを多く発見することができました。
2.
企画立案・企画提案
秋学期は、春学期に行った「調査考察」
を元に、3班にわかれて具体的な知育玩具の企画立案を行っていきまし
た。調査考察から得た情報をどうやってまとめ、実現性が高く、子供にとってよい、面白い、楽しい、
そして同志社ならで
imadegawa
12
はの知育玩具の企画をするかという点で3班とも悪戦苦闘しました。最終的にどの班も、企画名、
ビジュアル、企画の
コンセプト、
どのような点で知育玩具として利点があるのか、
アピールポイントなどを具体的にまとめ発表することができ
ました。商品化の可能性を秘めた企画もありました。今後仮に商品化されることがあるとすれば、最高の成果を上げる
ことができたといえると思います。
P r o j e c t Wo r k s
2014
子供が歓びながら遊び学べる知育玩具の企画立案
3.
プロジェクトを通じて
kyotanabe
through a project
この一年間私達は株式会社タカラトミー、渡辺公貴先生のご指
導の下、
プロジェクトを進めてきました。身近な「おもちゃ」
を題材
に、
マーケティングや具体的な企画立案の方法、
そのために必要
な情報収集、
ものの見方を楽しく学ぶことができました。
これらの知識、経験をもとに、
どれだけ実現性のある、
「 子どもが
歓びながら遊び学べる」知育玩具を企画立案出来たか、
その結果
に個人差はあると思います。
しかしながらプロジェクトを通じて、
どの
メンバーも多くのことを考え、多くのことを得、開講当初の自分と比
べ成長したと実感できるところがそれぞれあると思います。
この経験
をもとにメンバーそれぞれが今後の大学生活をより実りのあるものにしていきたいと思います。
[ 編集後記 ]
従来の座学の授業よりはるかに大変でしたが、
だからこそ履修する価値があったと自信を持って言えます。自分とは
異なる学問領域の視点を持っているメンバーとの出会い。玩具業界、最新技術、企業人の実戦的なものの見方、考
え方との出会い。私の視野は以前と比べて格段に広がりました。プロジェクト科目は「ものを考える」
「 人に伝える」
と
いった能力を大きく向上させてくれたと実感しています。最後に、
この一年間活動を共にしてきたメンバーの皆、渡辺
先生、田中先生、SAの豆川さん、事務局の方々へ心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
[ プロジェクトメンバー ]
大出 ひすい
(文3)
大竹 藍野
(政策3)
山田 航一郎
(文化情報2)
大久保 晴加
(文化情報3)
出口 加菜
(文化情報3)
千葉 龍一
(理工2)
大塚 知弘
(生命医科2)
中村 圭佑
(生命医科2)
東山 拓司
(生命医科2)
磯崎 大介
(心理3)
四宮 愛香
(心理3)
園田 琴絵
(心理3)
豆川 望
(SA)
P r o j e c t Wo r k s
2014
13