LGBTに関する職場環境アンケート2015 特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティ 共同研究:国際基督教大学 ジェンダー研究センター(略称:CGS) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 目次 • 調査の概要 • 調査結果の報告 • まとめ • 添付資料 −属性別基礎集計表 −その他のデータ間の関連 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 調査の概要 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 実施者について 特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティ ◯性的マイノリティがいきいきと働ける職場環境づくりをめざすNPO法人 ◯2012年から活動、常勤スタッフ2名、非常勤スタッフ6名+会員、賛助会員 <主な実績> ◯LGBTに関する勉強会講師(企業、行政、一般向け) ◯企業とコラボした啓発イベント:CSR勉強会@大阪ガス、WorkWithPride2014@Panasonic ◯コンサルティング(個別相談):企業や行政のLGBT施策を支援 ◯調査・研究:職場環境に関するアンケート調査、企業担当者へのヒアリング ◯成果物:LGBTと職場環境に関するアンケート調査 2014(国際基督教大学ジェンダー研究 センターとの共同研究)、メディア関係者向けチェックリスト ◯イベント:BBラボ、トイレ研究所、東洋経済、日本広告業協会等のイベントに出演 ◯受託事業:淀川区LGBT支援事業、事業者向けLGBT啓発事業 ◯助成金:Googleインパクトチャレンジ賞 ◯著書「職場のLGBT読本」 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 共同研究機関について 国際基督教大学 ジェンダー研究センター(CGS@ICU) ○ジェンダー・セクシュアリティの研究に関心がある人たち全てに開かれたコミュニケーションスペース ○2004年4月発足、所員21名、常勤職員1名、特別職員1名、非常勤助手8名、有志学生 ○学外の個人・団体とも積極的にネットワークを構築 ○学部専攻分野「ジェンダー・セクシュアリティ研究」をサポート <主な実績> ○ニューズレター、ジャーナルを各年1回発行 ○シンポジウム、講演会、ワークショップ等を開催。6月にはイベント週間「R-Week」を実施 ○2013年R-Weekでは虹色ダイバーシティ第1回web調査の報告講演会を開催 ○2008年「日英LGBTユース・エクスチェンジ・プロジェクト」日本側コーディネーター ○2012年「LGBT学生生活ガイド:GID/TG編」発行、取材多数(他大学、中学、高校、メディア) ○2012年「ICU授乳室」開設・運用をサポート ○2013年「ジェンダー・セクシュアリティ特別相談窓口」を開設(週1回、全学構成員対象) ○学内他部署と連携、学生寮向け研修、1年生向けセクシュアリティ講座等を実施 ○所在地:東京都三鷹市(JR中央線「武蔵境」駅からバス15分+学内徒歩)平日11-17時開室 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 共同研究者リスト • • • • • • 村木 小林 田中 二木 平森 加藤 真紀(虹色ダイバーシティ代表) 和香(虹色ダイバーシティ事務局) かず子(CGS研究員) 泉(CGS準研究員) 大規(ワシントン大学大学院社会学研究科) 悠二(CGS事務局長) • 協力: 虹色ダイバーシティ スタッフ一同 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 アンケートの背景と目的 【背景】 ・日本では、職場でカミングアウトするLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、 トランスジェンダーの頭文字)等の性的マイノリティ当事者がまだ少ないため、企 業や行政などで、どのような困難があり、どんなニーズを持っているのか、把握が 難しい ・LGBT施策を推進するために、その効果を明示する必要がある 【このアンケートの目的】 ・ダイバーシティ施策全体も視野に入れつつ、LGBT等の性的マイノリティが働きや すい職場づくりを推進するための日本のデータを積み上げる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 アンケート調査概要 • ウェブ上のアンケートフォーム(SurveyMonkey 有料版) • 2015/2/14-3/31(45日間) • 参加者 2,154人(2013年は1,815人) ※途中までの回答者も含む • Twitter、Facebook、mixi、当事者団体のメーリングリス ト、左記チラシ、既存の虹色ダイバーシティのクライアン トへの協力依頼等で周知 • 国際基督教大学ジェンダー研究センターとの共同研究 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 アンケート冒頭のただし書き 【事前に必ずお読みください】 ・回答項目は全部で33〜35問あり、標準的な回答時間は15分〜20分です。 ・会社名やメールアドレスなど、個人が特定可能な情報を記入する箇所はありません。 ・自由記載欄は2カ所で回答は任意となっております。それ以外の項目は選択式です。 ・アンケートの対象者は、日本の職場で働いた経験のある方です(アルバイトなどの非正規 雇用も含みます)。日本で働いた経験がない方は、申し訳ありませんが対象外とさせて頂 きます。 ・性的マイノリティの当事者も、当事者以外の方も回答する事が出来ます。 ・現在働いていない方は、直前の職場についてお答えください。 ・複数の職場を持っている方は、主な職場についてお答えください。 ・現在の職場が海外の方は、直前の日本での職場についてお答えください。 ・過去の職場、副業的な職場に関するエピソードを記載したい場合は、最後の自由記載欄に 記載してください。 ・パソコン端末、スマートフォン、タブレット端末から回答可能です。 ・複数の方が同じ端末から回答する事はできません。 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 設問(全35問) 変数、切り口として 【年齢】【性自認】【出生時の性別】【職場での性別】【性的指向】【就業状況】【都道府県】 【雇用形態】【会社規模】【労働時間】【差別的言動】【セクハラ】【病気】【アライ】【LGBT 施策・実際】【カミングアウト】【業界】【業種】【パートナー関係】【年収】【学歴】 職場環境として ・生産性が上がる? 【ストレス】 ・リテンションできる? 【勤続意欲】【転職回数】【ダイバーシティ意識】 ・人材を引きつけられる? 【LGBT施策・希望】【求職時の困難】【職業選択とLGBT施策】 ・チーム力が上がる? 【人間関係】 その他 【消費行動とLGBT施策】【消費者として興味のある分野】【パートナーとの同居】【生活 費負担】 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 調査結果の報告 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 セクシュアリティ分類 出生時 性自認 シス/トランス 女性 シスジェンダー 男性 Xジェンダー・中性 その他 女性 トランスジェンダー トランスジェンダー その他 トランスジェンダー 男性 シスジェンダー 女性 男性 Xジェンダー・中性 その他 トランスジェンダー その他 性的指向 セクシュアリティ分類 女性 男性 両性+問わない 該当なし その他 全部 全部 全部 全部 女性 男性 両性+問わない 該当なし その他 全部 全部 シスL シスS女性 シスB女性 その他 その他 FTM FTX その他 MTF シスS男性 シスG シスB男性 その他 その他 MTX その他 当事者/ 非当事者 当事者 非当事者 当事者 当事者 非当事者 当事者 ※セクシュアリティ分類の「その他」はLGBT以外の性的マイノリティを指します。 ※トランスジェンダーには同性愛者、バイセクシュアルなど様々な性的指向を含んでいます。 ※今回は就労についての調査であり、現状の社会においては、性的指向よりも出生時の性別が就 労に大きく影響するのではないかという想定で、分析に当たっての分類を行いました。 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 1.年齢 10代 シスL 6.5% MtF その他 当事者 42.3% シスL シスG 34.5% 279 466 17.1% 17.2% 29.4% 15.8% 26.6% FtM FtX MtF MtX その他 116 228 95 69 111 シスS 女性 245 1.8% 12.2% 26.7% 35.2% シスB 男性 77 7.2% 26.5% 43.0% シスB 女性 320 11.6% 17.4% 35.5% 23.3% 10.5% 1.3% 30.6% 24.1% 7.2% 9.5% 2.6% 28.4% 24.6% 2.5% 10.4% 30.3% 16.8% 21.6% 11.9% 32.8% 39.1% 8.1% 6.7% 16.9% 49.6% 11.6% 非当事者1.1% N= 29.9% 37.9% 3.6% 21.2% 42.2% 5.3% シスS男性 0.0% 12.9% 19.7% 39.0% 8.3% シスS女性1.6% 31.9% 36.1% 12.9% MtX 50代以上 55.3% シスB男性 3.9% FtM 40代 32.8% 10.6% シスB女性 30代 45.2% シスG 3.2% FtX 20代 4.6% 13.9% シスS 男性 116 当事者 非当事者 1,761 361 計 2,122人 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 8.雇用形態 パートアルバイト派遣契約、嘱託 0% 10% 20% 50% FtM 40.0% MtX 39.7% 19.2% 4.4% 2.9% 31.5% 36.8% 11.8% 41.2% 4.7% 5.7% 4.7% 41.5% 7.6% 4.2% 6.3% 39.3% 51.3% 67.9% 5.2% 2.2% 6.4% 27.0% 非当事者 41.7% 6.0% 2.3% 8.7% 9.2% 0.0% 3.7% 当事者 100% 50.0% 9.5% 3.2% 10.5% 30.7% 90% 41.9% 3.5% 2.6% 5.2% 43.4% シスS女性 80% 53.1% 51.6% MtF 正規 59.0% 46.9% その他 70% 7.9% 0.0% 10.5% FtX その他 3.9% 1.9% 7.9% 31.6% シスB男性 60% 5.7% 1.7% 4.1% 44.5% シスB女性 家事手伝い、内職 4.4% 1.8% 3.6% 29.5% シスG シスS男性 40% 37.1% シスL トランスジェ ンダーの 非正規雇用 が多い 30% 会社役員自営 46.9% 8.1% 2.9% 5.5% 56.5% 2012年 非正規労働者比率38.2%、男性のみ22.1%、女性のみ57.5%(就業構造基本統計調査) N= シスL シスG 275 461 シスB 女性 315 シスB 男性 76 FtM FtX MtF MtX その他 115 219 95 68 106 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 シスS 女性 238 シスS 男性 109 当事者 非当事者 1,730 347 計 2,077人 33.年収 低0〜199万円 28.2% シスL 29.1% 32.7% 45.3% 46.0% シスB女性 38.1% 20.0% シスB男性 40.0% 38.5% FtX 43.8% 49.1% MtF 33.3% 37.5% 28.9% 41.2% 24.4% 62.2% 33.90% 37.20% 23.90% 非当事者 20.0% 29.9% 13.3% 当事者 26.9% 33.3% 42.5% シスS女性 16.0% 38.5% 33.3% その他 17.7% 34.9% 34.6% MtX 15.9% 40.0% FtM シスS男性 高400万円以上 42.7% 22.0% シスG トランスジェ ンダー・ その他は 年収が低い 傾向 中200〜399万円 28.80% 28.20% 47.90% 400万円未満の比率 59.0% 2012国税庁(給与所得者の平均年収 408万円) N= シスL シスG シスB 女性 シスB 男性 FtM FtX MtF MtX その他 シスS 女性 シスS 男性 227 382 239 60 96 175 78 51 80 194 90 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 当事者 非当事者 1388 284 計 1,672人 34.学歴 中卒、高校中退、高卒、短大中退 シスL 15.7% シスG 15.1% シスB女性 シスB男性 トランスジェ ンダーで 大卒資格を 持っていない 人が多い 高専卒、短大卒、大学中退 25.1% 31.4% MtX 23.2% 17.9% その他 24.4% 15.1% 当事者 非当事者 40.2% 25.5% 24.1% シスS男性 26.4% 8.0% 40.2% 9.2% 50.0% 8.9% 47.7% 12.8% 57.1% 10.6% 19.7% 14.1% 55.3% 19.1% 21.7% 11.7% 2.9% 38.8% 18.5% 14.9% 17.5% 25.5% 27.7% 10.3% 5.8% 47.6% MtF シスS女性 15.9% 52.1% 23.8% FtM 8.1% 52.8% 23.9% 11.1% 大学院卒 51.1% 16.2% 18.1% FtX 大卒、大学院中退 48.4% 16.1% 10.2% 56.5% 15.7% 大学進学率 49.9% 2013年 学校基本調査 N= シスL シスG シスB 女性 シスB 男性 FtM FtX MtF MtX その他 シスS 女性 シスS 男性 235 396 259 63 102 188 87 56 86 205 94 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 当事者 非当事者 1472 299 計 1,771人 28.業界 当事者 その他(含農 林水産業) 20% 非当事者 製造業、建築 業、エネル ギー産業 11% その他(含農 製造業、建築 林水産業) 業、エネル 12% ギー産業 15% 公益関係 流通業 15% 13% 公益関係 8% 情報、通信、シ ステム 8% 医療、福祉 14% 教育 11% メディア、広告、 芸術、クリエイ ティブ 金融、不動産 3% 10% 医療、福祉 9% 教育 13% N=1,491 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 流通業 11% 情報、通信、シ ステム 7% 金融、不 動産 9% メディア、広告、 芸術、クリエイ ティブ 11% N=301 29.業種 ブルーカ ラー(保安、 その他 工場、運 10% 転、建設、 運搬) 5% LGB 販売・営 業職、対 人サービ ス業 29% その他 ブルーカ 13% ラー(保安、 工場、運 転、建設、 運搬) 9% トランスジェンダー 管理職、 役員、専 門職、技 術職 34% 事務 22% ブルーカ ラー(保安、 工場、運 転、建設、 運搬) 11% N=963 その他 販売・営 業職、対 人サービ ス業 31% ブルーカラー が多い ブルーカ ラー(保安、 工場、運 転、建設、 運搬) 5% 管理職、 役員、専 門職、技 術職 26% 事務 21% N=86 販売・営 業職、対 人サービ ス業 15% その他 16% 販売・営 業職、対 人サービ ス業 29% 管理職、 役員、専 門職、技 術職 31% 事務 13% N=442 非当事者 その他 9% 管理職、 役員、専 門職、技 術職 41% 事務 30% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=301 13.求職時の困難 就職、転職活動において、セクシュアリティやパートナーに関連して何か困難を感じたことはありますか? どちらか と言えば ない/な い 19% LGB ある/ど ちらかと 言えば ある 40% どちらか と言えば ない/な い 47% どちらと も言えな い 13% どちらと も言えな い 16% ある/ど ちらかと 言えば ある 69% どちらと も言えな い 12% N=482 N=1,071 その他 どちらか と言えば ない/な い 31% トランスジェンダー 非当事者 ある/ど ちらかと 言えば ある 53% N=96 どちらか と言えば ない/な い 82% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 ある/ど ちらかと 言えば ある 11% どちらと も言えな い 7% N=330 12.転職回数 転職0回 転職1-‐3回 転職4回以上 41.4% シスL 36.9% 40.0% シスG 42.2% 50.8% シスB女性 17.8% 36.1% 54.2% シスB男性 FtM 20.9% 39.1% 29.3% 52.3% 24.6% 46.4% その他 20.4% 42.1% 43.2% 当事者 シスL シスG 268 443 シスB 女性 299 10.3% 37.8% 37.5% 非当事者 19.6% 46.9% 47.7% シスS男性 23.1% 34.0% 32.7% シスS女性 21.1% 37.2% 31.5% MtX 13.9% 41.2% 41.9% MtF 13.0% 31.9% 37.7% FtX N= 21.6% 19.0% 45.3% シスB 男性 72 17.1% FtM FtX MtF MtX その他 114 215 92 65 97 シスS 女性 226 シスS 男性 107 当事者 非当事者 1,665 333 計 1,998人 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 23.LGBT施策・希望 57.9% 56.0% 50.6% 60.6% 差別の禁止の明文化 71.5% 65.2% 65.5% 61.9% 57.4% 77.3% 73.6% 69.4% 同性パートナーの配偶者扱い 性同一性障がい配慮 37.5% 38.9% 36.8% 相談窓口 27.3% 30.1% 26.4% 33.6% LGBTA職場内グループ 何のLGBT対応もない わからない トランスジェンダー 59.6% 37.2% 33.9% 31.0% 33.6% 職場外LGBTイベント協賛 その他 LGB 45.9% 47.9% 39.1% 職場内の啓発イベント LGBT市場 52.4% その他 非当事者 22.9% 20.9% 23.0% 19.5% 4.5% 7.2% 13.8% 2.6% 4.3% 2.2% 2.3% 2.6% 7.0% 4.5% 8.0% 7.2% 50% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,810 (複数回答) 属性別基礎集計表 27.カミングアウトの範囲 シスL シスG 誰にもしてい ない 4% 8% 8% 友達にして いる 92% 87% 家族 52% 職場 その他でし ている N= FtM FtX MtF MtX その他 当事者計 16% 3% 10% 2% 8% 15% 8% 77% 62% 92% 83% 90% 90% 64% 84% 42% 31% 19% 78% 51% 75% 54% 42% 47% 30% 35% 23% 17% 59% 36% 57% 37% 27% 34% 10% 15% 11% 14% 23% 18% 28% 20% 29% 16% FtM 104 FtX 192 MtF 87 MtX 59 シスL 237 シスB女性 シスB男性 シスG シスB女性シスB男性 401 263 63 その他 当事者計 86 1,492 (複数回答) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 19.セクハラ 1/2 77.8% 74.1% 75.3% 80.5% テレビの話題として「同性愛者は気持ち悪い」と言う 77.1% 75.4% 71.9% 79.2% 誰かの性別や性的指向についてうわさする 風俗店に誘う 結婚や子どもについて聞く 宴会芸として女装やオネエタレントの真似をする 45.5% 57.3% 62.9% 56.2% 51.2% 59.6% 43.1% LGB トランスジェンダー その他 非当事者 40.3% 41.2% 37.1% 42.5% 37.8% 男女で仕事の内容が違う 57.0% 49.9% 56.2% 49.8% 50% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,838 (複数回答) 19.セクハラ 2/2 好きな芸能人や異性のタイ プを聞く 16.3% 27.6% 24.4% 29.2% 19.5% 合コンに誘う 20.8% 女性と男性で呼び方が違う LGB 41.7% 40.4% 33.2% トランスジェンダー その他 16.6% 20.6% 22.5% 27.8% 「美人」「イケメン」などと容 姿をほめる いずれもセクハラだとは思 わない 33.3% 34.6% 32.6% 非当事者 5.9% 5.3% 5.6% 4.8% 50% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,838 (複数回答) 20.病気 1/2 49.2% 慢性的な頭痛、肩こり 睡眠障がい 30.8% うつ 16.0% 28.4% 当事者 非当事者 17.0% 13.5% その他メンタルヘルス疾患 5.4% 11.0% 43.8% 43.9% その他の病気 特に病気は経験していない 39.5% 24.4% 23.1% 排泄障がい 依存症 57.7% 23.7% 23.1% 30% うつの生涯有病率は3~7%(川上憲人「世界のうつ病、日本のうつ病―疫学研究の現在」『医学のあゆみ』219巻13号) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=2,122 (複数回答) 20.病気 2/2 47.2% 51.3% 慢性的な頭痛、肩こり 35.9% 47.1% 40.4% 30.8% 睡眠障がい うつ 排泄障がい その他メンタルヘルス疾患 依存症 16.0% 25.2% 35.3% 29.2% 23.8% 27.3% 16.9% 23.1% 13.7% 13.5% 21.8% LGB トランスジェンダー その他 28.1% 非当事者 8.9% 15.6% 12.4% 5.4% 41.8% 47.1% 49.4% 43.9% その他の病気 特に病気は経験していない 60.7% 57.7% 26.7% 19.3% 13.5% 23.1% 30% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=2,122 (複数回答) 24.職業選択とLGBT施策 職場においてLGBTに理解があること、なんらかの配慮があることは、職業を選択する際に重要な要素だと思いますか? どちらと も言えな い 15% LGB ややそ う思わ ない/そ う思わ ない 8% そう思う/ ややそう 思う 77% どちらと も言えな い 14% その他 どちらと も言えな い 9% ない/そ う思わ ない 4% そう思う/ ややそう 思う 87% N=968 ややそ う思わ ない/そ う思わ ない 8% ややそ トランスジェンダー う思わ N=444 ややそ どちらと も言えな い 17% 非当事者 う思わ ない/そ う思わ ない 6% そう思う/ ややそう 思う 77% そう思う/ ややそう 思う 78% N=87 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=306 25.消費行動とLGBT施策 商品やサービスの購入にあたり、その企業がLGBTに配慮していることは重要だと思いますか? ややそう 思わな い/そう 思わな い 15% ややそう 思わな い/そう 思わな い 12% LGB どちらと も言えな い 24% トランスジェンダー どちら とも言 えない 27% そう思う/ ややそう 思う 61% そう思う/ ややそう 思う 61% N=443 N=966 ややそう 思わな い/そう 思わな い 16% ややそう 思わな い/そう 思わな い 14% その他 どちらと も言えな い 25% そう思う/ ややそう 思う 59% 非当事者 どちらと も言えな い 26% N=86 そう思う/ ややそう 思う 60% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=306 26.消費者として興味のある分野 1/2 問25.にて「そう思う」「ややそう思う」と回答した人のみ 77.1% 75.7% 82.4% 70.0% 医療、福祉、介護 76.4% 77.2% 62.7% 69.4% 日常(食品、ファッション、美容、書籍など) 72.0% 71.3% 60.8% 64.4% レジャー(旅行、ホテル、スポーツなど) 70.9% 70.9% 68.6% 67.2% 冠婚葬祭(結婚式、葬儀など) 67.9% 61.2% 52.9% 49.4% 住宅、不動産 金融商品(生命保険など) 通信、インターネットサービス 車、バイク 特に興味のある分野はない 50.0% 19.4% 65.1% 61.9% 64.7% LGB トランスジェンダー その他 非当事者 34.7% 35.4% 29.4% 18.8% 26.5% 13.7% 10.6% 2.9% 4.9% 50% 7.8% 6.7% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,084 (複数回答) 26.消費者として興味のある分野2/2 問25.にて「そう思う」「ややそう思う」と回答した人のみ シスL シスG シスB 女性 シスB 男性 FtM FtX MtF MtX その他 シスS 女性 シスS 男性 日常(食品、ファッション、美容、 75.6% 書籍など) 81.7% 67.7% 83.3% 64.2% 78.9% 84.0% 86.5% 62.7% 66.9% 76.0% レジャー(旅行、ホテル、ス ポーツなど) 75.6% 76.3% 62.0% 70.0% 65.7% 67.5% 84.0% 75.7% 60.8% 61.5% 72.0% 車、バイク 21.2% 22.8% 10.1% 20.0% 32.8% 22.8% 18.0% 37.8% 13.7% 6.9% 20.0% 冠婚葬祭(結婚式、葬儀など) 76.9% 63.5% 75.9% 73.3% 70.1% 78.1% 64.0% 59.5% 68.6% 66.9% 68.0% 金融商品(生命保険など) 71.2% 68.0% 57.0% 53.3% 65.7% 64.9% 54.0% 56.8% 64.7% 49.2% 52.0% 医療、福祉、介護 78.2% 75.9% 78.5% 73.3% 80.6% 73.7% 72.0% 78.4% 82.4% 67.7% 76.0% 住宅、不動産 69.2% 71.8% 60.8% 66.7% 61.2% 65.8% 52.0% 59.5% 52.9% 47.7% 54.0% 通信、インターネットサービス 34.6% 38.6% 27.2% 43.3% 17.9% 42.1% 40.0% 40.5% 29.4% 18.5% 22.0% 特になし 1.3% 3.7% 3.2% 3.3% 4.5% 4.4% 4.0% 8.1% 7.8% 6.2% 8.0% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,084 (複数回答) 30.パートナー関係 その他 3% 当事者 その他 2% 非当事者 いない 30% いる 49% いない 48% いる 68% N=1,491 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=301 31.パートナーとの同居 1/2 問30.にて「パートナーがいる」と回答した人のみ回答 その他 1% 当事者 その他 1% 非当事者 11年以上 12% 11年以上 32% 4年〜10年未 満 14% 同居していな い 28% 同居していな い 52% 1年〜3年 14% 1年未満 3% 4年〜10年未 満 23% 1年未 満 7% N=731 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 1年〜3年 13% N=206 31.パートナーとの同居 2/2 問30.にて「パートナーがいる」と回答した人のみ回答 1年未満 同居していない 7.9% 55.8% シスG 7.6% 30.8% シスB男性 FtM 7.7% 3.8% MtX 27.8% その他 30.9% シスS女性 22.4% シスS男性 15.1% 28.2% シスL シスG 164 197 シスB 女性 144 シスB 男性 26 19.5% 13.5% 0.0% 14.6% 14.7% 6.1% 1.2% 17.6% 21.4% 22.4% 11.1% 25.9% 13.1% 14.1% 0.0% 11.8% 0.8% 31.6% FtM FtX MtF MtX その他 52 82 34 14 18 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 シスS 女性 139 5.6% 1.5% 14.5% 23.3% 2.9% 7.1% 43.3% 7.0% 3.4% 5.8% 23.7% 51.8% 非当事者 0.0% 38.9% 1.5% 9.0% 当事者 19.2% 21.4% 16.7% 4.3% 11.1% 0.7% 38.5% 0.0% 0.0% 12.7% 0.0% 18.8% 5.9% 2.9% 50.0% 7.3% 0.6% 13.7% 14.6% 4.9% 55.9% MtF 9.6% 5.8% 53.7% その他 10.4% 19.2% 55.8% FtX 11年以上 19.5% 8.1% 47.2% シスB女性 4年〜10年未満 54.3% シスL N= 1年〜3年 シスS 男性 67 0.5% 当事者 非当事者 731 206 計 937人 32.生活費負担 問31.にて「パートナーと同居している」と回答した人のみ回答 その他 3% 当事者 完全に分け 非当事者 その他 4% ている 5% どちらか が全額負 担している 14% どちらかが多 めに負担して いる 36% どちらかが 全額負担し ている 20% 同じくらい負 担している 42% N=346 どちらかが 多めに負担 している 38% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 完全に分け ている 3% 同じくらい負 担している 35% N=146 相関関係分析図(非当事者含む) 相関関係分析図 勤続意欲 人間関係 差別的言動 ダイバーシティ 意識 勤続意欲 ー .501** -.160** .323** 人間関係 .501** ー -.226** .283** 差別的言動 -.160** -.226** ー -.264** ダイバーシティ 意識 .323** .283** -.264** ー *p<0.05;**p<0.01 勤続意欲、人間関係、差別的言動、ダイバーシティ意識は相関関係にある © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 LGBT施策×ダイバーシティ意識 当事者 LGBT施策無 20.3% 18.0% 非当事者 61.8% LGBT施策無 23.2% 21.1% 55.6% 高 LGBT施策不明 30.5% 25.0% 44.5% 中 高 LGBT施策不明 42.9% 22.1% 35.1% 低 LGBT施策有 58.4% 16.8% 24.8% 低 71.0% LGBT施策有 ダイバーシティ意識浸透度 中 10.8% 18.3% ダイバーシティ意識浸透度 N=1,511 N=312 LGBT施策とダイバーシティ意識に関連がある LGBT施策に取り組むと、ダイバーシティへの理解や取組みが浸透していると感じられる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 ダイバーシティ意識×勤続意欲 当事者 非当事者 高 中 低 勤続意欲 高 39.3% 20.2% 勤続意欲 中 17.9% 22.4% 勤続意欲 低 14.7% 14.0% 高 中 低 40.5% 勤続意欲 高 59.6% 54.2% 勤続意欲 中 25.4% 71.3% 15.8% 30.0% 33.9% 勤続意欲 低 18.5% 13.8% 40.7% 67.7% N=1,636 ダイバーシティ意識と勤続意欲に関連がある ダイバーシティ意識が高いと感じる職場ほど、そこで働き続けたい人が増える © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=327 関連性の分析 アライの有無×カミングアウト アライ有 職場でカ ミングア ウトして いる 62% 職場でカ ミングア ウトして いる 17% 不明 アライ無 職場でカ ミングア ウトして いる 14% していな い 38% していな い 83% N=602 していな い 86% N=536 N=354 当事者にとって、アライ(LGBTの理解者、支援者)の有無とカミングアウトには関連がある アライがいる方が職場でカミングアウトしやすい もしくは カミングアウトをするとアライになってくれる人がいる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 カミングアウト×勤続意欲 当事者 カミングアウト無 47.4% 21.2% 31.5% 高 中 低 カミングアウト有 61.2% 16.5% 22.4% 勤続意欲度 N=1,492 職場で誰かにカミングアウトしていることと当事者の勤続意欲に関連がある この職場で働き続けたいと思うと、カミングアウトする あるいは、 カミングアウトしてそれが受け入れられると、この職場で働き続けたいと思う © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 差別的言動×勤続意欲 当事者 差別的言動有 48.7% 21.7% 29.6% 高 中 低 差別的言動無 62.3% 13.3% 24.4% 勤続意欲度 当事者にとって、LGBTに関する差別的言動と勤続意欲に関連がある 当事者にとって、差別的言動がない職場の方が、勤続意欲が高くなる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,612 17.差別的言動 当事者 非当事者 あまりない・ まったくない 30% どちらとも言 えない 13% よくある・とき どきある 57% あまりない・ まったくない 53% よくある・ときど きある 40% どちらとも言え ない 7% N=1,612 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=325 属性別基礎集計表 18.差別的言動の事例 記載数(任意):761件 分類 年代 セクシュアリティ 以前の職場で、同性とお付き合いしている事を非難され、それを理由に「仕事を辞 めてほしい」と言われた。 20代 シスL 医療職ではAIDS患者はほぼ確実にゲイ扱いされる。問診でゲイを否定しても、影 HIV/AIDS関 では「隠してるだけでどうせゲイだ。見た目がそれっぽい(し、AIDSだから)」と職員 連 間で噂される。 20代 シスS男性 公立小学校の職員室で、ベテランの先生がおとなしい感じの男子児童に対し「おか まなんじゃないか。将来が心配だ」という発言をしていた。 40代 シスB女性 私はMtF-GIDですが伸ばしている髪を切れと言われ、髪型を理由に出社しなくてい トランス いと言われた。女性として勤務しているが管理職から「男に戻ってはどうか」と言わ ジェンダー れた。 40代 MTF GIDであっても戸籍上男性であるならば、女性用トイレを使用することはセクハラに なると言われた。 40代 MTF FTM(X)だと思われるお客様が来店した時、店長が「ああ言う女が一番嫌いだ」と 顧客への言 言っていた。 尊敬している上司に言われることで「きっと誰に相談しても同じ答えが 動 返ってくるだろう」と悲観的になり、誰にも話せなくなってしまった。 20代 FTM 「恋愛/セックスしたがらない奴が増えているらしい。ホモのほうがましだ」という発 無性愛関連 言。同性愛差別はもちろん、アセクシュアルなので傷ついた。 30代 その他 解雇 教育現場 トイレ問題 差別的言動 ※回答者のプライバシー保護のため、原文を虹色ダイバーシティで要約・加工しています(大意は変えていません) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 職場での性別×勤続意欲 勤続意欲度 職場で、性自認通りの性別で働いている 57.5% 17.6% 24.9% 高 中 低 性自認通りの性別で働いていない 42.5% 23.4% 34.1% N=1,963 職場で性自認と同じ性別で働いている人の方が、そうでない人に比べて、 勤続意欲が高い傾向にある 望む性別で働くことを受け入れられる職場では、長く働き続けたいと思う © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 虹色ダイバーシティ による構造化(仮説) ※ 全体の構造、矢印の向き、文章での記載内容、破線の矢印は、 すべて現時点のデータ分析結果に基づく、虹色ダイバーシティによる考察(仮説)です。 LGBT施策がある 他のダイバーシティ施策 LGBT施策へ フィードバック LGBT施策を行うと、ダイ バーシティ意識が高まる ダイバーシティ意識が高ま ると、差別的言動が減る 差別的言動 が減ると、勤 続意欲UP (当事者) 人間関係がよく なるとカミングア ウトしやすくなる 差別的言動が 少ない職場 LGBT施策により アライが増える ダイバーシティ意識が高い職場 人間関係が よい職場 ア ラ イ に よ り、 ストレス減 アライがいる 当事者の ストレスが減る アライが増え、 カミングアウト しやすくなる カミング アウトしている アライが増える と人間関係がよ くなる 人間関係がよくなると 勤続意欲があがる カミングアウトすると 勤続意欲があがる 勤 続 意 欲 が 高 い © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 44 虹色ダイバーシティによる構造化(仮説)の注意点 ü 今回の調査では、職場全体の話と個人の話があります。「ダイバーシティ意識 が高まる」や「差別的言動が少なくなる」と言った表現は、「職場全体」に対して 言えることであり、個人レベルの話ではなく、職場全体の話ですのでご注意くだ さい。 ü 矢印の向きは虹色ダイバーシティの考察です。データからいえることは、双方に 「関連」がある、ということにとどまります。 ü 「関連」があるというのは、CGSによる関連性の分析の結果、統計的に有意な関 連があることです。 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 45 まとめ © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 KEY FINDINGS 1) 「うつ」経験のある当事者は、非当事者と比べて多い傾向があり、特にトランス ジェンダーに多い 2) 当事者及びアライは、職業選択や消費行動に関して、LGBTへの配慮の有無を 重視する人が多い 3) 結婚や恋愛に関する話題をセクハラだと見なす当事者は多く、セクシュアリティ によって何をセクハラとみなすのかに違いがみられる 4) パートナーと長期間同居している当事者も多く、特に医療、福祉、介護などの生 活上切実な分野でLGBTへの配慮のニーズが高い 5) 昨年と同じ設問に関しては、ほぼ同様の傾向 −LGBTに対する差別的言動や、職場で望む性別で働けていないことは、当事者 の勤続意欲にマイナスの影響 −就職や転職に困難を感じる当事者が多い(特にトランスジェンダー) −LGBT施策がある職場→ダイバーシティ意識が高い→勤続意欲が高い © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 振り返り 1) アンケート参加者が昨年よりさらに増加 2) 疾病に関する設問を増やしたことで、産業保健分野での取り組みの推進に 強く期待 3) パートナーや消費についての設問を増やしたことで、市場としてのLGBTに 関する取り組みのヒントになることを期待 4) 昨年のアンケート結果を分析した論文が発表されている http://web.icu.ac.jp/cgs/2015/06/cgsjnl010.html -平森大規,2015,「職場における性的マイノリティの困難――収入および勤 続意欲の多変量解析」『ジェンダー&セクシュアリティ』10: 91-118. -二木泉,2015,「『LGBTに関する職場環境アンケート 2014』における【差別 的言動の事例】の内容分析」『ジェンダー&セクシュアリティ』10:119-132. © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 今後の課題 1) アンケート参加者が増えたことで、年代別、地域別での分析など、より詳細な分 析が可能になっているが、着手できていない 2) 以下は昨年に引き続き課題と認識 −回答者に偏り→無作為抽出の調査でも同じ結果になるか、検証が必要 −セクシュアリティによって参加者の数にばらつき→広報に工夫が必要 −LGBT施策の効果に関しては、企業内での検証も必要(社内意識調査など) −メディア等でのデータの一人歩きに注意する必要あり −ロールモデルの有無、ライフイベント(育児、介護など)ごとの課題、キャリア プランに関する問題は、今回の調査では分からない © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 Thank you ;) v 回答者の皆さま、アンケート調査への回答、広報へのご協力、ありがとうござい ました。是非継続的に声を聞かせて頂きたく、お願いいたします。 v 企業、行政の皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。是非このデータを、 働きやすい職場づくりをより一層推進する材料にして頂きたいと思います。 v メディア関係の皆さま、是非このイシューについて、社会的な関心の喚起にご協 力下さい。 v 虹色ダイバーシティの活動に、ご支援をお願いいたします。 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 〜 添付資料 〜 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 2.性自認 その他 3% Xジェンダー・中性 14% 女性 46% 男性 37% N=2,140 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 3.出生時の性別 男性 40% 女性 60% N=2,133 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 4.職場での性別 職場の性別、性自認と合っている 職場の性別、性自認と合っていない シスL 99.3% 0.7% シスG 99.6% 0.4% シスB女性 100.0% 0.0% シスB男性 100.0% 0.0% FtM FtX 42.2% 7.1% 92.9% 41.1% MtF MtX 57.8% 58.9% 8.7% 91.3% 48.6% その他 51.4% 99.6% シスS女性 98.3% シスS男性 1.7% 74.1% 当事者 25.9% 99.2% 非当事者 N= 0.4% シスL シスG 279 466 シスB 女性 320 シスB 男性 77 0.8% FtM FtX MtF MtX その他 116 225 95 69 111 シスS 女性 245 シスS 男性 116 当事者 非当事者 1,758 361 計 2,119人 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 5.性的指向 該当なし(特定の人 を好きにならない) 4% その他 1% 女性 28% 相手の性別は問わ ない 19% 両性(女性、男性) 11% 男性 37% N=2,116 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 主に通学して おり、仕事を していない (就職 12% 6.就業状況 当事者 主に家事をし ており、仕事 をしていない 2% その他 3% 求職中であり、 仕事をしてい ない 5% 仕事をしてい るが、現在は 休職中 2% 主に通学して おり、仕事を していない (就職 8% 求職中であり、 仕事をしてい ない 4% 非当事者 主に家事をし ており、仕事 をしていない 5% その他 2% 仕事をしてい るが、現在は 休職中 1% 仕事をしてい る 76% 仕事をしてい る 80% N=1,750 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=356 属性別基礎集計表 7.都道府県(勤務地) 1/2 当事者 非当事者 西日本(石 川・愛知〜) 19% 西日本(石 川・愛知〜) 19% 東京 35% 東日本(〜静 岡) 16% 京都・大阪・ 兵庫 17% 東京 44% 東日本(〜 静岡) 8% 京都・大阪・ 兵庫 18% 千葉・埼玉・ 神奈川 13% N=1,743 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 千葉・埼 玉・神奈川 11% N=351 属性別基礎集計表 7.都道府県(勤務地) 2/2 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 群馬県 栃木県 茨城県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 53 8 12 25 6 14 13 21 13 21 78 62 773 125 22 12 14 9 11 18 16 28 97 19 21 2.5% 0.4% 0.6% 1.2% 0.3% 0.7% 0.6% 1.0% 0.6% 1.0% 3.7% 3.0% 36.9% 6.0% 1.1% 0.6% 0.7% 0.4% 0.5% 0.9% 0.8% 1.3% 4.6% 0.9% 1.0% 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 74 218 60 9 10 7 11 15 17 7 3 11 13 6 60 4 7 22 11 7 12 19 3.5% 10.4% 2.9% 0.4% 0.5% 0.3% 0.5% 0.7% 0.8% 0.3% 0.1% 0.5% 0.6% 0.3% 2.9% 0.2% 0.3% 1.1% 0.5% 0.3% 0.6% 0.9% N=2,094 属性別基礎集計表 9.会社規模 1-‐300人 59.7% シスL 49.6% 63.1% シスB女性 36.9% 58.7% シスB男性 FtM 41.3% 57.4% FtX 42.6% 65.9% MtF 34.1% 61.7% 38.3% 68.2% MtX 31.8% 62.5% その他 37.5% 57.0% シスS女性 43.0% 44.0% シスS男性 56.0% 59.0% 当事者 41.0% 52.9% 非当事者 40.3% 50.4% シスG N= 300人以上 シスL シスG 273 456 シスB 女性 309 シスB 男性 75 47.1% FtM FtX MtF MtX その他 115 217 94 66 104 シスS 女性 235 シスS 当事者非当事者 男性 109 1,709 344 計 2,053人 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 属性別基礎集計表 10.労働時間 当事者 非当事者 60時間以上 5% 60時間以上 5% 59時間以下 95% 59時間以下 95% N=1,693 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=338 属性別基礎集計表 11.ダイバーシティ意識の浸透 当事者 非当事者 そう思う/や やそう思う 28% ややそう思わ ない/そう思 わない 53% ややそう思わ ない/そう思 わない 40% どちらとも言 えない 19% そう思う/や やそう思う 42% どちらとも言 えない 18% N=1,682 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=335 属性別基礎集計表 14.勤続意欲 非当事者 当事者 ややそう思わ ない/そう思わ ない 20% ややそう思 わない/そう 思わない 28% そう思う/や やそう思う 53% どちらとも言え ない 18% どちらとも言 えない 19% N=1,636 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 そう思う/やや そう思う 62% N=327 属性別基礎集計表 15.人間関係 当事者 非当事者 やや悪い・ 悪い 9% やや悪い・悪 い 10% どちらとも言え ない 17% どちらとも言え ない 21% 良好・やや良 好 69% 良好・やや良 好 74% N=1,628 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=326 属性別基礎集計表 16.ストレス 非当事者 当事者 どちらとも言 えない 7% あまりない/ まったくない 11% どちらとも言 えない 6% あまりない/ まったくない 14% よくある/とき どきある 80% よくある/とき どきある 82% N=1,620 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=326 属性別基礎集計表 21.アライ(支援者) LGB わからな い 37% トランスジェンダー いる 37% いない 26% わからな い 35% N=983 その他 わからな い 40% いない 19% いる 46% いない 19% N=450 非当事者 わからな い 33% いる 41% いない 10% N=88 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 いる 57% N=312 属性別基礎集計表 22.LGBT施策・実際 差別の禁止の明文化 同性パートナーの配偶者扱い 性同一性障がい配慮 相談窓口 LGBTA職場内グループ 職場内の啓発イベント 職場外LGBTイベント協賛 LGBT市場 その他 6.9% 4.9% 5.7% 16.3% 1.7% 0.7% 0.0% 3.2% 3.6% 11.4% 4.5% 6.4% 4.1% 2.5% 2.3% 9.9% 2.3% 1.1% 2.3% 6.4% 5.6% 3.6% 3.4% 14.1% 4.1% 1.8% 2.3% 11.5% 1.7% 0.7% 0.0% 4.2% 2.8% 4.5% 9.1% 4.2% 何のLGBT対応もない わからない LGB トランスジェンダー その他 非当事者 45.5% 17.4% 18.1% 21.6% 26.9% 70.3% 63.8% 61.4% 50% © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=1,823 (複数回答) その他データ間の関連 © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 ダイバーシティ意識×人間関係 当事者 人間関係良好 非当事者 人間関係普通 中 低 81.9% 73.8% 59.5% 13.9% 4.1% 高 20.7% 5.5% 中 25.5% 15.0% 人間関係普通 人間関係悪い 人間関係悪い 高 人間関係良好 低 81.6% 73.8% 65.1% 12.5% 5.9% 23.0% 3.3% 19.4% 15.5% ダイバーシティ意識浸透度 ダイバーシティ意識浸透度 N=1,628人 ダイバーシティ意識と人間関係に関連がある ダイバーシティ施策が進んでいて、女性や障がい者も働きやすいと感じる職場ほど、 職場の人間関係もよいと感じている(個人が大切にされている感じがあるのでは?) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=326人 関連性の分析 アライ×ダイバーシティ意識 当事者 アライ有 41.5% 非当事者 19.5% アライ有 39.0% 高 わからない 24.9% 20.7% 54.4% 中 わからない 50.0% 32.7% 15.7% 26.0% 34.3% 41.3% 低 アライ無 10.8% 15.0% 中 低 アライ無 74.2% 高 30.0% 6.7% 63.3% ダイバーシティ意識浸透度 ダイバーシティ意識浸透度 N=1,521人 アライの有無とダイバーシティ意識に関連がある アライのいる職場の方が、ダイバーシティ意識浸透度が高くなる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=312人 関連性の分析 LGBT施策×勤続意欲 当事者 LGBT施策無 45.8% 非当事者 21.0% 33.3% LGBT施策無 53.5% 20.4% 26.1% 高 LGBT施策不明 56.8% 19.9% 23.3% 中 高 LGBT施策不明 55.8% 24.7% 19.5% 低 LGBT施策有 74.0% 13.2% 12.8% 中 低 LGBT施策有 勤続意欲度 77.4% 9.7% 12.9% 勤続意欲度 N=1,025人 LGBT施策と勤続意欲に関連がある 職場で何らかのLGBT施策をしている方が、勤続意欲が高まる(生産性に影響?) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=142人 関連性の分析 アライの有無×ストレス 当事者 アライ無 88.6% 4.2% 7.2% 高 わからない 80.2% 8.3% 11.4% 中 低 アライ有 79.0% 6.4% 14.6% ストレス度 N=1,521人 当事者にとって、アライの有無とストレスには関連がある アライがいることで、当事者の職場でのストレスが軽減される © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 カミングアウト×人間関係 当事者 職場でカミングアウト していない 64.0% 24.3% 11.7% 良い 普通 職場でカミングアウト している 78.2% 15.5% 6.3% 悪い 人間関係度 N=1,492人 当事者にとって、カミングアウトと人間関係に関連がある 職場の人間関係が良いとカミングアウトしやすい あるいは、カミングアウトすると 人間関係がよくなる(前回調査では悪いという回答も多かったので要注意) © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 関連性の分析 アライの有無×人間関係 当事者 アライ有 わからな い 非当事者 80.8% 良い 63.3% 27.8% 8.9% 79.8% アライ有 13.3% 5.9% 普通 わからな い 12.9% 7.3% 71.2% 21.2% 7.7% 悪い アライ無 56.4% 24.4% 普通 悪い アライ無 19.2% 良い 46.7% 26.7% 26.7% 人間関係度 人間関係度 N=1,521人 アライ(LGBTの理解者、支援者)の有無と人間関係に関連がある アライがいると知っている方が、人間関係が良いと感じられる © Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2015 N=312人
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