ナムチェカップ2015実施報告書

ジュニアクライミング大会
ナムチェカップ 2015
実施報告書
日時:平成27年2月15日(日)
時間:9:00~16:00
場所:だいご温泉やみぞ体育館内クライミングウォールやみぞ
協賛:株式会社ナムチェバザール・常陽銀行
後援:茨城県・茨城県教育委員会・茨城県体育協会・茨城県山岳連盟・大子
町
大子町教育委員会・茨城新聞・読売新聞水戸支局
報告者:大子町地域おこし協力隊 長谷川 美玲
目
1.はじめに
2.開催までの流れについて
3. 参加者内訳について
4. 大会ルートセットについて
5. ボルダリング競技について
6. スピード競技について
7. 会場でのおもてなしについて
8. 大会スタッフについて
9. 競技成績について
10. まとめ
次
1. はじめに
ナムチェカップ 2015 を開催するにあたって,多くの関係者に多大なご支援ご協力を
頂きました。皆様に心より感謝申し上げます。本大会は,クライミングを活用した地域
振興のモデルケースとして全国に先駆ける取り組みであると言えます。2019 年のいば
らき国体,そして 2020 年東京オリンピックに向けて,今後もジュニアクライマーを応
援していきたいと考えております。
2. 開催までの流れについて
平成 26 年 10 月から「ナムチェカップ」の企画が始まり,11 月に各種後援団体への
申請を終え,12 月より大会告知及び参加者募集を開始しました。インターネットによ
る大会告知はナムチェバザールホームページ,日本フリークライミング協会ホームペー
ジ,ヤマケイオンライン「CLIMBING-Net」にて行いました。
大会チラシについてはジュニアクライミング関係団体へお送りし,参加者を募集しま
した。内訳は,関東及び東北の高体連登山専門部,山岳連盟,クライミングジム約50
店舗です。送付したチラシは約 1000 枚です。また,大子町教育委員会の後援を頂けま
したので,大子町内の全児童生徒約 1000 名にも大会チラシを配布致しました。
大会ポスターについては,常陽銀行の全店舗で掲示して頂きました。
参加申込方法はナムチェバザールの各店舗へ持参,またはナムチェバザールホームペ
ージより申込書をダウンロードしFAXで送付の 2 種類です。1 月 10 日までに 21 名,
1 月 20 日までにプラス 31 名,申込締切日である 1 月 30 日までにプラス 30 名で合計
82 名の申込がありました。
3. 参加者内訳について
参加申込は 82 名でしたが欠席が 4 名あり,当日参加者は 78 名でした。クラス別の
人数及び都道府県別人数は以下の表をご参照ください。
ナムチェカップ 2015
クラス
大子町
茨城県
栃木県
群馬県
都道府県別参加者数
福島県
埼玉県
高校生
4
中学生
3
1
高学年
5
5
2
3
1
3
2
2
1
1
中学年
2
3
3
低学年
5
8
3
合計
9
千葉県
24
3
9
4
〇6年生1名
〇中学1年生2名
〇中学2年生1名
合計
8
1
いばらきスポーツアカデミー参加者
〇5年生4名
山形県
3
1
12
宮城県
6
2
5
2
24
2
3
1
20
1
20
7
9
4
78
4. 大会ルートセットについて
ルートセットは広畠裕士,野村真一郎,赤津孔明,広畠佑子,長谷川美玲の 5 名で行
いました。チーフルートセッターの広畠さんは国体の茨城県成年男子チームの監督であ
り,ルートセッターの資格を保有しています。また,現在日本代表選手でワールドカッ
プ出場経験のある野村さんにはルートの試登及びグレーディングで大いに活躍しても
らいました。今大会ではホールドをすべて外し,新しく購入したホールドをメインに使
ったルートで競技を行う予定であったので,3 日間かかったホールド外し作業では地元
のクライマーや大子山岳会ジュニアクラブ保護者 10 名以上にお手伝いを頂きました。
また,全国的に見ても初の試みであるスピード競技の実施に伴い,左右同一ルートの
作成が必要でした。今大会では,木製の同一ホールドを地元大工さんに作ってもらうこ
とから始まり試行錯誤の末,低学年の子どもも登り切れるようなルートを作成すること
ができました。以下,会場壁写真です。
※ボルダリング競技は左側に 90 度壁,100 度壁,FRP下部 90 度壁,右側に 110 度
壁,120 度壁の 5 面を使用しました。スピード競技用10m壁は下部が 100 度,中間
部が 115 度です。
5. ボルダリング競技について
ボルダリング競技は 35 分間のセッション方式で 3 ラウンド行いました。低学年・中
学年を第 1 グループ,高学年・中学生・高校生を第 2 グループとし,各グループが交互
に競技をします。課題は 8 級から初段までを 30 本用意しました。ジャッジはIFSC
ルールに従い,ボーナスアテンプト数と完登アテンプト数をジャッジペーパーに記入し
ます。
6. スピード競技について
スピード競技は,10mの壁に設置した 2 本の同一ルートを 2 人同時に登り,ゴール
に設置した鈴を鳴らすまでの時間を計測しました。計測者は手持ちのストップウォッチ
でタイムを計ります。ビレイ(ロープ確保)は 2 人 1 組で行いました。競技順は生年月
日順としました。
7. 会場でのおもてなしについて
本大会では,県外からの参加者が過半数を占めておりました。地元大子町からは,大
子山岳会による豚汁の無料配布や,大子町地域おこし協力隊による奥久慈りんごを使用
した生絞りジュースの試飲を行いました。
会場である体育館の外ではコーヒーの移動販売と,パンケーキの移動販売を業者の方
に行ってもらいました。
8. 大会スタッフについて
大会スタッフは総勢約70名でした。内訳は以下の表の通りです。
団体名
人数
団体名
常陽銀行ボランティア部
10名
葵山岳会
3名
大子町役場まちづくり課
5名
大子町地域おこし協力隊
5名
大子山岳会
5名
つくばキッズ
7名
茨城県山岳連盟
5名
大子山岳会ジュニアクラブ
水戸モンキーズ
10名
5名
その他
人数
15名
9. 競技成績について
ボルダリング競技については,小学校高学年のレベルの高さが際立っておりました。
ボルダリング総合優勝は,小学6年生男子です。すでに全国大会でも活躍している選手
も多く出場し,上位入賞者は大人顔負けの登りで会場内を盛り上げていました。
スピード競技については,選手によって得意不得意が大きく分かれているように感じ
ましたが,練習をすればかなりタイムは短縮できそうです。本大会におけるベストレコ
ードは,今泉選手による7秒29です。
成績表は別紙をご参照ください。
10.まとめ
初めての試みであるスピード競技が,選手にも観客にも好評だったのが印象的です。
10mの高さのある壁は少ないので,今後スピード競技のメッカとして施設の活用も検
討したいと思います。たくさんの感動をくれた選手の皆さんの今後の活躍がとても楽し
みです。ありがとうございました。