ねんちょうぐみだより 染物遊び(玉ねぎ・藍) 2015.9.8 頌 栄 幼 稚 園 ご家庭でそれぞれの夏休みを過ごした子どもたちが、再び全員揃って新学期を迎えることができまし た。当たり前のような日常ですが、見えない力のお守りによって2期保育が始まりました。 ≪玉ねぎ染め≫ 玉ねぎの皮は、園で収穫したものと、子どもたちが家庭から持ってきてくれたものです。 大ザルいっぱいに集まりました。ご協力をありがとうございました。 玉ねぎの皮を煮て、色を抽出します。 どんな香りがしてきた?「スープのに おい!」「カレーのにおいがしてきた」 「おいしそう」色はどうかな?「オレ ンジや」 「赤になった」 「茶色やったで」 どんどん変化していきました。 ビー玉、ペットボトルの蓋、おはじきを 真ん中において、輪ゴムでギュッと絞っ た絞り染め。巾着袋を投入して、更にコ トコト煮出します。 何色になるかな?「赤色?」 「虹色!」 「青色…?」色んな意見がありました。 何重にもぐるぐる巻きに絞って付け た輪ゴムは、なかなか外れません。 力自慢のお友だちにお願いしたり、 自分たちで助け合う姿も見られまし た。やっと外れて広げてみると… 思いがけない模様が現れました。き れいだね。お日様みたい? ≪藍染め≫ 春に種を蒔いてから梅雨と夏の季節を経て、やっと収穫の時を迎えました。 幼稚園の保育は、毎日の外遊びを始め「お天道様次第」によるところが大きいと感じます。 藍染めも天候と植物の成長次第。自然から与えられる恵みによって、今年も藍染めができました。 「暑いね~」 「農家のおじさんは大変だね~」 とにかく揉んでにぎって、葉の繊維を小 洗面器一杯の葉を取ることは、根気のいる作 さくします。「あっ、緑色のお汁が出て 業でした。 きた!」「ほうれん草のおかずみたいに 「もう無理」というお友だちに「手伝ってあ なってきた」 「ワカメみたい」 げる」という優しい声。嬉しいですね。 一時間近く頑張りました。 植物に秘められた色を取り出す草木 染めは、植物の生育や気温、水温など によって変化します。必要なものは、 時間と手間と勘が。こうして染め物が できる子どもたちの姿に、平和な日常 守られた日々への感謝をしみじみと 1 枚も同じものはありません。 感じます。 本当に素敵ですね!! 緑の葉っぱの中に、どうしてこんな 「青色」が秘められているのでしょう! 緑がかった青、水色、黄緑色などそれぞ れの色に染め上がりました。ほんとに不 思議です。
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