海外安全対策情報(平成26年10~12月) 1 治安情勢・一般犯罪の傾向

海外安全対策情報(平成26年10~12月)
1 治安情勢・一般犯罪の傾向
(1) ニュー・サウス・ウェールズ州
治安情勢は総じて安定している。特に、強盗、住居侵入、建造物侵入、
窃盗(車上ねらい、店舗を対象、すり等人を対象)及び器物損壊は減少
傾向にある。一方、窃盗(住居を対象)が増加傾向にあり、庭、車庫、
ベランダ等の屋外において、温水システム、手紙、自転車、スクーター
等が窃取される事例が多い。
顕著な犯罪の増加傾向が認められる地域は以下のとおり。
○シドニー地域
・ノースシドニー・ホーンズビー:窃盗(住居を対象)(+37.5%)
・パラマッタ:強姦(+32.0%)
・ライド:窃盗(住居を対象)(+45.0%)
○極西部及びオラーナ:建造物侵入(+22.5%)
(2) 北部準州
治安情勢は総じて安定している。暴行、脅迫、性犯罪等の人に対する
犯罪は微減(-9.6%)し、窃盗、住居侵入等の所有権を侵害する犯罪は
微増(+8.2%)している。
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テロ・爆弾事件発生状況
9月12日、豪州政府は、国内におけるテロの脅威が高まったとし、テロ
の警戒レベルを「最高位」「高位」「中位」「低位」の4段階中、これまでの
「中位」から「高位」(テロ攻撃が発生する可能性が高い。)に引き上げ、
警戒体制を強化した。
12月15日、シドニー中心部のカフェに自称イスラム聖職者の男がショッ
トガンを持って押し入り、人質18人を取って立てこもる事件が発生し、警官
隊との銃撃戦の末、犯人及び人質2人が死亡した。
誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害の事件は認知していない。
日本企業の安全に関わる諸問題
ニュー・サウス・ウェールズ州北西部における資源開発に対し、環境団
体による抗議活動が依然として続いており、動向に注意を要する。
※統計 は、ニュー・サウス ・ウェールズ州犯罪 統計局及び北部準州警 察の公表に基づく( 統計期間:2014年1月から
同年12月までの1年間。増減率:前年同期比 )。