Klebsiella群の沈降反応による同定に関する研究

270
感染 症 学雑 誌
Klebsiella群
第45巻
第7号
の 沈 降 反 応 に よ る 同定 に 関 す る研 究
岩手医科大学歯学部 口腔微生物学教室
冨
沢 万
之
助
ま えが き
Kiebsiella群 の同 定 は 莢膜 膨 化反 応1)2)3)5)6)7)に
よつ て な され て い るが,こ
の莢 膜 はVi抗
原 と同
平
田
佳
子
間 お よび16時 間 の ブ イ ヨ ン培 養 に0.5%に
ホル マ
リンを加 え て殺 菌 した も のを 上 述 の ご と く注 射 し
て作 つ た.
様 に生 理 食 塩 液 に 容 易 に 遊 離10)して くる こ とか
プ ール 血 清 の組 合 せ:各 型 血 清 の抗 体 価 が4倍
ら,富 沢11)は沈 降反 応 を用 い て 吸収 血 清 に よる分
濃 くな る よ うに1群 に8つ ず つ の型 血 清 を プ ール
類法 を発 表 した.し か し,抗 原 の作 り方 にお いて
して72の 型 血 清 を9つ の プ ール血 清 に ま とめた .
2,3の
そ の組 合 せ は表1に 示 す 通 りで あ る.
改 良す べ き点,す
なわ ち,100℃1時
間
加 熱 に よ り抗 原 性 が 破 壊 され る菌 株 のあ る こ と,
沈 降反 応:重
層法 に よ り2時 間観 察 した.
100℃ 加 熱 に よつ てK抗 原 ば か りで な く同 時 にO
Table
航 原 が多 量 に遊 離 して きてKlebsiella群
1
Combinatoin
of
pool
sera
の 同定
を 困 難 にす る型 菌 株 が 認 め られ る こ とか ら,型 抗
原 の作 り方 を 研 究 した.ま
た,全
型 血 清 の吸 収
血 清 を 作 つ て 同 定 す る こ とは複 雑 で,手 数 を要 す
る の で 型 血 清 を プ ール して 同定 す る方 法 を研 究 し
た.
実験方法
実 験 材 料:Klebsiellaの72の
型 菌 株 を 用 い た.
型 抗 原 の作 り方:
100℃ 抗 原;ナ
ス型 培 養 管(0.2%ブ
寒 天 培 地(肉 汁)40mlあ
40ml入
ドウ糖 加
るい は 普通 寒 天培 地 を
れ て 斜 面 に した)に24℃
∼35℃ に お い て
18時 間 ∼3日 間 培 養 した もの に30mlの
生理食塩
液 を注 加 して菌 浮 遊液 を 作 り,こ れ を水 浴 で20∼
60分 間 煮 沸 後,遠 沈 して上 清 を と り抗 原 と した .
生 抗 原;上 述 の菌 浮 遊液 を加 熱 す る こ とな くホ
モ ジ ナ イ ザ ーに2分 間 ず つ1∼3回
か け てか ら遠
沈 して上 清 を とつ た.
0.5,
1.0.
間 加熱 して型 抗
原 を 作 つ た のは,菌 浮遊 液 が粘 稠 性 の た め に透 明
免疫 血 清 の作 り方:16時
を0.25,
実験成績
さ き の報 告 に お い て100℃1時
間 の ブ イ ヨ ン培 養 生 菌
2.0mlず
つ5日 間隔 で 家
な上 清 が 得 られ難 い か らで あ る.し か し,100℃
1時 間 の加 熱 に よつ てO抗 原 が よ り多 く遊 離 して
兎 の耳 静 脈 内 に 注射 し,最 後 の注 射 日か ら7日 目
きてO抗 原 に よる交 叉 反 応 が現 わ れ て 同定 を 困難
に全 採 血 して血 清 を分 離 し,こ れ に10,000倍 に マ
ー ゾニ ンを加 え て冷 蔵 庫 に保 存 した .1部 は6時
に す る こ とが判 明 した.ま た,100℃1時
間 の加
熱 に よつ て 時 と して 抗 原性 が 破 壊 され る型 菌 株
271
昭 和46年7月20日
Table
Heated
antigen
centrifuged
(H)
in
Crude
and
antigen
(型 菌 株1,2)を
K抗 原 はVi抗
this
2
Frequency
next
(C)-Saline
of
cross
reaction
table-Saline
of heated
suspensions
suspensions
of
of
organismus
and
crude
organismus
were
antigens
were
churned
heated
by
at
blender,
100•Ž
for
1
よ る交 叉 反 応 を 多 く現 わ す もの は7,
認 め た.
原 と同様 に生 理 食 塩 液 に容 易 に
hour,
centrifuged
12,
39,
41, 63型 血 清 な どで あ る.
遊 離 して くる が,上 述 の よ うに粘 稠 性 のた め に透
100C゜ 抗 原 と生 抗 原 の0抗
明 な抗 原 を得 る こ とが 困難 な の で,こ れ を ホ モ ジ
100℃ 抗 原 の場 合 は,生 抗 原 に 比 較 して 交 叉 反
原 価 の比 較
ナ イ ザ ーに か け て か ら遠 沈 す る と容 易 に透 明 な抗
応 を現 わ す 型 血 清 が 多 く認 め られ る ので,O抗
原(生 抗 原)が 得 られ,し か も0抗 原 に よる交 叉
を 用 い て これ らの 型 血 清 のO抗 原 価 を測 つ て み
反 応 を 除 く こ とが で き る ので,試 み に 交 叉 反 応 を
一
多 く現 わす 型 菌 株7,
12. 33, 39, 41, 45, 46,
た.そ の成 績 を表3に 示 す.100℃
抗 原 に比 して8∼32倍
63な どで作 つ た100℃ 抗 原 と生 抗 原 とを もつ て実
高 い の は型 抗 原12, 33, 39, 63で あ る.し た が つ て
験 を行 な つ て比 較 してみ た.表2に
示 す 通 り,生
原
抗 原 の方 が 生
高 い0抗 原 価 を 示 す.特 に
100℃ 抗 原 の方 が0交 叉 反 応 を 起 こす 場 合 が 多 い
抗 原 の場 合 は交 叉 反 応 を示 す 型 血 清 の数 が100℃
もの と思わ れ る.し か し,生 菌 浮 遊 液 を ホ モ ジ ナ
抗 原 に比 して非 常 に減 少 す る こ とが 判 つた.特
イザ ーに か け た だ け で はK抗 原 が 遊 離 しない か,
に
12, 33, 39, 63型 抗 原 に お い て著 しい.
あ るい は,し が た い菌 株 が あ る.そ の成 績 を 表4
生 抗 原 を用 い る こ とに よつ て除 かれ る よ うな交
叉 反 応 を示 す 型 血 清 に つ い て抗 原 価 を調 べ て み る
といず れ も低 く,1:512以
下 で あ る.こ れ は型
抗 原 中 に含 まれ て い るO抗 原 に よる反 応 と考 え ら
れ る.こ れ に反 して生 抗 原 に対 して も依 然 と して
に示 す.型 菌 株59,69は35℃1夜
培 養 の菌 浮 遊 液
を ホ モ ジナ イ ザ ーに か けた だ け で は抗 原 価 は1:
64陰 性 で あ る.そ れ が100℃1時
れ ぞ れ2,048,512の
間加 熱 す る とそ
抗 原 価 を示 す よ うに な る.
交 叉 反 応 を現 わす 型 血 清 に つ い て抗 原 価 を調 べ て
23∼24℃ で2∼3日
み る と,い ず れ も高 く1:1,024以
抗 原 は35℃ 培 養 菌 に 比 して 生 抗 原,100℃
なわ ち,こ
く,K抗
上 で あ る.す
れ は 前 報 告10)にお いて も述 べ た ご と
原 に よ る交 叉反 応 と考 え られ る.K抗
に よ る交 叉 反 応 を 多 く現 わす 型 抗 原 は7,
原
41, 46
な どで あ る.
以上 の成 績 か ら,100℃
抗 原 を用 い る こ とに よ
つ て現 わ れ る交 叉反 応 はK抗 原 に よ る よ りもO抗
原 に よ る場 合 の方 が 多 い よ うで あ る.O沈
を 現 わ す も のはO-1群
で あ る.ま
たO-1群
降反 応
に属 す る 型 抗 原 が 大 多数
に 属 す る型 血 清 中 に は0抗
体 が 多 く含 まれ て い る も のが あ る.し た が つ て,
これ らの型 血 清 は高 い0抗 体 価 を 示 す.0抗
原に
培 養 した 菌 を もつ て作 つ た 型
と も高 いK抗 原価 を示 す.た
Table
3
Comparison
and
crude
of 0
antigens
だ し,100℃
antigen
titer
抗原
抗原 の
of heated
272
感染症学雑誌
Table
4
Influence
of
temperature
and
time
of
incubation
on
K
antigen
第45巻
第7号
titer
場 合 は高 いO抗 原 価 を 示 す こ とは 前 述 の通 りで あ
き る だ けO抗 原 を含 ま な い よ うに して 作 つ た.次
る.特 に型 抗 原45は 生 抗 原 で も高 いO抗 原 価 を示
に交 叉 反 応 を現 わ す 型 血 清 を で き るだ け1つ
す.
に ま とめ る よ うに して,72の 型 血 清 を9つ
抗 原,抗 血 清 を稀 釈 して交 叉 反 応 を 除 く考 えか
ら型 血 清1,12,61,O-1血
清 な どを 用 い て反
応 の場8)を 調 べ た.型 血清1で
た だ し型 血 清12,61は
は矩 形 を 呈 す る.
完 全 な矩 形 を示 さ な い.こ
れ は単 一 の抗 原 が示 す 反 応 の場 で は な く2∼3の
抗 原 に よ る反 応 の場 が,重 なつ た も の と考 え られ
る.
次 にO-1血
清 と型 血 清12(こ
の血 清 中 に はO
抗 体 が 多量 に存 す る との考 え か ら)に つ い て はO1抗 原 を用 い て反 応 の場 を調 べ た.型 抗 原 の場 合
と異 な り抗 原 価 が低 い の で 四角 形 を示 す.
以上 の こ とか ら型 血 清 を稀 釈 して も交 叉 反 応 を
さけ る こ とは簡 単 な こ とで は な い.こ
とに,O-
1に 属 す る型 菌 株 で作 つた 型 血 清 中 に は高 いO抗
体 価 を示 す もの が あ る.ま た,型 血 清 稀 釈 に よつ
て反 応 出現 の 遅 速 減 弱 な どに 差 が み られ な い の
で,む
しろ型 抗 原 の稀 釈 を考 え るべ きで あ る.
プール血清による同定
さ きの報 告 で は 吸収 血 清 を作 つ て 同定 を行 なつ
た が,吸
い.こ
のプー
ル血 清 に ま とめ,同 定 の簡 素 化 を考 えた.そ
反 応 の場
収 血 清 を作 るに は手 数 を要 し容 易 で な
こで は 吸収 血 清 を用 いず に プ ー ル血 清 に よ
る同定 法 を考 えた.上 述 の よ うに交 叉 反 応 はO抗
原 に よる場 合 が 多 い の で型 抗 原 を作 る場 合 に はで
Table 5
の群
Results of pool sera (Table 1-a)
の成
273
昭 和46年7月20日
In
this
table •¬,
diminishing
Figure
with
(•¬), •¬,
degree
in
column
which
cross
of
of
+,
precipitin
pool
reaction
(+)
indicate
reaction.
sera
indicates
type
sera
occured
績 を 表5に 示 す.こ の表 に は ホ モ の プ ー ル血 清 以
外 の血 清 に反 応 す る型 抗 原 が 少数 認 め られ た.す
なわ ち,3,7,12,21,26,29,33,41,46,
49,69型
抗 原 な どで あ る.こ れ は 色 々調 べ て交 叉
反 応 を示 す 型 血 清 を1つ の群 に プ ール した つ も り
が,も れ て完 全 に プ ー ル しきれ なか つ た た め で あ
る.
これ らの型 抗 原 と交 叉 反 応 を示 す型 血 清 は,表
5の プ ール 血 清欄 の 陽性(+)の
例 に示 した.
以 上 の成 績 を 考 慮 に 入 れ て プー ル血 清 の組 合 せ
を 表1-bに
示 す よ うに改 めた.型 血 清 の示 す交
叉 反 応 は 常 に 一 定 した もの で は な い の で,型 血 清
を 作 る ご とに 試 験 して お く必 要 が あ る.
また,型 血 清 を プ ール す る と反 応 の 減弱 す る も
の が認 め られ る.た
とえば,型 血 清18,28,31,
34,65,66,67,69,71な
どで あ る.こ れ らは 型
血 清 を プ ールす る際 に,よ
り濃 い血 清 を 用 い れ ば
解 消 で き る もの と思 わ れ る.
総 括 お よび 考 察
Klebsiella群 のK抗 原 はVi抗
原 と同 じ よ うに
生 理 食 塩 液 に 浮 遊 し た だ け で 容 易 に遊 離 して く
る.た だ し,粘 稠 性 が 強 い た め に透 明 な上 清 が得
られ難 い型 菌 株 が あ る ので,こ
降 原 と して用 い られ な い.そ
の よ うな場 合 は沈
の た め に,型 抗 原
は,生 理 食 塩 液 に菌 を浮 遊 させ た も のを100℃1
時 間 加熱 して作 つ た.し か し,型 菌 株 に よつ ては
100℃1時
間 の加 熱 で,時
と して抗 原 性 の破 壊 さ
れ る も のが あ る.た とえ ば,型 菌 株1,2な
あ る.
どで
274
感染症学雑誌
ま た,100℃
で加 熱 す る とK抗 原 ばか りで な く
同時 にO抗 原 ま で が遊 離 して き て,O抗
原に よる
交 叉 反 応 が現 わ れ て 同定 を困 難 にす る菌 株 が あ る
(型 菌株7,12,39,63な
ど).
結
第45巻
第7号
論
型 抗 原 は加 熱 して作 つ た.し か し,加 熱 に よつ
てO抗 原 の含 有 量 が増 し,O抗
原 に よ る交 叉 反 応
が現 わ れ て 同定 を 困難 にす る型 抗 原 が あ る.こ の
加 熱 の代 りに菌 浮 遊 液 を ホ モ ジ ナ イザ ーに か け
よ うな菌 株 は加 熱 の代 りに ホ モ ジナ イ ザ ー を用 い
る と遠 沈 し易 くな り,透 明 な上 清 が 得 られ,か つ
て作 り,良 い成 績 を得 た.72の 型 血 清 を9つ の プ
ー ル血 清 に ま とめ てKlebsiella群
の 同定 を 行 な
O抗 原 の遊 離 す る量 が 少 な い ので,O抗
原 による
交 叉 反 応 が除 かれ,同 定 を容 易 にす る.し か し,
この方 法 で はK抗 原 の遊 難 し難 い型 菌 株 が あ る.
こ の よ うな場 合 は加 熱 を 行 な うよ り仕 方 が ない .
つ た.
な お,本 論 文 の要 旨 は昭 和45年4月1日
第43回
日本 細 菌 学 会 総 会 に お い て発 表 した.
た だ し,培 養 温 度 を35℃ で な く24℃ 前 後 で2-3
日間 培 養 した も のを ホ モ ジ ナ イザ ーに か け て 型 抗
原 を 作 る こ とが で き る.こ の場 合 に は 抗 原 価 は 一
般 に低 い よ うで あ る.
O抗 原 ぼ か りで な くK抗 原 に よ る交 叉 反 応 も相
当 数 認 め られ る.こ の場 合 はO抗 原 と異 な り高 い
抗 原 価 を示 す.
Henrik)sen4)はBrooke1),Edwards
&
Fife3)お
よび 自身 の研 究 室 で作 つ た型 血 清 を もつ て交 叉 反
応 の頻 度 につ い て比 較 研 究 を行 な つ て い るが,3
研 究 室 で用 い て い る型 血 清 の反 応 パ タ ー ンに 関 し
て著 明 な 相違 の あ る こ とを報 告 して い る.こ の こ
とに つ い てHenriksenは
お の お のの抗 原構 造 に反
応 す る個 々 の兎 の能 力 の相 違 と菌 株 の変 異 な どを
上 げ て い る、 著 者 も 同 じ菌 株 で 作 つ た 型 血 清 の示
す 交 叉 反 応 が 異 な る こ とを 経 験 して い る.し た が
つ て 型 血 清 を 作 つ た な らば そ の度 ご とに 一 応 交 叉
反 応 を 調 べ てお く必 要 が あ る.
型 血 清 の反 応 の場 を 測 つ て み る と矩 形 を 呈 す
る.O-1血
文
献
1) Brooke, M. S.: Further capsular antigens of
Klebsiella strains. Acta Path . Microbiol.
Scand. 28: 313-327, 1951.
2) Prskov, I.: Serological investigations in the
Klebsiella Group. 2 occurrence of Klebsiella
in sputa. Acta Path. Microbiol . Scand. 36:
454-460, 1955.
3) Edwards, P. R.: and Fife, M. A.: Capsule
Types of Klebsiella . J. Inf. Dis. 91: 93-104,
1952.
4) Henriksen, S.D.: Studies on the Klebsiella
Group (Kauffmann).
1. Sero-Types of a
Collection of Strains from Human Sources
and from Water. Acta Path . Microbiol. Scand.
34: 249-285, 1954.
5) Kauffmann, F.: On the Serology of the Kleb siella Group. Acta Path. Microbiol. Scand . 26:
382-406, 1949.
6) Kauffmann, F.: Enterobacteriaceae . 1st ed.,
Munksgaard, Copenhagen. 1951.
7) Kauffmann, F.: Enterobacteriaceae . 2nd ed.,
Munksgaard, Copenhagen. 1954.
8)
清 の反 応 の場 は四 角 形 を呈 す る.型
血 清 中O-1抗
測 つ て み る と,や
原 を もつ てO反 応 の場 を
は り四 角形 を 呈す る.す
なわ
ち,K抗
原価 は 高 くO抗 原 価 は低 い.こ れ に反 し
て,K抗
体 価 とO-1抗
体 価 は ほぼ 同 じ価 を 示 す
場 合 が 多 い よ うで あ る.た
のO-2,O-3,O-4,O-5菌
体 価 は,と
株 の抗 原 価,抗
原 に よ る場 合 が 大 多
52
(第12号
補 冊):
820-844,
昭和
13年.
9) Shimizu, M.: On Vi Agglutination Especially on the Influence of Heating and Temperatures of Cultivation. J. J. Med . Scie. Biol. 5:
407-419,
1952.
10)
株以外
もに低 い よ うで あ る.し た が つ てO抗
原 に よる 交 叉 反 応 はO-1抗
数 で あ る.
だ し,O-1菌
瞭: 沈 降 反 応 の 研 究 (第2報
告)
,沈降
反 応 に お け る 「反 応 の 場 」 の 形 と そ の 意 義, 東
京 医 会 誌,
体 を多 く含 ん で い る と思 わ れ る型
血 清12に つ い てO-1抗
松林
冨 沢 万 之 助:
す る研 究,
11)
細 菌 誌, 13:
富 沢 万 之 助:
1-3,
318-323,
ク レ プ シ ェ ー ラ菌 のK抗
原 に関
特 にK凝
集 反応 の抑 制 に つ い て, 日
734-739,
1958.
Klebsiellaの
分類に関す る 研究
日 細 菌 誌,
1962.
17:
229-234
, 255-258,
昭 和46年7月20日
275
Studies
on
Identification
of the
Mannosuke
Department
of
Klebsiella
group
TOMISAWA,
Oral
Microbiology,
by
Yoshiko
School
Precipitin
Reaction
HIRATA
of Dentistry
Iwate
Medical
University, Morioka, Japan (Prof. M. Tomisawa)
Capsular
pensions
antigens
of the
centrifuged,
In
view
of
by
of O
antigen
tead
of heating,
can
be
(45,
59,
69)
Since
sera
reaction
the
(ca.
fact
were
were
was
not
divided
pooled
of
one
saline
as
type
an
as
capsular
and,
resulting
in
liberated
on
used
hour
in
agar
type
some
getting
medium
of
types
rise
were
physiological
were
saline.
heated
at
The
100•Ž
saline
for
one
sushour,
antigen.
antigens
in
of Klebsiella
some
(7,
to O
strains
12,
33,
cross
churned
(type
39,
41,
reaction,
by
1,
46,
2)
means
blender,
was
63),
occasionally
a large
amount
applied
centrifuged,
and
here,
ins
the
clear
antigen.
antigens
must
easily
easily
grown
were
suspensions
type
It
not
billion/ml)
for
in
removed.
were
antigenicity
saline
used
were
60
100•Ž
liberated
is that
strains
supernatants
that
at
procedure,
it
Klebsiella
clear
heating
were
such
gens
the
the
was
supernatants
In
organisms
and
destroyed
of
be
contain
taken
liberated
convenient
to
into
9 groups
into
the
same
into
by
perform
each
group.
only
few O
consideration,
this
antigens.
Therefore,
however,
that
cross
capsular
reaction
antigens
by O
anti-
of some
types
method.
the
of which
identification
was
pooled
of
with
organisms
8 type
with
sera.
72
Type
separate
Sera
type
showing
sera,
cross