V2B実証試験の紹介 (三菱自動車)

V2B実証試験の紹介
V2B実証試験の紹介
三菱自動車工業株式会社
EV要素研究部
EV要素研究部
乙竹 嘉彦
0
実証試験概要
1
「V2X Project」概要
Project」概要
「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」の
サテライト事業として,三菱商事株式会社、三菱電機株式会社,及び三菱自動
車工業の3
車工業の3社で実施。
実証試験にあたり,三菱自動車 名古屋製作所に,工場内エネルギーマネージ
メントと電気自動車からの放電を行う試験設備(M
メントと電気自動車からの放電を行う試験設備(M-tech Labo)を試作。
Labo)を試作。
プロジェクト全体
取り纏め
リユース蓄電池
の用途検討
三菱商事
三菱電機
三菱自動車
FEMS/EISの開発
FEMS/EISの開発
助言・指導
東工大
委託
三菱総研
EV充放電機能
EV充放電機能/
充放電機能/
EISの開発
EISの開発
助言・指導
東京電力
※CHAdeMO
2
「V2X Project」概要
Project」概要
・H22年度 NEDO共同研究事業「蓄電複合システム化技術開発」にて
スマートグリッドの要素技術開発を実施
・H23年度 経産省補助事業「次世代エネルギー・社会システム実証事業」
にて、「けいはんな」グループの一部として、本開発を継続
・H24年度 実証試験実施
研究成果をフィード
バック
けいはんな
三菱自動車
岡崎工場
3
M-tech Labo の構成
生産本館内の電力ピークを緩和し、需要を平準化させることを目的として下記仕様で構成。
太陽光発電装置 : 単結晶型、20kW
単結晶型、20kW
EV
: 5台(16kWh
台(16kWh×
16kWh×5)
リユース電池
: EV5台分
EV5台分(16kWh
台分(16kWh×
(16kWh×5相当)
相当)
太陽電池(三菱電機)
充放電PCS
: 3kW×
充放電PCS
3kW×10
3kW
FEMS(三菱電機)
FEMS(三菱電機)
AC
20kW
AC
3kW×
3kW×10
AC
充放電PCS
充放電PCS
(パワーコンディショナー)
充放電PCS
充放電PCS
(三菱電機/
(三菱電機/三菱商事)
DC
+
+
+
+
+
リユース蓄電池(三菱商事)
EV(三菱自動車)
EV(三菱自動車)
4
M-tech Labo の構成
太陽光発電パネル:
太陽光発電パネル : 単結晶型パネル(200W
単結晶型パネル(200W)
200W)105枚
105枚
PCS
: 20kW
5
M-tech Labo の構成
EV
リユース蓄電池
: i-MiEV Gグレード(
Gグレード(16kWh
グレード(16kWh)、放電機能付(試作品)
16kWh)、放電機能付(試作品)
: i-MiEV用蓄電池(
MiEV用蓄電池(1
用蓄電池(1年間使用、16kWh
年間使用、16kWh相当)、周辺機器は
16kWh相当)、周辺機器はi
相当)、周辺機器はi-MiEV部品
MiEV部品
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M-tech Labo の構成
ガンスタンド
: 試作品
接続状態表示
未接続(停止)
EVに充電
EVに充電
EVから給電
EVから給電
操作画面【
操作画面【認証、接続】
認証、接続】
7
M-tech Labo の構成
FEMS、
FEMS、EIS
充放電PCS
充放電PCS
: サーバ
: 試作品、出力3kW
試作品、出力3kW
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工場内エネルギーマネージメント(FEMS
工場内エネルギーマネージメント(FEMS)
FEMS)
生産本館内の電力ピークを緩和し、負荷を平準化させることを目的として制御。基本制御は、
昼間 : 太陽光発電+電気自動車放電+電池放電で、生産本館に電力供給(最大50kW
太陽光発電+電気自動車放電+電池放電で、生産本館に電力供給(最大50kW)
50kW)
朝夕 : 太陽光発電の電力を、電気自動車と電池に充電
FEMS : Factory Energy Management System
[kW]
制御前
250
制御後
200
太陽光で
ピークカット
150
100
蓄電池で
ピークシフト
50
0
+
正午
時間
9
「V2X Project」での電気自動車マネージメント(
Project」での電気自動車マネージメント(EIS
」での電気自動車マネージメント(EIS)
EIS)
電気自動車を蓄電池として利用する際に、自動車としての利用をできるだけ制限せず、かつ電力需
要平準化に活用できるよう、利用可能電池容量を適切に制御する仕組み(EIS
要平準化に活用できるよう、利用可能電池容量を適切に制御する仕組み(EIS)を開発。
EIS)を開発。
EIS : Electric vehicle Integration System
EVからは、個々の
EVからは、個々の
蓄電池の利用
可能容量を連絡
EIS
EVの蓄電池情報を基に
EVの蓄電池情報を基に
全体が利用可能な蓄電池
容量を計算
ユーザはEV
ユーザはEVの
EVの
使用予定を入力
+
+
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EV蓄電池の有効活用(
EV蓄電池の有効活用(EIS
蓄電池の有効活用(EIS)
EIS)
EISは
EISはEV利用スケジュール、
EV利用スケジュール、EV
利用スケジュール、EV状態を
EV状態をDB
状態をDBに保存。これら情報より利用可能な蓄電池容量を計
DBに保存。これら情報より利用可能な蓄電池容量を計
算してEV
算してEVの蓄電池としての利用計画を、利用者及び
EVの蓄電池としての利用計画を、利用者及びFEMS
の蓄電池としての利用計画を、利用者及びFEMSへ情報を提供する。
FEMSへ情報を提供する。
EIS
アグリゲータ
計画変更要求
: Electric vehicle Integration System
工場需要計画/
工場需要計画/実績
EIS
EV利用者端末
EV利用者端末
(スマートフォン)
利用可能な蓄電池容量
時間帯を計算
EVスケジュール管理
EVスケジュール管理
EV使用予定
EV使用予定
蓄電池
容量
・ 出発/
出発/到着時刻
・ 使用電力量予測
EV状態
EV状態
EIS-DB
EV状態管理
EV状態管理
走行情報
・現在位置、SOC
・現在位置、SOC取得
SOC取得
・到着時SOC
・到着時SOC予測
SOC予測
時刻
利用可能蓄電池情報
計画変更要求
充放電情報、工場需要計画
FEMS
充放電情報
駐車中車両
走行中車両
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成果概要
12
成果概要
13~
13~16時をピーク
16時をピーク
カット時間に設定
ピークカット時間
以外で充電
放電することで負荷を
ピークカット値以下に抑制
13
ピークカット
ピークカット/
/シフト
シフト量
量(kWh)
成果概要
• 電力
電力ピークカット実施時間帯
ピークカット実施時間帯(
ピークカット実施時間帯(13~
13~16時
16時)に、蓄電池及び
)に、蓄電池及び太陽光
、蓄電池及び太陽光発電
太陽光発電 からビルに
からビルに電力
ビルに電力を
電力を供給するように
供給するように運用
するように運用
• 電気自動車を通勤用として使用し、
電気自動車を通勤用として使用し、日中
自動車を通勤用として使用し、日中蓄電池と
日中蓄電池として利用した
蓄電池として利用したケース
して利用したケースでは,
ケースでは,1
では,1日当たり54
日当たり54~
54~73kWhのピーク
73kWhのピーク
カット/
カット/シフト量を実現
シフト量を実現
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成果概要
• 1日の電力変動幅に対するピークカット
日の電力変動幅に対するピークカット/
ピークカット/シフト量
シフト量を変動幅低減率と
を変動幅低減率と定義
• 上記測定のピークカット量に対応する変動幅低減率は
上記測定のピークカット量に対応する変動幅低減率は運用期間中の平均、
変動幅低減率は運用期間中の平均、12.7%
運用期間中の平均、12.7%を
12.7%を実現
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成果概要
• ピークカット/シフト量は,電力需要量に対する蓄電池及び太陽光
発電の電力供給能力により変動する。
• また、ピークカット目標値の設定、定置型蓄電池の充電時間帯の
設定、同SOC利用幅の設定によっても変動する。
• 現システム構成でも、上記パラメータの最適化により変動幅低減
率を大きくすることが可能と考えられる。
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ご清聴ありがとうございました。
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