平成27年9月3日 (第5号) 【 今月の重点ポイント 】 1.出穂期は平年より2日程度早まりました。適期刈取により品質の向上を図りましょう! 2.ほ場内の雑草(特にクサネム)は抜き取り、異物の混入を防止しましょう。 3.倒伏したほ場は、刈り分けをしましょう。 4.生産した米(自家消費米、縁故米を含む)は、必ず全て「全量全袋検査」を受けて ください! 1 適期に刈取りましょう! 、 穂の外見(籾の黄化状況)で判断する方法 ◆穂の85~90%の籾が黄化した頃が収穫の適期です。 (1穂の中に緑色籾が10~15%残っている頃です) ・熟色は品種により多少の違いがあるので注意しましょう。 ・刈取りが早すぎると青未熟粒などが多くなり、 刈り遅れると、胴割粒や着色粒などが多くなります。 出穂後の積算気温で判断する方法 ◆出穂後の日平均気温積算値が、あきたこまち・ひとめぼれ・天の つぶは950~1,050℃、コシヒカリ(晩生種)は1,000~1,100℃が 収穫の適期です。 表1 出穂後の積算気温による収穫適期の目安 地域別 品種名 刈取適期積算気温 刈り取り適期 出穂期 ひとめぼれ 950℃~1,050℃ 9/11~9/16 8/2 平坦部 コシヒカリ 1,000℃~1,100℃ 9/21~9/26 8/9 あきたこまち 950℃~1,050℃ 9/19~9/25 8/4 高冷地 ひとめぼれ 950℃~1,050℃ 9/27~10/3 8/9 天のつぶ 950℃~1,050℃ 10/2~10/9 8/12 図1 刈取適期 の稲穂 ※白い籾が黄化 籾、黒い籾は緑 色の籾。 注:刈り取り適期は、若松と猪苗代のアメダスデータの積算により算出。8月30日以前は本年値、 8月31日以降は平年値の平均気温で積算。 【1ヶ月天気予報】(東北地方日本海側) 平成27年8月27日 仙台管区気象台発表 向こう1ヶ月の平均気温は、平年並の確率が50%、 降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。 【気 温】 【降 水 量】 【日照時間】 低い(少ない) 平年並み 高い(多い) 第5号) 2 異物・異品種の混入を防止しましょう! 適 期 刈 取 り で 、 高 品 質 米 を 生 産 し ま し ょ う ! ◆クサネムの実 は米選別機で除 去できません! 刈取前に必ず 抜き取りましょ う! ◆収穫・乾燥調製作業の前に 必ず、コンバイン・乾燥機・ 選別機の清掃を徹底しまし ょう。 また、「異品種混入防止」 のため、袋詰め開始後1~ 2袋は自家飯米としましょう。 写真 クサネム 3 倒伏したほ場は、刈り分けしましょう。 本年の草丈は平年並みですが、穂数が平年よりやや多いと予想される ことや、8月下旬以降の以降の断続的な降雨や今後の台風の来襲により、 倒伏が懸念されます。 倒伏した稲は品質低下に繋がりますので、刈り分けしましょう。 4 米の放射性物質対策 ○放射性物質の付着を防止するため、収穫時に籾に土が混入しないように しましょう。 ○平成27年産米も全量全袋検査(自家消費米・ 縁故米を含む)を行いますので、市町村協議 会の指定した検査場所で全量全袋検査を受け たうえで、販売・譲渡・消費してください。 ○27年産米の検査では、「オレンジ色のバー コードラベル」を使用します。 ※25年(ピンク色)や26年(緑色)産米の 検査用のバーコードラベルは使用できません。 図2 27年産米のバーコードラベル 5 稲刈り終了後は、秋耕を行いましょう。 ~稲わらの野焼きはやめましょう!!~ ○稲刈り終了後は、腐熟促進のために土壌改良資材や米糠等を施用し、秋耕 (すき込み)を行いましょう。 ○交通事故防止(煙害)等のためにも野焼きはやめましょう。 稲わらすき込みの効果 ①稲わらのすき込みは、堆肥施用と同様に「土づくり」効果が期待できます。 ②有機物を施用したほ場は、保水力や窒素供給力が増し、稲の生育や登熟を助け、 品質向上に結び付きます。 稲わらすき込みの方法 ①地温の高い10月中旬までにすき込みを行うと稲わらの腐熟が促進されます。 ②すき込みの耕深は、作業効率や腐熟促進等を考慮して、5~10cmの浅耕と することがポイントです。 ③すき込みの後、排水溝をつけると腐熟しやすくなります。 ◆お知らせ◆ 秋の農作業安全運動(平成27年9月1日~10月31日)実施中です。 ゆとりある作業 と安全操作で農作業事故を防ぎましょう。 次号の発行は来年2月の予定です。JAあいづのホームページ(http://www.ja-aizu.jp/)にも掲載しています。
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