米ぬかによる雑草抑制法

【H28】
展示担当者
小野寺紀允
「米ぬかによる雑草抑制法」
概
要
鶴岡市福田
(鶴岡市有機農業推進協議会会員、庄内協同ファーム)
栽培状況
(1) 品種 ・・・・・・ コシヒカリ、ひとめぼれ
(2) 取組面積 ・・・ 140a(コシヒカリ 50a、ひとめぼれ 90a)
有機栽培の安定化には水稲栽培期間中の雑草対策の確立が必
(3) 耕起 ・・・・・・ 4月22日
須条件となっています。そのためには機械除草等の好適使用と合
(4) 荒代かき ・・・・ 5月14日
わせ、土壌のトロトロ層形成による雑草抑制効果等を組み合わせ
(5) 米ぬか散布時期・散布量・・・5月15日、150㎏/10a
た効果的な耕種的雑草抑制対策が不可欠となります。
(6) 仕上代かき ・・・ 5月15日
このほ場では、荒代かき後に米ぬかを田面に散布し、雑草の抑制
を図っております。米ぬか除草は、微生物による米ぬかの分解過
程で生じる有機酸生成や、土壌表面の還元化による酸欠状態が雑
草の発生や伸長を抑制するものです。
(7) 移植時期 ・・・ 5月18日
(8) 特記事項 6月9日の段階では、効果が不十分である。
散布量や、ぼかし肥の熟成状況も検討が必要。
6月7日にカルチ除草を行っている。
但し、表面にトロトロ層ができており、また、雑草に関しても
少ない所もあるので、条件によっては効果が期待される。
今後、深水管理をし、6月中に機械除草の予定である。
◆有機栽培技術の手引(水稲・大豆等編)◆
H24.3 財団法人日本土壌協会より抜粋
米ぬか除草は、特別な機械や高額な資材を用意することなく、水田から得られる米ぬ
かで抑草でき、また養分供給を兼ねることができ、かつ条間、株間に関係なく処理できる。
しかし、米ぬか除草単独では雑草防除が不十分なため、機械除草などの方法との組合せ
が必要。
米ぬか散布は、移植から散布までの日数が短いほど雑草発生の抑制程度が強くなるた
め、移植当日か 1,2 日以内には散布する。散布量が多くなれば雑草抑制効果が大きくな
るが、苗の活着不良を考慮すると 10aあたり 60~150 ㎏が目安(但し、雑草発生状況や米
ぬか除草履歴、他の除草対策との併用等で異なる)。水温が高い地域では、抑草効果を
高めるため田植後 30 日間は 8~15 ㎝の水深を維持する必要がある。深水管理自体も地
温・酸素濃度の低下や遮光により抑草効果を発揮する。
米ぬかの大量散布は腐敗臭が出ること、風で吹き寄せられて畦畔際に過剰な窒素が溜
まり、いもち病の発生や食味を低下させる場合もあるので注意する。
米ぬかの投入で抑草効果が現れるメカニズムの一つとして、土壌表層にトロトロ層がで
き、雑草種子を埋め込んでしまうことも観察される。
米ぬか散布から 10 日後。H28.5.25 撮影。