を 数分のシーン…。しかし、そのなかに描かれる景色は、実に ！ 「寅次郎あじさいの恋」に登場する伊根湾は、時間にして十 多くの場所で撮影されたもので、それらを巧みに編集した“当 時の伊根のとっておき”風景集だったといえます。そして３ ０年前のこの作品に映されている景観が、実は今もそれほど 変化せずに残っているという幸せ！そんな寅さんゆかり地、 伊 根 湾 縦 断 ロ ケ 寅 さ ん ゆ か り 地 を 歩 く ロケ地を、わが町歩きとしてぶらぶらしてみました。 山 田 洋 二 監 督 が 作 り 出 し た 、 も う 一 つ の 伊 根 浦 11 月 10 日 映画の登場順とは別に、町歩きコース を作ってみました。 実施 レポート 「男はつらいよ第２９作 寅次郎あじさいの恋」解説 葵祭でにぎわう京都で寅さんが出会った老人は、なんと人間国宝の陶 結婚を知り、仕事を辞めて帰郷する。彼女をなぐさめようと寅さんは 芸家・加納作次郎（片岡仁左衛門）だった。作次郎の家には、夫に先 丹海バスに乗り伊根町にやってくるが…。昭和５７年（1982）８月に 立たれ、小学生の娘を伊根町の実家に預けて働いている、美しいか 公開された「寅次郎あじさいの恋」は名作として名高く、伊根町の舟 がり（いしだあゆみ）がいた。やがて、かがりは心を寄せていた男性の 屋集落を全国に知らしめました。 ①お話の舞台が伊根に移って ② 寅さんが泊まった舟屋（かがり ③寅さんがバスから降り立つの ④印象的に数秒写る平田の舟 ⑤ 寅さんが土産を持って歩い 直後に映し出される七面山。平 田の八幡神社、境内から撮影。 の家 A）は当時のまま。ツーショット の現場は高梨の白数さん宅の浜。 は、平田のバス停。タバコの看 板は今も健在！ 屋。家屋外観は修復されていま すが、内部は当時のままです。 た七面山の坂道。地蔵さんの祠 は、撮影時ありませんでした。 ⑩当時のままのかがりの家 組み合わされた高梨、平田、耳鼻、亀山の風景… 「１泊、かがりの家に泊まるだけの設定を、いくつもの伊根浦の素晴らしい景色を ちりばめて作り上げた山田洋二監督はすごい！」今回は都市部より、熱烈な寅さん フリーク参加者もあり、作品を絶賛すると同時に…「しかし、３０年も前の被写体 を、ほとんどそのまま残してくれている伊根町はもっとすごいかもしれない！」と、 太鼓判を押してくれました。寅さんゆかり地を巡る「映画の観光」客は、決して少 なくありません。道行く観光客に「ロケ地はどこ？」と聞かれたら、少々自慢げに …今回ご紹介したポイント（他にもまだあります！）をお教え願いますね！ ⑥ バス か ら降 り 立 った 寅 さ ん ⑦ラストシーンでかがりが“自然 ⑧ 別れの汽船が出航するシー ⑨ 耳鼻の汽船乗り場跡の横の浜 が、伊根のおばあちゃんに挨拶 するのは鳥屋の上林さん宅前… な演技”で作業する魚より台は、 伊根浦漁業（株）の水揚げ場。 ン。立石の慈眼寺境内からの撮 影で、舟屋の展望が美しい。 へ、無理を頼みお邪魔。一同、勝 手に寅さんとの別れを偲ぶ…。 B。ツ ーショット“かがり側”は亀山の奥野 さん宅舟屋で撮影。②と一体化！
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