平成26年度 文京区立本郷小学校 授業改善推進プラン(体育科) 低学年 中学年 ○20~40mの距離を蛇行したり 真っすぐ走ったりする。 ○手タッチやバトンを利用したリレ 身 に 付 け さ せ た い 力 ーをする。 高学年 ○40~60mの距離をいろいろな ○50~80mの距離をスタンデ 走り出しの姿勢から、前後に腕を ィングスタートで上体をリラッ 大きく振って、前を見て軽く前傾 クスさせて走る。 させて走る。 ○テークオーバーゾーン内で減速 ○いろいろなボールを投げたり蹴っ ○テークオーバーゾーン内で走りな たりした攻守交代型と攻守分離型 がらバトンパスをし、コーナーの の簡単なボールゲームをする。 内側に軽く体を傾けて走ってリレ ○簡易化されたゲームで、ボール操 ○体を動かす楽しさや心地良さを味 わいながら、基本的な動きを身に つける。 ーをする。 ○基本的なボール操作やボールを持 の少ないバトンパスのリレーを する。 作やボールを受けるための動き によって、攻防をする。 たないときの動きによって、易し ○体を動かす楽しさや心地良さを いゲームをする。 ○体を動かす楽しさや心地良さ味わ いながら、体の基本的な動きのレ パートリーを増やす。 味わいながら、体力を高める。 低学年 中学年 高学年 ○体育の授業を楽しみにしてい ○体を動かすことが好きな児童 ○休み時間になると多くの児童が外 て、体を動かすことが好きな が多く、休み時間は校庭で遊 遊びを行い、内遊びをする児童は限 児童が多くいる。 ぶことが多い。 られている。体力・体格による個人 ○ジャングルジムの登り降りが ○「リレー」では、動きながら 差が大きい。また、スポーツテスト 上手にできる児童が多いが、 バトンパスをすることやコー の結果から男子よりも女子の方が 登り棒を上まで登ったり雲悌 ナーを走ることを知り、意欲 全体的な運動能力が高いといえる。 で端まで渡れたりする児童は 的に練習に取り組んだが、ス 少ない。 ムーズにバトンパスができる ○体育のリレーや休み時間のボール ゲームなど、意欲的に活動しようす 児童は少ない。 る姿勢がみられる。 1 ○簡単なゲームのルールを守っ 3 5 て楽しむことができる。 ○体育を楽しみにしている児童 ○運動のポイントやルールを理解せ 年 ○運動が好きな児童が多いが、 年 が多いが、いろいろな動きの 年 ず、考えずに運動してしまうことが 様々な動きの経験が少ない児 経験に乏しいので、動きのレ 多い。基礎・基本的な動きを丁寧に 童も多い。 パートリーが少ない。 指導していく必要がある。 ○スポーツテストの結果から、 児 童 の 実 態 ○チーム内で技能ポイントを教え合 握力やボールを投げる能力が ったり、意欲的に作戦を考えたりす 低いことがわかった。しかし、 るなど、協力して運動する場面が多 昨年度課題であった長座体前 く見られる。一方、勝敗にこだわり 屈は結果が伸びている。 すぎてしまい、公正な態度がとれな い児童もいる。 ○体を動かすことが好きな児童 ○運動することが好きな児童は が多く、ほとんどの児童が休 比較的多いが、休み時間にす きな児童に大きく分かれ、体力・体 み時間は校庭で遊んでいる。 すんで外遊びをしようとする 格も個人差が大きい。 ○いろいろなコースをスピード や姿勢に気を付けて走ること ができる。 ○簡単なボールゲームを、きま りを守り楽しむことができ る。 2 年 ○いろいろな動きの経験が少な 4 いので、体つくり運動の中で 児童が多いとは言えない。 ○外遊びが好きな児童と内遊びが好 ○運動のポイントやルールを理解せ ○体育の学習を楽しみにしてい ず、考えずに運動してしまうことが る児童は多いが、動きのレパ 多い。基礎・基本的な動きを丁寧に ートリーが少ない。 指導していく必要がある。 ○リレーの学習に意欲的に取り ○集団でそろえた動きをすることが 組んだが、テークオーバーゾ 意識できるようになった。今後も、 ーンを使ってのスピードを落 6 チームプレーを必要とする運動を 基本的な動きを獲得してい 年 多く取り組ませていきたい。 年 パスができる児童は限られて ○技能面での差が大きいため、体を動 く。 いる。 ○スポーツテストの結果から、 とさず前を向いて行うバトン ○スポーツテストの結果から、 男女で差はあるものの、全体 握力やボールを投げる能力が 的に投力と跳躍力、瞬発力が 低い。 低い傾向にある。 かすための工夫やゲームのルール の工夫などに着目させて取り組ん でいく必要がある。 低学年 ○いろいろな形状のコースを作った 授 業 改 善 の 具 体 的 な 手 立 て 中学年 高学年 ○バトンパスの受け渡し方を確認し ○バトンの受け渡し方を止まった姿 り、スタートの姿勢を変えたりし ながら止まった状態でバトンパス 勢で練習し、スムーズなバトンパ ながらいろいろな走り方を経験さ の練習をし、スムーズなバトンパ スを身に付けさせる。また、3人 せる。 スを身に付けさせる。また、グル 1組になってバトンパスをしなが ○折り返しリレー遊びや低い障害物 ープに分かれてバトンパスをしな ら競走することで、走りながら前 を置いたリレー遊びをし、相手に がら競走することで、スタートす を向いてパスできるようにする。 手のひらを向けてタッチしたり、 るタイミングやバトンの渡し方、 ○いろいろなパスの仕方やシュート 筒状や輪のバトンを渡したり受け 受け方の感覚をつかませるように を紹介し、ゲームで活かせるよう たりする。 する。 にしていく。また、ボールを持た ○大小、形、弾む・弾まないなど、 ○スタートについて、うつ伏せ・仰 ない時の動きについて、ホワイト いろいろなボールを使い、つく、 向け・体育座り・両足などいろい ボードを活用し、全体で理解を深 転がす、投げる、当てる、捕る、 ろな姿勢から走り出す経験をさ めていく。 蹴る、止めるなど多様な動きを経 せ、スタートラインより重心が前 ○体つくり運動を行い、スポーツテ 験させる。 に出るスタート方法が素早い走り ストの結果から自分の体力の現状 出しになることに気付かせる。 を知り、継続的に取り組む時間を ○円の線上鬼ごっこなどをして、コ 確保する。課題の残る基本的な動 ーナーの走り方を意識させる。 きについては、練習する時間を計 ○ゲームを行いながら、きまりを修 正していく。 ○ゆりかごやかえるの足うちなど、 腕支持や順次接触といった主運動 ○ドリブルやパスなどの練習方法を 画的に設ける。 につながる動きに十分に慣れ親し 示し、ルールの工夫を行い、全員 ○単元の終末の際に学習カードを活 ませる。 に意図的に攻守を経験させる。 用した振り返りを行う。その際、 ○基本的な動きを習得するために、 ○ボールを投げるゲーム(ドッチボ 感想で終わらせず、運動を通して 反復して取り組ませる時間を確保 ール、シュートゲーム、Tボール 身についたことや高まったことに する。 など)を取り入れて、いろいろな ついて書かせる。 ○視聴覚資料や学習環境を整備す 投げ方を身につけさせる。 ○視聴覚資料や学習環境を整備す る。 (DVD・ビデオカメラ・作戦 ○視聴覚資料や学習環境を整備す る。 (DVD・ビデオカメラ・作戦 ボード・ホワイトボード) ボード・ホワイトボード) る。 (DVD・ビデオカメラ・作戦 ボード・ホワイトボード) 低学年 ○「固定遊具頑張りカード」を活用 成 果 ( ○ ) と 課 題 ( ● ) 中学年 高学年 ○バトンの受け渡し方について、止 し、休み時間にも挑戦することで、 まった姿勢での練習や2~3人ず 登り棒を上まで登れたり雲悌の端 つでの練習をしたことによって、 まで渡れたりできる児童が増え スムーズなバトンパスを身に付け た。 させることができた。 ○なわとびを一学年一実践でも取り ○いろいろなパスの仕方やシュート 入れたことで、なわとびの跳躍回 を紹介したことによって、ゲーム 数が増えたり、いろいろな跳び方 の中で生かせるようになった。 の種類が増えたりした。また、長 ○DVDの視聴や、学習資料の活用 なわでは、8の字跳びに取り組み により、身に付ける技のポイント 連続して跳べるようになり、クラ をつかませた。また、ビデオカメ スごとで積極的に取り組む姿が多 ラで自分の動きを見せたり、手本 くみられた。 となる児童の動きを示したりする ○チームで蹴ったり投げたりする的 ことで、基礎・基本的な動きを一 当てゲームに取り組み、運動を力 つ一つ意識しながら運動すること いっぱい行い、ゲームを楽しむ姿 ができた。 が見られた。 ○単元の終末に学習カードを活用し ○腕の支持により、跳び箱に跳び乗 た振り返りを行うことで、身につ ったり、跳び降りたりすることが いた力や技能の高まりを実感でき でき、積極的に跳び箱遊びに取り るよい機会となった。 組むことができた。 ●スポーツテストの結果から、自分 の体力の現状を知り、継続的に取 ●苦手意識がある運動には興味を示 り組む時間を確保することが難し さず、取り組む意欲が乏しかった。 かった。全体的な傾向を捉え、ポ 運動のポイントを押さえながら指 イントを絞って取り組めるように 導し、取り組む態度を身に付けて していく。 いく。 また、体力の必要性や体力を高め ●運動能力の差が大きく、経験不足 るための運動の行い方を理解さ からの怪我もあるため、さまざま せ、自己の体力に応じて運動でき な運動を取り入れ、経験させるこ るように、 「体つくり運動」を積み とで、関心をもたせ、運動する意 上げていく。 欲につなげていく。
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