平成26年度帰国報告書⑨

充実したカルガリーでの 1 ヶ月間
国際地域学科地域協働専攻国際協働グループ 1 年 長山美咲
はじめに、カルガリーの都市の様子
私は約 1 ヶ月間、カナダのアルバータ州カルガリーで過ごしました。カルガリーは田舎
というわけではないのですが、大学の敷地内や住宅街などで野生のウサギやリスを何度も
見かけました。私は道端で野生のウサギやリスに遭遇したことがなかったので、最初のう
ちはかなり驚きました。カルガリーは自然もあり、ダウンタウンもあり、電車の本数もた
くさんあり、住みやすくて良い街だと思いました。気温に関しては、寒い日は-15℃くら
いで、暖かい日は 15℃くらいのときもあり、寒暖の差が激しかったです。雪はほとんどな
く、今年は少ないほうだったそうです。
←カルガリーのダウンタウンです。
お店や家などところどころにカナ
ダの国旗が掲げられていました。
ホームステイ
私はマケドニア出身の夫婦、Steve と Cveta の家にホームステイしました。外ではカナ
ダの文化、家の中ではマケドニアの文化を体験しました。マケドニアの伝統的な食事など
を楽しむことができました。
←マケドニアで人気の料理、グラッシュという
スープです。豆腐やじゃがいもが入っていて美
味しかったです。
Steve と Cveta には 6 人の孫がいます。頻
繁に孫が Steve と Cveta のもとに遊びに来て
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いました。そのときに子どもたちと一緒に日本の折り紙でカエルやカバンを作ったところ、
子どもたちは大喜びしていました。日本人として本当にうれしかったです。日本の文化や
遊びを他の子たちにも知ってもらいたいな思いました。
←同じホームステイ先のすみか
さんと一緒に折り紙で雛人形を
作ってプレゼントしました。
日本文化を伝えることがで
きたと思います。
学校訪問
私たちは小学校から高校までいくつかの学校を訪問しました。アルバータ州にはスペイ
ン語に特化した学校やサイエンスに特化した学校、芸術に特化した学校などがあり、子ど
もたちのやりたいことを早いうちからできる環境が整っていました。例えば、ある高校で
は日本の専門学校で学ぶような専門的なこと(自動車整備や美容系、医療など)を学べる環境
が整っていました。これらを通して生徒は自分のやりたいことややりたくないことを卒業
までに判断していくことができると思います。そういう面でこのような環境は非常に良い
と思いました。
また、訪問した学校すべてに共通していたことは、
「自由」だったということです。日本
の教育を受けてきた私には信じられない光景が数多くありました。「自由」というのは子ど
もだけでなく教師も同様です。教師が授業中にリンゴを食べたり、飲み物を飲んだりなど
日本では見たことがありません。子どもに関しては、廊下に座って勉強をし、教室では常
に騒がしい印象がありました。日本ではじっと座り、黒板のほうを向き、授業を受けてい
るので、これらの光景に非常に驚きました。
国際交流を通してわかったこと
ESL(English as a second language)の英語の授業や日本語を勉強している学生のクラス
を訪問することなどにより、多くの学生と交流できました。カナダや中国、メキシコ、シ
リア、クウェートなど様々な国の人々と交流し、他国の生活や文化などを知ることができ、
とても楽しかったです。また、国際交流をしていくうちに、私は日本のことを知っている
ようで知らない、ということに気づきました。日本の映画のことや昔話など一般常識的な
ことも説明できませんでした。世界のことを知る前に、まず日本のことを知っておくべき
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だなと思いました。
カナダ人やその他の国の人と会話をするときは英語を使います。英語は本当に大切なの
だと改めて実感しました。伝えたいことが伝えられないのはこれほど悔しいことなのかと
実感しました。また、発音の大切さを知りました。ポットラックには何を作って持ってき
たのかという話をしていたとき、私は「おにぎりを作ったの。」と言いたかったので、
“I made
rice balls.”と言ったつもりでした。しかし、
“I made lice balls.”
「しらみボールを作った。」
と聞こえたようで、彼らは驚いているというか不思議な表情をしていました。まさか本当
に r と l の発音の違いで言いたいことが伝わらないなんて思っていなかったので、非常に驚
きました。r と l の発音だけでなく、英語の発音の大切さを今回の経験で学ぶことができま
した。
←これが、ポットラックに持っ
て行った“rice balls”です。中
身はカリカリ梅と小魚です。
ポットラックでは色々な国の
伝統料理を楽しむことができま
した。
最後に
今回のプログラムは本当に多くの方のおかげで成り立っていたと思います。このプログ
ラムにかかわった方々全員に感謝でいっぱいです。
自分で思っている以上に、たくさんのことをカナダで学んできたと思います。そして、
おかげで充実した春休みを過ごすことができました。このプログラムに参加して本当に良
かったです。
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