可能性は無限大 - 広島なぎさ中学校・高等学校

2013(平成25)年7月28日
校長室
校長室から〈
から〈74〉
74〉
可能性は
可能性は無限大
校長 白岩博明
言葉は
言葉はすばらしい
すばらしい道具箱
らしい道具箱
◇アーサー・
アーサー・ビナードさんをお
ビナードさんをお招
さんをお招きしました。
しました。
7月5日(金)、詩人、翻訳家などとして知られているアーサー・ビナードさんを「平和集会」
にお招きし、平和の大切さや尊さについてお話をしていただきました。
低学年(1~3年生)と高学年(3~6年生)に分けての講演でしたが、英語と日本語の違い
や面白さを紹介した後、戦争のこと、広島への原爆投下のこと、“ピカドン”のことなど、ほぼ
同じ内容のお話でした。特に、自身がピカドンという言葉に初めて触れたときの想い(疑問から
これこそ原爆を表す言葉であることの納得へ)を語りながら、この言葉がいつ、どのように使わ
れたのかについて(被爆後すぐに被爆者が使っていた)ということを子どもたちに問いかけなが
ら、原爆の悲惨さや当事者(被爆者)の目線に沿う言葉こそが重要なのだと力説していました。
子どもたちにとってはやや難しい言葉も時折出てきましたが、ビナードさんの語りに引き込ま
れながら、予定時間が大幅に延長したにもかかわらず、最後まで真剣に聞いていました。
◇「なぎさ俳句会
(夏季
、260
なぎさ俳句会」
俳句会」
(夏季)
夏季)
、260句
260句の応募がありました
応募がありました。
がありました。
5月中旬に「俳句ライブ」を行ったことから、「なぎさ俳句会」を年4回実施することになり
ました。第1回目(夏季:6月3日~7月6日までの投句)の優秀作品を紹介します。
ひまわりに いつおいつくか ぼくのせは
(1年わらび組 梶岡侑生)
かさ開く 桜なみ木が 花畑
(2年 ばら組 福富香乃)
深こきゅう 入道雲を すいこんだ
(3年みずき組 上田倫乃梨)
からやぶり 花びらになる アゲハチョウ
(4年 青桐組 土井豪士郎)
2号線 ぼくの自転車 夏が押す
(5年 伊吹組 細田健太郎)
夏の海 夕日がしずんで 染まる紅
(6年 杉 組 後藤啓太)
それぞれ、その場面が鮮やかに浮かんでくるような作品ばかりです。学年問わず、すばらしい
俳句です。俳句は言語能力を高めてくれる表現方法の一つ。どんどん挑戦して欲しいものです。
◇6度目の
度目の“異文化体験ツアー
異文化体験ツアー”
ツアー”へ行きました。
きました。
7月21日(日)~25日(木)までの5日間、6年生希望者(20名:男子9名、女子11
名)による“異文化体験ツアー”(訪問先:シンガポール)を実施しました。今回で6回目のツ
アーとなりますが、これまで同様、子どもたちは深い学びを得てきました。
現地校のデ・ラサールを訪問し、英語・理科・算数・体育などの授業に参加。言葉の壁に終始
圧倒されていました。また、日本人学校のチャンギ校を訪問し、同じ6年生と共に学び、交流を
深めることができました。学校以外にも、アジア文明博物館を見学したり、中華街、インド人街、
アラブ人街を“リンタク”に乗って見学したり、買い物をしたりしました。多文化に触れ、英語
圏の国で過ごし、感動や発見の連続だったに違いありません。
一方で残念だったこともありました。それは、これまでの6年生に比べて、積極性に欠けてい
たことです。せっかくの機会だったはずです。もっと一歩踏み出して過ごして欲しかったなあ。