設立趣意書 特定非営利活動法人 ゆりかごネットワーク 設立代表者 須賀一繼 1.趣旨 21 世紀の日本は「少子高齢社会」さらには「人口減少社会」という社会状況の中で、新たな課題が浮かび上 がってきています。このような社会における産業・経済と社会・生活への影響は、自然環境、教育環境、居住 環境が改善されることが期待される一方、生産年齢人口の減少による経済規模の減少、ひいては国民一人 当たりの税の負担能力の低下、また年少人口の減少による子どもを介した地域のつながりが低下し、地域の コミュニティ活動が低迷することが懸念されています。こうした状況の中で、活力ある地域社会を形成していく ためには女性や高齢者がなどが積極的に地域社会の中で人的ネットワークを形成し、役割を果す参加型社 会の構築が期待されています。 しかしながら、仕事と出産・育児を両立させにくい職場環境や、保育所での保育環境、特に病(後)児のデイ ケアの問題など、子どもを産み育てにくい社会状況が広がっています。小さいお子様は突然風邪を引き、熱を 出してしまいます。しかし、37.5度以上の熱を出してしまったお子様をほとんどの保育園ではお預かりできませ ん。お子様を看病するため仕事を休む親御さん。そのために職場を辞めざるを得ない方もいらっしゃいます。 そこで私たちは「特定非営利法人 病(後)児のためのゆりかごネットワーク」を設立し、子どもの風邪や軽い病 気の時に、仕事を犠牲にせず、同僚に負担をかけずに信頼して子どもを預けられる、非施設型で家庭的環境 で子どもさんをケアできる、住民参加型のネットワークを築き、最も社会的な取り組みが遅れている病(後)児 保育問題を解決し、安心して子どもを産むことができる環境の整備、子育てと仕事そして自己実現のすべてに 誰もが挑戦できる社会を目指し、広く公益の増進に寄与したいと考えております。 2.活動履歴 2007 年 4 月 社会福祉事業を推進する NPO 法人の設立・運営の準備をスタートさせる 2008 年 8 月 堺市における病(後)児保育に対するニーズ、マーケットについてリサーチを実施する。 2009 年 6 月 特定非営利活動法人大阪府認証取得 2010 年 6 月 利用会員様向け説明会、保育スタッフ説明会の月 1 回の説明会をスタート 堺市内保育園保育所 82 か所訪問をスタート 2010 年 7 月 堺市子ども青少年局・子ども育成部に事業説明し理解を得る 2010 年 8 月 堺市で非施設型・共済保険型の病児・病後児保育事業をスタートさせ、現在に至る。
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