メイショウ株式会社 特注ハンダ槽一例

特注ハンダ槽一例
装置名:2軸動作半田付装置 特
メイショウ株式会社
東京都杉並区桃井1−3−2
TEL03(3361)2161
TEL03(3361)2161
1.安全上の注意とお願い
安全上の注意とお願い
本装置は、ハンダ付評価作業に御使用するもので、これ以外の御使用は絶対にしないで下さい。
この用途以外での御使用になった場合の故障・事故・修理・その他の不具合については、責任を
おいかねますので、ご了承下さい。
●御使用の前に、この『安全上の御注意とお願い』をよくお読みの上正しく御使い下さい。
●ここに示した注意事項は、安全に関する重要な内容を記載していますので、必ず守って下さい。
表示と意味は次の様になっています。
警告
誤った取扱いをした時に、死亡や重傷等の重大な結果に結び付く
可能性が大きいもの。
注意
誤った取扱いをした時に、状況によっては、重大な結果に結び付く
可能性が大きいもの。
●お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見れる場所へ保管して下さい。
又、この『安全上の注意とお願い』を装置に添付してください。
警告
必ずアースを取って下さい。
制御盤内を取り扱う際には、電源が切れている事を十分に確認して下さい。
濡れた手で扱ったりしないで下さい。
●感電の恐れがあります。
作業をする場合は、危険な場所に人が居ない事を十分確認して下さい。
●怪我をする恐れがあります。
フラックス等の可熱を使用しますので火気及びスパーク等には十分ご注意して下さい。
●火災の恐れがあります。
換気の悪い場所でのハンダ付けは、行わないで下さい。
装置内の排気を行ってください。
●人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
●労働安全衛生法の鉛中毒予防規則及び有機溶剤中毒予防規則の適応を受けます。
注意
装置の稼動中は、ヒーター部が非常に熱くなりますので十分に注意して下さい。
●やけど等の恐れあります。
稼動部に指や手を入れないで下さい。
●怪我をする恐れがあります。
メンテナンス以外のお客様による改造・
分解はしないで下さい。
●破損したり、故障や事故の原因になります。
ハンダの設定温度は、必ず230゜
C以上にして下さい。
●破損したり、故障や事故の原因になります。
ハンダ溶解時には、サッシ等開けないで下さい。
●やれど・
故障・
事故の原因になります。
ハンダ槽の清掃は、定期的に行って下さい。
●やれど・
故障・
事故の原因になります。
フラックス槽周りの清掃は、定期的に行って下さい。
フラックスのこぼれ等を確認し清掃して下さい。
●火災の恐れがあります。
清掃・
メンテナンス作業は、手袋等で人体を保護して下さい。
●やれど・
故障・
事故の原因になります。
装置稼動時には、周囲に人が居ないかを確認し作業して下さい。
●やれど・
故障・
事故の原因になります。
2.主な規格・仕様
半田槽
380゜
c MAX 350゜
C設定予定 ±2.5゜
C
ナベ材質 SUS316 3mm
ハンダ槽寸法
カードリッジヒーター 2本
500w×2本
ヘッドクランプ
ワーククランプ 8×50(
約)
ワークセットユニット
ワークセット(
手前側)
/ワーク収納(
奥側)
フラックスユニット
サイズ150×100×70h (
約)
2軸ユニット
移動・
深さ パルスモータースライダー 2本
外枠とサッシ
外枠 サッシ開戸2ケ所 装置正面・
装置右側面 ⇒リミットスイッチ取り付け2ケ
ダクト等
ダクト径 外形105Φ(
強制ファーン無しとする。)
装置外形寸法
約 1000×600×1460H ダクト含まず
スタートSW
両手スタートSW(
サッシ外)
※ワークを置き台へセットし、サッシを閉めスタートスイッチを押し、動作
電源
AC100V 50/60HZ エアー等
エアー5NPaドライエアー供給 レギュレーター付 (6Φチューブ ワンタッチ継手)
総電気容量 15A
操作パネル
三菱 タッチパネル カラー8
データー50ファイル 保存可能
装置重量
100kg 重量(
約)
3.各部の名称
①
⑧
②
⑨
③
⑩
④
⑪
⑤
⑫
⑥
⑬
⑦
⑭
⑮
①排気ダクト口
②タッチパネル
③非常停止スイッチ
④スタートスイッチ 両手式
⑤レギュレター
⑥電源ブレーカー
⑦アジャスター
⑧Z深さ軸
⑧Z深さ軸
⑨移動軸
⑩ワークヘッドツール
⑪ワークセットユニット
⑫フラックス槽
⑬ハンダ槽 ⑭スキーマー
⑮キャスター
4.設置要領
4−1 レベル調整
床の水平な所へ設置し、まず装置レベル調整を行って下さい。調整は、4本の⑦アジャスターのネジを
回し行って下さい。
4−2 設置場所
次のような場所は不適当なので避けて下さい。
1)湿気や油気の多い場所
2)特殊なガスやベーパーの発生する場所の付近
3)40℃以上の外熱(
直射日光を含む)
を受ける場所
4)外気が5℃以下になる場所
4−3 排気ダクト
運転中は装置ないに多少の煙りが発生しますので、装置の①排気ダクト口にダクトを接続してください。
4−4 電源接続
本装置は、AC100V 単相 50/60HZ用です。 3P
4−5 エアー供給の接続
チューブ6Φを接続して下さい。
エアー圧力 0.3NPaドライエアー供給 レギュレーター付 5.運転準備要領
5−1 電源スイッチを入れる。
⑥電源ブレーカーを入れて下さい。
電源が入りますと、操作部②タッチパネルが立ち上がりますので、タッチパネルの初期化実効画面の
実行を押し、原点動作をして下さい。
初期化実効画面
原点動作を行いますと、ハンダヒーターONとなります。
5−2 ハンダ溶解
タッチパネルの原点動作後、ハンダ温度設定にて
約1時間前後で、溶解いたします。
5−3 タッチパネル 動作設定数値入力及びファイル呼び出し
動作に必要な設定を入力して頂くか、保存済みのファイルをロードして下さい。
※フラックス塗布の有無(パス)も確認して下さい。
5−4 準備完了確認
②タッチパネル内に通常画面に、準備完了ランプが表示し動作可能です。
5−5 ワーク置き受け台へワークセット ⑪
サッシを開け、⑪ワークを置き台(
装置手前側)
へセットし、サッシを閉めてください。
※扉サッシが中途半端に開いていますと、動作致しませんので、御注意お願い致します。(センサー4ケ所)
5−6 両手スタートスイッチ動作
④スタートスイッチを両手で押しますと、各設定にて装置が作動致します。
※扉サッシが中途半端に開いていますと、動作致しませんので、御注意お願い致します。(センサー4ケ所)
5−7 置き受け台のワークを手動にて排出 ⑪
サッシを開け、⑪ワークを受け台(
装置奥側)のワークを排出して下さい。
繰返し作業の場合
設定変更の場合
同じ設定で繰り返し作業を行う場合は、5−5へ
設定変更及びファイル変更(
ロード)
は5−3へ
自動運転中
※動作中に扉サッシが開い場合は、動作がストップ致します。
復帰方法 ⇒ブザー停止後、サッシを閉め再スタートをかけるか、手動にてワークを取外し
原点復帰動作を行い再スタートとして下さい。
※動作中に非常停止を押した場合は、動作がストップしヒーターOFFになります。
復帰方法 ⇒非常停止SW解除・
ブザー停止解除後、通常画面にて原点動作させ、
手動にてワークを取除き、ワークセット後再スタートして下さい。
※原点復帰動作後、ハンダ槽ヒーターONします。
6.タッチパネルの説明
6−1 システム立上画面
電源投入後システム画面が
立ち上がります。
6−2 初期化実効画面
扉(サッシ)を確認後、実行押し、通常画面へ
パスメニュー表示を押しますと、通常画面が立上り
ますが、ハンダ槽ヒーターがOFF状態です。
ファイル等・設定等・
システム等の確認が出来ます。
作業を行う場合には、通常画面の点復帰を押しますと
ヒーターがON状態になり、作業可能です。
6−3 通常画面
ファイルNO.
タイトル名
表示メッセージ
ハンダ表面温度表示
ハンダ温度表示
自動/手動SW
各時間設定数値表示
原点復帰SW
カウンター表示
手動メニューSW
システムSW
各ステーション移動距離表示
各ステーション移動時間表示
モニタSW
設定SW
ファイルSW
6−4 設定入力画面
フラックスパス有無SW
全体スピード設定
通常画面へ戻る
ハンダ設定温度
各ステージ設定
*変更したい設定枠を押し
テンキーで変更して下さい。
初期値
動作仮設定が表示されます。
※安全な動作位置での数値
*変更したい設定枠を押し
テンキーで変更して下さい。
6−5 設定入力NG画面
設定禁止範囲の数値入力のNG画面です。
※動作致しません。
正しい数値を入力して下さい。
6−6 手動メニュー画面
各部ON/OFF SW
通常画面へ
ハンダ槽ヒーター
ステージ送りのSW
※各ユニットへの
移動スイッチです。
スキーマ
設定温度オートチューニング
※時間が掛かります。
AT動作中操作不可(自動運転)
ワークチャク開閉
エアーナイフ
ON/OFF
エアーナイフ
ON/OFF動作
表示
手動JOG入力
位置決定後の設定値書き込みSW
※JOG変更終了後、設定書き込み
画面へ転送
JOG変更時の距離
通常画面へ
移動方向SW
1パルス(
約)
0.015mm移動
Z軸
JOG変更時の距離
移動
表示
6−7 設定値書込み画面
現在位置
移動距離
Z軸移動距離
手動メニュー2画面へ戻る
各ステージ移動距離
変更選択SW
禁止表示
設定値入力可能範囲以外の場合
書込み禁止が表示致します。 6−8 システム画面
原点位置 オフセット
原点位置を補正致します。
設定枠を押し、テンキーで変更
空焚き監視時間数値設定
12分でセンサー温度100℃以上で警報しない。
※ハンダ未投入時は、12分で100℃以下になりますので
警報を出します。
PLCエラーチェックSW
弊社確認用(メンテナンス)
バッテリーチェックSW
バッテリーの残量チェック
PLCエラーチェック無効
バッテリーチェック無効
6−9 システムモニタ画面
6−10 モニタ画面
通常画面へ
戻る
システム動作表示
6−11 アラーム画面
I
/O動作表示
アラームメッセージ・詳細メッセージ一覧を参照下さい。
フザー停止SW
アラーム概略位置点灯表示
各アラーム表示
アラーム詳細メッセージSW
アラーム選択キー
アラーム解除SW
6−12 ファイル画面 SAVE/LOD
ファイル ON.
ファイル名
データー削除
ファイル前後送りキー
01∼10
11∼20
21∼30
31∼40
41∼50
選択キー
データ保存
SAVE
データ呼出
LOAD
通常画面へ
50ファイル 保存可能 1∼50
データ保存(SAVE)は、
ファイル名をタッチし
必ず入力して下さい。
SAVE実行SW
タッチしますと、キーボードが
現れますので、入力
して下さい。
※ファイル名が無記入の
場合は、SAVE出来ません。
6−13 その他 自動・手動の条件
手動時は、シャッター扉正面左が、開いていても作業できます。
チャク開閉は除く
※シャッター扉(正面右・横側面左右)が開いていますと、動作しません。
手動時動作可能
シャッター扉に関係なく
動きます。
7.各部の説明とメンテナンス
7−1 スタートスイッチ
両手スタートスイッチにて、自動運転致します。
7−2 非常停止スイッチ
動作中、非常停止を押しますと、稼動停止致します。
復帰については、非常停止SW解除・
ブザー解除後、手動にて
ワークを取除き原点動作して下さい。
7−3 Z軸(深さ)・ワークチャク
①ワークをチャクします。
②チャク動作を微調整します。
※ワークチャクにフラックスか゛付着
した場合は、アルコールで拭いて
清掃して下さい。(5回/毎日)
③ワーク押し出しスプリングユニット(
左右
7−4 フラックス槽 ①液面板がありますので、フラックスをその位置まで投入して下さい。
②エアーナイフ(
余分なフラックスを落す
15mm液面板
※未使用時フラックスの蓋をして下さい。
フラックス槽の周りをアルコールで
清掃して下さい。(一回/週)
7−5 ハンダ槽
①スキーマ
ハンダ接触面の清掃を行って下さい。
②カス受け台
※定期的にハンダカスを取って下さい。
(二回/毎日)
スキーマー調整ボリューム 4ケ所
カートリッジヒーター
液面温度センサー
ハンダ温度センサー
ヒーター端子台
7−6移動ユニット部
Z深さ軸
移動軸
ヘッドツール
原点センサー (
移動軸)
移動範囲センサー(
移動軸)
原点センサー (
Z軸)
移動範囲センサー(
Z軸)
8.保証期間
保証期間
納入後1ケ年 保証期間内の取扱いミスに起因する故障以外は、無償修理致します。
アラームメッセージ・詳細メッセージ一覧
非常停止
非常停止スイッチが押されました
解除して下さい
又はX000入力を確認して下さい
エアー圧低下
圧力スイッチがOFFしました
エアー元圧を確認して下さい
又はX002入力を確認して下さい
前カバー開
前スライドカバーが開いています
カバーを閉めて下さい
又はX003 X010入力を確認して下さい
横カバー開
横スライドカバーが開いています
カバーを閉めて下さい
又はX004入力を確認して下さい
2LCエラー出力
温調ユニット2LCがエラーを出力しました
一度電源を切って下さい
2LC応答なし
温調ユニット2LCが応答しません
一度電源を切って下さい
温調ループ断線
ヒータ、センサの断線 SSRの故障が考えられます
確認して下さい
ヒータスイッチOFF中
ヒータスイッチがOFFしています
スイッチをONにして下さい
原点復帰未完了
原点復帰が実行されていません
原点スイッチで実行して下さい
ハンダ温度警報
ハンダ温度が異常です
運転中に設定値±20℃をオーバーしました
センサ断線、SSR故障が考えられます
温度400℃超過
ハンダ温度、表面温度が400℃上限をオーバーしました
ヒータを強制OFFしました
センサ断線、SSR故障が考えられます
移動軸ドライバエラー
移動軸ドライバがエラーを出力しました
解除できない場合はエラーコード(X24-27)を確認し、度電源を切って下さい
Z軸ドライバエラー
Z軸ドライバがエラーを出力しました
解除できない場合はエラーコード(X34-37)を確認し、一度電源を切って下さい
ハンド閉異常
ハンド閉時にセンサがOFFしませんでした
センサ位置及び、センサ入力(X5)を確認して下さい
ハンド開異常
ハンド開時にセンサがONしませんでした
センサ位置及び、センサ入力(X5)を確認して下さい
スキーマ原点異常
スキーマ原点センサがONしませんでした
センサ位置及び、センサ入力(X6)を確認して下さい
スキーマ前進異常
スキーマ前進センサがONしませんでした
センサ位置及び、センサ入力(X7)を確認して下さい
移動軸1PGエラー
移動軸1PGがエラーを出力しました
解除できない場合は一度電源を切って下さい
Z軸1PGエラー
Z軸1PGがエラーを出力しました
解除できない場合は一度電源を切って下さい
移動軸タイムオーバー
移動軸1PGが応答しません又は、移動軸が動作しません
復帰できない場合は一度電源を切って下さい
Z軸タイムオーバー
Z軸1PGが応答しません又は、Z軸が動作しません
復帰できない場合は一度電源を切って下さい
移動軸原点異常
移動軸原点センサがONしません
原点復帰時のセンサ位置を確認して下さい
Z軸原点異常
Z軸原点センサがONしません
原点復帰時のセンサ位置を確認して下さい
設定値異常
設定値が異常です
設定画面で×を確認し、不正箇所を直して下さい
PLCバッテリ低下
シーケンサのバッテリ電圧が低下しました
なるべく電源を切らないようにし、早急に交換して下さい
型式F2-40BL(三菱)
PLC DC24Vダウン
シーケンサ増設ユニットのDC24V電源が低下しました
確認して下さい
PLC エラー出力中
シーケンサがエラーを出力しました
エラーM番号を確認し、弊社までご連絡下さい
システム画面で"チェック無し"にして下さい
移動軸+LIM
移動軸+リミットセンサがONしました
運転するには原点復帰を実行して下さい
移動軸-LIM
移動軸-リミットセンサがONしました
運転するには原点復帰を実行して下さい
Z軸+LIM
Z軸+リミットセンサがONしました
運転するには原点復帰を実行して下さい
Z軸-LIM
Z軸-リミットセンサがONしました
運転するには原点復帰を実行して下さい
ハンダ槽昇温中
ハンダ温度が設定値に達していません
昇温完了まで待ってから運転して下さい
ハンダ槽空焚き
設定時間内にハンダ温度が100℃に達しませんでした
ヒータを強制OFFしました
通常メッセージ一覧
運転準備完了以外では運転できません!!
準備完了以外でSTARTを押すとアラーム画面を表示します
ただし、手動モード時はSTARTを受け付けません
メッセージ
運転準備完了
説明
STARTスイッチを押すと自動運転を行います
手動モード中
手動モードになっています
他のメッセージを表示しない時に表示します
スライドカバーが開いていま 自動:全カバーが対象
手動:パネル部のみ対象外
す
ヒータ出力禁止中
ヒータスイッチがOFFになっています
又は温調部にエラーが発生しOFFになりました
ハンダ槽昇温待ち
設定温度に達するまで待っています(±3℃)
通常は温度上昇待ちの表示
設定変更時は温度下降待ちの場合もあり!!
原点復帰の必要があります
原点復帰 未実行
特に非常停止、2軸制御部のエラー時、JOG操作後は
原点復帰が必要となり表示されます
ハンダ槽AT実行中
ハンダ槽のオートチューニング(制御周期自動設定)動作を行ってい
完了を待ってSTARTして下さい
設定値に異常があります
設定値が異常です
設定画面の異常項目に×が表示されるので直して下さい
移動リミットがONしていま リミットと反対側のJOGと原点復帰以外は禁止
す
Z軸リミットがONしていま リミットと反対側のJOGと原点復帰以外は禁止
下端リミットはセンサと移動範囲(125、0mm)両方
す
2軸制御部エラー中
2軸制御部にエラー中のものがあります
2LC応答なし
エアー圧低下中
非常停止中
PLC異常発生中
温調ユニット2LCが応答しません
レディー信号が出力されないので、温調できません
圧力スイッチがOFFしています
非常停止中です
非常停止スイッチを解除すればメッセージは消えますが、
原点復帰を行わないと運転できません
シーケンサの異常検出がONしています