大学生を対象とした鼻アレルギーの臨床的検討(第1報) ―RASTを中心

〔原 著〕
大学生を対象とした鼻アレルギーの臨床的検討(第1報)
―RASTを中心に―웬
酒
大
井
昇웬
웬 宮
渡 隆一郎웬웬
웬웬
웬
﨑
友
香웬웬웬 田
岡
賢
二웬웬웬
웬
:鼻アレルギー
(al
),大学生
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,RAST
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adi
oal
l
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r
gos
or
be
nt
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es
t
要
緒
旨
言
過去 1
3年間における北海道医療大学病院耳
近年鼻アレルギーは国民病といわれるほど増
鼻咽喉科を受診した鼻アレルギーの大学生およ
加し,また低年齢化も著明となり,社会的問題
び大学院生を対象として,RAST および CAP-
として関心を集めている。中でも学生にとって
RAST を測定した。患者
数は 636名で男性
鼻アレルギーは QOLを損ない,勉学上の支障
1
85名(29
%)
,女性 4
51名(7
1
%)であった。
をきたすため問題も大きい。北海道医療大学で
測定した抗原は 1
0種類で,
スコアが2以上の場
は学生の医療費負担を軽減する制度があるた
合を陽性と判定した。各抗原の陽性率は頻度順
め,鼻アレルギーで北海道医療大学病院耳鼻咽
に HD1
(57
%)やコナヒョウダニ(5
5.
3
%)
.
8
喉 科 を 受 診 す る 学 生 は 非 常 に 多 い。著 者
が 最 も 多 く,次 い で 春 の 花
ら웬
0数年にわたり北海道医療
웬웦
웬
웬
웬웬
웬は過去 1
のシラカバ
(24
.
2
%)
,カモガヤ(23
.
4%)
,ハルガヤ
(1
9
.
5%)
大学病院耳鼻咽喉科に勤務し,その間に鼻アレ
やネコ皮 (21
.
0
%)
,その次に秋の花
のヨモ
ルギーの病態を把握する手段として,大学生を
ギ(12.
9
%)が多かった。一方秋の花
のブタ
対象とした特異的 I
gE抗体検査の測定を施行
クサ(3.
8
%)やイヌ皮
(2.8
%),カンジダ
(2.
0
%)などの陽性率は比較的低かった。
してきた。今回はその期間の結果について
し,併せて文献的
今回の抗原陽性率は方法が我々と同様であっ
察を加えて報告する。
対 象 と 方 法
た従来の報告に比較すると,ブタクサ,イヌ皮
を除きほぼ同様であった。
また RAST は鼻ア
析
1.対象
レルギーの診断として極めて有用性の高い検査
北海道医療大学病院耳鼻咽喉科に鼻アレル
であり,日常臨床で皮内テストの代用となりう
ギーで受診した北海道医療大学の大学生および
る検査と
大学院生を対象とした。対象の調査期間は平成
えられた。
웬
Cl
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RAST)―
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gos
or
:勤医協札幌病院 耳鼻咽喉科
웬
웬
Sakai
,N.
:北海道医療大学 心理科学部
웬웬
웬
Mi
yaz
aki
,Y.
:北海道医療大学病院 放射線部
웬
웬웬
웬
Taoka,K.
:すながわ耳鼻咽喉科
웬
웬
웬웬
웬
Oowat
ar
i
,R.
.3
6 1
Vol
北勤医誌第 36巻
201
4年 12月
図 2 年別患者数
図 1 患者の性別
を通じての調査であったため,平成8年と平成
8年7月から平成 2
1年6月までの 1
3年間であ
21年は他の年と比べて受診患者数が少なかっ
る。患者
た。
数は 6
3
6名で男性 1
85名
(2
9
%)
,女
性4
5
1名(7
1
%)であり(図1)
,年齢は 1
8
∼2
7
歳で平
2.月別患者数
全調査期間における月別受診患者数の累計を
2
0
.
9歳であった。
図3に示す。6月が最多の 1
0
8名(1
7
.0
%),次
2.方法
鼻アレルギーの診断は,症状(水様性鼻漏,
くしゃみ発作,鼻閉,鼻の 痒感など)
,問診
(既
往歴や家族歴)
,鼻の局所所見などから,臨床的
い で 5 月 の 82名(12.9%),9 月 の 70名
(1
1
.0
%)の順であった。
3.RAST陽性者と陰性者の比率(図4)
に鼻アレルギーと判断した。これらの鼻アレル
0種類全ての抗原が陰性の
RAST の測定で 1
ギー症例につき,RAST 測定により抗原が判明
患者数は 1
6
0名(25.
2
%)を占め,どれか1つ
すれば抗原に応じた対応で症状軽減が可能にな
以上の抗原が陽性の患者は 4
7
6名(74.
8
%)で
る旨を充
あった。
説明し同意を得た上で,初診時に採
血で特異的 I
gE抗体を RAST で測定した。測
4.各抗原の陽性率
定した抗原は HD
(ハウスダスト)1,コナヒョ
全患者 6
3
6名に対する各抗原の陽性率を図5
ウダニ,シラカバ,カモガヤ,ハルガヤ,ヨモ
に示す。頻度順に HD1
(57
.
8%)やコナヒョウ
ギ,ブタクサ,イヌ皮
ダニ(5
5.
3
%)が最も多く,次いで春の花
,ネコ皮
,カンジダ
の
の1
0種類であった。RAST は平成 1
2年(20
0
0
シラカバ(2
4
.
2%)
,カモガヤ(2
3.
4
%)
,ハル
年)1
2月5日から CAPRAST に変
ガヤ(1
9
.5
%)やネコ皮 (2
1
.0
%)
,その次に
となった
が,いずれもスコアが2以上の場合を陽性,0
秋の花
のヨモギ(1
2
.9
%)が多かった。一方
と1を陰性と判定した。
結
果
1.年別患者数
対象の調査期間における年別患者数の推移は
図 2 の 如 く で,平 成 12年 が 最 多 の 84名
(1
3
.
2
%)
,次いで平成 1
4年の 7
6名(1
1.
9
%)
,
平成 11年の 73名(11
.
5%)の順であった。な
お平成8年は7月∼1
2月,平成 2
1年は1月∼
6月と調査期間が短かったが,残りの年は年間
.36 2
Vol
図 3 月別患者数
大学生を対象とした鼻アレルギーの臨床的検討(第1報)―RAST を中心に―
名(9.
0
%)で,残り 419名(6
5
.
8
%)は重複陽
性例であった。重複陽性例の内訳をみると,陽
性の項目数では2項目が最多の 2
6.7
%を示し,
以下項目数の増加につれ頻度が減少した。
察
鼻アレルギーの論文は多数報告されてきてい
るが,その内容をみると対象,方法などが一様
でないため,
同等に比較することは困難である。
図 4 RAST 陽性者と陰性者の比率
そのため以下の観点から,文献を整理して今回
の結果と比較した。
1.大学生を対象としたもの
本邦における大学生を対象とした鼻アレル
ギーの臨床的研究は少なく,志渡ら웋
の北海道
웗
医療大学の看護福祉学部,中村워
の大
웗
웍
웗
また
大学,
原ら웎
と安田ら웏
の弘前大学医学部の学
웗
웗
生らを対象とした論文がみられるのみである。
安田らの対象は
で,
原らの対象と同一であったの
原らの結果で代表させた。志渡らはアン
ケート調査による花
図 5 各抗原の陽性率
症の罹患・有病率をみて
いるが,RAST の測定は行なっていない。それ
以外の報告ではいずれも RAST の測定(スコア
秋の花
の ブ タ ク サ(3.8
%)や イ ヌ 皮
(2.
8
%)
,カンジダ(2
.
0%)などの陽性頻度は
が2以上を陽性)を行なっているが対象は一般
の
康人であり
(疫学調査)
,今回の様に臨床的
比較的低かった。
に診断した鼻アレルギー患者を対象とはしてい
5.単独陽性例と重複陽性例の比率(図6)
ない。したがってこれらの RAST の陽性率は,
どれか1つ以上の抗原が陽性を示した患者
鼻アレルギーの診断精度が高い我々の値より低
4
76名に関して,全患者 6
3
6名に対する陽性項
くなる可能性がある。中村の報告は杉花
目数ごとの比率を図6に示す。単独陽性例は 5
7
限定されているため,今回の比較の対象としな
症に
かった。 原らの RAST の陽性率は,HD1
(41.
,コナヒョウダニ(4
2
.7
%)
,イネ科(カモ
9%)
ガヤなど;2
0
.
0%)
,キク科
(ヨモギ,ブタクサ
など;9
.4
%)であった。いずれの RAST の陽
性率も,前述の様に我々の値より低かった。な
お疫学調査における陽性例は全てが発症するわ
けではなく,陽性例でも発症しない例や陰性例
で発症するものがあることに留意する必要があ
る웎
。
웗
2.鼻アレルギー患者を対象としたもの
図 6 単独陽性例と重複陽性例の比率
鼻アレルギーの抗原検査に関する臨床的研究
.36 3
Vol
北勤医誌第 36巻
201
4年 12月
の多くは,耳鼻科外来で鼻アレルギーと診断さ
し,代わりに花
れた一般の外来患者を対象としている。それら
花
の飛散距離が長いシラカバが
症の代表になってきている웑
。一方北海道
웗
の内容をみると抗原測定法はさまざまで,皮内
の中でも釧路원
,根室웑
,稚内웑
,苫小牧웑
などで
웗
웗
웗
웗
テスト,RAST または CAPRAST,MAST,
は,季節性抗原の陽性率はイネ科もしくはキク
Al
aSTAT などが行なわれている。RAST ま
科,シラカバの順となっており従来型のパター
たは CAPRAST での報告の中に,陽性の判定
ンを示す。これらの地域ではシラカバが少なく
が1以上と判断基準を下げたものや,鼻アレル
牧草が多いため,植生の違いがこれらの結果に
ギーの診断が皮内テストや誘発テストを含めた
反映されているものと
厳しい診断基準によるものなどがみられる。今
えられている웑
。
웗
今回の陽性率ではブタクサとイヌ皮
が他の
回はこれらの条件を有するものを除き,我々の
報告よりも低かった。ブタクサは本州に比べて
結果と比較可能な報告を選んだ。すなわち厳し
北海道では頻度が少なく花
い診断基準によらず臨床的に診断した鼻アレル
くいことに加えて웋
,北海道医療大学病院があ
월
웗
症の原因になりに
ギー患者で RAST または CAPRAST を施行
る札幌のあいの里地区も都市化に伴う除草によ
し,スコアが2以上の場合を陽性と判定した報
りブタクサが減少していることが原因と推定さ
告を今回の比較の対象とした。
れる웋
。またイヌ皮
웋
웗
対象となったのは高木ら원
,安部ら웑
,西岡
웗
웗
の陽性率が低かったのは,
大学生では経済的な余裕がないためペットとし
ら웒
,伊藤ら웓
の報告である。各抗原別の RAST
웗
웗
てイヌを飼うことが少ないことによると
の陽性率は,HDが 5
6
.0
%원
,58
.
5%웑
,ダニで
웗
웗
れる。なおイヌ皮
に比べてネコ皮
の陽性率
えら
46.5% 웒
,52.3% 원
,54.5% 웑
,シ ラ カ バ は
웗
웗
웗
が相対的に高かった。これはネコ皮
は知らな
1
4.
0
%원
,3
2.
0
%웑
,カ モ ガ ヤ が 1
7
.9
%(平
웗
웗
いうちに衣類に付着して家の中に持ち込まれて
値)
,2
9.
0
%웑
,ハルガヤで 1
7
.
7
%원
,ヨモギは
웓
웗
웗
웗
HDの1成 になっており,そのためネコ皮
1
2.
1
%원
,1
2.
3
%웒
,
1
6.
5
%웑
,
ブタクサは 7.5
%웒
,
웗
웗
웗
웗
は HDとの相関性が高く,逆にイヌ皮
8
.4
%원
,16
.2
%웑
,イヌ皮
웗
웗
との相関性は低いと報告されている웋
ことに
워
웗
が1
5
.9
%원
,ネコ皮
웗
は 17
.
8%원
,カンジダは約 2.8
%웒
であった。
웗
웗
これらの陽性率と比べて我々の陽性率は,HD,
ダニ,ハルガヤ,ヨモギ,ネコ皮
が同程度,シラカバ,カモガヤが平
,カンジダ
よるものと
は HD
えられる。
鼻アレルギーの診断は臨床症状,所見,鼻汁
好酸球検査,RAST,皮内テスト,誘発テスト
的な中間
などから行う必要があるが,日常臨床の忙しさ
が低かった。我々
から煩雑な皮内テストや誘発テストなどを全例
の結果と文献での陽性率の一般的な傾向とし
に施行するのは困難である。そのため今回我々
て,通年性抗原の HD1やダニの陽性率が最も
は皮内テストや誘発テストを行わず,代わりに
の値で,ブタクサ,イヌ皮
高く約半数を占め,次いで花
症の原因となる
季節性抗原の陽性率が多かった。
季節性抗原では安部ら웑
の報告と同様に今回
웗
採血により容易に抗原の検索が可能な RAST
を採用した。RAST を採用する鼻アレルギーの
診断に関しては,高木ら원
も述べている様に日
웗
の結果からもシラカバが最も高い陽性率であ
常臨床の場において必要性の高いものと
り,続いてイネ科のカモガヤ,ハルガヤ,さら
れる。また成田ら웋
は RAST が皮内テストの
웍
웗
にキク科のヨモギ,ブタクサの順という傾向が
結 果 と よ く 一 致 す る こ と を 報 告 し て お り,
みられた。この様なシラカバ,イネ科,キク科
RAST は皮内テストに充
の陽性率の頻度順は北海道における都市型のパ
である。さらに皮内テストは手技が煩雑で時間
ターンと
えられている。すなわち札幌では都
がかかりショックなどの副作用もある。RAST
市開発の影響によりイネ科,キク科植物が減少
はこれらの欠点はみられないという長所を有す
.36 4
Vol
えら
代用しうる検査法
大学生を対象とした鼻アレルギーの臨床的検討(第1報)―RAST を中心に―
るが,皮内テストに比べて高価で結果が出るの
3)中村
に時間を要するという短所もある。従って状況
により,RAST または皮内テストを
必要性を
い
ける
5)安田
シラカバ(2
4.
2
%)
,カモガヤ(2
3
.4
%)
,ネコ
た従来の報告に比較すると,ブタクサ,イヌ皮
レルギーの診断として極めて有用性の高い検査
症原
8)西岡慶子,山本眞実他:香川県南部農・山村にお
け る ア レ ル ギー性 鼻 炎.耳 鼻 臨 床 1
2:10
63−
10
70
,2
003
.
イネ科花
飛散状況とイネ科花
症.アレルギー
51
:9−14,20
02
.
10)宇佐神篤:花
症―最近の動向と地域特性につい
て―.アレルギー診療 14:54
1−55
3,198
8.
11)増田勝巳,原田
保他:川崎医科大学耳鼻咽喉科
におけるアレルギー性鼻炎の現況.耳鼻免疫アレ
であり,日常臨床で皮内テストの代用となりう
ルギー25:201
−202
,2007
.
12)渡部
浩,郷原良治他:アレルギー性鼻炎患者に
お け る 陽 性 ア レ ル ゲ ン の 検 討.広 島 医 学 5
0:
献
83
9−84
2,199
7.
13)成田慎一郎,白崎英明他:函館の花
飛散と鼻ア
レ ル ギー患 者 動 向.ア レ ル ギー5
0
:473
−4
80,
症に関するアンケート調査.北海道医療大学看
20
01
.
護福祉学部紀要 15:4
5−49,20
08
.
2)中村
充他:北海道における花
,20
05.
因抗原の地域性.アレルギー54:59
−67
を除きほぼ同様であった。
また RAST は鼻ア
透他:北海道における学生の花
諭他:釧路地方におけるアレル
68
1,20
01.
今回の抗原陽性率は方法が我々と同様であっ
1)志渡晃一,中林
症
9)伊藤由紀子,木村哲郎他:三重県久居市における
カンジダ(2
.0
%)であった。
文
大,福田
7)安部裕介,柳内
(1
2
.
9
%)
,ブタクサ(3
.
8
%)
,イヌ皮 (2
.
8
%)
,
用
篤他:通年性抗原感作が花
ギー性鼻炎症例の臨床的検討.日耳鼻 104
:675−
(2
1.
0
%)
,ハ ル ガ ヤ(19.
5
%)
,ヨ モ ギ
引
原
20
02
.
6)高木
CAPRAST を測定した。各抗原の陽性率は頻
度順に HD1
(5
5.
3
%)
,
7
.
8%)コナヒョウダニ(5
京,
発症に及ぼす影響.耳鼻臨床 95:112
7−11
33,
び大学院生 636名を対象として,RAST および
えられた。
篤,池野敬一他:医学生を対象とした鼻ア
19
96
.
語
鼻咽喉科を受診した鼻アレルギーの大学生およ
る検査と
原
レルギーの疫学調査.耳鼻臨床 89:133
9−13
45,
過去 1
3年間における北海道医療大学病院耳
皮
症の頻度並びに在学中
ルギー45:378
−385
,1996
.
4)
慮に入れておかなければならない。
結
晋:大学生の杉花
の有病率の推移に関する7年間の調査成績.アレ
晋:大学生の入学時と4年次における杉花
本論文に関して,開示すべき利益相反状態は
症有病率の推移に関する調査成績.アレルギー
4
2:10
1−106
,199
3.
存在しない
Abs
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Wehavec
onduct
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dRAST andCAPRAST on6
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Vol
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Vol