年男・年女/第2回病院フェスティバルを開催しました

2015年
第6号
1月
Shikoku Medical Center for Children and Adults
光と影、人と植物、バランスを保ちながら循環する命の恵みが、全ての人をこもれびのようにやさしく包みますように…
明けましておめでとうございます。
四国こどもとおとなの医療センターとして 2 度目のお
正月を無事に迎えることが出来ました。 これも地域の皆
様方、 医療関係者の皆様方の温かいご理解と病院職員
の献身的な努力のおかげと感謝申し上げます。
まず昨年の新年のあいさつで掲げた目標の進捗状況
から述べさせていただきます。
●医療センターのグランドオープンを目指し駐車場をは
じめとした周辺整備事業
周辺整備事業はほぼ完成し、 グランドオープンも 3 月
23 日に多くの来賓をお迎えし無事に開催することが出
来ました。
●救命救急体制のより一層の充実
善通寺市の救急隊の院内常駐が実現しましたが医師
不足が解消されていません。 まさに医師、 看護師その
他病院職員の献身的な努力のおかげで何とか体制が
維持できている状況です。 今年度は救命救急センター
としての指定が得られるよう努力したいと思います。
●徳島大学医学部との連携大学院の締結と臨床研究の
推進
連携大学院に関しては徳島大学のなかで理解が得られ
ておらず実現に至っておりません。 今年度も引き続き
交渉を続けたいと思います。
●タイ国シルキット王妃国立小児病院と姉妹病院として
の締結
軍によるクーデターが勃発し、 厳戒態勢下にあるタイ
のバンコクに伊藤副院長と前田部長が出向き 6 月 25
日に無事に調印式を行うことが出来ました。
今年度は当院で
Asian International Medical Conference for Child
Health in Kagawa (AIMC) を開催する予定で準備を進
めています。
●総合医療サポートシステムのクラウド化とこれを用い
た病診連携の推進
総合医療サポートシステムのクラウド化はほぼ出来上
がりましたが実用化はまだの段階です。 何とか今年度
中に病診連携に利用できる段階にまで改良を進めたい
と思います。
●ヘリポートの整備と善通寺市、 善通寺陸上自衛隊等
との共同災害時訓練
ヘリポートが完成し共同災害訓練も行われました。 患
者搬送も実施され、 もう少し利用頻度が上がればと
思います。
その他特記すべきことは 7 月 3、 4 日にかけて高松で
第 64 回日本病院医学会を開催いたしました。 また昨年
度に引き続き職員官舎 60 戸の建設が進んでおり、 3 月
中に完成する予定です。 総じて病院運営は順調ですが、
経営的には今年度より公経済負担の 100% 病院負担が
決まっており、 約 2 億 4,000 万円の負担が新たに増え
ます。 厳しい 1 年となりそうです。
今年も利他の心を醸成し、 医療の質の向上と地域医
療の推進に努めてまいります。
病院の基本理念に示されているように私たちは
あたたかい心と思いやりを持って
いつもみなさまと共にあゆみたいと思います。
皆様方の温かいご支援と
ご協力をお願い申し上げます。
四国こどもとおとなの医療センター
院長 中川 義信
1
第6号
今年の
抱負
循環器病 ・ 脳卒中センター 大西 沙苗
循環器病 ・ 脳卒中センターに配属になりもうすぐ1
年になります。 この1年を振り返ると急性期の患者様
の対応の難しさを感じ緊張の毎日でした。 しかし、 じっ
くり患者様と関わり信頼関係が構築できていると実感
した時には嬉しく、 やりがいを感じた1年だったと思い
ます。
今年の抱負は、 患者様から出される異変のサインを
早期発見できるような観察力を伸ばしていくことです。
全身状態が安定しない患者様も多く一瞬も気を
抜くことのできない病棟ですが、 笑顔を絶やさずに
頑張っていきたいです。
臨床検査科 宮内 浩希
新年あけましておめでとうございます。 臨床検査技
師として働き始めて 2 年、 細菌検査室に配属され約 1
年が経ちました。 昨年は、 ルーチン業務を習得するだ
けでなく、 様々な学会や研修会に参加させて頂き、 初
めての学会発表も経験させて頂くことができました。
また、 熱心でわかりやすいご指導のおかげで学生の頃
は一番苦手だった細菌検査ですが、 この一年を通して
大変好きになり、 またやりがいも感じています。 いつ
も失敗ばかりで、 たくさんご迷惑をお掛けしています
が、 どんな時も温かく見守って頂き日々感謝していま
す。 今年は、 さらに幅広い知識と技術を身に付け、 自
ら考え行動できるように努力していきたいと思います。
医療社会事業専門員 福田 育美
新年あけましておめでとうございます。
「年女」 ということで、 今年の抱負をいう機会を頂き
ました。 まずは、 たくさんの方のご協力と支えを頂き、
昨年 1 年が終わり、 新たな時間を重ねていけることに
感謝していきたいと思っています。 毎年、 元旦には 「こ
れを頑張る」 と行動するチャレンジ目標を立てますが、
3 日坊主で終わることが多く三が日を過ぎる頃には苦
笑いをしています。 今年は、 「新年の気持ち忘れない」
ことを目標に、 「今日、 1 日の頑張りたい目標を持っ
ていきたい」 と思います。 今年も、 よろしくお願いい
たします。
副看護部長 上柿 博美
新年を迎えるたびに、 「今年こそ何か新しい事を始め
よう」 と思いながら、 なんとなく日々過ぎてしまいまし
た。 年女という節目でもあり、 せっかく四国での勤務
でもありますので、 できれば四国ならではのおいしい
物を食しながら、 毎年コンスタントに増加している体
重を減らしていきたいなあと考えています。 身も心も
引き締めて頑張りたいと思います。
リハビリテーション科 篠崎 知里
1 年目の自分自身を一文字で表すと、 「受」 です。
初めて社会に出て働き何をすればいいかわからず、 周
りの先生に指示を受けこなすのみの 1 年でした。 来年
の抱負は、「発」 です。 1 年目で経験したことを生かし、
自身で患者様や病院のために何ができるか考え、 発
信したいと思います。 そのために、 日々の勉強や研究
に励み知識を蓄え、 院内の勉強会や学会などで情報
提供したいと考えます。 また、 それらの場で情報を収
集し、 患者様に発信することで少しでも早く回復して
いただくことを目指したいと思います。
薬剤科 山本 秀紀
去年は香川県に来て生活ががらりと変わりました。
うどん屋がたくさんあり、 休みの日はうどんをたべに
行くことが多くなりました。 今年の抱負は自分のうどん
屋ランキングを作成することです。 さぬきうどんのお
いしさの噂はかねがね聞いていましたがこれほどとは
思いませんでした。 一店舗ずつ味のちがう出汁、 うど
んのこし、 太さまだまだ魅力は限りなくあると思います。
食べ歩きをして少しずつ
体重の増加も気になりますが、 休みの日はうどん遍路
と行きますか。 忘れてましたが、 今年は医薬品の適正
使用を推進していきます。
外科医師 湊 拓也
明けましておめでとうございます。 旧年は地域の皆
様方にご支援いただきありがとうございました。 旧病
院より、 体の負担が少ない鏡視下手術の積極的な導
入を行って参りました。 「年齢や体格に関係なく、 可
能な限り鏡視下手術で」 を信条に取り組んでおり、 昨
年 (11 月まで) は、 47% (161/341) を鏡視下手
術で行えております。 新年よりシステムのハイビジョン
化や新規デバイスの導入を行う事となっており、 さら
に鏡視下手術を充実させていきたいと考えておりま
す。 技術と設備の充実を患者さんの負担を軽減につ
なげ、 より良い医療が提供できるよう心がけていきた
いと思います。
副看護学校長 藪田 素子
羊 が 大 き い と 書 い て” 美” で す。 「大 き い」 と は、
量の多さとともに人物の大きさ、 包容力を表わす言
葉でもあります。 高原に群れる白い羊、 一匹一匹の
個性ある羊が、 群れることで見せる畏敬の念を抱くほ
どに心に響く美しさ。 羊の一員として、 そんな大きな
組織として統一された” 美” を追求する一年にしたい
と思います。 一生懸命することも、 いい仕事をするこ
ともあたりまえ。 新しいことをやってみることがプロの
仕事。 そんな気魄を胸に純白の1メェー (枚) に一筆。
純白の 「看護の心」 をもった学生ともども、 この一年
もどうぞよろしくお願いします。
第6号
そらいろの丘
児童精神科医長 中土井 芳弘
看護師長 二川 幸枝
ストレスの多い現代社会を背景に、 こころに問題を抱えた子ども達は増加し、 不登校、 ひきこもり、
いじめ、 虐待、 自傷、 うつなど子どものこころの問題は深刻で医療機関への受診件数は増加しています。
特に広汎性発達障害やADHD(注意欠陥多動性障害) などの発達障害、 不登校、 不安や抑うつを伴う
神経症、 統合失調症や摂食障害など様々な障害をもつ子どものケアへの必要性は高まってきています。
こうした社会状況を背景に、 平成 24 年 4 月、 香川小児病院に児童 ・ 思春期精神科病棟が開設されま
した。 そして、 平成 25 年 5 月には、 四国こどもとおとなの医療センターが開院し、 香川県では唯一で
ある閉鎖型の児童精神科病棟として、 そらいろの丘病棟はスタートしました。 主に 18 歳以下の子どもを
対象に、 児童精神科医、 看護師、 臨床心理士、 精神保健福祉士などが協力して、 児童 ・ 思春期の子ど
も達の発達段階に応じた関わりを行い、 その子ども達にあった成長に繋げていけるよう薬物療法や精神
療法 ・ 環境調整など、 きめ細やかなチーム医療を実践しています。
また、 隣接する香川県立善通寺養護学校に登校し、 学習の機会を提供するといった医療と教育が連携
した支援を行っています。 さらに、 医療だけでなく地域関係機関 (学校や適応指導教室などその子に適
した教育機関、 児童相談所や保健所、 地域生活支援センターやデイケアなど) との連携を図り、 入院中
から退院後の生活を見据えて関係者カンファレンスを開催するなど、 家族や子どもが安心して
退院後の生活を送れるような支援も行っています。
こころに問題を抱えた子ども達は完治が難しいため、 退院後も疾患を抱えながら地域社会
でその子らしく成長していけるように支援することが、 私たち児童精神科病棟の
スタッフとして大切な役割であると思います。 しかし、 精神科領域においては、
まだまだ、 支援体制が整備されていない現状があります。 そのため、 子どもの
疾患を家族だけで抱えるのではなく、 地域全体でサポートできる体制を構築す
ることが今後の課題であると考えています。
あおいろの丘
小児科医長 岡田 隆文
看護師長 木村 恵子
あおいろの丘病棟は小児急性期内科と小児血液 ・ 腫瘍内科の子ども達が入院している病棟で
す。 成育病棟側の最上階 (5 階) にあり、 名前にも表されている通り、 空をイメージするあお
色を基調に病棟内が統一されています。 食堂にある大きな窓から晴れた日には善通寺五重塔や
善通寺市街地を一望することができます。 また、 ヘリポートを望むこともでき、 ヘリコプターの
発着時には子ども達がワクワクしながら窓から覗いている姿も見受けられます。
小児急性期内科では肺炎 ・ 気管支喘息 ・ 感染性胃腸炎 ・ 川崎病など、 小児血液 ・ 腫瘍内科
では白血病 ・ 悪性リンパ腫 ・ 神経芽細胞腫などの子ども達が入院しています。 感染しやすい子
どもと感染症の子どもが同じ病棟に入院しているため、感染予防には気を配って看護しています。
病棟には、 感染を起こしにくいよう空調を整えている無菌室と反対に外部に細菌を出さないよう
病室内が陰圧に保てる部屋があり、 いろいろな疾患の子どもたちに対応できるよう設備が整え
られています。 治療によっては入院期間が長期に渡ることもあるため、 必要に応じて隣接した善
通寺養護学校と連携して学習支援を行っています。 また、 病棟保育士による保育支援も行われ
ており、 絵本の読み聞かせや、 季節行事も行われています。 時には、 ゲーム大会を医師 ・ 看護
師も交えて行い、 子ども達やそのご家族と楽しい時間を過ごすこともあります。
あおいろの丘病棟には様々な年齢の子ども達が入院してきますが、 子ども達やご家族が安心
して入院生活を送ると共に、少しでも快適に過ごせるようスタッフ一同、日々心がけて看護を行っ
ています。
第6号
第2回 病院フェスティバルを開催しました。
10 月 18 日に第 2 回病院フェスティバル in 四国こども
とおとなの医療センターを開催いたしました。 昨年は初
めての開催にも関わらず 1000 名を超す来場者があり大
好評を頂きましたので気をよくし、 今年も盛大に開催させ
て頂きました。 今年は “あなたのからだのことどのくらい
知っていますか?” をテーマに体のこと、 病気の事につい
ての展示、 催し物に力を入れて企画を行いました。
とらまる人形劇団
聖母幼稚園の鼓笛隊
落語家 桂こけ枝さん
フラダンスチーム
「レアレア」
会場の廊下にはそれぞれの診療科 ・ 部署からのポスター
掲示で、 病気についての説明などをわかりやすく、 面白く
そしてかなりのクオリティで紹介していました。
各イベント会場はそれぞれ趣向を凝らし、 昨年同様いや
それ以上の内容で各イベントを盛り上げて頂きました。 そ
れぞれのイベントで昨年を上回る来場者を記録したと聞い
ております。 出口でイベント人気投票をさせて
頂いたところ、 1 位に輝いたのは
療育指導室のお化け屋敷 ・
くじ引き ・ 化学体験、 2 位は
看護体験、 3 位は手術実施体験
でありました。
今年は玄関前の広場にテントを立て外に
屋台が並びました。 1 階にメインステージ
を設置し、 とらまる人形劇団の 『泣き虫
桃太郎』 の公演に続き、 聖母幼稚園の鼓
笛隊、 桂こけ枝さんによる落語、 当院看
護学校フラダンスチーム 「レア レア」 に
よるフラダンスと目白押しの内容でありま
した。
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この日は天候にも恵まれ、 今回の来場者は約 1500 人程度と昨年を
手術実施体験
上回るたくさんの方々を迎えることができ、 そして皆さん本当に楽し
んで帰られていたので、 大変嬉しく思いました。 今回来て頂いた来場
者の皆様に感謝すると共に、 今回の準備に奮闘して頂いた実行委員の
方、 各イベントの運営をして頂いた職員の皆様にも感謝いたします。
こういったイベントをきっかけに病院全体のチームワークを更にあ
げて行けたらと思います。 2 回目も大盛況に終わることが出来ました
ので、 早くも 3 回目の構想を練って行きたいと思います。
救急車体験
病院フェスティバル実行委員 浅井 武
第1回 「くすのきの会」 に
学生ボランティアとして参加して
3年生 堀 見
「くすのきの会」 はNICU・GCUを退院されたお子さまと
ご家族の情報交換や語り合いの場として開催され、 私たち
看護学生にもできることがあるということで参加のお誘いを
いただきました。 面識のないご家族も同じ時間を共有する
中で交流を深めていかれました。 参加者のお一人は 「ひと
りでないことが分かった。 大変なこともあるけれど子どもが
あんな風に大きく育つのだとイメージできました。」 とおっ
しゃっておられ、 「くすのきの会」 の存在の意味の大きさを
感じました。 同じ経験をしたご家族同士だからこそわかり合
えること、 救われることがあること、 そして、 そういう場を
継続することの大切さを強く感じました。
また、 子どもたちの成長を喜びつつ、 家族の不安を傾聴
する医療者の姿が印象的でした。 不安を抱えるご家族がこ
れからも安心して生活が送れるような支援ができる看護師を
目指したいと強く思う貴重な体験をさせて頂いたことに感謝
いたします。
四国こどもとおとなの医療センターに
四国こどもとおとなの医療センター附属
がやって来た!
月8日土曜日、四国こどもとおとな
の医療センター「せせらぎガーデン」の
一角に動物園がやってきました。あいに
くの肌寒い風が吹くなか、約400名の
来園者のみなさんが動物とふれあい、楽
しい1日となりました。今回は小動物が
中心で地域のこどもたちや外来 入・院患者
さんとともに動物とふれあっていただこ
うと病院イベントとして企画致しました。
動物園の関係者の方も初めて、医療施設
で行う企画ということでした。
会場準備をしているところに外来の診
察を終えた親子が興味津々で近づいて来
られたのを皮切りに、ひよこを優しく手
に乗せてみたり、手で包んでみたり、ウ
サギやモルモットを怖そうに指先でつつ
いてから触ってみたり、怖がってみたり、
楽しんだりと色々な様子を見せてくれま
した。動物たちも寒いのか午前中から全
く動かないリクガメやヒーターの所に集
まったままのひよこ、かたや動き回って
愛嬌を振りまく子犬やミニブタたちも午
後になると動きをとめ、眠ってみたりと
色々な様子を見せてくれていました。
だいち君とそらみちゃんも動物たちと
一緒にこどもたちを迎え、記念写真を一
緒に撮ったり、遊んだりと活躍してくれ
ました。午後になると成育や成人の入院
患者さんが看護師さんたちと一緒に訪れ、
山羊の頭を撫で、小動物に触れ、秋の日
に優しい「癒やし」を感じて頂けたので
はないでしょうか。
イベント委員会
11
動物園
第6号
善通寺看護学校
第2回病院フェスティバルに参加して
3年生 山 中
今年は直接学校に来て頂く企画を追加し、 病院ブースを
含め、 121名の方にご来場いただきました。 フェスティバ
ルを通して、 改めて地域と病院とのつながりを感じるととも
に地域の皆さんとの関わりを持つよい機会となりました。 病院内ブースでは 「老人体験コーナー」 を設け、 10歳
未満から70歳代の方々に体験していただきました。 「看護
学校ツアー」 にも63名の方がご参加下さり、 手洗いや救
急法、 母性などの体験で好評を頂き、 看護学校にも興味
を持っていただけたと思います。 看護職を希望する人も来
て下さっており、 嬉しく思いました。 今回3年生全員が参
加して、 自分達も病院のスタッフの一員であることを改め
て自覚しました。 今後もチームの中で役割を果たすよう力
を発揮したいと思っております。
第6号
ス が行く !
ナー
「第 1 回 くすのきの会」 が開催されました
GCU 看護師 松田 美穂
初めまして。
臨床研修部 臨床研修医
江口 啓意 昨年 4 月より初期臨床研修医として勤めること
になりました。山形県から縁もゆかりもない香
川県へ流れ着いてきた私ですが、それに関して
特に苦労することなく、どこへいってもアットホー
ムな雰因気で迎え入れてくれる病院で、楽しい
研修生活を送れています。
いまだに初めてのことも多く、額に汗を流すこ
とも珍しくないですが、毎日着実に経験値を積
み重ねています。ひとつひとつのことを無駄に
せず、日々着実なステップアップをしていきた
いと思います。
平成 26 年 10 月 5 日、 ご家族の皆さまからの強いご要望を頂き、
当院NICU・GCUを退院されたお子様や未熟児フォローアップ外来
に通院されているお子さまとそのご家族の会 「くすのきの会」 が開
催されました。 「ご家族の情報交換や語り合いの場」 というコ
ンセプトのもと、 香川小児病院時代より開催されていた 「プ
レミの会」 を、 平成 25 年の統合を機会に 「くすのきの会」
と改め、 今回の開催となりました。
当日は、 悪天候にもかかわらず 233 名の方が来場されまし
た。 子ども達は当院マスコットキャラクターのそらみちゃんと
だいち君と元気いっぱいにリズム体操をしたり、ヨーヨー釣り、
バルーンアート、 人形劇などを楽しみました。
また、 会場の一角ではフォローアップ外来に通っている女の
子のママを講師に、 意外にも (?) パパたちが集まってベビー
マッサージを楽しんだり、 ママたちが双子ちゃんと暮らす悪戦
苦闘の日々についておしゃべりに花を咲かせたり…あちこち
で同じころに入院していたご家族との再会を喜びあう様子も
みられました。 小さな赤ちゃんだった子ども達はそれぞれ、
好奇心旺盛な子、 やんちゃな子、 笑顔の可愛らしい子、 おしゃ
べりの楽しい子…個性豊かに成長しており、 そばにはそんな
子ども達の様子を温かく見守るパパやママの姿がありました。
赤ちゃんが入院した日、 退院した日、 子育てに奮闘する現
在も、不安や心配になる瞬間は多々あると思います。 今後も「く
すのきの会」 を通じてご家族の皆さまの情報交換や語り合い
の機会を提供したいと考えています。 私達スタッフもご家族の皆さま
の近況やそれぞれの子どもさんの成長に触れられるかけがえのない
この時間をとても大切に思っています。
厚仁病院
丸亀市通町133
理事長 松山 毅彦
当病院は昭和43年に開設し、 丸亀駅近くの商店街に隣接しております。 現在は産婦人科、 内科、 リハビリテー
ション科の診療を行っています。 また、通所リハビリセンター、グループホーム、居宅支援センターを併設し、“あ
かちゃんからおとしよりまで、 地域の皆さまの心とくらしの支えとなる病院に” を基本理念としています。
産婦人科部門では、 不妊症治療から産科、 婦人科と女性が持つ悩みに一貫してお答えしております。 特に不
妊症治療では大学病院、 体外受精専門施設との技術交流により最新医療技術を積極的に取り入れ、 多くの方
の悩みにお答えできるよう努力しております。 内科、 リハビリテーション科部門
では、 関連施設の珠光園とも協力し、 地域の皆さまのかかりつけ医としての
役割をしっかり担えるよう、 職員一同精進しております。
四国こどもとおとなの医療センターの皆さまにはいつも大変お世話いただき
本当に有難うございます。 医療センターは私たちの心の支えです。 今後とも
宜しくお願い申し上げますとともに、 貴施設の益々のご発展を心よりお祈り申
し上げます。 第6号
RSウイルス感染症の
小児血液 ・ 腫瘍内科医長
岩井艶子
Q1 RS ウイルス感染症とはどんな病気ですか?
RS ウイルスの RS は 「Respiratory Syncytial 」 の
ことで、 頭文字をとって RS ウイルスと言います。
秋から冬にかけて流行するかぜの原因となるウイル
スの1つで、 身近に存在するウイルスで、 2 歳まで
にほぼ 100%の子どもが、 少なくとも 1 度は感染す
ると言われています。 何度も感染を繰り返し、 かぜ
症状から重症の肺炎までいろいろな病態を呈しま
す。 RS ウイルス感染症は 9 月頃から流行し、 3 月
頃に落ち着きます。
Q2 RS ウイルス感染症はどんな症状がありますか?
潜伏期間は一般には 4 ~ 6 日間です。 症状は発熱、
鼻水、 咳で、 大人や幼児が感染しても軽い咳や鼻
水などのかぜ症状のみで、 多くは軽症ですが、 時に、
肺炎になることもあります。 1 歳以下、 特に生後 6
カ月以下の乳児では肺炎とか細気管支炎という重
篤な感染症を引き起こすことがあるので注意が必要
です。 重篤になる場合は、 発熱、 鼻汁などのかぜ
症状が数日続いた後に次第に咳がひどくなり、 ゼー
ゼーという喘鳴や呼吸困難症状が出現し、 細気管
支炎や肺炎へと進行します。
Q&A
Q3 病院受診のポイントはどんな症状ですか?
重症化しやすい 1 歳以下の乳児で
①38℃以上の発熱が続く
②呼吸数が多くて浅い呼吸である
③ゼーゼーがあり、痰が詰まるような感じである
④ぐったりして、 哺乳できない
の 4 項目のうち 1 つでもあれば、 病院受診を
お勧めします。
Q4 予防法はありますか? 治療はありますか?
予防のためのワクチンはあり
ませんが、 シナジスという予
防薬があります。 しかし、 シ
ナジス投与の対象は早産児、
慢性肺疾患、 先天性心疾患、
免疫不全状態のお子さんの
みです。 RS ウイルス感染症
に対する有効な治療法はあり
ません。 点滴、 吸入、 吸引、
必要なら酸素投与などの対
症的な治療が中心です。
Q5 RS ウイルスにはどのように感染しますか?
感染ルートは飛沫感染と接触感染です。 飛沫感染は咳とかくしゃみでウイルスが飛
び散って感染します。 接触感染は鼻水などを介してウイルスが手指や日用品 (テー
ブル、 ドアノブ、 おもちゃなど) につき、 それをさわることにより感染します。
一般には兄や姉が軽いかぜで発症し、 RS ウイルス感染症と気づ
かないまま赤ちゃんに接触し、 感染することが多いようです。
Q6 感染しないように、 どんなことに注意したらいいですか?
かぜの原因となるウイルスの 1 つですので、 身近に存在して、 予防することはな
かなか困難です。 周りの人が一般的なかぜの予防策である、 マスク、 手洗い、 ま
たはアルコール製剤による手指消毒をすることは有効です。 また、周りの大人や兄、
姉にかぜ症状がみられるときには、 できるだけ赤ちゃんとの接触を避けることが感
染の予防に繋がります。 有効な治療法がないので、 予防が一番です。
H26 年 10 月 19 日に、 高松市のホテルパールガーデンにて、
香川県児童虐待防止医療ネットワーク事業の研修会を行いました。
育児支援対策室長 小児科 木下あゆみ
当院では、 香川県から委託を受け、 厚生省の 『児童虐待防止医療ネットワーク事業』 を H25 年度
から全国に先駆け実施しております。 香川県の拠点病院として、 虐待防止に関する活動に、 児童相談
所等関係機関とともに協力して取り組んでいます。 また、 香川県内の医療機関同士のネットワークを
作り、 医療従事者向けの啓蒙活動や、 研修会を開催したりすることも大切な業務となっています。
今回の研修会は 『そのケガは事故か虐待か』 というテーマで行いました。
1. 『放射線科医の仕事~撮影指揮 ・ 採証 ・ 画像診断 ・ 捜査協力 ・ 出廷』
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児画像診断部 部長 相原敏則先生
2. 『臨床法医学から見た子ども虐待』
杏林大学医学部法医学教室 教授 佐藤喜宣先生
御高名なお二人の先生にご講演に来ていただき、 実際の事例を踏まえながら、 どういった点に注意
して画像検査や診断をしていくか、 など具体的にお話しいただきました。 また、 不幸にも虐待を受けて
死亡したケースもご紹介いただき、 やはり私たち医療関係者が、 小さな SOS を出している親子を早く
発見し、 支援につなげていくことが、 虐待を予防することに繋がっていくんだと、 改めて感じました。
ショッキングなテーマにもかかわらず、 県内外から医療従事者を中心に、 行政、 福祉、 司法、 警察関係、
教育関係等の方々が 100 名近く参加されました。 皆さんの立場は違えど、 現場で実際虐待が疑われ
る事例を経験したり、 育児困難の親子に遭遇したりして、 日々対応に悩んでいる様子が、 研修後のア
ンケートでもよく分かりました。 「研修会に参加してよかった」 「研修会を定期的に続けてほしい」 と
いった意見もたくさんいただきました。
最近ニュースや新聞で見ない日がないほど、 児童虐待の件数は全国的にも増えています。 特に乳幼
児の重症ケースはまず医療機関を受診することが多いので、 私たち医療従事者が、 子ども虐待を見逃
さないことがとても大事です。 医学的な診察、診断を通して、ものを言わぬ小さな子供の声に耳を傾け、
き ち ん と 支 援 の 場 に つ な げ る こ と が 私 た ち 医 療 者 の 仕 事 だ と 考 え て い ま す。 そ れ が 結 果 的 に
親への支援、 子どもの健やかな発達につながっていくと信じています。
7
こ も れ び 通 信 第6号
看護部より
平成27年3月に看護師就転のための
インターンシップを開催予定 *詳細は当院ホームページをご覧下さい。
春の声捉えて猫の耳動く
わが庭の一列並ぶ葉ぼ たんに
雨の降り 来て光沢の増す
善通寺 小山 盛弘
詫 間 奥田 峰子
善通寺 高橋 四シ子
[交通機関]
ふ れあ い コ ラ ム
七草に二つ欠けたる粥となり 善通寺 内田 正昭
東 北 に居 る長 男 から『おいり』を送 って欲 しいと、メールが来
ました。「又 急 に?」と返 したところ、地 元 のお菓 子 の話 の中 で、
友達が『おいり』を知らなかったので、食べさせてあげたいと言うこ
とでした。讃岐では、嫁入りのときに、『おいり』を配っています。
「炒る」
と、「嫁に入る」をかけている名前だそうです。『讃岐のおいりは幸せのお
菓 子』と言 ってあげてね。と、カラフルで丸 く てかわいい『おいり』と、
小判型の『おいり』を早速送りました。私も久しぶりに買って食べました。
少し幸せな気分になれました。 (地域医療連携係長 岸本美子)
窓外は日本晴れにて穏やかに
看護師走る暮れの病棟
善通寺 内田 孝子
とら
お互いに百歳までと手を握る
友の力の以外に強し 丸 亀 吉光 敬子
【診療時間】
月曜日~金曜日
9:00 ~ 17:00
午前 9:00 ~ 12:30
午後 13:30 ~ 17:00
(一部の診療科を除く)
【休 診 日】
土曜日・日曜日・祝日
年末年始 (12/29 ~ 1/3)
※救急患者は除く
▼善通寺 I.C より車で 5 分
▼JR 土讃線善通寺駅下車
徒歩 25 分
発 行 日 ● 平成 27 年 1 月 1 日
発 行 者 ● 中川 義信
編集委員 ● 梶川 愛一郎
ゆ きき
(一部の診療科を除く)
〒765-8507
善通寺市仙遊町 2-1-1
TEL 0877-62-1000
http://shikokuーmed.jp/
平日 14:00 ~ 20:00
土日祝 11:00 ~ 20:00
春寒し本場の筏に人往来
(再診受付機稼働 8:00 ~)
新年明けましておめでとうございます。四国香川県に移り住んで8ヶ月
が経ちました。四国は温暖な地だと聞いて来ました。雲辺寺付近はスキー
場もあり雪が降るそうですがここ善通寺はとっても暖かく、今のところ昨
年多量に買ってしまったヒートテック肌着の出番はなく、寒がりな私にぴっ
たりな土地だなぁと思っています。これからまだ冬本番の季節が続きます。
冬将軍につきものの「風邪」は予防が第一で、秘訣はうがいと手洗いです。
地域の皆さま、どうかお身体に気をつけてお過ごし下さい。
(看護部長室 副看護部長 貫目志保)
月曜日~金曜日
一般外来
8:30 ~ 12:00
専門外来
午前 8:30 ~ 12:00
午後 12:30 ~ 15:00
火
平成27年1月27日
試験日
一般入学試験
通寺看護学校
書 受 付】1 月 6 日∼ 1 月 15 日 受験生募集 !【願
【問い合わせ】TEL 0877-62-3688 *詳細は学生募集要項参照
*当日消印有効
私たちは
あたたかいこころと
思いやりを持って
いつもみなさまと共に
あゆみます
四国こどもとおとなの医療センター附属 善
理念
【受付時間】
【面会時間】