今につながる漢字の語源

第 1 7 号 (H27.11.20)
文 責 菊 池 篤 志 (所 長 )
写真:ススキ
今につながる漢字の語源
最近、年を重ねてきたせいか細かいことが気になって
しまい、今まで何気なく使ってきたものにどんな意味が
あるのか、ふと調べたくなる衝動に駆られるときがあり
ます。知らない言葉の意味や漢字の語源などが主です。
初めて知るものがあると、自分はまだ若いと思えるから
かもしれませんが…。
先 日 は 、「 教 」 の 語 源 が 知 り た く て 調 べ て み ま し た 。
『×が2つ重なった字』は「こう」と読み、交差とか交流の意味が
あ る そ う で す 。「 子 」 の 上 に あ る の で 、 親 な ど の 立 場 の 人 が 子 に 交 わ
るということになります。交差ですので、一方的な関わりではなく相
互 の 関 わ り に な り ま す 。『 右 側 の つ く り 』 は 「 ぼ く 」 と 読 み 、 棒 を も
って悪いことを注意する象形文字だそうです。つまり、親が善悪を注
意して一方的に教えるという意味のようです。
まとめると、教える側が「善悪や生きるすべを教え込む」という一
方向のベクトルと、教えられる側が「それを主体的に受容する」とい
う双方向のベクトルの意味が含まれるということになります。
今、アクティブ・ラーニングなど、教師側の一方的な教えだけでは
な く、教 え ら れ る 側 の 主 体 的 な 学 び が 注 目 さ れ て い ま す。元 来 、「 教 」
には、そのような意味が含まれていたということになります。漢字の
成り立ち、読み方の変遷には、実に深い意味があることを改めて感じ
る こ と が で き ま し た 。知 り た い と い う 欲 が、さ ら に 強 く な り そ う で す。
面接、正式なノックの回数とは?
今の時期、さまざまな試験・考査が行われていますが、面
接の際にドアをノックするのは、何回が正式なのでしょうか。
プロトコールというマナーの国際基準では、次のようになっている
ようです。
2回 … トイレの在室確認の場合
3回 … 友人・知人・家族などの親しい関係の場合
4回 … 初めて訪れる所や礼儀の必要な相手の場合
欧米では、ビジネスなどの場合、4回を3回に省略してノックする
場合が多く、日本でも、公的な場合のノックは3回となっているよう
です。つまり、3回(4回でも可)が通常、2回はアウトということ
です。