Oracle Customer Snapshot ドコモ・システムズ株式会社 データベース統合によりクラウドサービスのシステム基盤を 強化し、システム構築コストを抑えつつサービス品質と 信頼性を大きく向上 「Oracle Exadata Database Machineを導入し、データベースを統合したことで、個別にデータベースを構築した場合に比べ20 ~ 30%低コストでシステム 基盤を刷新できました。また、Oracle Access Management Suiteを採用したID認証基盤により、 信頼性が高く幅広いユーザーに対応可能なサービスが 実現しました」―ドコモ・システムズ株式会社 クラウド事業部 クラウド開発部 部長 井尻周作氏 ドコモ・システムズは、日本の携帯電話市 場でトップを走り続けるNTTドコモグループ の一員として、主にグループ向け情報システ ムの企画・開発・運用を担ってきた。今や、 モ バイル・コミュニケーションのサービス領域 は、音声やEメールにとどまらない。ドコモグ ループは、生活全般に関わる幅広い領域にお いて、先端技術を活用したさまざまなモバイ ルサービスを次々に打ち出し、ユーザーの 「ス マートライフのパートナー」となることを目指 している。同社は、 それらのビジネスの基盤と なる各種システムの構築・運用などを通じて、 グループを支えている。 その一環として開発したクラウド型企業情 は、経費精算や勤怠管 報システム 「dDREAMS」 理など、 あらゆる業種・業態に共通するオフィ スワークの効率化を実現するシステムであ る。また、スマートフォンやタブレット端末か らも安全に利用できるセキュリティ機能を備 え、 モバイルデバイスを活用したワークスタイ ルにも対応する。2002年にサービスを開始し、 現在ではドコモグループの30社以上の企業で ■ システム概要図 稼動している。NTTグループ全体での採用も 決定し、順次導入が進められている。また数 年前から一般企業へのサービス提供もスター トし、 さらなる普及に向けた取組みを本格化さ せている。 課題 • 従来、サービスを提供してきたドコモグルー プの企業に加え、NTTグループへの導入、さ らに一般企業への積極的なサービス導入 推進を見据え、システム基盤を刷新してパ フォーマンスや安全性、信頼性のさらなる向 上と安定稼動を目指す • システム基盤刷新にあたっては、できる限り コストを抑えた形で最大限の性能強化が得 られるソリューションを選択し、高品質かつ リーズナブルな価格で、さまざまな企業が 利用しやすい柔軟性も兼ね備えた魅力ある サービスを実現する • 上記のミッションをクリアするため、ユー ザー企業の増加に伴う膨大なデータ処理に 耐えうるパフォーマンスを発揮でき、将来の 拡張も容易な大規模データベース基盤を新 たに構築する • あわせて、多くの企業が利用できるサービス にするため、新たに導入するユーザーが、既 存のID体系をそのまま継続して使えるよう に、多種多様なID形式に対応した安全かつ 強固なID認証基盤を、既存のシステムに短期 間・低コストで導入する 導入効果 • 新 た な シ ス テ ム 基 盤 にOracle Exadata Database Machineを採用し、データベース を統合したことで、個別にデータベースを 構築した場合と比較して20 ~ 30%のコス ト削減を実現できた • Oracle Real Application Clustersを 採 用 し てデータベースのクラスタリングをおこな うことにより、高速なスイッチオーバー、 フェイルオーバーを利用した、高い信頼性 を備えるシステム基盤が構築できた • IDフェデレーション(認証連携)やLDAP認 証、SAML認証など、数多くの認証方式に対 応するOracle Access Management Suiteの 導入により、シングルサインオンが可能な ドコモ・システムズ株式会社 クラウド事業部 クラウド開発部 部長 井尻 周作氏 ドコモ・システムズ株式会社 クラウド事業部 クラウド開発部 システム方式担当/DiSH開発担当 担当部長 ドコモ・システムズ株式会社 クラウド事業部 クラウド開発部 開発企画担当/システム方式担当 担当部長 宮本 英典氏 山根 祐介氏 統合ID認証基盤の構築が可能となり、ユー ザー企業がIDを再設定・再発行することな くサービスを利用でき、外部システムや他 社のSaaSと連携できる認証基盤ができた • ディレクトリ・データを抽象化するOracle Virtual Directoryを 採 用 す る こ と で、 個 別 に 構 築 さ れ た 他 社 のSaaS認 証 基 盤 と dDREAMS の柔軟な連携の可能性が広がった • 新システムの本番稼動前に実施した商用試 験で見つかったアプリケーション・レイ ヤーの不具合などに、事前に対処すること で、円滑な切替えと安定運用が実現した • 地理的に離れた2カ所の自社サイト間で、 Oracle Exadata Database Machineに 格 納 されたユーザー企業のデータを常に同期す ることで、万一の被災時のデータロストを 最小限に抑えながら、速やかにデータ復元 がおこなえる環境が実現した オラクル選定理由 Oracle Exadata Database Machineによる データベース統合と、個別にデータベースを 構築するケースを比較した結果、導入後のラ ンニングコストを含め、前者が優位であるこ とを確認。ID認証システムに関しては、複数 社の製品を比較・検討したうえで、機能と コストの両面でもっとも優れていたOracle Access Management Suiteが選定された。 「製品の選定にあたっては、製品固有の認証 プロトコルではなく、標準化プロトコルで実 装されている点も大きなポイントでした」― ドコモ・システムズ株式会社 クラウド事業 部 クラウド開発部 システム方式担当/DiSH 開発担当 担当部長 宮本英典氏 「今後はデータウェアハウス系の自由検索に も用途を拡げていく予定です」―ドコモ・シ ステムズ株式会社 クラウド事業部 クラウド 開発部 開発企画担当/システム方式担当 担 当部長 山根祐介氏 Oracle Customer ・URL:www.docomo-sys.co.jp/ ・業種:Professional Services ・年間売上:448億円(平成27年3月期) ・従業員数:724名(平成27年3月31日現在) 導入プロセス 2013年夏、新システム基盤の構想がスター ト。2014年8月 に オ ラ ク ル 製 品 の 採 用 を 決 定 し、2014年11月 に 初 期 分 が 納 入。2015年 3月から社内の開発部門で商用試験をおこ な い、 同 年5月 にOracle Exadata Database Machineで構築した新システム基盤が稼動 開始。ID認識基盤の本格稼動は2015年夏の 予定。 オラクル製品とサービス • Oracle Exadata Database Machine • Oracle Real Application Clusters • Oracle Access Management Suite • Oracle Virtual Directory (本事例は2015年5月のものです。) 「ドコモグループのITシステムのインフラに 長年携わるなかで、常に先進的な機能・性能 を採り入れ続けるオラクル製品を高く評価 していました。お客様の大切なデータを安 心して格納できると見極めたからこそ、オラ クルを選びました」―ドコモ・システムズ株 式会社 クラウド事業部 クラウド開発部 部長 井尻周作氏 ■ dDREAMS モバイルサービス モバイルを活用したワークスタイル 通常業務が安心してどこでもできる Android, iPhone,iPad 端末に対応 Copyright © 2015, Oracle. All rights reserved. *Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Published July 2015
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