データシート: Oracle Exadata Storage Expansion Rack X6

ORACLE DAT A SHEET
ORACLE EXADATA STORAGE
EXPANSION RACK X6-2
Oracle Exadata Database Machine と Oracle SuperCluster は、オンライン・
トランザクション処理(OLTP)、デーウェアハウジング(DW)、および複
合ワークロードの統合を含む、すべてのデータベース・アプリケーションに
究極のパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。Oracle Exadata
Storage Expansion Rack は、Exadata Database Machine や SuperCluster に
ストレージ容量を追加するための、もっともシンプルで、迅速で、かつ安定
した手段となるよう設計されています。Exadata Database Machine と
SuperCluster の最適な拡張手段である Exadata Storage Expansion Rack は、
大規模なミッション・クリティカル・データベースのビッグデータ要件を満
たすために使用できます。
すべてのデータベースを迅速に導入できるよう設計されたエン
ジニアド・システム
Exadata Database MachineとSuperClusterは、Oracle データベースの実行に必要
なすべてのハードウェアを装備しており、簡単にセットアップできます。データ
ベース・サーバー、ストレージ・サーバー、そしてネットワークは、オラクルの
エキスパートによる構成、調整、およびテストが事前に済んでおり、通常のよう
に、数週間もかけて高パフォーマンス・システムを導入する手間は発生しませ
ん。網羅的でエンドツーエンドなテストを通じ、すべてのコンポーネントがシー
ムレスに連携すること、さらにパフォーマンス上のボトルネックやシステム全体
への単一障害点がないことが確認されています。Exadata Storage Expansion
Rack は、これを次のレベルへと拡張する製品です。
究極のパフォーマンスと大容量
Exadata Storage Expansion Rack を使用すると、Exadata Database Machine、
またはSuperCluster のExadata ストレージの容量と帯域幅を拡張できます。この
製品は、きわめて大規模なデータ格納が必要なデータベース向けに設計されてい
ます。(例:履歴/アーカイブ・データ、バックアップ、ドキュメント、画像、
XML、LOB など)。この拡張ラックでは、LUNやマウント・ポイントの設定がな
いため構成作業もきわめてシンプルです。この拡張ラックは、統合型の
InfiniBand ファブリックを使用してExadata Database Machine、または
SuperClusterに接続されます。お客様は、いくつかの簡単なコマンドを使用し
て、ストレージの構成や追加といった操作をオンラインで完了できます。
Elastic 構成による最高のスケーラビリティと成長性
Exadata Storage Expansion Rackは、これまでになく柔軟に拡張できるようにな
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おもな機能
Exadata Database Machine と
Oracle SuperCluster のストレージ容量
を拡張
• Oracle
Exadata ストレ
ージ・サーバーを収容
• 4台から19台のOracle
• 非圧縮でデータを二重で持った場合、
ラックあたり最大690TB のユーザー・
データ容量を提供
• 最大380基のCPUコア(ストレージ内
でのSQL 処理専用)
• 最 大 486.4TB の Exadata
Smart Flash
Cache
GB/ 秒のInfiniBand を介して、
Exadata Database Machines X6-2およ
びX6-8とSuperClusterに直接接続
• 40
• Hybrid
Columnar Compressionにより、
10~15 倍の圧縮率を実現
• 完全冗長設計により高可用性を実現
おもな利点
• ラックあたり最大475GB/秒の非圧縮
I/O帯域幅(SQL実行時)
• スケールアウト・ストレージ・アーキ
テクチャが事前構成されており、シス
テムの容量とパフォーマンスをオンラ
インで簡単に拡張可能
• アップグレードが簡単で、あらゆるサ
イズのアプリケーションのニーズに対
応可能
Columnar Compression を使用
して、単一ラック内に12ペタバイト以
上のユーザー・データを保存可能
• Hybrid
• 最大18台のExadata
Database Machine
とExadata Storage Expansion Rack を
InfiniBandケーブルで接続して、構成を
スケールアウト可能。InfiniBandスイッ
チを追加すれば、さらに大規模な構成
も構築可能
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りました。X5 から導入された Elastic 構成は、Exadata Storage Expansion Rack
にも適用されます。そのため、Exadata Storage Expansion Rack は最小構成とし
て、4台のストレージ・サーバーからなるQuarter Rack の購入が可能で、最大19
台まで、必要に応じた数のストレージ・サーバーを追加して購入することができ
ます。4台から19台までのストレージ・サーバーを柔軟に追加できるため、アプ
リケーションに合わせた構成が可能です。Exadata Storage Expansion Rack で
は、上位ラックへのアップグレードができるだけでなく、Exadata Database
MachineとSuperClusterとの接続に一貫したビルディング・ブロック方式が使用
されているので、統合型のInfiniBand ファブリックを使用して、システムを任意
のサイズに簡単にスケールアウトできます。Exadata Storage Expansionの
Quarter RackまたはElastic Rackは、Exadata Database MachineのFull Rack、
Half Rack、Quarter RackまたはElastic Rackのほぼすべてのシステムと組合せが
可能です。InfiniBandケーブルと内部スイッチを経由して最大18台のExadata
Database MachineラックまたはExadata Storage Expansion Rack を簡単に接続
できます。それぞれに19台のストレージ・サーバーがある18ラックのExadata構
成は、最大32ぺタバイト(32,832TB) のRAWディスク容量と、6,840CPUコア
(SQL処理専用)が搭載されています。InfiniBandスイッチを追加すれば、さら
に大規模な構成を構築することもできます。
Exadata Database Machine やSuperCluster に新しいExadata Storage Expansion
Rack を接続するごとに、システムのストレージ容量とパフォーマンスは増大し
ます。システムは、単一システム・イメージ・モードで実行することもできます
し、論理的にパーティション化して、複数のデータベースを統合することもでき
ます。Exadata Database Machine、SuperCluster、およびExadata Storage
Expansion Rack を使用すれば、拡張はとても簡単です。自動ストレージ管理
(ASM)により、各Exadata StorageServer のデータはオンラインで動的かつ自
動的に均衡化され、I/O ロードがラック間で均一に保たれるため、すべてのハー
ドウェアをフルに活用し、拡張ラックを構成済み環境に簡単に統合できます。ま
た、ビジネスのサービス・レベル目標を達成するために、I/O Resource Manager
を使用して、システム内のデータベースごとやユーザーごとにI/O 帯域幅を分配
することができます。
大量データ処理のオフロードがもたらす高パフォーマンス
データ量が急増加している昨今、従来型のストレージ・アレイでは、ディスクや
フラッシュからデータベース・サーバーに素早くデータを転送するのが難しく、
CPU が常にビジー状態になりかねません。最新のサーバーには多数のCPU が搭
載され、何十GB、何百GBもの大量のデータを一瞬で処理できます。これは、従
来型のストレージ・アレイ・アーキテクチャでストレージ・コントローラやスト
レージ・ネットワークを利用する場合よりもはるかに高速です。
Exadata Database Machineと SuperCluster のスケールアウト・アーキテクチャ
は、高パフォーマンスとスケーラビリティを提供するだけでなく、大量のデータ
を対象としたSQL 操作をOracle Exadata Storage Server 内にオフロードする独
自のテクノロジーも搭載しています。これは、SQL 処理をExadata Storage
Server にプッシュすることで、ディスクとフラッシュから読み取られたデータの
フィルタリングと処理を、すべてのストレージ・サーバー間で並行して瞬時にお
こなうものです。問合せに直接関連する行や列のみが、データベース・サーバー
に送信されます。
たとえば、3月に$1,000を超える注文をした顧客を特定する問合せを実行した場
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関連サービス
オラクルから利用できるサービスは、以
下のとおりです
• Oracle
Advanced Customer Services
• Oracle
Premier Support for Systems
• Oracle
Platinum Services
• Oracle
Consulting Services
• Oracle
Universityコース
合、Exadataシステムでは、表のスキャン処理がExadataストレージにオフロード
され、$1,000に満たない注文や3月以外の注文がすべて除かれて、関連する顧客
名のみが抽出されます。その結果、データベース・サーバーに転送されるデータ
量は桁違いに少なくなります。これにより、問合せの実行が飛躍的に高速化さ
れ、ボトルネックがなくなり、データベース・サーバーのCPU使用量が大幅に低
減されます。
各Exadata Storage Expansion Rack Storage Serverには、データベース・オフロ
ードに使用されるXeon® x86 プロセッサが2基搭載されており、これらを使用し
てデータベース・サーバーのオフロードがおこなわれます。19台のストレージ・
サーバーがある最大の Exadata Storage Expansion Rackの場合、合計380基のプ
ロセッサ・コアがストレージ・サーバーに搭載されています。Exadata Storage
Server 内のCPU は、データベース・サーバーのCPU がおこなう処理をそのまま
肩代わりするわけではありませんが、グラフィックス・カードが大量の画像処理
を高速化するのと似た要領で、大量のデータ処理を高速化します。
圧縮によるストレージ使用と I/O の最適化
Exadata Storage Serverには、大規模データベースのストレージ・サイズを劇的
に削減するきわめて高度な圧縮機能が備わっています。これをHybrid Columnar
Compression(HCC)と呼びます。Hybrid Columnar Compressionは、データベ
ース表に含まれるデータを整理する革新的な技術です。その名称が示すように、
この技術は行と列の組合せを用いてデータを保管します。このハイブリッドな手
法は、列型の保管時の圧縮というメリットを享受できるだけでなく、列フォーマ
ットのみの場合の性能不足も回避します。
Hybrid Columnar Compressionによって、ExadataはOracleデータベースで最高レ
ベルのデータ圧縮が可能になり、I/Oの低減により、特に分析ワークロードにおい
て大幅なコスト減とパフォーマンスの改善が実現します。データの種類によって
異なるものの、一般にはストレージ使用量を5分の1から20分の1に減らせます。
典型的なケースでは、業界トップクラスの10倍のストレージ節約効果が得られま
す。従来のシステムでは、展開時にCPUを使用するため、高度なデータ圧縮には
パフォーマンスの低下が伴うという難点がありましたが、Exadata Database
Machineでは、展開時のオーバーヘッドをExadataストレージ内の多数のプロセ
ッサにオフロードできるため、Hybrid Columnar Compressionを使用すること
で、ほとんどの分析ワークロードの実行を高速化できます。Hybrid Columnar
Compressionでは、圧縮と分析のパフォーマンスの点で列型での保管によるメリ
ットが得られるほか、単純な列格納のように、ドリルダウン操作(単一行アクセ
ス)によって大幅な速度低下が生じることもありません。
Hybrid Columnar Compressionには、2つのモードがあります。ウェアハウス圧縮
モードは、データウェアハウスなど、ワークロードを大量に読み取る場合に適し
ており、高い分析パフォーマンスを発揮しながら、ストレージを大幅に節約でき
ます。アーカイブ圧縮モードは圧縮率がもっとも高く、ほとんどアクセスされな
いオンラインのデータが対象になります。
OLTP シ ス テ ム で は 、 ア ク テ ィ ブ で は な い 古 い デ ー タ を Hybrid Columnar
Compressionによって圧縮し、アクティブで更新頻度の高い新しいデータを
Advanced Row Compressionによって圧縮することが可能です。Oracle Database
12cでは、個々の表パーティションで使用される圧縮のタイプをオンラインで変
更できます。これは、表にグローバル索引が設定されている場合にも可能なの
で、データが古くなりアクティブでなくなるのに合わせて、異なる圧縮タイプで
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シームレスに階層化をおこなうことができます。
列アクセスのみからのメリットを享受するデータ分析用に、Exadata Smart Flash
Cacheには、レポート作成や分析のための問合せを高速化する独自のアルゴリズ
ムが実装されています。これをExadata Columnar Flash Cacheと呼びます。
Columnar Flash Cacheでは、Hybrid Columnar Compressionによって圧縮された
スキャン頻度の高いデータを、フラッシュ・キャッシュへのロード時に純粋な列
形式に自動的に変換することで、Exadataフラッシュ上でデュアルフォーマット
を実現しています。フラッシュ内の純粋な列データに対するSmart Scanでは、選
択した列のみが読み取られるため、高速で処理され、フラッシュI/Oとストレー
ジ・サーバーのCPU消費量も少なくなります。これにより、レポート作成と分析
のための問合せが高速化され、OLTP形式の単一行参照でも優れたパフォーマン
スが維持されます。
Extreme Flash ストレージ・サーバーがもたらす記録的な I/O
パフォーマンス
Exadata X5で初めて導入されたExtreme Flash(EF)ストレージ・サーバーは、
データベースが最適化されたオールフラッシュ構成のExadata Database Machine
の土台となるものです。Exadata X6では、フラッシュ容量を2倍にすることで、
前世代のEFストレージ・サーバーを強化しています。各EFストレージ・サーバ
ーが最先端のOracle® 3.2 TB NVMe SSDを8台搭載し、EFストレージ・サーバー
あたり25.6TB(raw)のフラッシュ容量を提供します。Extreme Flashストレー
ジ・サーバーが19台あるExadata Storage Expansion Rackには、152基のPCIフラ
ッシュ・ドライブが搭載されており、486.4TBのフラッシュデバイスを提供しま
す。Exadataは、データベース業界ではじめて、3D V-NAND技術に基づいたフラ
ッシュ・ドライブを導入しています。3D V-NANDは、以前のフラッシュと比較し
て、スピード、パワー効率、耐久性を改善するフラッシュ半導体技術の独自のイ
ノベーションです。加えて、Exadataは低速なディスク・コントローラとディレ
クタの介在しない、高速なPCIバス上にフラッシュ・メモリが直接配置されてい
るため、パフォーマンスが大幅に向上します。しかも、Exadataのフラッシュは
最新のNVMe(Non-Volatile Memory Express)フラッシュ・プロトコルを採用
し、きわめて低いI/Oオーバーヘッドを実現しています。
図1:FLASH ACCELERATOR F320 PCIe カード
従来のストレージ・アーキテクチャでは、フラッシュのパフォーマンスが制限さ
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れたり、ボトルネックになったりすることがしばしばあります。それに対し、
Exadataではスケールアウト・ストレージ、InfiniBandネットワーキング、データ
ベース・オフロード、PCIフラッシュを組み合わせることで、きわめて高速なパ
フォーマンスをフラッシュから引き出しています。最大に搭載されたExadata
Storage Expansion Rack X6-2(19台のEFストレージ・サーバーを搭載)は、デ
ータベース・ワークロードの実行において、SQLの分析スキャンで最大475GB/
秒の帯域幅と、ランダム8K読取りで最大940万IOPS、ランダム8K書込みで855万
IOPSを実現します。
これは、従来のストレージ・アレイ・アーキテクチャとは桁違いのパフォーマン
スであり、最新のオールフラッシュ・ストレージ・アレイと比べてもはるかに高
速です。これらはエンドツーエンドでの実際のパフォーマンス数値で、シング
ル・ラックのExadataシステム内で現実的なI/Oサイズに対しSQLワークロードを
実行して計測したものであることを注記しておきます。低レベルのI/Oツールに基
づいた、コンポーネント・レベルの計測結果ではありません。
High Capacity ストレージ・サーバー: 階層型のディスクとフ
ラッシュにより、ディスクと同等のコストでフラッシュのパフ
ォーマンスを実現
Exadata Storage Expansion Rackの2番目のオプションは、Exadata X6-2 High
Capacity(HC)ストレージ・サーバーです。このサーバーは、12台の8TB SAS
ディスク・ドライブ(合計96TBのrawディスク容量)備えています。また、4基
のFlash Accelerator F320 NVMe PCIeカードを搭載し、合計12.8TB(raw)のフ
ラッシュ・メモリを提供します。これらは革新的な3D V-NAND技術を土台として
います。HCストレージ・サーバーのExadataフラッシュは直接フラッシュ・ディ
スクとして使用できますが、ほとんどの場合、ディスクの手前に配置するフラッ
シュ・キャッシュ(Exadata Smart Flash Cache)として構成します。これはキ
ャッシュすることで、フラッシュに直接格納できるサイズよりはるかに大きなデ
ータに対し、フラッシュ・レベルのパフォーマンスが提供されるからです。
Exadata Smart Flash Cacheは、頻繁にアクセスされるデータを自動的にキャッ
シュし、アクセス頻度の低いデータをディスク・ドライブ上に保持します。こ
れにより、フラッシュのパフォーマンスに加えて、ディスクの容量と低コストと
いうメリットが得られます。Exadata Smart Flash Cacheは、データベースのワ
ークロードを把握し、データベースからほとんどアクセスされないデータや、キ
ャッシュ格納するには大きすぎるデータがキャッシュされるのを回避すべきタイ
ミングを判別します。たとえば、バックアップや表のスキャン、すぐに削除され
る一時的な結果によって生じるI/Oはキャッシュされません。自動キャッシュに加
えて、管理者がオプションでSQLディレクティブを指定し、特定の表や索引、パ
ーティションを常にフラッシュ・キャッシュに保持させることもできます。表を
フラッシュ・キャッシュに保持する際、従来のストレージのように、異なる表領
域やファイル、LUNに表を移動する必要はありません。
Exadata Smart Flash Cacheは、マシンの物理フラッシュ容量の何倍にも及ぶデ
ータに対し、フラッシュ・レベルのI/O速度と応答時間を実現することを目的とし
ています。そのために、アクティブ・データをフラッシュに移動し、コールド・
データはディスク上に残します。フラッシュの容量はディスク容量の7分の1未満
ですが、Exadata Smart Flash Cacheでのヒット率が90%を超えることも珍しく
なく、実際のデータベース・ワークロードで98%に達する場合もあります。フラ
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ッシュ・キャッシュのヒット率がこれほど高いのは、Exadata Smart Flash
Cacheが物理フラッシュ・キャッシュの何倍もの有効フラッシュ容量を提供する
からです。たとえば、フル・ラックのExadata Storage Expansion Rack X6-2単体
(19台のHCストレージ・サーバーを搭載)は通常、690TBの有効フラッシュ容
量を備えています。
従来のストレージ・アーキテクチャでは、フラッシュのパフォーマンスが制限さ
れたり、ボトルネックになったりすることしばしばあります。それに対し、
Exadataではスケールアウト・ストレージ、InfiniBandネットワーキング、データ
ベース・オフロード、PCIフラッシュを組み合わせることで、きわめて高速なパ
フォーマンスをフラッシュから引き出しています。Exadata Storage Expansion
Rack X6-2単体(19台のHCストレージ・サーバーを搭載)は、データベース・ワ
ークロードの実行において、SQLの分析スキャンで最大407GB/秒の帯域幅と、ラ
ンダム8K読取りで最大903万IOPS、ランダム8K書込みで779万IOPSを実現しま
す。これは、従来のストレージ・アレイ・アーキテクチャとは桁違いのパフォー
マンスであり、最新のオールフラッシュ・ストレージ・アレイと比べてもはるか
に高速です。これらはエンドツーエンドでの実際のパフォーマンス数値で、シン
グル・ラックのExadataシステム内で現実的なI/Oサイズに対しSQLワークロード
を実行して計測したものであることを注記しておきます。低レベルのI/Oツールに
基づいた、コンポーネント・レベルの計測結果ではありません。
Exadata Smart Flash Cacheでは、Exadata Write Back Flash Cache技術を用い
て、データベース・ブロックの書込みもキャッシュされます。書込みがキャッシ
ュされることにより、大規模なOLTPワークロードやバッチ・ワークロードでの
ディスクのボトルネックがなくなります。書込みがキャッシュされることによ
り、大規模なOLTPワークロードやバッチ・ワークロードでのディスクのボトル
ネックがなくなります。フル・ラックのExadata Storage Expansion Rack X6-2単
体(19台のHCストレージ・サーバーを搭載)におけるフラッシュ書込みでは、
8K書込みを770万 IOPS以上実行できます。Exadataの書込みキャッシュは透過的
で永続性があり、完全に冗長化されています。Exadata Smart Flash CacheのI/O
パフォーマンスは、何千ものディスク・ドライブを備えた多数のエンタープライ
ズ・ディスク・アレイに匹敵します。
OLTPワークロードをさらに高速化するため、Exadata Smart Flash Cacheには、
ログの書込みI/Oのレイテンシを低減する特殊なアルゴリズムも実装されていま
す。これをExadata Smart Flash Loggingと呼びます。ユーザー・トランザクショ
ンや重要なアップデートを実行する際は、ログの書込みレイテンシが大きく影響
します。Smart Flash Loggingは、Exadataストレージのフラッシュ・メモリと
Exadataディスク・コントローラ内の高速RAMメモリを組み合わせたメリットを
生かしてログの平均書込みレイテンシを減らし、他のフラッシュ・ソリューショ
ンで頻繁に起こるレイテンシ・スパイクを回避します。Exadata Smart Flash
LoggingはExadata独自のアルゴリズムです。
Exadataは、フラッシュメーカーによって優れた耐久性をもつよう設計されたエ
ンタープライズ・グレードのフラッシュのみを使用しています。Exadataは、ミ
ッション・クリティカルなワークロードに対応するよう設計されており、2~3年
使用すると性能が劣化したり突然止まったりする一般消費者向けのフラッシュは
使用していません。Exadata X6に採用されているフラッシュは、典型的なデータ
ベースのワークロードに対して8年以上の耐久性が期待できるエンタープライ
ズ・グレードのものです。
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Exadataに実装されているRAM、フラッシュ、ディスク間の自動データ階層化機
能には、他社のフラッシュベース・ソリューションに勝る多大なメリットがあり
ます。サードパーティ製のフラッシュ・カードやフラッシュ・ディスクがデータ
ベース・サーバーで直接使用されている場合、ローカル・フラッシュをサーバー
間で共有することはできないため、フラッシュ内のデータはそのサーバーでしか
使用できません。これではRACを使用することができず、データベースの配置が
単一サーバーのサイズに制限され、データベースのパフォーマンスやスケーラビ
リティ、可用性、統合の面でマイナスになります。単一サーバーにおけるフラッ
シュ・カードなどのコンポーネント障害は、データベース・アクセスのロスにつ
ながる可能性があります。ローカル・フラッシュには、Exadataに搭載されてい
るインテリジェント・フラッシュ・キャッシュやHybrid Columnar Compression
といった機能がなく、管理もはるかに複雑です。
実際の使用経験から、サーバーのローカル・フラッシュ・カードやフラッシュ・
ディスクは完全に故障していなくても機能しなくなることがあり、それがデータ
ベースのハングやパフォーマンス低下、破損につながることがわかっています。
フラッシュ製品は、断続的にハングしたり、パフォーマンス低下を繰り返した
り、電源のオンオフの際にデータが失われたりすることがありますが、こうした
障害が起こっても、フラッシュ製品がオフラインになるようなエラーやアラート
は発生しないのが一般的です。さらに悪いことに、このような問題はノード全体
がハングまたはクラッシュする原因となるオペレーティング・システム内でのハ
ングを引き起こします。Exadataソフトウェアは、パフォーマンスが低下してい
る、あるいは機能しなくなっているフラッシュを自動的に検出してバイパスしま
す。異常な状態が検出されると、ExadataはI/O操作を他のストレージ・サーバー
へ自動的にルーティングします。
多くのストレージ・ベンダーが、既存のストレージ・アレイ・アーキテクチャに
は、フラッシュのパフォーマンスのボトルネックという問題が内在していること
に気付いたため、フラッシュのみの新しいアレイが開発されました。こうしたフ
ラッシュのみのアレイを使用することで、パフォーマンスは従来のアレイに比べ
て向上しましたが、ディスクとフラッシュ間でデータを適切に階層化する機能に
かかるコスト面でのメリットが失われました。したがって、フラッシュのメリッ
トを享受できるデータの合計サイズは、高価なフラッシュのサイズに制限されま
す。Exadata Smart Flash Cacheは通常、物理フラッシュの何倍ものサイズのデ
ータにフラッシュ・レベルのパフォーマンスをもたらします。これは、I/Oアクテ
ィビティが頻繁に発生するアクティブ・データをフラッシュ内に自動的に保持
し、I/Oアクティビティの頻度が低いコールド・データは低コストディスク上に残
すためです。Exadataフラッシュの容量は、データベースとフラッシュ・キャッ
シュの圧縮によってさらに拡張されます。サードパーティ製のフラッシュ・アレ
イは、Exadata Hybrid Columnar Compressionのメリットも享受できません。ま
た、一部のフラッシュ・アレイが提供するデータ重複排除機能は、VDI環境には
きわめて有効ですが、データベースには効果がありません。
Exadataは、一般的なフラッシュのみのアレイよりも大容量なだけでなく、パフ
ォーマンスにも優れています。Exadataでは、完全なInfiniBandベースのスケール
アウトが可能なうえに、高速なPCIフラッシュが使用されています。さらに、デ
ータ負荷の高い操作をストレージにオフロードすることが可能で、アルゴリズム
はデータベースに最適化されています。フラッシュのみのストレージ・アレイで
は、このように統合および最適化されたアーキテクチャを有するExadataのスル
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ープットに太刀打ちできません。
きわめて高速なバックアップとリカバリ
ビッグデータ用途におけるExadata Storage Expansion Rackの強みは、Exadata
Database MachineやSuperClusterのバックアップ先として使用した場合にも発揮
されます。非圧縮データをExadata Storage Expansion Rack 内のミラー・ディス
クに書き込んでバックアップする場合、データベースのフル・バックアップは、
最大27TB/ 時で作成されます。また、増分バックアップを使用した場合は1時間
あたり数百テラバイト、Hybrid Columnar Compression の圧縮データに対して増
分バックアップを使用した場合は1時間あたり数ペタバイトのバックアップが可
能です。Exadata Storage Expansion Rackへのディスク・バックアップは直接使
用可能であり、パフォーマンスが低下することもなく、リストアの必要もありま
せん。これは、Exadata Storage Expansion Rackを使用した場合にのみ得られる
ユニークなメリットです。Exadata Storage Expansion Rack は、Oracle Exadata
Database MachineやOracle SuperCluster のバックアップとリカバリにおいて、
他の方法とは比較にならないほどの高速でシンプルな手段を提供します。
ミッション・クリティカルな高可用性
Exadata Storage Expansion Rackは、最高レベルの可用性を提供できるようにエ
ンジニアリングされています。ディスク、サーバー、ネットワークの障害はもち
ろん、複合的なサイト障害や人的エラーにいたるまで、あらゆるタイプの障害に
ついて対策が講じられています。各Exadata Database Machineには、冗長化され
たInfiniBand ネットワーキング、配電盤(PDU)、電源、データベースやストレ
ージ・サーバーなど、完全に冗長化されたハードウェアが搭載されています。
Oracle RAC は、データベース・サーバーの障害による被害を防ぎます。Oracle
ASM は、ディスクやストレージ・サーバーの障害に備えるためのデータのミラ
ー化を提供します。Oracle RMAN は、ディスクまたはテープへの、きわめて高
速で効率的なバックアップ機能を提供します。オラクルのFlashback テクノロジ
ーを使用すれば、ユーザー・エラーを、データベース・レベル、表レベル、さら
には行レベルで取り消すことができます。またOracle Data Guard を使用する
と 、 2 台 目 の Exadata Database Machine を 使 用 し て 、 Maximum Availability
Architecture(MAA)構成において、データベースのリアルタイム・コピーをリ
モート・サイトで透過的に保管するように構成し、プライマリ・データベースの
障害やサイトレベルの障害に対する備えを完璧なものにできます。MAA構成にお
けるExadata Database Machineはアナリスト企業のIDCによって、少なくとも
99.999%の可用性を提供するシステムとみなされ、HPのIntegrity NonstopやIBM
の z Systems 1とともにIDC AL4フォールト・トレラント市場セグメントに分類さ
れています。
ハードウェアとソフトウェアの深い統合というExadataの原則は、さまざまな面
に現れています。Exadataは独自の方法により、複数の異なる障害環境において
も高性能を確保しています。その1つが計算およびストレージ・サーバーの障害
の瞬時検出です。Exadata以外のプラットフォームでは、サーバー障害の検出時
にタイムアウトまで長時間待たされるため、さらなるアプリケーションの停止に
もつながります。ExadataはInfiniBandで統合された利点を活用し、問題のサーバ
ーがどのネットワークパスからもつながらないことをきわめて速やかに特定し
1 Peter Rutten、Lloyd Cohen「Worldwide Fault-Tolerant Servers Marcket Shares, 2014: Vendors Are Hearing the Customer ― More Bold Moves Needed to Grow
the Segment」、IDC、2015 年 10 月
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て、クラスタからの障害サーバーの切離しを直ちに開始することができます。そ
の全作業は2秒以下で完了し、潜在的なアプリケーション停止の排除につながり
ます。
ディスクやフラッシュ・ドライブでは、障害セクタの自己回復、ファームウェア
の再起動、あるいはウェア・レべリングに起因する、レイテンシのきわめて高い
I/Oが発生することがあります。こうした時間の長いI/O操作は、ミッション・ク
リティカルなOLTPデータベースに失速を招く可能性があります。Exadata I/O
Latency Cappingによって、Oracle Exadata Storage Serverソフトウェアは、読
取りI/O操作が予測以上に長すぎる場合、このI/O操作を自動的に、ASMでミラー
化したデータのコピーに誘導します。同様に、高レイテンシ書込みI/O操作も自動
的に、書込み中の値を削除しつつ正常なフラッシュ・ドライブに誘導します。も
しディスクに障害が発生したら、ASMはそのディスク内のデータに対し、リバラ
ンス操作を実行します。Exadata Storage Serverソフトウェアは、ストレージ・
サーバー間でデータを移動する際、アプリケーションのパフォーマンスを維持し
続けるために、フラッシュ・キャッシュ・ポピュレーションとストレージ・イン
デックスを保存することで、先進的なリバランスをおこないます。
Exadata Database Machine と Exadata Storage Expansion Rack は市場をリード
する製品となっており、さまざまなリーディング企業が、銀行間資金振替、オン
ライン証券取引、リアルタイム・コール・トラッキング、Webベース小売システ
ムなどの最重要アプリケーションにこの製品を導入しています。ミッション・ク
リティカルな可用性は、OLTPワークロードだけでなく、ウェアハウジングや分
析処理にも提供されます。
最高レベルのサービス
オラクルでは、Exadataファミリーの製品に対する包括的なサポート・サービス
を提供しています。これには、365日24時間対応のハードウェア・サービス、シ
ステム監視、ソフトウェアのインストールと構成、およびその他の標準/カスタ
ム・ソリューションが含まれます。
その中でも特に貴重なのが、オラクルのエンジニアド・システムでのみ利用でき
る、Oracle Platinum Services です。Platinum Servicesでは、障害監視、迅速なレ
スポンス、開発チームへの優先的なサポート依頼といったサービスが提供されま
す。また、Platinum Servicesでは、ソフトウェアのメンテナンス、パッチ適用は、
オラクルのエンジニアによってリモートで実行されます。Platinum Services は、
Oracleデータベースを含むエンジニアド・システム内のすべてのハードウェアとソ
フトウェアに対し、かつてない高レベルのサポートを提供します。なお、Platinum
Services は、Exadataを使用中のお客様には追加費用なしで提供されます。
IT の敏捷性
Exadataは、ストレージ、サーバー、内部ネットワークなどを含むデータベース
を実行するための完全なシステムです。従来型のデータベース・システムの管理
は、データベース・チーム、ストレージ・チーム、システム管理チームといった
ように、コンポーネントごとの管理チームに分けられるのが普通です。一方、
Exadataシステムは、1つの統合されたデータベース・マシン管理チームによっ
て管理されるのが一般的です。データベース・マシン管理者は、ストレージ・リ
ソースを含み、Exadata Database Machine 内のリソースをすべて完全に制御で
きます。新しいデータベース配置や構成の変更はデータベース・マシン管理者が
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ORACLE DAT A SHEET
実装できるので、仕事が山積みになり、優先順位が異なる他のコンポーネント管
理チームと調整する必要はありません。データベース・マシン管理者は、コンポ
ーネント・チーム全体の調整、または低レベルの構成の問題のチューニングや優
先順位付けではなく、アプリケーションとビジネスに固有の機能強化に集中でき
ます。
劇的なコストの低減
Exadata Database Machineでは、卓越したパフォーマンス、大容量のストレー
ジ、独自の圧縮機能が実現されているため、非常に大規模な従来型のハードウェ
ア・システムを必要とするワークロードを、はるかに小規模なExadataシステム
で実行できます。Exadataシステムに配置されたアプリケーションに必要なハー
ドウェアは、多くの場合、従来型システムの2分の1から4分の1に削減されます。
Exadataには、大規模なデータ・セット向けに大量のRAM、フラッシュおよびデ
ィスク容量が用意されています。フル・ラックのExadataに搭載されたRAW ディ
スク・ストレージは1.8ぺタバイトを超え、フラッシュ・ストレージ(RAW)は
最大486.4TBに達します。加えて多くの場合、Hybrid Columnar Compressionに
より、ストレージやメモリの容量が10倍に拡張されます。ディスク層やストレー
ジ層やメモリ層全体でアクティブ・データをインテリジェントに移動すること
で、Exadataは、最高のパフォーマンスと低コストを同時に実現しています。
Exadata には、多数のデータベースを統合する独自の機能があり、単一のクラウ
ド・プラットフォームで複数のワークロードをサポートできます。高性能
OLTP、分析、バッチ、レポート作成、バックアップのすべてを、複数のデータ
ベース内において、その全体を使い、優れたパフォーマンスで同時に実行できま
す。Exadataに非常に多数のデータベースとワークロードを統合できるのは、
Exadataのパフォーマンスと容量が卓越しているためです。データベースを
Exadataに統合することにより、システムのハードウェア・コストやソフトウェ
ア・コストを節約でき、継続的な運用コストも大幅に低減できます。
Exadata Database Machine 構成の統一性は、大幅なコスト節約につながりま
す。Exadataでは、テクノロジーだけでなく、統合、テスト、ハードニング、チ
ューニング、サポートも標準化されます。Exadataシステムは、従来型のシステ
ムに比べて、はるかに迅速に、格段に少ない労力で配置できます。低レベルのチ
ューニングや統合、メンテナンスは低減されるか、なくなってしまいます。すべ
てのExadataユーザーが、何千にも及ぶその他のユーザーや、オラクルの内部構
成と同一の構成を実行するため、問題が発生する可能性はほとんどなく、問題の
解決も迅速かつ簡単で、運用コストと停止時間のコストの両方を低減できます。
ビジネスにおける Exadata のメリット
卓越したパフォーマンス、可用性およびセキュリティ、そしてオンプレミスとク
ラウドを通じてのセットアップの融通性という運用上のメリットのほかに、
Exadataは、ビジネス面でも直接利益をもたらします。
システム構成、チューニングおよびテストに必要な時間が大幅に短縮されるた
め、新しいビジネス・アプリケーションを市場に投入するまでの時間もExadata
だと短くなります。
配置時間が数カ月から数日に短縮され、稼働後に、システム・レベルで予期しな
い問題が発生するリスクも圧倒的に低くなります。新しいアプリケーションを配
置すると、一般的に予期していなかった方法でアプリケーションが使用され、パ
フォーマンスの問題が発生します。Exadataでは、大規模なI/O やネットワーク、
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ORACLE DAT A SHEET
演算スループットにより、不測のワークロードが原因の急上昇が緩和され、ミッ
ション・クリティカルなワークロードの応答時間が遅くなることはありません。
総合的に、Exadataがアプリケーションの配置を高速化し、リスクを低減して、
企業によるイノベーションの加速を可能にします。
Exadataの優れたパフォーマンスと大容量のメモリおよびフラッシュにより、ユ
ーザー応答時間が大幅に改善されるため、従業員の生産性と顧客満足度が向上し
ます。ユーザーは、有益な作業により多くの時間を費やすことができ、システム
の応答を待つ時間がこれまでより短くなります。
Exadataの卓越したパフォーマンスは、ビジネス効率を高めるだけではありませ
ん。ビジネス・ユーザーが、より賢明な判断を下し、成長の機会を見つけて、コ
ストを低減できるようになります。ユーザーはリアルタイムでデータを分析し
て、さまざまな可能性を探り、これを短時間で何度も繰り返し、より適切な解決
策を探すことができます。Exadataでは、次のことが可能です。
・リアルタイムでのビジネス・データ分析
・決算処理の高速化
・より優れた資金計画および予算編成
・より効果的で迅速な予測
結論
Exadataが提供する完全に統合されたデータベース・プラットフォームには、最
新のハードウェア・テクノロジーと独自のソフトウェアが搭載されており、卓越
したパフォーマンスと可用性、セキュリティを実現しています。これが、コスト
の節約、管理のしやすさ、サポートの拡大と相まって、ビジネスの敏捷性と効率
の向上につながります。Exadataで得られるものを考えれば、この製品が、
Oracleデータベースを実行するための新しいグローバル・スタンダードであるの
は当然です―オンプレミスであろうと、Oracle Public Cloudであろうか、どち
らであってもです。。
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EXADATA STORAGE EXPANSION RACK X6-2 おもな能力と性能メトリック
メトリック
ストレージ・サーバーの台数
Quarter Rack
Quarter Rack
Single Server
Single Server
Max Configuration
Max Configuration
HC1
EF1
HC
EF
HC
EF
4
4
1
1
19
19
86 GB/秒
100 GB/秒
21 GB/秒
25 GB/秒
407 GB/秒
475 GB/秒
1,900,000
1,980,000
475,000
495,000
9,025,000
9,405,000
1,640,000
1,800,000
410,000
450,000
7,790,000
8,550,000
51.2 TB
102.4 TB
12.8 TB
25.6 TB
243.2 TB
486.4 TB
Flash Metrics
最大SQLフラッシュ帯域幅2
最大SQLフラッシュ読取り
IOPS3
最大SQLフラッシュ書込み
IOPS4
PCIフラッシュ容量(raw)5
Disk Metrics
最大SQLディスク帯域幅2
7.2 GB/秒
N/A
1.8 GB/秒
N/A
34 GB/秒
N/A
最大SQLディスクIOPS3
10,000
N/A
2,600
N/A
49,000
N/A
ハードディスク容量(raw)5
384 TB
N/A
96 TB
N/A
1,824 TB
N/A
ディスクデータ容量(usable)
標準冗長性6
145.2 TB
37.2 TB
36.3 TB
9.3 TB
689.8 TB
176.5 TB
ディスクデータ容量(usable)
高冗長性
113.9 TB
29.1 TB
28.5 TB
7.3 TB
541.1 TB
138.4 TB
7 TB/時
8 TB/時
1.7 TB/時
2.0 TB/時
32 TB/時
38 TB/時
Combined Metrics
最大データロード性能7
実際のシステム・パフォーマンスはアプリケーションによって異なります
1
EF = Extreme Flash; HC = High Capacity
2
帯域幅は、データの圧縮がないと仮定した場合に、SQLを実行して達成された物理スキャンのピーク帯域幅になります。圧縮されると有効なユーザー・データ
の帯域幅が高くなります。
3
SQL 実行時のサイズ 8K の I/O リクエストに基づいています。I/O サイズはFlash IOPS に大きく影響することに注意してください。その他は、それより小さ
いI/O に基づくIOPSとしており、データベースと関連はありません。
4
SQL 実行時のサイズ8 KのI/Oリクエストに基づいています。フラッシュの書込みI/Oは、ASMミラー化後のストレージ・サーバーで測定されています。通常
は、冗長性を維持するため、複数のストレージI/Oが発行されます。
5
RAW 容量は、標準ディスク・ドライブで、1GB=10 億バイトで算出されています。
6
有効容量は、領域に通常使用される2の累乗(1TB=1024*1024*1024*1024 バイト)で算出されています。この容量は、ドライブ故障からの回復、DBFSディス
ク・グループ、OS images and binariesなど、 ASM冗長性に必要なスペースを考慮した上で、データベース作成に利用可能な実際のスペースです
7
ロード率は通常、I/Oではなく、データベース・サーバーのCPU によって制限されます。データロード性能は、ロード方法、インデックス、データ・タイプ、
圧縮、およびパーティショニングによって変わります。
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EXADATA STORAGE EXPANSION RACK X6-2 ハードウェア
Quarter Rack
4x Exadata Storage Servers X6-2:
・SQL処理用のCPU 80コア
・48 x 8TBのHigh Capacityドライブと16 x 3.2TBのHC Quarter Rack用 NVMe PCIフラッシュ・カード。または 32 x 3.2TBのEF Quarter Rack用NVMe PCI
フラッシュ・ドライブ
・3×36 ポートQDR(40Gb/秒) InfiniBandスイッチ
その他のハードウェア・コンポーネント:
・42Uラック
・Database Machineのサーバーへの管理目的接続用のイーサネット・スイッチ
・2×冗長配電盤(PDU)
付属のスペア・キット:
・1×3.2TBのNVMe PCIフラッシュ・カードと1×8TBのHigh Capacityディスク、または
・1×3.2TBのNVMe PCIフラッシュ・ドライブ
EXADATA STORAGE EXPANSION RACK X6-2 接続とアップグレード
Exadata Database Machine への接続
内 蔵 の InfiniBand フ ァ ブ リ ッ ク を 介 し て 、 最 大 18 台 の Exadata Database
Machine ラックもしくは、Exadata Storage Expansion Rackを接続可能。
より大規模な構成は、外部InfiniBand スイッチで構築が可能。
V2、 X2、 X3、 X4、 X5または X6のどの世代のハードウェアとも任意の組み
合わせでラックを接続することが可能
アップグレード可能性
最初にQuarter Rackを導入した後、HC、EF、またはHCとEFストレージの組
合わせを追加する場合は、一度に1台ずつ増やすことも、最大構成(ストレー
ジ・サーバー19台)までのうち、必要な数だけ増やすこともできます。
アップグレードには以下のハードウェア・コンポーネントが含まれます。:
・InfiniBandおよびイーサネットケーブルのすべてのコンポーネントを接続す
るケーブルとアダプタ。
・12 x 8TBのHigh Capacity ドライブと、4 x 3.2TBの追加した各HCストレー
ジ・サーバー用NVMe PCIフラッシュ・カード
・または8 x 3.2TBの追加した各EFストレージ・サーバー用NVMe PCIフラッ
シュ・ドライブ
アップグレード・サポート・サービス:
ハードウェアのインストールとソフトウェアの構成
EXADATA STORAGE EXPANSION RACK X6-2 サポート・サービス
コンポーネント
・ハードウェア保証:1年間、通常営業時間内(月~金の午前8時から午後5時まで)に4 時間のWeb/ 電話対応、2営業日のオンサイト対応/パーツ交換
・ Oracle Premier Support for Systems : Oracle Linux およ び Solaris のサ ポー トと 、 24 時 間 365 日 、 2 時間 の オン サイ ト・ ハー ド ウェ ア・ サー ビス 対応
(サービス・センターへの距離による)
・Oracle Premier Support for Operating Systems
・Oracle Customer Data and Device Retention
・システム・インストール・サービス
・ソフトウェア構成サービス
・Oracle Platinum Services
・Business Critical Service for Systems
・Oracle Exadata Start-Up Pack
・システム・アップグレード・サポート・サービス(ハードウェアのインストールとソフトウェアの構成を含む)
・Oracle Auto Service Request(ASR)
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EXADATA STORAGE EXPANSION RACK X6-2 環境仕様
メトリック
Quarter Rack
ストレージ・サーバーの台数
4
高さ
幅
奥行
騒音(動作時)
Single Server
Max Configuration
1
19
・78.66 インチ(1,998 mm)
・23.62 インチ(600 mm)
・47.24 インチ(1,200 mm)
8.4 B
7.8 B
8.5 B
High Capacityディスクを使用した環境
重量
最大消費電力
標準消費電力1
最大使用時の冷却能力
標準使用時の冷却能力
最大使用時のエアフロー2
標準使用時のエアフロー2
847.5 ポンド(384.4kg)
73.0 ポンド(33.1 kg)
1937.5 ポンド(878.8 kg)
3.6 kW(3.7 kVA)
2.5 kW(2.6 kVA)
0.6 kW(0.6 kVA)
0.4 kW(0.4 kVA)
12.4 kW(12.7 kVA)
8.7 kW(8.9 kVA)
12,239 BTU/時
12,913 kJ/時
8,568 BTU/時
9,039 kJ/時
2,006BTU/時
2,117 kJ/時
1,404 BTU/時
1,482 kJ/時
42,334 BTU/時
44,663 kJ/時
29,634 BTU/時
31,264 kJ/時
567 CFM
397 CFM
93 CFM
65 CFM
1960 CFM
1372 CFM
Extreme Flash ドライブを使用した環境
重量
最大消費電力
標準消費電力1
最大使用時の冷却能力
標準使用時の冷却能力
最大使用時のエアフロー2
標準使用時のエアフロー2
803.5 ポンド(364.5 kg)
62.0 ポンド(28.1 kg)
1728.5 ポンド(784.0 kg)
3.4 kW(3.5 kVA)
2.4 kW(2.4 kVA)
0.5 kW(0.6 kVA)
0.4 kW(0.4 kVA)
11.6 kW(11.9 kVA)
8.1 kW(8.3 kVA)
11,680 BTU/時
12,322 kJ/時
8,176 BTU/時
8,626 kJ/時
1,866 BTU/時
1,969 kJ/時
1,307 BTU/時
1,378 kJ/時
39,676 BTU/時
41,859 kJ/時
27,773 BTU/時
29,301 kJ/時
541 CFM
379 CFM
86 CFM
60 CFM
1837 CFM
1286 CFM
動作時高度:最大3,048m(高度900m以上では300m上昇するごとに周囲温度が1℃低下)
準拠規格3
・安全性:UL/CSA 60950-1、EN 60950-1、IEC 60950-1 CB Scheme(各国の規定に準拠)
・RFI/EMI:EN55022、EN61000-3-11、EN61000-3-12
・イミュニティ:EN 55024
・排出量とイミュニティ:EN300 386
認定規格3
・北米(NRTL)、欧州連合(EU)、International CB Scheme、BSMI(台湾)、C-Tick(オーストラリア)、CCC(PRC)、MSIP(韓国)、
CU EAC(関税同盟)、VCCI(日本)
EU指令3
・2006/95/EC低電圧指令、2004/108/EC EMC指令、2011/65/EU RoHS指令、2012/19/EU WEEE指令
1
標準消費電力は、アプリケーションの負荷によって変わります。
2
エアフローは前面から背面へと流れる必要があります。
3
参照されている準拠規格と認定規格はすべて、本データシートの執筆時点での正式な最新版です。その他の国の準拠規格/認定規格が適用される場合もありま
す。準拠規格や認定規格の遵守はコンポーネント・レベルで実現されている場合があります。
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ORACLE DAT A SHEET
おもな機能と特徴
Exadata and Database Software の機能 – 検索系
・自動的にデータ・スキャンを並列処理しストレージへオフロード
・「where」句に基づいたストレージの Rows フィルター
・選択された列(columns)に基づいたストレージの Rows フィルター
・JSON and XML のオフロード
・Join with other Table に基づいたストレージの Rows フィルター
・ハイブリッド列圧縮
・ストレージ・インデックス・データ・スキッピング
・ユーザー、クエリー、サービス、DB 等による I/O リソース管理
・フラッシュ・キャッシュの列フォーマットへの自動移動
・テーブル・スキャンのためのスマート・フラッシュ・キャッシング
・インデックス・ファスト・フル・スキャンのオフロード
・暗号化データのスマート・スキャンのオフロード(FIPS 準拠)
・LOBs および CLOBs のストレージ・オフロード
・min/max オペレーションのためのストレージ・オフロード
・データ・マイニング・オフロード
・Active InfiniBand 通信
・ストレージ CPU がビジーな場合の DB サーバーへのリバース・オフロード
・フラッシュ・キャッシュの自動データ圧縮
・JSON and XML 分析照会のオフロード
Exadata and Database Software 機能 – OLTP
・Database を意識した PCI フラッシュ
・Exadata スマート・フラッシュ・キャッシング
・Exadata スマート・フラッシュ・ロギング
・ライトバックフラッシュ・キャッシュ
・QOS を保証するための DB、ユーザー、またはワークロードによる I/O 優先度決定
・Exafusion Direct-to-Wire Protocol
・ネットワークリソース管理
・Exachk フル・スタック検証
・フル・スタック・セキュリティ・スキャン
・待ち時間 I/O を最小限にするための NVMe フラッシュ・インタフェース
・データベース scoped security
・フラッシュ・キャッシュ上のデータを保持する Cell-to-Cell リバランス
・ディスクとフラッシュの安全なデータ消去
・Oracle VM with SRIOV
・InfiniBand パーティション
・高速データ・ファイル作成
・InfiniBand の Active Bonding
・Smart Fusion Block Transfer
・VLAN 作成
・データベースごとの最小・最大フラッシュ・サイズの設定
Exadata and Database Software 機能 – 高可用性
・ノードまたはセルの故障の即時検出
・インメモリ・フォールト・トレランス
・ディスクまたはフラッシュの I/O エラーに対する秒以下でのフェイルオーバー
・バックアップのストレージ・サーバーへのオフロード
・Exadata データ検証(H.A.R.D.)
・重要ファイルのリバランスの優先付け
・自動ハード・ディスクの scrub and repair
・ドライブの間違ったドライブ・エラーを排除する電源サイクル
・予測エラー・ディスク読み込みの回避
・セル・ソフトウェアの透過的リスタート
・フラッシュとディスクのライフサイクル管理アラート
・性能低下ドライブの一時的な使用制限
・ミラー・サーバーのダウン時のシャットダウン防止
・安定していないネットワーク・リンクの検出と切り離し
・リバランス時のストレージ・インデックスの保持
・自動ディスクscrub and repair
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ORACLE DAT A SHEET
管理性機能
・ILOM
・Oracle Enterprise Manager Exadata プラグイン
・Active AWR(エンド・トゥ・エンド監視のためのストレージ統計を含む)
・Ethernet 接続の IPv6 サポート
・Capacity on Demand
・Trusted Partitions for Oracle Virtual Machine
・VLAN 対応
・Oracle Exadata Deployment Assistant
・Separate Management Switch and Connectivity
・リモート・サーバーからの Exacli コマンド・ライン・マネジメント
・ストレージ・サーバーの cellcli コマンド・ライン・マネジメント
・DCLI distributed command lineの自動化ツール
Oracle Database Software(別売)
データベース・サーバー: Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition と Oracle Database 12c Enterprise Edition。
Oracle Real Application Clusters、Oracle Partitioning、Oracle Multitenant、Oracle Active Data Guard 等のオラクル・データベース・オプション。機能のサポー
トについては、リリース別のマニュアルをご参照ください。
ストレージ・サーバー:
Oracle Exadata Storage Server Software。 ライセンスはシステム間で、または新システムへ転用可能です
Oracle Software (同梱):
データベース・サーバー: Oracle Linux 6 Update 7 (Unbreakable Enterprise Kernel 2使用)。
Reliable Datagram Sockets (RDS) OpenFabrics Enterprise Distribution (OFED)に基づきExadata Storage Servers と Oracle Database 間での通信に使用される
Zero-loss Zero-copy Datagram プロトコル (ZDP) InfiniBand プロトコル。
お問い合わせ
Oracle Exadata Database Machineについて、詳しくはOracle.com/jp/exadata を参照するか、
0120-155-096(Oracle Direct)でオラクルの担当者にお問い合わせください。
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Devices の商標または登録商標です。UNIX は、Open Company グループ からライセンスを受けた登録商標です。 0316
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