思い出の九州一周マイカー縦断 今回の旅行は、以前から夫婦で温めていた計画で、人生の区切りである定年を機会に桜前線と伴に九州を南から北へゆっ くりと温泉に浸かりノンビリと旅をしながら九州を堪能したいとの思いからでした。マイカーをフェリーに積み込んで志布志を起点に 青島⇒霧島⇒鹿児島の城山⇒指宿⇒人吉⇒天草⇒雲仙⇒嬉野(2 泊)⇒平戸⇒福岡⇒阿蘇⇒湯布院⇒別府まで 廻り、大分から神戸へ帰港すると云うもので、フェリー2 泊で計 16 泊の計画となりました。毎日が新しい発見の旅でしたがここで は特に印象に残った事柄をピックアップしたいと思います。 都井岬の野生馬。当日は生憎の小雨で、パンフレットのような野生馬が太平洋をバックとは行きませんでしたが、野生馬の各 群れが丘でノンビリと草を食べており、人間が近寄っても怖がる様子もなく、穏やかそのもの。愛らしい姿に感動ものです。その御 崎馬の生態と歴史についてはビジターセンターでの説明は外せません。 日南海岸の小高い丘の上にあるのが「サンメッセ日南」。ここに、高さ 5.5 ㍍の 7 体のモアイ像があり、右から 2 番目のモアイ 像を触ると金運、左から 3 番目は恋愛運が上昇すると言われているそうです。近くで見る像はなかなかの迫力です。夫婦で願 いを込めて、2番目のモアイをしっかり撫でてきました。 知覧の武家屋敷。知覧の武家屋敷、生け垣と石垣の美しさが何とも云えない落ち着いた雰囲気の町並みです。時代を超 え、江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に囚われます。とある武家屋敷のオーナーとお話する機会がありました。何と 10 年 程前まで私の近所で開院していた方でした。そんな縁で、厚かましくもお宅に上げて頂き、屋敷の構造や歴史を説明して頂いた り、おまけに家内は梅酒をごちそうになったり大変お世話になりました。その中の会話『晴れた日は母ヶ岳を借景にして庭を眺め ている』とのお話。当日は小雨でお庭だけ拝見となりましたが、確かに晴れた日の山をバックにしたお庭は・・・優雅ですよね。 指宿の砂風呂。生まれて初めての砂風呂。背中がポカポカ、じっくりと体が温まり疲れも飛んで行くようで、何とも至福の至り です。モデルがイマイチですが、ご容赦願います。 九州の風景は、雄大でもあり、心打つ美しさも多々ありますね。まずは、薩摩半島南端の長崎鼻。優雅な姿の開聞岳と 東シナ海を眼前に一望出来、雄大な気分に浸れます。それと、水俣の湯の児温泉で見た、八代海に浮かぶ天草の島々の間 に沈む夕日はホントに綺麗でした。 長崎は、今回の旅でもっとも楽しみにしていた場所の一つでした。長崎の初めての印象は、神戸の山側と海側の両方を圧 縮した様な感じで、出島から眼鏡橋、唐人屋敷とオランダ坂と孔子廟にグラバー邸とけっこう近場にあり一日で回れる距離です。 何れの場所も、歴史がみっちりと詰まった町並みで幕末時代を想像しながら歩けます。 出島、鎖国時代に外国人が居留するために作られた埋立地でしたが、今は古い建物を移築していますが結構見場所が盛り だくさんです。眼鏡橋、1634 年に興福寺の住職が作った日本初の石橋だそうです。当時のお坊さんは、何でも出来るオールマ イティーだったのですね。オランダ坂、オランダさんが通る道が云われらしいですが、結構勾配のある坂です。あと、幕末の話には欠 かせないグラバー亭と明治時代に建てられた孔子廟などロマンを感じます 長崎ハウステンボス、中世のオランダの町並みとお花畑の美しさを楽しみにしていました。お花はまだ咲き始めでしたが、雰囲 気、景色、パレードに十分堪能した一日でした。 長崎長串山公園のツツジが九十九島をバックに写る風景には素晴らしい。残念なことに当日は薄曇り・・・ 佐賀空港の近く、水郷で城下町でもある柳川市。新緑映えるこの時期。早速、目当ての「どんこ舟」に乗り込み堀めぐり。途 中の船中屈みながらの橋くぐりもまた一興です。船頭さんが名所、見所などいろいろと説明してくれたり、おまけに民謡までも聴か せてくれます。柳川で思い出すのは『柳川鍋(どじょう鍋)』ですが、ここの名物は、ウナギのせいろ蒸しと船頭さんに聞いてびっく り。船頭さんお勧めの若松屋の上せいろはおいしかったな~。それと柳川おひな様の豪華なさげもん、初めて見ました。 別府も初めての場所。地獄めぐりと高崎山のお猿さんは外せません。地獄の種類が、血の池地獄、海地獄、鬼石坊主地獄、 山地獄、かまど地獄、竜巻地獄、鬼山地獄、白池地獄―と8カ所の地獄がありますが、2 時間ほどで廻れます 。見応えがあり ますよね。(写真は写りの良い6枚です) 最後に別府の町が一望出来る鶴見岳へロープウェイで登りました。山頂の遊歩道は整備されており、御利益があるようにと、 七福神巡りをしてきました。 下山後は別府と大分港の中間にある野猿の生息地、高崎山。現在約 1200 頭の ニホンザルが生息し、2 つのグループに分 かれて生息しているそうです。お姉さんの説明では、猿のエサやり時に猿が人の股の下を通ると良いことがあるそうで、チャレンジ。 なんと、妻の方に6匹が通過しました。 高崎山堪能後もフェリーの時間が十分にあったので、また別府へUターン。ひょうたん温泉でゆっくりと過ごすことにしました。 温泉の横には、温度の高い源泉を冷やすため、竹製温泉冷却装置「湯雨竹」で適温にするそうです。また、温泉施設も様々 な種類の温泉があり、ゆっくりとくつろげます。温泉で過ごしたあとは、フェリー乗船のため大分港へ。今回の長旅もこれで終わりと なりましたが、再度、日程を短くしたフェリーで行く九州の旅を考えています。 最後に、さんふらわあトラベル様には、今回の旅行のプランニングやお手配と大変お世話になりました。記念すべき定年旅行と なりました。有難うございました。
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