あすあま通信

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U S A M A PA PE R
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あすあま通 信
「まち・ひと・しごと」創生総合戦略策定の様子をお届け!
8 回の会議を重ね、計画作りが明確になってきました。
チームで創り上げた「ループ図」を中心にご紹介します。
価値・ブランド力向上⇒外貨獲得⇒地元
に更に話し合いを深め、どこに働きかけ
への還元⇒一次産業の活性化》という好
ていくと好循環が生まれるのかを、具体
3月にスタートした「明日の海士をつ
循環ができるのでは?という連想から生
的な取組と併せて考えていきます。
くる会(通称 : あすあま会)」は、6月2
まれました。また、島前高校も《少子化
1日の会議で8回目となりました。民間・
⇒高校入学者の減少⇒先生の減少⇒教育
行政の区別なく、建築業から福祉・教育
の魅力低下⇒入学者数の減少》の悪循環
まで多様な職種のメンバーが2050年
を断ち切るため、《教育の魅力化/島外
ザーの枝廣淳子さんに教えてもらいなが
の理想の海士の姿を話し合っています。
の生徒募集》を進めてきました。
ら、たくさんのループ図を作り、それを一
会の中では、将来の海士に影響を与えそ
今後は会議で創り上げたループ図を元
これまでの活動
うな要因や関係性を分かりやすく表現す
るためにループ図を創り上げました。
この「ループ図」というのは、色々な
つながりを見えやすくしたものです。今
の海士を創り上げてきた先輩方も、つな
がり創りを意識して町づくりを進めてき
ました。例えば、新冷凍技術であるCA
Sシステムの導入は《魚価の低迷⇒儲か
らない漁業⇒一次産業の活力低下》とい
う悪循環の状況に対して、《いつでも新
鮮な海産物⇒相場価格からの脱却⇒付加
海士町のループ図
ループ図とは
物事を広く深い視点で分析する「システム
思 考」と い う 手 法 の 一 つ で す。ア ド バ イ
枚にまとめたものが下の図になります。
活動の進捗 視察(湯布院∼黒川)
今回、まちづくりのヒントを得るべく、九州の湯布院
(由 布 市)・黒 川(南 小 国 町)へ の 視 察 を 行 い ま し た。
この2つを選んだ理由は、私達がまちづくりについて議
論していく中で、「海士らしさ」とは何かについて常に
考えるようになっていたので、観光地として「らしさ」
を大切にしているこの2つの地域から学びたいと思った
からです。湯布院・黒川では、まちづくりの中核が若い
世代にバトンタッチされているので、世代交代(「継ぐ」)
や、想いを持った仲間を増やす(「巻き込む」)ことに
南小国町の町長らと意見交換をする あすあまメンバー
ついても、たくさんのヒントを得ることができました。
往復20時間以上かかった移動中にも、白熱した発表
や議論が行われました。一人ひとりのまちづくりへの熱
い想いや課題に感じていることなどを共有することがで
き、チームとしてのまとまりや一体感が一層強まった、
大切な時間となりました。
視察での気づき
・湯布院も黒川もキーマンが楽しんでいる。自分達も楽しく。
・湯布院はきちんと町づくりの記録を残していた。あすあま
全員の足跡(記録)を残すことの大切さに気付かされた。
・外から共感される経済の在り方を黒川から学んだ。
海士町も資本を超えた思想をもつべき。
あすあまニュース
・チームあすあまの頼もしさと力強さを感じた。
課題と戦う準備ができました。
平副大臣の視察
あすあまメンバー
石破大臣に続き、地方創生担当の平副大臣が
6月13日に視察に来られました。あすあま会
についても関心が高く、これまでの議論の説明
をしたところ、副大臣からは、「とても良い議
論をしているし、その過程がとても大切なので、
計画書にもしっかりと書いてもらいたい」とい
う言葉がありました。改めて、過程を大切にし
ながら、会を進めていきたいと強く感じました。
青 山 敦 士
木 村 理 恵
濱 中 香 理
飯 古 晴 二
阿 部 裕 志
寺 田 理 弘
原
渡邊祐一郎
宇 野 将 之
豊 田 庄 吾
藤 澤 裕 介
岡部有美子
中 川 覚 敬
藤
田
諭
枝 廣 淳 子
柏
猛
中
畑
満
万
代
忍
田 中 輝 美
片 桐 一 彦
波
多
誠
武
藤
文
吉
谷
孝
平
元
操
編集後記
本会での議論も8回目を終え、ループ図づくりなどを通
じて海士ならではの「良い循環」の形が見えてきました。
遠回りしているようですが、平副大臣が「過程が大事」と
言われたように、悩みながら議論を重ねることで、メンバー
も少しずつ変わってきているように思います。今後は「良
い循環」を生むために何が必要なのかを議論していきます。
住民の皆様からのご意見もお待ちしております! ( 濱中 )
あすあま通信 2 号 発行元:明日の海士をつくる会 発行日:平成 27 年 7 月 6 日 編集:あすあま広報チーム ( 田中輝美 / 寺田理弘 / あすあま事務局)
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