学校経営計画 - 日高市教育センター

日高市立高麗川小学校
Ⅰ
平成27年度学校経営案
学校教育目標
よく考える子 思いやりのある子 ねばり強い子
Ⅱ
学校経営方針
子供たちの夢の実現と健やかな成長のために、絆を深め最善を尽くす学校教育の推進
国や埼玉県、日高市では、目指す教育として以下のように掲げている。
<国>
教育基本法及び学校教育法における教育の目的、目標を踏まえ、児童の未来像を端的に表す
と以下の2点になると考える。
(資料参照)
・独立した個として、社会の中で生きていける力を備えた人間
・自己の力を活かして、社会に貢献できる人間
<埼玉県>
埼玉県教育振興基本計画
基本理念・・・・・・・・
「生きる力を育て、絆を深める埼玉教育」
埼玉の子供たちの将来・・夢や志を持ち、学びを通して人生を切り拓き、幸福な生涯を実現
するとともに,社会の中で役割を果たすことのできる人間
<日高市>
日高市教育振興基本計画
日高市教育ビジョン・・・・
「志のある人を育み、和と活のあるまちを創る日高教育」
「志」
・・・夢と希望を持ち、目標に向かって進む姿
「和」
・・・他人を思いやる気持ちを持ち、平和で調和のとれた姿
「活」
・・・主体性を持ち、意欲的に生きる姿
日高市学校教育重点施策
日高市の目指す子供像・・・
「しなやかに、たくましく、未来を拓く日高っ子」
「しなやかに」→「和」
「たくましく」→「活」
「未来を拓く」→「志」
一方、高麗川小学校の様子を見てみると、以下のようなことが言える。
・ 高麗川小学校の児童は非常に素直で穏やかである。
・ 豊かな自然と歴史の伝統を継承する素晴らしい環境に中で、子供たちは生き生きと生活して
いる。
・ 地域の応援も強固である。特に平成 28 年度には開校 100 周年を迎え、地域の学校への期待
も益々大きくなる。
・ 本校は児童数 1000 人を数える管内でも有数の大規模校であり、抱える課題も多い。
・ 先生方の数も多く、その経営には強固な組織力が不可欠である。
このような教育のあるべき姿や子供たちの未来像を考えると、児童一人一人に生きる力を身につ
けさせ、子供の夢を大事にしていくことが重要であると考える。また、その実現のためには子供と
教師の信頼関係や学校・家庭・地域の結びつきを大切にしていきたい。
「夢」と「絆」をキーワード
に学校経営方針を捉えていきたい。
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Ⅲ
学校経営における具体的方策
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主役は子供
学校は子供たちの健やかな成長を支える場である。子供たちが毎日笑顔で登校し、目を輝か
せながら活動できる場にしていきたい。
また、一人一人の子供にはそれぞれの夢があり、無限の可能性がある。この夢を夢として大
きく膨らませてあげるのが私たち大人の役目であろう。
何か悩むことがあったら「子供のために最前を尽くす」という原点にもどって判断していき
たい。
目指す児童像・・・夢を持ち、目を輝かせながら活動する、心豊かな子供たち
合い言葉 「よく学び、よく遊べ」
(1) 確かな学力
① 学力の定着を図る
・ 教材研究に努め、毎時間の課題を明確に示し、確実な理解を保証する。
・ 指導の過程における評価を重視し、個に応じた教育を推進する。
・ 日常の授業のみならず、補習や、家庭学習等(学年×10分)を通して基礎学力の習熟
を図る。
② 思考力、表現力を身につけさせ、課題解決能力を向上させる
・ 各教科で問題解決学習を取り入れ、自ら課題を解決できる力を養う。
・ 体験的な学習を重視し、なすことによって学ぶ姿勢を培う。
・ 表現する活動を取り入れ、思考力の向上を図る。
③ 学習規律を身につけさせる
・ 姿勢教育を推進し、正しい姿勢「グー、ペタ、ピン」の徹底を図る。
(2) 豊かな心
① 他人を思いやる心を育成する。
・ 道徳の時間を充実し、計画的・発展的に思いやりの心を育成する。
・ 交流教育を推進し、互いに理解することの重要さを理解させる。
・ 人権尊重の理念に基づき、励まし合い、支え合い、認め合う仲間作りを推進する。
② 感動する心を育て、やり抜く気力を持たせる。
・ 授業や各学校行事の目的を明確にし、成就感を味わわせる。
・ 児童の琴線に触れる教育に心懸け、豊かな心を育成する。
③ 自らを律し、他人と協調できる態度を育成する。
・ 小中の連携や地域の方々との交流、異年齢の児童のふれ合いの機会などを通して、自己
の責任を果たす力とコミュニケーション能力の育成を図る。
・ 日々の生活の中で自己評価をする場面を計画的に設け、規範意識を醸成していく。
(3) 丈夫な体
① 体力を向上させる
・ 体育の授業の充実をはかるとともに、年間を通しての強化目標を設定し、計画的に体力
の向上を図る。
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・ 外遊びを奨励し、日常的に体力の向上に努める
② 健康の増進を図る
・ 計画的な保健指導を通して、自らの健康を守る力を身につけさせる。
・ 食育の充実をとおして健康への意識付けを行う。
③ 自己防衛能力を持たせる
・ 安全指導の徹底を通して、自らの身体、命を守れる能力を育成する。
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主体は教師
学校は組織体であり、学校教育の推進は先生方の力にかかっている。
和の心を大切にして、チームワークをもって教育活動に当たりたい。
大きな問題が起こっても先生方が結束していれば乗り越えられる。
一人で悩まず、皆で解決できる学校にしたい。
先生方一人一人のお力をさらに伸ばして頂きたい。
高い指導力を備えることが、児童・保護者・地域の信頼を得ることにつながる。
校内研修のみでなく、それぞれの先生方の立場に見合った研修を深めて頂きたい。
目指す教師像・・・児童と共に歩み、かつ自己に厳しく「師」たらんとする教師
合い言葉 「すぐ動く、みんなで動く」
(1) 高い指導力
① 分かる授業を展開する
・ 明確な課題提示、児童の言葉によるまとめ等、学習過程の統一を図り、全ての学級で問
題解決学習の展開を図る。
・ 机間指導の徹底と授業形態(TT、少人数指導、習熟度別等)の工夫により、個人差に
応じた指導を徹底する。
② 研修の充実を図る
・ 各種研修をリンクさせ、計画的・効率的な研修を実施し、実践力の向上に努める。
・ 外部指導者の招聘や校内指導者の積極的な活用及び外部の研修の利用を通して、指導技
術の向上に努める。
・ 計画的な研修のみならず、日常の教育実践をとおして、若手教員の育成を図る。
(2) 強固な組織力
① 総意に基づく学校運営を推進する
・ 校務会の定例化を確実に行い、計画性のある学校運営に努める。
・ 運営委員会を通して学校運営の実施状況を確認すると共に、課題発生時に随時開催し機
動的に対応する。
・ 職員会議、各種委員会を通して学校運営に職員の総意を反映させると共に、効率化、重
点化を図っていく。
・ 管理職との面談を核として、意志の疎通を図り、協力体制を強化する。
② 主任を核とした学年経営の充実を図る
・ 学年会の時間を保証し、学年主任のリーダーシップのもと、学年の協力体制を強化する。
・ 教科担任制の積極的な活用、学年行事の充実を通して、学年全体で児童の育成に当たる。
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・ 副担任制を活用し、機動性・柔軟性のある学年運営を展開する。
③ 危機管理に秀でた組織作りに努める
・ 報告、連絡、相談を徹底し、素早い対応を図る。
(事が起きたら声を上げる)
・ 情報の共有化を重視し、学校全体で課題解決に努めていく。
(3) 教職員への信頼確保
① 教職員事故防止の徹底を図る
・ 教職員事故防止強化期間を始め、チエックリストの活用等、教職員事故防止への意識の
向上を図る。
・ 倫理確立委員会等、組織的な取り組みに努める
・ 「さいたまのひ」の意識化を図る。
「さ」酒 「い」異性 「た」体罰 「ま」マネー 「ひ」表簿
② 服務規律の確立に努める
・ 余裕を持った出勤、出勤時での出勤簿への押印を確実に行う。
・ 来校者への接遇(あいさつ、電話対応)に心がける。
・ 身の回りの整理整頓、清潔感のある服装に留意する。
・ 教師の率先垂範に努める(礼をただし、場を清め、ときを守る。
)
(4) 安心・安全な環境
① 安全管理の徹底と迅速な対応に努める
・ 定期的な安全点検、迅速な営繕に努め安全管理を徹底していく。
・ 一斉総点検(夏期休業中)を実施し、複数の目で安全確保に努める。
② 美しい教育環境を整備する
・ 計画的かつ流動性のある掲示環境に努める。
・ 緑化活動を充実し「花いっぱいの学校」を形成するとともに、計画的な栽培活動を展開
する。
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支えは保護者・地域
子供たちは保護者からの預かりものである。
学校は地域からの預かりものである。
保護者・地域との信頼関係なくして学校教育は成立しない。
保護者・地域との連携を深めるために、積極的に関わっていきたい。
あるべき連携・・・子供たちのために学校、家庭、地域がそれぞれの責務を果たし、相互
に補完しあう関係
合い言葉 「子供は家庭で躾け、学校で学び、地域で育つ」
(1) 保護者の協力
① 各家庭の協力を得る
・ 高麗川っ子5つの頑張り「①早寝、早起き、朝ご飯」 ②あいさつ ③家庭学習 ④ノ
ーTV・ゲームディ ⑤読書と手伝い」を推進し、生活習慣の確立を図る。
・ 家庭学習の手引きの活用により、家庭学習(学年×10分)の習慣化へ向けて全校で取
り組む。
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② PTAの協力を得る
・PTAとの連携を強化し、諸行事における応援を依頼する。
(2) 地域の応援
① 児童への応援
・ 学校応援団の充実を図る。
② 学校への応援
・ ふれあい推進室の積極的な活用を図る。
・ 学校評議員、学校評価委員との話し合いを充実し、学校経営に積極的に反映させていく。
(3) 地域組織との連携
① 幼、小、中の連携
・ 教職員の共同研修の実施や、児童生徒の交流を通して、中学校との連携を強化する。
・ 幼稚園、保育園との情報交換、相互訪問を通して連携を強化する。
② 各機関との連携
・ 民生児童委員、青少年健全育成の会等の協力を得て、情報収集に活かす。
・ 学童保育室、スポーツ少年団との連絡を密にし、相互理解を深める。
・ 埼玉女子短期大学をはじめとした教育機関との連携を充実する。
Ⅳ
本年度の重点的な取組
1
学力向上へ向けて
(1) 学力向上新事業の推進
・ Hyper- QU 及び CRT の活用
・ 全国学力・学習状況調査、埼玉県学力・学習状況調査、入間地区学力調査結果の分析と
活用
(2) 研究授業の充実
・ 外部指導者を招聘した研究授業の推進
・ 内部指導者の育成と活用
(3) 補充学習の充実
・ 全教職員による習熟度別補習学習の実施
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人権教育の推進
(1) 人権教育総合推進地域事業の推進
・ 全員の公開授業の実施
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小中連携の強化
(1) 児童生徒の積極的な交流
・ 小中合同授業の推進
・ 学校行事の小中連携の推進
(2) 教職員の交流の強化
・ 合同教職員研修の実施
・ 相互の学校訪問の強化
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学校環境の整備
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(1) 計画的、効果的な掲示教育の推進
・ ユニバーサルデザインに基づく教室掲示の工夫
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地域との連携強化
(1) 100周年行事への協力
(2) 高麗郡建郡1300年祭へ向けての協力
・ 平成28年度の記念式典開会式に向けての練習
(3) 放課後子ども教室実施へ向けての協力
参考資料
<教育基本法>
教育の目的(第1条)
「教育は人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を
備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。
」
教育の目標(第2条)
1
幅広い知識と教養を身に付け、心理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培
うとともに、健やかな身体を養うこと。
2
個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自立の精神を
養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
3
正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基
づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
4
生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
5
伝統と文化を尊重し、それをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国
を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
<学校教育法>
義務教育の目的(第5条の2)
「義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自
立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資
質を養うことを目的として行われるものとする。
」
<埼玉県教育振興基本計画>
「生きる力」・・先行きが不透明な社会の中で、自らの人生を切り拓いていくために必要とな
る力です。 基礎的な知識・技能を確実に習得し、それらを活用して、考え、判断
し、表現することに よる問題解決力や、豊かな人間性、たくましく生きるため
の健康・体力を示しています。
「絆」・・・・・・人と人のつながりや学校・家庭・地域の結び付きの大切さを象徴した言葉
です。困難な時代を乗り越えるために、子供たちが豊かな人間関係を築き、深
めるとともに、 社会全体で子供たちを育てていくことを示しています。
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