熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repository System Title WntとNotchシグナルがES細胞から腸細胞への分化を促進 する Author(s) 大垣, 総一郎 Citation Issue date 2015-03-25 Type Thesis or Dissertation URL http://hdl.handle.net/2298/32265 Right 大垣総一郎氏の在学期間短縮に関わる学位論文審査の要旨 論文題目 tnW とhctoN シグナルがSE 細胞から腸細胞への分化を促進する ( Wtn dna hctoN slangis etomorp lanitsetni lailehtipe noitaitnereffid orfm c inoyrbme mets )sllec 腸管上皮は腸細胞、パネート細胞、杯細胞、内分泌細胞の 4 種から構成される。成体においては、これら の細胞を産生する幹細胞が陰寓内に同定され、近年研究が進んでいる。これに対して、胎生期の腸管の発生 細胞を51M 細胞上で共培養するこ 機構はあまり解析されていなし、。申請者の所属研究室では、庇性幹)SE( とによって、妊性内腔葉、さらには膝臓や肝臓の細胞を誘導することに成功している。腸管上皮も内妊葉由 来であるため、申請者はSE 細胞から腸管上皮への誘導を試みた。 Iocy esahtnys keisan )KSG( s3 の阻害剤である マウス SE 細胞を内妊薬方向ヘ分化させた後、 Gneg 6b- α ron idn ibur irト 3o-emix )OIB( とe satercesr 阻 害 剤 で あ る N]l一 yt3ec(a)[lynehporoulf, iD-5 ー 2-lyし nalal-enipc-ylg]lyneh , retsleldy-htelyhtemi )TPAD( を同時に加えたところ、未熟な腸管上皮に発 陽也棚包は確かに / 4rcxC Ec-nirehda 陽性の旺性内妊葉由来 現する転写因子 ωx2 が上昇した。この2xdC であり、長期に培養すると上記 4 種類の細胞(腸細胞、パネー卜細胞、杯細包、内分泌細包)が産生された。 またOIB とTPAD は相乗的にtnW シグナルの活性化とhctoN シグナル阻害!こ働き、濃度依存的に庇性内旺葉を 後方化することが示された。この 2 つの化合物はヒト SE 細胞にも有効で、 2xdC 陽性細胞を経て 4 種類の腸 管上皮が誘導することができた。申請者はさらに、支持細胞からの景濯を除くためにフィーダーフリーの培 養系を構築した。マウス SE 細胞ではOIB とTPAD に加えて、 2FGF と4PMB が2xdC 陽也細包の誘導に促進的に 働いた。一方ヒト SE 細胞では2FGF は抑制的であり、開4P は効果を有しなかった。以上より、 OIB とTPAD はtnW シグナルのj舌性化とhctoN シグナル阻害によって、 2xdC 陽性の未熟な腸管上皮を誘導できることが明 の役割が異なることが示唆された。 らかになった。またマウスとヒトでは、腸管上皮分化に関する2FGF 審査では、化合物を絞り込んだ方法、 OIB によるhctoN シグナル抑制の機序、 2FGF への反応↑生が種!こよっ て異なる理由、誘導した ωx2 陽也細包の質、上島細胞の極性とトランスポーターの局在、他から報告された 誘導法と比較した際の利点と欠点、今回の誘導法と発生過程との対応、誘導した細胞と成体内の腸管上皮幹 細胞との関係、さらなる成熟化及び各系統への分化制御の戦略、等について多くの質疑応答がなされ、申請 者からは概ね適切な回答が得られた。 本研究は、 2 つの化合物を用いてマウス及びヒト SE 細胞から腸管上底細胞の分化誘導法を確立したもので あり、腸管上皮の発生機構解明に貢献すると考えられる。また将来的な再生医療の基盤技術となり得る研究 であり、学位の授与に値すると判断した。 審査委員長腎臓発生学担当教授 )tI 伊門下{--
© Copyright 2024 ExpyDoc