52kg 中垣龍太郎 vs. PISKUNOV Nikita(ロシア) 1R 52キロ級アジアチャンピオン・サウスポー中垣と地元のロシアのサウスポーとの対戦。 開始のゴング両者前へ出て、リードを使ってせめぎ合う。試合前に並んだ時は、中垣の方が背が高かった。しか し試合が始まってみるとロシアの背がかなり高く感じるくらい、大きく見える。 中垣が前へ出ると、直ぐに力強いワンツーストレートを打ち込んで来る。中垣も、しっかりブロックして打ち返 しチャンスを探るが、左右ロングフックや常に前へ出て来るプレスに、なかなか突破口を見いだせない。 それでも中垣は、打ち返して攻めて行くが、ロシア選手の方が一枚上手で、クオリティブローを打たせず、打ち 合いの中でも主導権を必ず取ってくる。このラウンドはロシア優勢。 2R 開始と共に、中垣が攻めて行くと、逆に力強いリードと右ロングフックを打ち込み、中垣選手にペースを握らさ ない。リードからのコンビネーションや、ワンツーの打ち込みは全て力強く、バランスも良いので、中垣のワン ツーの打ち込みや、上下のコンビネーションブローも、なかなかロシアの動きを止めるまでには行かず、ロシア ペースで試合が進む。終盤、中垣選手のリードがヒットし、ロープへ詰めるが、ロシアは焦らず回り込んで反撃 して来る。このラウンドもロシア優勢。 3R ゴングと共に中垣選手もリードからの打ち合いで、挽回すべく打って出る。しかし、ロシアのプレスに阻まれて 連打され、逆に反撃される。中盤、中垣の左ストレートがヒットするシーンが見られたが、それでも力強いワン ツーや、右ロングフック、ボディアッパーと多彩な攻撃で反撃され、ロシア優勢のまま終了のゴングとなる。 結果は 3-0 のロシア選手の勝利であったが、最後のゴングが鳴るまで、勝負を捨てることなく、日本、そして アジアジュニアのチャンピオンとしての意地を見せ、前に出て攻め続けた中垣の心の強さに、感動させられた試 合であった。 一方、アジアチャンピオンでさえも、実力差を感じさせるロシア選手の実力の高さに、敬服されられた試合でも あった。 JAN Win on points 0-3 RUS 1R 2R 3R TOTAL 9-10 9-10 9-10 27-30 9-10 9-10 8-10 26-30 9-10 9-10 9-10 27-30
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