二硫化炭素

H
国連番号
1131
二硫化炭素
S
C
S
H
CARBON DISULPHIDE
(CARBON DISULFIDE)
物質の特定
C
A
化
S
号 : 75-15-0
番
式 : CS2
学
別
名 : Carbon bisulphide; Carbon bisulphuret; Carbon sulphide
硫炭; 二硫炭; 硫化炭素; カーボンビサルファレット; カーボンサルファイ
ド
(商品名)
化
学
的
分
類 : 硫化物
規則名・法規等
[規則名]CARBON DISULPHIDE
二硫化炭素
危 - 規
則
分 類 ・ 等 級 等: 引火性液体類
3
Ⅰ
副次危険性等級: 6.1
積 載 場 所 : 甲板上
コンテナ収納検査: 要
積
付
IMDG-CODE
分 類 ・ 等 級 等: Class 3
Ⅰ
副次危険性等級: 6.1
積 載 場 所 : On deck
CFR 172.101
分 類 ・ 等 級 等: 3 (RQ 100/45.4)
ラ ベ ル コ ー ド : 3, 6.1
積 載 場 所 : On deck
Ⅰ
検
査
:否
港
則
法: 引火性液体類(Ⅰ)
荷役許容量: A / 2
B / 50
海
防
法: Y類
消
防
法: 第4類 特殊引火物
C1 / 250
C2 / 1000
船積上の注意事項
荷
姿
危-規則規定によるものであること。
イ.居住区域から離れた場所に積載すること。(危)
ロ.甲板上積載をする場合には,火薬類から水平距離で24m以上離して積載することとし,
甲板下積載をする場合には,火薬類と船首尾方向に一船倉又は一区画離して積載するこ
と。(危)
ハ.その他引火性液体類及び毒物類についての一般的注意事項に従うこと。
物理/化学的性質
外
観
等: 無色の液体
: 腐卵臭(純品はほとんど無臭)
臭
比重又は嵩比重: 1.2634 (20/4℃)
蒸
気
比
重: 2.6
融
点 (℃): -111
沸
点 (℃): 46.3
溶
解
性:
水: 微 (注1)
アルコール: 可
エーテル: 可
(注1)0.118g/100ml水(25℃)
用
途
ビスコース人絹,ステープルファイバー,セロファン,四塩化炭素,医薬品などの製造。殺虫
剤。溶剤
化 学 的 危 険 性
腐
食
性:
人: なし
酸
金
属: なし
木
材: なし
化
性: なし
水 / 空 気 / 発火点が極めて低く,毒性が強いので注意を要する。
熱 の 作 用:
可
性: あり
燃
引 火 点(℃): -30
発 火 点(℃): 90
爆発限界(%): 1.3~50
特
記
事
EmS
項: 光により分解し,徐々に黄色になる。爆発限界濃度は-50℃~+26℃の飽和蒸気圧
に相当するので,常温では常に爆発混合物を生じる状態である。また,液の動
揺,わずかな静電気でも爆発の可能性がある。生ゴム,硫黄などを溶解する。
F-E, S-D
消
火
剤: 水噴霧,炭酸ガス,粉末
検
知
法: 二硫化炭素検知管
人 体 へ の 影 響
作業 環境 の
許 容
濃 度
T
W
A
STEL
1 ppm
C(上限値)
経 皮 吸 収
発がん性
あり
A4
(TLV)
毒
性: (劇物)LD50 1200mg/kg(経口ラット),LCL0 2000ppm/5分(吸入ヒト)
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
飲
だ
み
込
場
ん
合
体内に吸収されると,興奮状態から頭痛,悪心,おう吐,めまいにより酩酊(めい
てい)状態におちいる。数十ppm の濃度の雰囲気でも長時間暴露されると,上記の
症状とともに疲労感,食欲減退,記憶力・思考力の低下,多発性神経炎,血管障
害,精神障害,言語障害,けいれん,麻痺(まひ),腎不全,精神錯乱,昏睡,呼
吸麻痺によりついに死亡するおそれがある。また,軽症でも,全身麻痺,てんかん
などの不治の後遺症を残すことがあるといわれている。
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
脱脂し,発赤,薬傷を生じる。
眼
た
激しく刺激する。
に
入
場
っ
合
MFAG
救
-
急 処 置
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
直ちに新鮮な空気の場所に移し,保温安静に努め,要すれば人工呼吸を施し,医師
の手当を受ける。(注2)
飲
だ
30gの硫酸マグネシウムを水に溶かして飲ませ,直ちに医療機関に連絡し,医師の
指示を受ける。(注2)
み
込
場
ん
合
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
拭き取ってから石けんと水でよく洗い流す。
眼
た
に
っ
合
流水で十分に洗った後,医師の手当を受ける。
漏
場
洩
た
合
火気厳禁とし,通風換気を十分に行い,保護具着用の上,破損箇所をシールし,吸
着材をまいて掃き取る。引火性が高くかつ着火も発火もしやすいので十分な注意が
必要である。
具
自給式呼吸具又は有機ガス用防毒マスク,保護衣,ゴム手袋,ゴム長靴
し
護
(注2)10%チオ硫酸ナトリウム(デトキソールなど)を静注するか又は経口投与す
る。10%グルコン酸カルシウムの静注も有効である。
120
100
蒸気圧 (kPa)
保
入
場
80
60
沸 点: 46.3℃
引火点: -30℃
40
20
0
-80 -60 -40 -20 0 20 40
温度 (℃)
二硫化炭素の蒸気圧曲線
最 終 修 正 日
2015/02/14