LA(リンガルアーチ) 【目的】 歯列を拡大し、奥歯の歯軸をまっすぐにすること 【調整法】 数週間に一度の来院時に、歯の裏側に沿わせたワイヤーを広げたり狭めたりして調整します。 【変化】 歯列を拡大する場合、ワイヤーが歯列を押すことにより、歯列が側方や前後方向に拡がります。 この時、歯の移動方向に沿って歯槽骨の改造が起こります。歯槽骨の改造に際し、物を噛んだりしたときに痛 みが生ずる場合がありますが、数日で消退します。 【使用期間】 装置は短くて 6 ヶ月、保定期間を含めて通常約1年使用します。 歯列の拡大につれて、咀嚼の練習を開始します。 咀嚼の練習は、咀嚼筋・舌や口腔周囲筋・唾液腺を活発にし、拡大後の骨の安定と発育を助けます。 【注意点】 ●慣れるまでは、主線(舌側のワイヤー)を指で触らないようにしてください。 装置自体は歯の裏側に沿っているため違和感は比較的少ないですが装置装着直後は、違和感があります。 また、舌の運動障害や咀嚼や嚥下、発音に問題を感じますが、多くは 1 週間ほどで慣れるようです。 ●清掃:歯にワイヤーが沿っている部分は清掃がしにくいため歯垢や歯石が沈着しやすくなります。タフトブラ シなどの小さいブラシを使用して丁寧に時間をかけて清掃しましょう。 ●食事:装置に慣れるのに数日かかります。装置に慣れると食事も気にせずに取れるようになります。固い物 などは咬みにくかったり、咬んだ時に痛い場合もあります。痛みは数日で消退しますので、最初のうち は軟らかいものから徐々に慣らすようにしましょう。 ●装着時 ●6カ月後
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