きたすま - カトリック北須磨教会

No.147
きたすま
「わたしは、主が霊を授けて、主の民すべてが
預言者になればよいと切望しているのだ。」(民数記 11・29)
2015 年 9 月 27 日発行
発 行 カトリック北須磨教会
〒654-0151
神戸市須磨区北落合 2-3-1
発行人 松浦 謙
編 集 広報委員会
『福音の喜び』を読む 4
高橋 聡
神父
教皇様のキーワードの一つは「出向いていく」ということですが、ヨハネ・パウロ
二世の言葉を引用しておられます。「教会の刷新はすべて宣教を目的とすべきです。
教会的な内向性というものに陥らないために。」ここで、教会の刷新の目的がはっき
りと示されています。
「教会の刷新はすべて宣教を目的とすべきです」。キリストが「す
べての人をわたしの弟子にしなさい」と言って、使徒たちを遣わされて以来、教会の
この目的は変わらず続いていると言っていいのでしょう。もちろん、新生計画も―今
年で20周年ですが―宣教を目的としているし、当然そうでなければならないという
ことになるでしょう。
そして、次のようにおっしゃいます。「小教区は時代遅れの構造ではありません。
非常に柔軟性があるからこそ、司牧者や共同体が持つ開放性や宣教における創造性が
求める、多様な形態を受け止めることができます。もちろん小教区は福音宣教の唯一
の制度ではありませんが、たえず適応と刷新ができるならば、
「『社会のただ中に生き
ている』教会」であり続けるでしょう。」驚くべきことに、教皇様は、小教区のこと
を、「非常に柔軟性がある」と言っているのです!ではなぜ、わたしたちの中でとき
どきある人たちは小教区を硬直化したものとしてとらえるのでしょうか?「何も変わ
らない」と言って。硬直化している司祭のせいでしょうか?硬直化している、特に古
い信徒のせいでしょうか?・・・しかしここでは誰かのせいにするという後ろ向きな
話はしないことにします。誰かを裁くことでたぶんますます心の中でこの硬直化の温
床が育っていくように思われるからです。
「その実現には、小教区が家庭や人々の生活につながっていて、人々から離れた余
計な組織や、自己中心的なエリート集団になってはいないことが前提となります。小
教区は地域社会における教会の現存であり、みことばに耳を傾ける場であり、キリス
ト者としての生活の成長の場であり、対話、宣教、愛徳、礼拝、祭儀の場なのです。
そのすべての活動を通して小教区は、その構成員を励まし、福音宣教の担い手となる
よう養成します。小教区は諸共同体のための共同体であり、渇いている者が歩き続け
るために水を飲みにくる聖域であり、たえず宣教者を派遣する中心です。
」と言われ
ていますが、「しかし、小教区の見直しと刷新への呼びかけは、まだ十分に実を結ん
ではいないことを認めなければなりません。」と付け加えられます。
「それは、小教区
きたすま 2
が人々にとってより身近なものとなり、生きた交わりと参加の場となり、完全に宣教
へと向かうものとする呼びかけです。
」
上記のことばに理想の小教区の姿が表れています。そして、聖霊はこのような小教
区に向かうように、わたしたちの中で、励まし続けておられることも確かです。それ
で、わたしたちの中から、妨げが取り除かれますように、聖霊の、力と光、また、慰
めを願っていければと思います。
神戸地区信徒養成リフレッシュコース始まる
9月23日、神戸中央教会にて集会祭儀
司式者、聖体授与を伴う病者訪問奉仕者
のリフレッシュコースが行われました。
このコースは集会祭儀司式者、聖体授
与を伴う病者訪問奉仕者の養成を受け
られた方が、3年ごとに受講するもので、
奉仕への召出しを再認識し、奉仕に関わ
る情報、体験を共有して新たな歩みの糧
とするものです。
今回は神戸地区全体で 130 名あまり、
北須磨教会からは 15 名の方が 3 回に分
けて参加されます。
当日は 10 時から始まり、午前中は皆
で集会祭儀を行い、その中で勧めの言
葉に変えて朗読された福音をグループ
に分かれて分かち合いました。
ルカ 19 章の徴税人ザアカイの箇所を
6~7 人の小さなグループでゆっくり時
間をかけ、見えてくる情景、自分の立
ち位置、自分への呼びかけなどを分か
ち合うと新たな気づきが生まれてきて
私たちにも呼び掛けておられる神様の
声に喜んでついていこうとの決意が生
まれてきました。
共同祈願では分かち合いのなかから
生まれてきた祈りを各グループの代表
がささげました。
午後は最近の典礼の動きなどの説明
の後、各グループでそれぞれの奉仕の
体験の中から、恵みに感じたこと、困
難に感じることを分かち合い、全体会
で報告しました。
典礼への理解が深まったこと、共同
体の一致を感じるようになったこと、
ご聖体への理解が深まったことなど多
くの恵みを感じる一方で、奉仕者の高
齢化、外国人に対する取組み不足など
の課題も出されました。
また奉仕が個人プレーにならないよ
うにチームワークの大切さも確認され
ました。
最後に神戸中央教会の傘木神父様か
ら「信徒奉仕職」は単に奉仕やお手伝
いという感覚ではなく Lay minister と
して司祭と同じように召出しを受け、
派遣されているという自覚をもって歩
むようにと激励され派遣の祝福を受け
て終りました。
リフレッシュコースは 10 月 12 日
六甲教会、11 月 23 日垂水教会でも同じ
プログラムで行われます。
きたすま 3
聖フランチェスコの街
T H
聖フランチェスコの生誕地アッシジはフ
ィレンツェから列車で2時間余り。中世の街
はどこも小高い山の城壁内にあり、そのため
平地を走る鉄道駅からは結構距離がある。駅
からタクシーでホテルに向かう。前回の新婚
旅行時と同じホテルに泊まる。田舎の素朴な
ホテルの印象があったが、いつの間にか綺麗
に改装され星が1つ増えている。巡礼客も増
えているのだろう。「アッシジの聖フランチ
ェスコ」は清貧を旨として欲しいと思い子供に与えた洗礼名。どうやら親の願いとは
無縁なようだが、来年は人並みに受験生となるので、夏休みの家族旅行もこれで最後
かと、その由来のアッシジ1泊を加えたのだった。
アッシジは2万人ほどが暮らす小さな街で、道も狭く基本的に歩いて巡る。メイン
ストリートと呼ぶには長閑な通りの西端にサン・フランチェスコ聖堂、東にはサン
タ・キアラ(クララ)教会がある。その他の見所も近くに散在するので、1日あれば
大丈夫だ。
一番の見所はサン・フランチェスコ聖堂。聖堂は上下2層に分かれており、上堂は
ジョットのフレスコ画が内陣を覆う。
「フレスコ」とは英語の「フレッシュ」の意で、
漆喰がまだ「新しく」乾ききらないうちに直接壁の上に描く技法だ。聖フランチェス
コの生涯の28のエピソードが壁一面に描かれており、手に聖痕を受ける場面や有名
な「小鳥への説教」が描かれているのもここである。
下堂はロマネスク様式の為開口部が少なく薄暗い。夕日が射す頃、金色の背景がそ
の光を反射するロレンツェッティの「夕日の聖母」をはじめ、ここでもシモーネ・マ
ルティーニやチマブエといった巨匠の作品を見ることができる。ここからさらに、地
下に降りると聖フランチェスコの墓所があり、多くの人が祈りをささげている。
巡礼団が多いため、堂内のチャペルでは常に各国語のミ
サが行われており、フランシスコ会の修道士達が巡礼団の
案内など、お世話をされている様子がうかがえる。2000
年に世界遺産に指定されたことも手伝ってか、アッシジも
あらためて注目を集めているのだろうか、街中ではどこに
行っても観光客がそぞろ歩き、どこのお土産物屋にも聖フ
ランチェスコゆかりの品が一杯だ。昔の田舎町の味わいが
失われつつあるのは少し寂しいが、アッシジは聖フランチ
ェスコの街だとあらためて実感したことである。
きたすま 4
きたすま 5
敬 老 会
毎日の祈りの中に
神様がそばに居られると思うと
感謝の気持ちでいっぱいです
ふり返ってみて
いつも主のお導きを
感じています
9月20日ミサ後
敬老会が行われました。
ハンドベルの演奏会
オカリナやフルート
懐かしのメロディに
なごやかなひと時を
すごしました。
皆さんに信仰の喜びの一言を
書いていただきました。
主よ感謝いたします。
洗礼のめぐみをいただき今日まで生かされ、
北須磨教会のみなさまの中で毎日を過ごせて
こんなに嬉しいことはありません。
信徒の皆様に心からありがとうを申し上げます
還暦すぎて十九年余り。未成年じゃと
胸を張ってます。みことばを味わい
じっくり生きていきます
神に感謝!!
信仰に感謝
司祭職に感謝
すべてに感謝!!
主が与えてくださったこの人生
いちばん大切な生涯を
よろこんで感謝して
生き抜いて行きたいと思います
いつも守られて
いる感じで
感謝しています
I VERY HAPPY BEING A
ROMA CHATOLIC CRISTIAN
ICHIBAN TANOSHI TO URESHI
MARIA-SAMA
P/P
神に感謝
全てに感謝
恵みを受けて日々
を過ごせることに
感謝しています
今日も幸せです
小さな事にも
感謝出来る心を
忘れず生きて
行きたいです
いつも喜んでいます。
祈りに守られてどんなことにも
感謝で一杯です
これからも教会の中で
ありがとうございます。
信仰を得て八十年近くなります
今日まで無事過ごして来られたのは
神様の御保護のお陰さまと
思っております。
”神に感謝”
健康第一
神様のお恵みを
たくさん頂き
感謝しております
感謝!!
今まで夢中で生き
て来ました
これからの人生
ゆっくり見つめて
生きていきたいと
思います
さて・・・この中に
”感謝”のことばが
いくつあるでしょ
う?
きたすま6
2015 年 10 月・典礼奉仕担当者表
(敬称略)
典礼委員会
月日
主日
司式者
先唱者
オルガン 聖体奉仕
10・ 4(日)9 時
YK
Fr. 後
藤
HK
10・11(日)9 時
池長大司教
YS
TK
Fr. 後
HT
TK
10・18(日)9時
藤
年間第 29 主日
共同祈願他
①T I
ミサ準備
備
考
K・Y
YS
年間第 27 主日
年間第 28 主日
聖書朗読
5地区
(南)
②H T
IR
①T H
(北)
②T M
KT
①M S
(洗)T A
N・K
5地区
(洗)T A
K・H
6A 地区
(南)
②F Y
NY
①子供・担当
(北)
②
(洗)T A
子供と共
10・25(日)9時
(子供ミサ
Fr. 後
年間第 30 主日
藤
(子供ミサ
K・Y
Y Si
担当)
に捧げる
〃
担当)
(洗)T A
ミサ
担当に変更のある場合は、お聖堂入口の掲示表を赤ボールペンでご修正下さい。
聖書リレー朗読会
9 月 7 日から 17 日まで神戸バイブ
ルハウスで聖書リレー朗読会が行われ
ました。この朗読会は 10 日間、午前 9
時から午後 8 時まで計 100 時間かけ
て延べ 400 人の方で新旧聖書全巻を
読み通すもので、今年で 7 回目になり
ます。
当初は夜中も 24 時間連続で行われ
ていましたが、参加者の高齢化や運営
上の理由で今の形になってきています。
神戸近辺のプロテスタントやカトリ
ックの教会有志から申し込みを受け、
北須磨教会は 15 日午後の 2 時間、8
名、西区のミサ参加者から 1 時間を担
当しました。
どこを読むことになるか事前には分
らないのですが、朗読場所に着き、順
番で回ってきたところを読み始めると
不思議とその箇所が自分に与えられた
み言葉のように響いてきて、新たな感
動を体験します。
北須磨教会でも以前半日をかけて数
巻の聖書を朗読する集まりがありまし
たが、また復活させたいものです。
また個人でも一日数節を読んで 1 年
程度で通読するプログラムもあります。
様々な方法でもっとみ言葉に親しむ
ようにしたいものです。
きたすま 7
評 議 会 よ り
皆さまにお願いしておりました
「洲本教会聖堂建設資金」のための献
金が 257,000 円集まりました。
教会からの献金 150 万円と合わせ
近日中にお送り致します。多大なご協
力ありがとうございました。
キリスト像・マリア像の設置場所が
決まりました。
・キリスト像:東南の角、ソテツの木
の前あたりに、通りに向かって。
・マリア像:正門を入って左側・少し
小高くなっているあたり(掲示板の
後ろ)に教会に向かって。
これから具体的な検討に入ります。多
くのご意見をお寄せください。この機
会に花壇の充実をなどの声が届いてい
ます。
次回の評議会規約改正検討会は
10 月 17 日(土)10:00~です。
ご参加ください。
お 知 ら
せ
<教区国際協力の日>
10 月 18 日(日)
カテドラルにて
11 時~ 前田大司教によるミサ
12 時半~交流会 (駐車場にて)
歌・踊り・各国料理の屋台(雨天決行)
16 時半終了
〈講演会〉
「アジアにおける諸宗教対話に関する
日本の役割」
・主催:「かけ橋・諸宗教対話を進める会」
「現代諸宗教対話協議会」
・講師:フェリクス・マチャド大司教
インド、ヴァサイ教区長
FABC 諸宗教対話担当
・場所:梅田 サクラ・ファミリア 2 階
上智大学大阪講堂
・日時:10 月 25 日(日)14 時~16 時半
入場料無料、どなたでも
編 集 後 記
酷暑から急に冷え込んだり、暴風雨だったり。
自然の猛威に目を奪われているうちに政治の世界も大嵐で、何やら法律が決まった
そう。土壇場になってワアワア騒ぐより、長い目で危機を感じ取り、こつこつ対策
することの大切さを思いやる。今度はどちらに潮が流れているのだろう。
久遠の流れを聴き、足元を固めるためにも、秋の夜長、もう一度聖書でも紐解き
ませんか。
(KJH)
きたすま8
2015
日 ・曜日
木 信仰講座(10:30~)
卓球(13~17)
西区のミサ(14~西区民センター)
金
信仰講座(14~)主日の聖書を読む会(14:30~)
土 教会清掃(5地区) 英語クラブ(14~16) ロザリオの祈り(16:15~)
日 年間第27主日 ミサ9:00~ 信仰講座/典礼・病者高齢者委員会(ミサ後) 地区評議会(14~中央)
月
卓球(13~17)
火
病者高齢者訪問(13:30~)
水 木 信仰講座(10:30~)
オカリナ(13~)卓球(13~17)
金
信仰講座(14~)主日の聖書を読む会(14:30~)
土 教会清掃なし 英語クラブ(14~16)ロザリオの祈り(16:15~)OASIS青年の集い(18~20) 日 年間第28主日 ミサ9:00~ きたすまカフェ(ミサ後)
月 (体育の日)
卓球(13~17)
リフレッシュコース(10~16六甲)
火 社会活動センター炊き出し(9:30~)
水 木 信仰講座(10:30~)
卓球(13~17)病者高齢者訪問(13:30~)
金
信仰講座(14~)主日の聖書を読む会(14:30~)
土 教会清掃(6A地区) 英語クラブ(14~16) ロザリオの祈り(16:15~)
国際協力の日(11~カテドラル)
日 年間第29主日 ミサ9:00~ 信仰講座/社会活動委員会(ミサ後)
月
卓球(13~17)
火
男の料理(17~)
水
木 信仰講座(10:30~)
オカリナ(13~)卓球(13~17)
金
信仰講座(14~)主日の聖書を読む会(14:30~)
土 教会清掃なし 広報委員会(10~)英語クラブ(14~16) ロザリオの祈り(16:15~)
日 年間第30主日 ミサ9:00~ 信仰講座/共に歩む旅(ミサ後)
月
卓球(13~17)
火
水 木 信仰講座(10:30~)
卓球(13~17)
金
土 教会清掃(1・4地区)地区集会 日 年間第23主日 ミサ9:00~ 信仰講座/典礼・病者高齢者委員会(ミサ後)
月
火
10/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
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30
31
11/1
2
3
10/2にクレニュー神父様の追悼ミサが垂水教会(10時)、明石教会(9時半)で行われます。
今月のお茶当番は第3・6B・7地区です
カトリック北須磨教会ホームページ
http://cathkitasuma.web.fc2.com