愛をありがとう 甲府カトリック教会司祭 ロヘリオ・カルデナス神父

愛をありがとう
甲府カトリック教会司祭
ロヘリオ・カルデナス神父
『実に、神は独り子をお与えになるほど、この世を愛された』(フランシスコ会聖書研究会訳注)というヨハ
ネによる福音書 3 章 16 節の始まりは、クリスマスの本質を私達に伝えるのに最適の箇所だと思います。何故?
なぜならそれは、救い主イエスの誕生をあらゆるキリスト教共同体がどうしてこんなにも大切にお祝いするのか
についての真実を私達にハッキリと示しているからです。なによりもまず、私たちが神から愛されているから御
独り子が私達のためにお生まれになり、そしてイエスの誕生によって私達にクリスマスが与えられているという
真実です。ヨハネによる福音書のこの箇所は、キリストの訪れの中心であり核心となるのは、私達人間に対する
御父の愛であるということを私達に教えています。
『実に、神は独り子をお与えになるほど、この世を愛された』これは私たちがキリスト誕生の祝い(クリスマ
ス)についての理解をまさにここから始めるべきだという箇所です。御父はヨセフの保護のもとでマリアという
名の普通の女性を通して幼子イエスの誕生という奇跡が起こることをお許しになりました。それは神が全ての時
代(現在・過去・未来)の人々に対して偉大な愛を抱いておられるからです。すなわち永遠の愛と幸福を喜び、
希望し、信じる根拠として神が私達にイエスをお与えくださったということであり、それは子どもである私達に
対する御父の真の愛によるのです。
『実に、神は独り子をお与えになるほど、この世を愛された』これらの言葉は御父が御独り子をお与え下さっ
たということを伝えているだけではありません。これらの言葉はまた、御独り子の誕生とともに御父はご自身の
愛を私達に経験させるということを思い出させます。したがって、クリスマスは単に『主のご降誕』を意味する
だけのものではないということが解かります。なぜならそれは、受肉によって御父の愛がこの世に誕生したこと
をも意味するからです。ヨハネの第一の手紙にこう書かれています。
『神は独り子を世に遣わされました。それ
は、わたしたちがこの方を通して生きるようになるためです。』
(ヨハネの第一の手紙4:9)私たちが本当に、
イエスの人生について注意深く調べるならイエスの人生は御父の愛の反映であるということがわかります。イエ
スの奇跡、言葉、教え、そして特に貧しい人や見捨てられた人々に向けられた関心は、イエスによって実際に具
体的にわかちあわれて可能となった御父の愛でした。ヨハネによる福音書 6 章 38 節において、イエスは言われ
ます。『私が天から降ってきたのは、自分の意思を果たすためではなく、私をお遣わしになった方のみ旨を行う
ためである。
』
『実に、神は独り子をお与えになるほど、この世を愛された。
』そうです。クリスマスは救いと憐れみの瞬間
と同様のものと見なされます。しかしもちろん、もし、まず第一に私たちが御父に愛されていないならそこには
救いも憐れみもありません。なぜ御父は私達のために御独り子をお苦しめになり、十字架の上で死にわたされた
のでしょうか?なぜ御父はイエスを通して私達に教会を与え、いやしとゆるしと感謝の祭儀という秘蹟において
ご自身の憐れみを私達に体験させられるのでしょうか?それは御父の愛という理由をおいて他にはありません。
覚えていてください。それは神が私たちを創造された愛のためです。そしてもちろんそれは、神が御独り子イエ
スを通して私たちをご自分へと立ち返らせる愛のためなのです。
このように、クリスマスは私たちに対する御父の真の愛です。イエスにおいて具現化された神の愛なのです。
そしてそうです。クリスマスは御父の愛の啓示であり現れであるイエスのものです。私達みんなが、御父が私達
に対して抱いておられる愛の霊によって鼓舞され、心を揺り動かされますように。そしてイエスによって生き、
わかちあわれたこの愛とともに私達の日々の生活を導いてくださいますように。
イエスさま ありがとう。愛をありがとう。
皆さんにメリークリスマス!!
お知らせ(2015年12月)
1 受洗
次の二人のお子様が洗礼を受けられました。
いつくしみ深い神さまの恵みを沢山受けられ、幸せでお健やかなご成長をお祈りいたします。
(1)クワバラ リョウ(霊名:キヤサリン)(1歳)
(2)サスガ ミカ(霊名:キヤサリン)(5歳)
2 甲府教会献堂90周年
待降節第一の主日の11月29日は、当教会聖堂90周年の記念日に当たります。
当日のミサの共同祈願で感謝の祈りがささげられます。
(また、この主日より新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」による新しい典礼に変わります。)
3 甲府教会の保護聖人である無原罪の聖マリア祭日ミサ
2015年12月8日(火)10時から聖堂でミサを行います。
ミサ後、センターホールにお茶をご用意いたします。 どうぞ お立ち寄り下さい。 なお、駐車場は、教会庭のみ利用できます。(西側駐車場への駐車はご遠慮下さい。)
4 待降節と降誕祭について
(1)待降節のゆるしの秘蹟について
主日のミサ後、受けることができます。 その他の時間をご希望の方は、神父様にお電話などで
ご都合を伺った後、お越し下さい。
(2)降誕祭ミサについて
①夜半のミサ(12月24日・木曜日)
19時よりサンタ・ルチア講堂で行います。
なお、初めてお見えになられる方には、カトリック新聞のクリスマス号と教会だよりをお贈りいたします。
どうぞ お友達などお誘いの上、クリスマスをみんなでお祝いしましょう。
また、当日の駐車場は、庭、西側駐車場、遊戯会館などを予定しております。 係の案内に従って駐車されますよう
お願い致します。
(会場準備 24日午前10時から、会場の片付けは、ミサ後行いますので皆様のご協力をお願いします。)
②日中のミサ(12月25日・金曜日)
午前10時から、聖堂で行われます。
なお、駐車場は、教会庭のみ利用できます。(西側駐車場への駐車はご遠慮下さい。)
なお、24日、25日とも、ミサの後、センターにお茶のご用意を致しますので、どうぞ お立ち寄り下さい。
4 神の母聖マリア祭日について
1月1日(金)の神の母聖マリアの祭日のミサは、午前11時より、聖堂で行われます。
なお、ミサ後、センターでお茶会を行いますので、どうぞお立ち寄りください。
5 典礼当番制の変更に伴う朗読、案内、準備等典礼奉仕者及び香部屋の募集について
典礼奉仕は、朗読等ブロック輪番制で行ってきましたが、各ブロック長との話し合いの結果、ブロックにおける信徒の
高齢化等により、典礼奉仕者が減少した結果、一部の信徒に固定化する等の傾向がみられることから、幅広く信徒から
典礼奉仕者等を募り、実施することになりました。
(1)募集する典礼奉仕者等
朗読、案内、香部屋の洗濯係
(2)応募方法
2015年12月13日(日)までに、センター掲示板の応募用紙にお名前、連絡先等をご記入下さい。
(問合せ先:典礼委員長: 宮澤由美さん)
5 四旬節黙想会・講演会について
3月12日(土)と3月13日(日)に米田彰男神父様(清泉女子大学教授・ドミニコ会)を指導司祭として
開催する予定です。(著作:『寅さんとイエス』 筑摩書房)
テーマは、『寅さんとイエス』 として、同じテーマでの講演会も併せて行います・
(1)講演会:2016年3月12日(土)13:30~15:30講堂
(12日のゆるしの秘跡は、16:00~) (2)黙想会:2016年3月13日(日)ミサ後、聖堂
(注)講演会は地区信徒および一般に広報する。
6 こどもクリスマス会
12月20日(日) ミサの後、 サンタ・ルチア講堂でクリスマス会を行います。
こどもの出し物やゲーム等楽しいプログラムが沢山あります。
小中高生の参加者は、センター掲示板の申込用紙にお名前を12月6日までにご記入下さい。
大人の参加もお待ちしております。
(プレゼントは、教会で用意します。)
(問い合わせ先 池田委員長)
7 ピーターラビットの集い
今月のピーターラビットは、12月8日(火)13時30分から、センターで行います。
テーマ「クリスマスリース お正月飾りをつくりましょう!!」
(用意するもの) 布地やリボン、植物やドライフラワー、木の実等いろいろな素材
楽しいお茶会もあります。 皆さんのお越しをお待ちしています。
(問い合わせ先 東ブロック 三枝もも子さん)
8 2016年~2017年度甲府教会役員改選
新教会役員を共同体運営規約に基づき、選出し、田代主任司祭の承認により決定した。
退任される委員の皆様の2年間のご奉仕に感謝申し上げます。
改選される委員につきましては、別ページの「教会委員会報告」をご覧ください。
9 2016年度信徒大会日程
2016年度の信徒大会は、 2月 7日(日)ミサ後 聖堂で開催します。
正式には、1月に公示致しますが、万障お繰り合わせの上、ご出席下さいますようお願い致します。
10 教会施設の耐震及び建設について
聖堂及びセンターの耐震補強および外周排水溝工事につきましては、教区に報告し承認されたのち、
具体的に実施していきます。(工事費は、全体で約1,130万円で、2016年度甲府教会予算に計上しました。)
なお、これに関連して、聖堂の床及び祭壇と床の段差の問題が提起され、工事着工までに検討することとした。
(施工期間は、約3ヶ月程度が想定され、その間のミサは、サンタルチア講堂を予定していますが、詳細な工事工程が
決まった段階で改めてお知らせ致します。)
11 教会食堂の開店について
10月よりプロジェクトチームを編成して試験的に実施してきた教会食堂については、甲府教会の信徒の親睦を
目的に、教会の行事と関わらない日曜日に限定して開催します。
開催日等は、追ってご連絡致しますので、ご利用をお待ちしております。
また、この教会食堂に対するご意見等は、チーフの宮沢賢治氏又は事務局までお寄せください。
12 こどもサポートやまなし
こどもサポートやまなしでは、12月に次の3イベントをおこないます。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
(特にこどもクリスマス会、餅つき大会ではボランティアの方も募集しております。)
(1)こどもクリスマス会[12月12日(土)12時~ 甲府カトリック教会]
食事会、ケーキ作り、クリスマスカード、ハンドベル、ビンゴ等楽しいプログラムがいっぱいあります。
また、プレゼントやお米のおみやげもあります。(子どもと家族などでの参加が可能)
(2)講演会[12月19日(土)13時30分~ 県立文学館]
テーマ「あらためて考えるこどもの貧困」(ゲスト 湯浅誠さん)
(3)年末餅つき大会[12月26日(土)11時~ 甲府カトリック教会]
お餅をついて、あずき、きなこ、ごま、大根おろしなどでまぶして、みんなで食事をします。 また、おみやげは、お正月用の切り餅です。
上記のイベントの詳細は、折込のチラシをご覧ください。(事前申し込みが必要です。参加費は無料です。)
13 関係団体等からの連絡
1 やまなしライフサポート
①パトロール 11月29日14時~、12月19日(土)22時~ 集合 カトリック教会
ただし、炊き出しは12月24日、31日は中止。 1月は7日より始めます。 ③理事会・運営委員会 1月29日(金)19時~講堂
④年末交流食事会 12月23日(水) 14時から
(食事づくりのボランティアの方は、12時までにお越しください)
2 自殺予防ネットワークやまなし
①ほのぼのサロン 12月5日(土)14時~ 17時
(場所) 甲府カトリック教会 センター1F
②ワンステップサービス:12月12日、13日(山梨カトリック福祉センター)
3 県民クリスマスの会(山梨県教会一致懇談会主催)
日時:12月4日(金)桃源文化会館 19時~
「パイプオルガン クリスマスコンサート」
チケット 1,000円
(問い合わせ先 南ブロック 田村光子さん)
長崎へ
石原弘美
空港から市街への移動のバスの車窓に穏やかな大村湾が広がり、通り過ぎる家並みの中
に教会の白亜の尖塔が見えたりすると「長崎に来たんだナー」と改めて実感します。今回
は短大時代の同期会出席のための2泊3日の短い旅です。私にとって学生の時訪れて以来
の長崎です。
前回の同期会から3年が経っています。その間には、元気で世界のマラソンに参加するの
を生きがいにしていた友が、あっという間にガンで亡くなってしまったり、脳梗塞になっ
てしまった友,色々な事が起きていました。そんな中で、またみんなでミニコンサートをし
ようということになりました。私など何年も人前で歌ったこともなく初めは尻込みしてい
たのですが、元気でいられることに感謝するという意味でも、歌わなければという思いが
して「If We Hold on Together」を歌うことにしました。この曲は簡単にいうと「みんな
で力を合せて一緒に困難に立ち向かえば夢はきっと生き続ける、暗闇に閉ざされても太陽
を思うことが出来る。
」という内容。聖書のマルコの福音書12章30節を連想するかのよ
うな言い回しであると批評する人もいます。拙い歌ではありましたが「共にまた頑張ろう
ヨ」ということだけは伝わったのではないかと思い、ちょっとだけ満足しました。
脳梗塞を患った友は真っ赤なドレスに身を包みオペラのアリアを熱唱し、また長い間修道
会に身を置いていた友がルツィの Ave Maria を目を閉じて両手を天に翳しながら歌ってい
る様子は、まさに「歌は祈りである」ということを私達に示しているようで感激しました。
他にピアノのソロ、連弾などあり、最後は懐かしいメンデルスゾーンの Laudate Pueri を
合唱しコンサートは終了。ほんとに皆で音楽する喜びを分かちあったひと時でした。あと
楽しい夕食会があり1日目がおわりました。朝4時に甲府を出てから長い長い一日でした。
2日目はハウステンポスに行きました。アムステルダムを思わせる運河を船で巡ったり,
いろいろな花を見たりと、たっぷり遊びました。
3日目は朝早く一人で中町教会を訪ねてみました。キリシタン大名の大村純忠ゆかりの
大村藩屋敷跡に建っていて聖トマス西と15殉教者に捧げられた教会だそうです。聖堂は
まるでヨーロッパのようで、一人静かにゆっくりお祈りしました。
大浦天主堂には友と足を運びました。150年前信徒発見の地だそうで日本最古の現存す
るキリスト教建築物で原爆にも焼け落ちることなく残ってくれました。
ちょうど港に豪華客船が停泊していて多くの観光客でにぎわっていました。
ランチは来年で創業150年を迎える老舗「吉宗」で大きな茶碗蒸しと豚の角煮をいただ
き、帰り際近くで輸入雑貨のお店をしている先輩を訪ねました。若い頃ご主人を難病で亡
くし、大変ご苦労なさったと聞いていましたが、すっかり元気を取り戻し、あの頃と変わ
らない笑顔で私達を迎えてくれました。
束の間の再会でしたが十分元気をもらうことが出来ました。
優しい暖かな長崎弁に包まれキラキラに輝いた3日間でした・
神に感謝、友に感謝
詩
人
穴
水
公
一
の
世
界
産みの苦しみ
着るものが無い
食べ物が買えない
家も無い
神に
望まれた道を捧げる身を
覚悟して産んだ
マリアのいつくしみに
ついていく
幸せ
聖なる年
血みどろになり
止めるよう
無意味な戦争は
祈ろうという神の年
穴水公一
✞
今月の典礼奉仕表(12月)✞
日
先読み
聖堂案内
ブロック
12月6日
高原
山下
南
13日
宮澤
松住
長谷川(ギン)
吉田
北
20日
大木
原田
小泉
大井
峡西
24日
御荘
芦沢
池田
芦沢(マ)
中央
25日
山田
木村
平田
池田
峡南
27日
松住
志村
今井
山城
今井(勇)
原
木村
東
1月1日
✞
第一朗読
第二朗読
子どもとともに捧げるミサ
チョン
クムチン
高原
今月のこよみ(教会暦、行事等)✞
・主日のミサ 日曜日10:00~(聖堂)、土曜日18:00~(イエスのカリタス甲府修道院)
・平日のミサ 金曜日09:30~(聖堂)
12月6日(日)
待降節第2主日
13日(日)
待降節第3主日
20日(日)
待降節第4主日
24日(木)
主の降誕
19:00
~
夜半ミサ
25日(金)
主の降誕
10:00
~
日中ミサ
27日(日)
聖家族
10:00
14:00
11:00
~
~
~
ミサ
英語ミサ
ミサ(茶話会)
1月 1日(金)神の母聖マリア
清
12月
掃
当
番
表
10:00 ~ ミサ(女性会)
15:00 ~ スペイン語ミサ
( Español)
10:00 ~ ミサ
15:00 ~ ポルトガル語ミサ (Português)
10:00 ~ ミサ(教会学校主催 クリスマス会)
12:00 ~ 韓国語ミサ ( 한 글 )
(12月、1月
6日(日)
ペルーグループ
12月13日(日)
ブラジルグループ
12月19日(土)
12月20日(日)
各ブロック輪番制)
12月27日(日)
1月
(English)
フィリピングループ
3日(日)
ペルーグループ
山城ブロック
1月10日(日)
ブラジルグループ
韓国グループ
1月16日(土)
東・西ブロック